2020年の東京オリンピック消滅

2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のロゴマークニューヨークでの猪瀬直樹東京都知事の不適切な発言によって2020年のオリンピック・パラリンピックの東京招致は事実上不可能になりました。猪瀬氏は「文脈が違う」などと反論しているようですが、論拠が伴っていないので説得力はありません。

よりによって石原慎太郎前都知事から悲願の夢を託され、先の都知事選では430万票あまりの最高得票で当選した彼が、招致に対して致命的な大失態を演じてしまったわけです。何とも罪作りな…。

もっとも彼は昔から独善的な発言を繰り返す人でした。今回も本性をさらけ出したということでしょう。

例えば東京の地下鉄が禁煙化された際には全国ネットのテレビ番組で「こんなことじゃ自由がなくなる」と言い放ったし。彼にとっては社会の規範よりも自身の欲求の方が重要なようで。

これが「喫煙室を設けろ」や「だったら駅ではたばこを売るな」とかなら理解もするのですが、彼の口ぶりは「他人が嫌な思いをしようが知ったこっちゃない」と言わんばかりでした。

一頃熱心だった道路公団の問題にしても、やはりテレビで「報酬も貰わず手弁当で取り組んでいる」などと誇っていましたが、彼はそれをメディアで話し、文章を書いて対価を貰うのだから、それって何のことはない作家の取材活動、ネタ作りの一環なわけです。それをさも無私の奉仕であるかのように喧伝するという浅ましさ。

オリンピック・パラリンピックとは人々の多様性の象徴でもあるわけで、さしずめ他人を認めない猪瀬氏は最も東京都知事に相応しくない人物だったのかもしれません。

とは言え、今回の彼の失言がなくとも2020年の東京オリンピック・パラリンピックの可能性はほぼゼロでした。なぜなら2018年の冬のオリンピックの開催地は平昌(ピョンチャン)だから。オリンピックで重視される放映権ビジネスおよび新たなマーケットの開拓・拡充という観点からして、韓国の次の開催地が日本なんてことはそもそもあり得ない話なわけです。

ではなぜ東京が候補地として残されているかというと、かつて南アフリカでワールドカップの際、治安などの問題で実施が困難になった場合は代替の開催地として日本が有力視されていたのと同じ。イスタンブールとマドリードの両方に不都合な事実(例えば経済破綻やテロの勃発など)が明るみになった際のすべり止め程度の位置づけですね。もちろん関係者はそんなことは重々解っているけども、結論が出るまでファイティングポーズを取り続ければ利権にあずかれると。

まあでもこれを機にオリンピック招致なんてギャンブル政治はすっぱりやめて、4,000億円とも言われる基金を社会福祉なんかに回せば、それはそれでより良い社会作りの切っ掛けにはなるかもしれません。

スポーツプラスの思い出

SportsPlus Card先日、何気なくフィリピン航空のWebサイトにアクセスしたら、今月22日の搭乗分からスポーツプラス()の年会費がまた値上がりしていました。

 ※ 加入しておくと預け荷物が+20kgまで無料になるダイバーにはありがたいサービス

日本⇄フィリピンで使える「スポーツプラスアジア」が12,500円→14,500円。フィリピン国内線用の「スポーツプラスフィリピン」が6,300円→7,300円。円安ペソ高による緊急処置かな?円高の頃にも順調に値上がりしていたけど…。

まあ、成田と名古屋の発着便なら一昨年から23kg x 2個まで無料で預けられるようになったので、それ以外の空港を使う人向けですが。

いや、東京・名古屋からでも、さらに20kg x 1個を追加できるので、撮影機材の多いプロなんかが予算に余裕がないときには使う分には、ビジネスクラス(32kg x 3個)よりリーズナブルです。

さて、私はスポーツプラスにはちょっとした思い出があります。3年前、当時の私の機材は20kg(当時は成田便も20kg1個までだった)に収まっていたので、セブにはスポーツプラスに未加入のまま行っていました。最悪、レギュレータセットを機内持ち込みにすれば、お土産類をたんまり買い込んでもOKだったし。

でも、あるとき連れ3人と行った際、帰りのマクタン空港のチェックイン時に大きく重量オーバー。その時は誰もスポーツプラスには入っていませんでした。

パックツアーだったので帯同してくれていたフィリピン人の男性ツアーガイドに片言の日本語で言われたのが「一人、スポーツプラス、入れ」。ならば私が入るしかないですよね。他の人よりも来る頻度が多いし、加入してても無駄にはなりません。

すかさず「I Join」と答えると、私一人だけ旅行客が立ち入っちゃいけないような裏道を案内されながら、フィリピン航空のオフィスに通されました。

するとそこで1年前にセブに行った際にお世話になった年配の女性ツアーガイドに遭遇。お互いに顔を覚えていたので、「やあ久しぶり」と挨拶したら涙ぐんで喜んでくれました。しかも今回の彼よりも彼女の方が日本語が達者だったので、後の手続きはすべて彼女にお任せ。男性ガイドそっちのけで私のスポーツプラス加入を手引きしてくれました。

フィリピンの人たち、懐っこくて情にも篤く、馴染みになると良い人が多いです。日本が人口減少対策で移民政策を行うなら、個人的にはフィリピンの人をたくさん迎え入れたいなぁ。それまで日本が経済大国の地位を保っていられるといいけど。

そうしてチェックインカウンターに戻ってきたら、連れの3人はとっくにチェックインと出国手続きを済ませて、待合室でくつろいでいました。

期せずしてスポーツプラスに現地加入できたわけですが、もしツアーガイドが帯同していなければ重量超過の料金を取られていたでしょう。スポーツプラスの会費も当時は6,500円だったので安く上がりました。

なお、この話には後日談もあって、また改めてセブに行った際にマクタン空港の外、各社のガイド達がツアー客を待っているところでその男性ガイドに再会しました。「今回も彼の案内か」と思いきや彼は一人のフィリピン人女性を指して「私の奥さん」と。夫婦揃ってツアーガイドだったのか。

しかもホテルまでの車中、私が「明日はコンティキビーチのダイビングサービスを使うんだ」と言うと、「コンティキビーチ、私と旦那さんが始めてデートした時に行った」だと。知らんがな。まあでもあそこはパブリックなビーチだから、それもありでしょう。

フィリピン、何度も行くとけっこう面白いことがあります。

Dr. FISH

我々ダイバー一行はたいがいの海水魚は見慣れているのでマニラでも水族館の展示水槽には「ああそうだね…」ってなもんです。アクリル越しではろくに写真にも撮れないし。

よって一番気に入ったのがドクターフィッシュのコーナー。

ドクターフィッシュの水槽
金魚すくいの生け簀のような足湯のような

日本でもいろんなところで体験できるようだけど、ここのドクターフィッシュは一匹一匹がでかいです。中には体長が10cm以上ある個体も。

なお、2個の水槽にはそれぞれ違う種類の魚が入っていました。どちらも角質をこそげとるようについばんでくるのだけど、魚が肌に触れた時の感触が違います。よく見ると柄や形も違うので、ドクターフィッシュにもいろいろ種類がいるのでしょう。

Dr. Fish
こちらの水槽の魚は人の足に垂直になってガツガツくる感じ、口が頭の前にあるのかな
Dr. Fish
こちらの水槽のは足に腹ばいになって角質を食べる感じ。口が頭の下向きに付いているのでしょう

結局、マニラ水族館のどの展示よりも長い時間をここで費やしました。

ついでに言うと、いっしょに居合わせたインド系のお客さんには、我々以上にドクターフィッシュが集結していたような。彼らの皮膚の方が魚の好みなのかも。

五島手延うどん

昨日と今日、上五島(長崎県)のダイビング事情を説明してくれるブースが開設されていたので、mic21池袋店に行ってきました。

実は上五島には私の母の実家があり、従姉妹も住んでいたので、幼少の頃は毎年夏休みに遊びに行っていたのですよね。それに私自身も4歳まで住んでいたそうな。

かの地は極上アワビの産地。他にも海産物には恵まれています。よって4歳までが私の生涯で最も上等な食べ物を食べていた時期です。残念ながらほとんど覚えていないけど。

五島手延うどんとパンフレット類
お土産にもらった五島手延うどんとパンフレット類

上五島でのダイビングは、夏だけ潜れる外洋(東シナ海)と、一年中潜れる海域に別れているそうな。外洋ではブリなんかが見られるとのこと。マグロと一緒に潜れる生け簀なんてのもあるそうな。恩納村や勝浦のジンベエザメのマグロ版か。他にも美味そうな魚の群れは多く大きく、何ともお腹が減りそうな海のようです。

一方の年中潜れる海域にはソフトコーラルが多く、通称「ゴトウギンポ」と呼ばれる固有のギンポ類がいたりと生物層は豊かなようです。ウミウシ類も多く、ピカチュウ(ウデフリツノザヤウミウシ)遭遇率100%のポイントまであるそうな。水温も2月で16℃と温かいです。

長崎の上五島でのダイビング、ちょっと興味が湧いてきました。鹿児島の錦江湾、宮崎の延岡に並んで、潜ってみたい海のリストに加えておきましょう。

それにしても、mic21というお店、どうにも好きになれません。今日もある顔見知りのスタッフが「最近潜ってますか?」などと話しかけてはきたものの、私がそれに答えているうちにその人は別のスタッフに耳打ちされて何も言わずに違う客の接客に向かっていきました。ならばと耳打ちした方が残って話を引き継ぐでもなく黙って去っていき、その場に取り残された私はやりきれずに、しばしぼう然。

私とて話し相手になってくれとか、古参の客も大事にしろよなんて言う気はありません。これから機材を揃えようって客の方が大きな売り上げに繋がりやすいだろうし、休日なのでほどほどに客足も多かったようなので。でも、せめて話は強引にでも終わらせてから行けよと。話の途中でも「別の接客が入ったので、また」とでも言って行けば、「ああそうか。しょうがないね」ってな感じなのに。

今に始まったことじゃないけど、相変わらず淡泊、というよりも雑な接客だ。この先も利用していいものか考えものだな。

mic21、スタッフの入れ替わりも激しいし、よっぽど売り上げノルマが厳しいんでしょうかね。

クラゲだらけ

マニラ水族館(Manila Ocean Park)の定番コースの1発目の水槽コーナーです。

マニラ水族館のクラゲ水槽
何十機もの円柱水槽が林立しているように見えますが、実際は鏡を駆使して分身させています

暗い部屋の中でクラゲを蛍光色に浮かび上がらせる演出はなかなか幻想的でした。

マニラ水族館

いよいよゴールデンウィーク突入ですね。水族館なんかも混むんだろうな。でも水中写真の練習なら水族館は不向きです。ダイビング中とは光の具合がまったく違うので。練習目的なら動物園とか植物園とかで純粋に写真の腕を磨く方が上達の早道です。

先月のサウスレイテからの帰り、マニラでのトランジットが7時間ほどあったのでマニラ水族館に行きました。正確には「Manila Ocean Park」だから伊豆海洋公園ならぬ「マニラ海洋公園」か。マニラ空港から北に車で15分ほど移動したところにあります。

マニラオーシャンパークへの道順
画面下の紫色がマニラ空港です

事前にアジア最大級と聞いていた通り、確かに敷地は広いですね。でも、水族館というよりショッピングモールの中に水族館的な要素が組み込まれている感じでした。

マニラ水族館のエントランス
エントランスホール。 ちょっと水族館には見えませんよね

例えばコースの最初の水槽コーナーに行くためには、売店(軽食やおもちゃなど)の前を通らなければなりません。

売店の並び
通路の横には売店がずらりと並んでます。 この写真の左にはウェンディーズの小さなお店も入っていました。 今では再上陸して東京にも3店舗あるから、それほど珍しくもなくなったけど

その後も次の展示に進もうとすると、通路の脇に体感型のゲーセンのコーナーがあったり、シートが乗物風になっている3Dシアターがあったり。さらには雰囲気のいいゴージャスなレストランの厨房(通路から見えるようになっている)の前を必ず通るようになっていて。なるほど、家族連れやカップルの来場者が何かと足を止めて買い物するように作ってあるのでしょう。

展示物はさすがにフィリピンだけあってトロピカルな魚類が抱負です。ニシキテグリなんかも近くのアニラオかどっかで簡単に捕ってこれるのでしょうから。ヒカリキンメの水槽もあったけど、暗室状になっていて夜の蛍風にしか見えませんね。

カエルアンコウ
この色と柄のカエルアンコウ、私はまだ海で見たことがありません。 Wikipediaにイラストが掲載されているタイプですね

もちろん大きな水槽もたくさんあり巨大なハタやノコギリエイなんかも飼育されていましたが、まあ見慣れた日本のオーソドックスな水族館と大差ありません。

他にもアマゾンの魚(ピラルクー、アリゲーターガー、ナマズ類、ピラニアなど)や鯉(有料で餌付けができる)も展示されていました。

淡水エイ
淡水エイの水槽の傍らには常勤の監視員がいました。不用意に手を出して刺されたら死にますからね…

フィリピンってことで世界最大級のイリエワニがいるかと思ったけど、いませんでしたね。残念。

でもまあマニラ水族館、盛りだくさんなので、あんまり期待を高く持たずに行けばけっこう楽しめると思いますよ。

ゴールデンウィークなんか要らん

明日から世間ではゴールデンウィークに突入ですね。私の友人が何人か沖縄に潜りに行きます。羨ましいような、そうでもないような。

シーサー像
一人は石垣島に行きます。楽しいだろうな。新空港がオープンしたばかりだし

羨ましい点はもちろん沖縄に行かれることと潜れること。さすがに沖縄ならもう海も暖かいはず。オリオンビールや泡盛も現地で飲むと格別美味しい気がするし、旅行者も多いので新たな出合いもありましょう。

否定的な点はもちろん「わざわざ高くて混む時期に行かなくても…」という部分。それって馬鹿げた慣習ではないかと。

例えば別の友人の会社では、ここを大型連休にするために、どこかの土曜日が振り替えの出勤日になる決まりだそうな。それって「全社員を同じタイミングで休ませてしまえ」であり「そこ以外では長く休んでくれるな」という上層部の思惑が見え隠れしますよね。そうして「高くて混むときでないと3泊以上の旅行には行かれない」という空気が作られるわけです。

もっとも工場などでは、ひとたびラインを稼働させると電気代やらがバカにならないので、従事者全員が一斉に続けて休むのが効果的なのは解ります。でも、そうじゃない事業者まで横並びのタイミングで休む必要はないはずです。

もちろん私とて休暇が不要だと言うつもりはありません。というか私も目一杯休みが欲しい方ですが、ゴールデンウィークの穴埋めのために強制的に3日間休まされるより、ゴールデンウィークはカレンダー通りでも、他のタイミングで割と自由に使える有給休暇が3日間多くなる方がよっぽどありがたいです。

以前にも書いたけど、最小限の頭数で回るように最適化された企業運営は一見効率的ですが、その煽りで誰かが就労からあぶれれば、不況が長引いたり、治安が悪くなったり、税金が上がったりする原因にもなります。働く方にしても、一人当たりの仕事量が増えて過重労働で心身を病む人も出てきましょう。

ならば、皆が一斉に休むことに必然性がない会社、職種、部署では、強引に連休を長くするようなことはせず、割と好きなタイミングで長い休暇が取れるようにしましょうよ。それで労働力が不足するなら新たな雇用でまかなうと。当然、そうしようにもできないときもあるだろうけど。

小さい子持ちだと事情も違うと思われるかもしれませんが、それも自由に休めないのが前提の価値観ですね。

そう考えると、この時期に固まっている祝祭日のいくつかは邪魔。昭和の日は必然として、こどもの日は祝日扱いでなくてもいいと思います。緑の日なんてものは最低です。憲法記念日も将来憲法が改正されれば動かしていいと思います。6月がいいかな。

ついでに言うと私は憲法改正に賛成です。どう改正するかにもよりますが。護憲などという思考停止は馬鹿げてます。

ああ、言うまでもなく「出勤はカレンダー通りだけど有給休暇も取り難い」というのは最悪です。

世界最小最軽量の一眼レフカメラが発売開始

昨日、量販店でCanon EOS Kiss X7を触ってきました。これ食指が動きますね。私は買えないけど…。

隣に置かれたEOS Kiss X7iと比べても目に見えて小型化されています。例えば、私の手だとX7iは右手の中指、薬指、小指でグリップを握ることになるところを、X7なら中指、薬指だけでOK。余った小指をカメラの底に添えるとホールド感が増します。軽めのレンズなら片手撮りも難なくできそうです。

EOS-Kiss-X7

この小ささは画期的なので、対応の水中ハウジングも夏ごろには各社の製品が出揃うのではないかと。というかこの機種が今後の水中写真のメインストリームになりそうな予感もあります。ミラーレスカメラ並の軽さながら最初から多様な交換レンズが揃っているという点は、他の製品にはない特徴だから。

人気のOLYMPUS OM-D EM-5にしても水中写真用途として考えるとX7の前では大きく見劣りします。他のミラーレスカメラなら尚更です。なにしろミラーレスには光学ファインダー搭載機はないし、ストロボ内蔵じゃない機種も多く(ストロボ無しでは水中撮影はできないし、外付けストロボにも電池が必要)、SONY以外はセンサーサイズも小さいし、何といっても水中向けの交換レンズが揃いません。マウントアダプタを介すれば一眼用のレンズが使えるものの、そうするとX7の重量を軽く超えてしまいます。

よって水中撮影用に一眼レフやミラーレスカメラの購入を考えているダイバーは早まることなかれ。X7用の水中ハウジングの発売を待ちましょう。ワイド、マクロ、スーパーマクロ、動画、何でもOK。フルサイズや上位機種指向の人でなければ、このカメラが最良解になるはずです。

かつては水中カメラといえばNikonだったのが、デジカメの時代になるとOLYMPUSが主役に躍り出ました。でもこれからはCanonの時代かな。多分。

いやあ20年もダイバーやってて、久々に心動かされるカメラに出会いました。

メタリックシュリンプゴビー

サウスレイテのメタリックシュリンプゴビー。

メタリックシュリンプゴビー

メタリックシュリンプゴビー、昨年行ったリロアンではとんと見かけなくなったそうですが、マクタン島近海にはそれなりにいます。

でも、サウスレイテのリトルレンベというダイブサイトの砂地にはわんさか見つかりますね。

よって撮り放題の引っ込め放題。共生するテッポウエビさえ驚かさなければ、かなり寄っても引っ込みません。少しゆっくりと迫ればレンズポート先から10cmぐらいまでは簡単に近寄れるので、ハゼ撮りの練習にはもってこいですね。

Dive Awardのロゴの件

先週土曜日、新生ダイビングサービスDive Award(ダイブアワード)の第一回親睦会が武蔵小杉で開催されました。

同日、Dive Award津田沼店がオープンしたらしいのですが、こちらの親睦会はかつてのコナミスポーツダイビングスクール横浜店、川崎店、新百合ヶ丘店のメンバーが集う会でした。津田沼オープン記念の宴は現地で改めて行われる(行われた?)のでしょう。

Dive Award武蔵小杉店も6月にはオープン見込みだし、今後も毎月ペースで実施すると言ってたので楽しみです。今回も同じテーブルを囲んだ他店出身の初対面の何人かと顔見知り、facebook友達にもなれたし、このシャッフル効果は新鮮でしたね。いつもの顔なじみのそばに座らなくて良かった。

さて、飲み会の席で行われたビンゴ大会では私は景品にありつけず、残念賞のDive Awardステッカーを貰いました。きっとお店では配ってると思うけど。

ステッカーの絵柄はもちろんDive Awardのロゴマークそのもの(↓)。

logo

これ、1匹ずつ色とポーズが違う9頭のイルカ(たぶん多様性とか寛容の象徴の意かな)が顔を寄せて会話しているような楽しげな雰囲気を演出していますが、そこには盲点が。フルカラーにしたためにグッズが作り難い(インクが4色必要なので高価になってしまう)のですよね。事実、ビンゴの景品のオリジナルTシャツも「DIVE AWARD」と文字が書かれただけでした。

かといって1色刷りだと寂しいし、解りづらくなりますよね。試しにグレーおよびモノクロ色刷りにするとこんな感じ。

logo-1color
logo-1color 画面表示やプリントアウトならグレーでも良いけど、グッズを安価に作るなら1色の方がリーズナブル。 でもそうするとカラーのときの雰囲気やメッセージ性は一気に損なわれてしまいます。

その上、イルカ達がデフォルメされていないため、縮小すると絵柄がイルカに見えなくなります。

logo-1color-s
それを縮小するとこう。 何かの花びらか椰子の木のてっぺんみたいだ…。

商用印刷物のデザインをかじった人なら、この絵柄は応用が利かないことを直ぐに見抜いたのでしょうが、Dive Awardの面々は当然ながらダイビングビジネス畑の方々。ならばコンペの応募作品からこれを選んだのは無理もないか…。

でも、ダイビングサービスにはオリジナルグッズがあった方がいいので(旅先の海で知らない人と話す切っ掛けになったりするから)、このロゴはメイン扱いにして、グッズ展開&プリントに添える用(1色刷りでも使える)の第2ロゴ、もしくはイメージキャラクターの類いを決めるべきかな。

まあ、次回の飲み会のときにでもスタッフに進言してみましょう。Dive Award初期メンバー限定グッズなんて作ってもいいかもしれないし。

帰省旅の立案

6月と7月は海の遠出予定を入れたので、5月に帰省しようと思っています。ダンゴウオのシーズンも終わってるし。 私の実家は福岡との県境の佐賀県側。駅でいくと博多からJRで20分ちょっとのところ。よって最寄り空港は福岡国際空港です。

バンドウイルカのハイジャンプ
福岡の海の中道マリンワールドの1シーン。 実はここの水族館は大水槽で潜れます。

で、仮に5月16日(木)→5/19(日)と仮定して洗い出したのがこの料金表。羽田便は高いので省きました。

まずは往路。自宅から成田空港までは電車を乗り継いで2時間前後かかるし、余裕をもって行くことを考えれば、せめてお昼頃の便でないと。

成田→福岡
便 時刻 金額 優先順位
AirAsia 07:05-09:05 5,080 ×(朝が早すぎる)
11:50-13:50 5,080 2
JetStar 07:15-09:15 3,690 ×(朝が早すぎる)
12:55-14:55 4,990 1
16:15-18:15 7,290 3
SkyMark 09:00-10:55 7,800 ×(朝が早すぎる)
13:25-15:30 7,800 4
16:00-18:00 7,800 5

そして復路。実家から福岡空港へは1時間以内で行かれるけど、どうせなら現地でお昼も食べたいから午後便が良いかな。

福岡→成田
便 時刻 金額 優先順位
AirAsia 09:30-11:20 5,080 ×(朝が早い)
14:15-16:05 7,880 2
JetStar 09:45-11:35 5,990 ×(朝が早い)
13:05-14:55 7,290 1
18:45-20:35 11,490 3
19:50-21:40 11,490 4
SkyMark 11:30-13:20 7,800 ×(満席)
16:10-18:00 7,800 ×(満席)
18:35-20:25 7,800 ×(満席)

てなわけで往路JetStarの12:55-14:55、復路JetStarの13:05-14:55、計12,280円が良さそうです。

この価格、以前と比べると半額ってな感覚ですね。夜行バス(横浜⇄天神)でも片道8,000円かかるというのに。良い時代になったものだ。

他にも1泊4日の帰省ツアーを利用する手もあります。やはり成田からの往復スカイマークで14,800円(行きが16:00-18:00と帰りが11:30-13:20)。ビジネスホテル1泊が2,520円って換算か。これも悪くはないけど、帰りの日のお昼ご飯の時間が微妙なので今回はJetStarで帰ってみましょうかね。JetStarにはまだ乗ったことがないし。

などと書いておきながら、もっといい手段はないかと思って3日ほど置いて改めてWebサイトにアクセスしてみると価格が変わっていました。

往路。

成田→福岡
便 時刻 金額 備考
JetStar 07:15-09:15 3,690 ×(朝が早すぎる)
12:55-14:55 5,990 1,000円UP
16:15-18:15 7,290

復路。

福岡→成田
便 時刻 金額 備考
JetStar 09:45-11:35 7,290 1,300円UP
13:05-14:55 8,590 1,300円UP
18:45-20:35 12,990 1,500円UP
19:50-21:40 11,490

あらあら、先に上げた目ぼしい便だと2,800円も上がってしまいました。計15,080円。1泊付きの帰省ツアーよりも高くなります。

だったらAirAsiaにしましょうかね。こちらはまだ価格に変化がないないようだから。それか次の週にするか。ともかく早く決めないとLCCは日にちが迫ると容赦なく上がってしまいます。でもたまにキャンペーンのチケットが出て、そちらの方が安かったりするんだよな…。

ハイタッチ

ちょうどハイタッチ(英語ではHigh Fiveでしたっけ?)しているようなウミウシのペア。交接中です。 種類はネムブロータ・ルチランスかな。和名は解らないけどフィリピンではよく見かけます。

交接中のウミウシ

ウミウシは雌雄同体なので広い海の中でどうにかして同類(もしくは近縁種)の個体どうしが出会うと交接に至ります。視覚はほとんどなさそうだからフェロモンを頼りに引き合っているのでしょう。

これを人間界に置き換えると、滅多に人に合わない原野をさすらっている時に、見た目と体臭が自分に似たおっさんどうしががバッタリ出会ったら…なんて考えたくもない。

ああ、もちろん同性愛の方々を揶揄するつもりはありません。

 

女王様なウミウシ

ジョオウミノウミウシ。

DSC_8631

体長は5mmぐらい。小さい上にこの形状なので、ガイドに教えられても「何、ゴミみたいなのを紹介してんの?」ってなもんでした。あとで写真で見返すまでウミウシだとは解らなかったぐらいです。

そして二固体の写真。

DSC_8625

何となく右の大きなのが雄で左の方が雌のような気もしますが、ウミウシは基本的に雌雄同体のはず。よってどちらも女王様で、王様はいないわけだ。

知らないウミウシ

サウスレイテにいたウミウシ。

知らないウミウシ

形状はオーソドックスなドーリス種だけど紺地に黄色の小さな水玉模様は手持ちの図鑑のどれにも載っていませんでした。海外で出版されたウミウシ図鑑を当たってみるしかないかな。

パプアニューギニアに行きたい

昨夜は虎ノ門で開催された『パプアニューギニア・ダイビングイベント – “Two Faces of PNG”』というイベントに参加してきました。パプアニューギニアの政府観光局によるダイバー向け説明会です。会場では業界の有名人もちらほら見かけました。

パプアニューギニア・ダイビングイベントのバナー

かいつまむと、パプアニューギニアは1年中潜れて(半年ごとに潜れる海域が南北で入れ替わる)、すさまじい透明度と豊富な生物層、戦争遺跡などを誇る盛りだくさんの海とのこと。例えば、クダゴンベはレンズすれすれまで近寄っても逃げないし、ニシキテグリも真っ昼間からトコトコと水底を歩いているそうな。

下の写真はプレゼンの冒頭の1枚。

パプアニューギニア・ダイビングイベントの1シーン

さらには印象的な写真。

パプアニューギニア・ダイビングイベントの1シーン

半水面にも見えますが、海の上から撮ったとのこと。素晴らしい透明度です。 そして印象的なもう一枚。

パプアニューギニア・ダイビングイベントの1シーン

ピグミーシーホースの真正面顔もさることながら、注目すべきは水深。18m、しかも砂地に両足を着いた状態で撮れるところにいたのだとか。

ちなみに先月私がサウスレイテで撮った黄色いピグミーシーホースは水深約30mのスロープに生えたシーファンに住み付いていていた個体。無理な体制で見上げるとマスクに水が入ってくるし、ラストダイブだったのでDECOも出しながら頑張って撮ったわけです。

でも、パプアニューギニアなら楽々撮り放題っぽいですね。例えばピグミーシーホースの向こうに陽光を入れるといった奇跡的な写真すら可能かも。ぜひ行きたいなぁ。

なお、会場では軽い食事とビールが振る舞われました。でも100名を超える来客があったため、食べ物は直ぐに尽きて、終いにはフルーツをツマミにビールを飲むことに。でもそうすると腹がパンパンに張ります。パパイヤ、マンゴー、パイナップル、イチゴ、どれがいけないんだか。

お土産は故・舘石昭さんの写真集とニューギニア航空のパンフレット、それにマリンダイビング誌のバックナンバー2冊。重たいよ…。お馴染みの編集部の面々も来られてたし、協賛だったのかな。

パプアニューギニア・ダイビングイベントのお土産

ANAマイレージの使いかた、どっちがお得?

ANA MILEAGE CLUB logo

先日、飲み会の席で友人とANAマイレージの使い方の話題になりました。私がマイレージで帰省する(羽田⇄福岡)と言うと「それはもったいない使い方だ」と。

その人も福岡出身なのですが、セブに潜りに行くときに毎回ANAマイレージを使っているようで。ただしセブへのANA直行便はないのでマニラ経由です。

羽田⇄福岡に必要なマイルは12,000〜18,000。対して成田⇄マニラは17,000〜23,000。うん、距離は3倍なのに5,000マイルの差なら確かに国際線に使う方がお得感はあります。機内食も出て、映画も見られるし。

でもそれには利便性の問題が。マニラ行きANA便は成田17:20発の20:55着。そこから地方都市に行く場合はマニラで一泊しなければなりません。成田を夕刻発だから午後半休が必要だし。

セブ行きなら一応22:40発のセブパシフィック航空があるけど、もしマニラ行きの便が遅れたらアウトです。

よってマニラでのホテル代と翌朝の国内線航空券代が発生し(ダイビング機材を預ける料金も別途必要)、かつ翌日の午前中のダイビングは不可。

帰りもマニラ9:30の国際線に乗るにはセブ・マクタン空港を6:00ぐらいの便で発たないと。LCCが不安なら5:00発のフィリピン航空ですが、だとするとホテルをさらに早い時間に出なければなりません。覚悟次第だけど、前日のダイビングも早く切り上げるか浅場だけに留めておく必要があります。

結局のところ、マイレージを使いたいばかりにANA便を利用すれば、空の移動にはお得感がある一方で余計な出費が発生し、なによりも日程がイレギュラーになって主目的のダイビングの楽しみが目減りします。少なからず仲間とも別行動になるし、宿にしろダイビングにしろ個別の手配だとパックツアーよりも高くなるわけで、それって何なんだか…。

ちなみに同じマニラ経由でもフィリピン航空なら行きが成田9:30発でセブ16:45着、帰りがセブ10:45発で成田19:55。 直行便なら行きが成田14:30発でセブ18:25着、帰りがセブ7:50発で成田13:30。 どちらでも3泊4日で中2日は丸々ダイビングできます。

では、マニラから地続きのアニラオだとどうでしょう。ANAのマニラ着が定刻通りなら車で移動して22:1523:45頃にはリゾートに着けるようです。初日から現地泊なので、翌朝からしっかり潜れます。帰りも飛行機の乗り継ぎがないため朝が早いことを除けば問題ありません。これなら検討の余地ありか。

ちなみに3泊4日5ダイブ付きのパックツアーだと約80,000円〜(燃油代、諸税は除く)。リゾート3泊+5ダイブでおそらく4〜5万円なので。3〜4万円は安く行かれます。うん、だったらマイレージの使い方としては秀逸かも。 よって一応の結論がこれ。

フィリピンに限って言うなら、ANAマイレージではアニラオに行くべし。 セブやその他の乗り継ぎがある地方都市だとデメリットが多いから。

ただし、それも十分なANAマイレージを36ヶ月の間に貯めて、かつ目ぼしいタイミングで休みを取って旅行に行かれる場合に限られます。そう、福岡への帰省がもったいないというのはマイルを貯めやすい人の価値観なのですよね。日々の支払い方法が分散していて、マニラと福岡との差5,000マイルを稼ぐために1年も掛かるようなら、失効する前に帰省でも何でもさっさと使った方がよほど賢明でしょう。

私も賃貸住宅の支払いが不動産グループのカード払いに限定されているため貯まりにくい方です。仕事柄、出張もないし。ANAカードで払えるところに引っ越すべきかな。

他にはANAマイレージを福岡空港への帰省ではなく那覇行き(14,000〜18,000マイル)に充てるって手がありますね。+2,000マイルなら貯めるペースが遅い人でも割と現実的になります。帰省時は軽装だし距離も短いのでジェットスターやエアアジアでも構わないけど、沖縄には大きなカメラバッグを携行することもありANAの方がいいし。

イレズミウミヘビ

サウスレイテではたびたび見かけるイレズミウミヘビ。ウミヘビといいつつアナゴの仲間。ホタテウミヘビやダイナンウミヘビの系統ですね。

イレズミウミヘビ

入れ墨といえば日本では蔑視されています。まあ江戸時代ぐらいまでは入れ墨はヤクザと罪人の証しだったみたいだから。

でも、大昔は日本人も当たり前のように入れ墨を入れていたはず。縄文時代の話だけど。そう、誰一人として日本人だって自覚がない頃は…。

人生は孤独なものさ

wordpress-logoコナミスポーツがダイビングを廃業して半月。いやぁ、何とも味気ない…。

コナミスポーツ内にダイビングのカウンターがあった頃は、そこに行けば必ず誰かに会えました。仲間とは共通の趣味で繋がっているし、顔なじみのスタッフとは互いの関心事も解っているので、話題に事欠くこともなく毎日を楽しくやってこられたわけです。もちろん長々と話せるのは、お店が忙しくない時に限られましたが。

それがなくなってからは取りあえず運動の時間と頻度を増やしたものの、私は長らくボディビル系の1人筋トレ(しかもインターバルを空けずに多種目をこなすスタイル)を主体にやってきたため、ジムでは話す知人も乏しいのですよね。

もちろん私にも個人的に付き合いのある友人や仲間はいますが、たいていは都合を合わせないと会えません。中にはそれも難しく、音信が途絶えそうな相手も多々。よってあのスタッフ達はある意味友人以上の存在だったとも言え、ダイビングのカウンターはとても有益な場所でした。

コナミスポーツのダイビング事業、聞いた限りでは不採算でもなかったのに廃業、完全撤退では「そりゃないよ」ってなもんです。
6月オープン予定のDive Award武蔵小杉店が、ふらっと立ち寄っても楽しめるようなお店になるかはまだ解りません。

で、ふと思ったのが「そもそも人生とは孤独なものかも」ということ。

考えてみてください。

自身の日常生活のうち、家族と職場以外でどれだけの人と話をしますか?

さらに、そこから挨拶程度の付き合いを除いたら?

たいていの人は意外に少ないのではないかと。その条件だと0って人も多いのでは?

もちろん家庭内や頻繁に会える恋人やらとの関係が良好に保たれているなら、ほどよくコミュニケーションも取れましょう。

でも、独身者や他所から転居してきたばかりの人、多忙や無趣味で新たな人間関係が作れない人、そして家族に相手してもらえなくなった人なんかの場合は、仕事関係以外では誰とも話さないまま1日が終わるなんてこともあり得ますよね。

だから今回のコナミのダイビング廃業で私と同じような思いをした後輩ダイバーには「今の仲間を大事にして、できるだけ交流を保ち続けなさいな」と言ってます。

なにしろダイビングの始めたては学課講習やプール練習、海洋実習などを受けてライセンスを取得する過程で仲間意識が生まれるので同期を中心に交流がさかんでも、その仲間は時が経つにつれ散り散りになっていくものだから。

例えばこんな感じの理由で。

  • 家庭を持ったり子供ができたのを機に中断。再開の目処無し
  • ダイバーではない恋人ができて、ダイビングの優先度が低くなった
  • 仕事が忙しくてダイビングに行かれなくなった
  • 経済的な理由でダイビングにお金を掛けられなくなった
  • 自身が健康を損ない、ダイビングが難しくなった
  • 家族が健康を損ない、自由が利かなくなった
  • 転勤、転居で海から足が遠のいた
  • 他に趣味ができた
  • そもそも頻繁に潜りに行くほど好きではなかった
  • いつものグループの中に会いたくない苦手ができてしまった
  • 一緒に始めた友達がダイビングをやめて、1人では行く気になれない
  • 仲間と休みの都合が合わないが、1人では行く気になれない
  • 信頼していたイントラ・ガイドが辞めたので行く気になれない
  • 別のグループの人と潜りに行く機会が増えた
  • 1人または特定の少人数で潜る方が楽しめると気づいた
  • 近場や冬春の冷たい海で潜る気がなくなった

それでも意識して交流を保てば、いくらかは防げるかもしれません。

うん、スキューバダイビングで全てを語れるわけではないけど、人生とは孤独なもの。さりとてそれを全面的に受け入れるのも虚しいものです。

私もこれからはメジャーどころの海に人が多い時に出かけてみようかな。セブではなくパラオ?近場なら大瀬崎?

いや、それだと退屈だったり満足できずに欲求不満になるのが分かり切っているんだよな…。

ダンゴウオだらけ

近場の海のダンゴウオもシーズン終わりに近いので、昨日また南伊豆の谷津に撮りに行きました。

ガイドによるとわんさかいたそうですが、私が自力で見つけたのは一匹だけ。それも7mmぐらいの大きめの個体。

ダンゴウオ
2灯なのに影が出てしまった

こちらは教えてもらった5mm級。

ダンゴウオ

そして2mm級、通称「ニモダンゴ」もいました。おそらく孵化してから8日目ぐらいとのこと。

ダンゴウオ

谷津は赤ダンゴばかりだそうなので、このオレンジの子たちも成長とともに赤みが増していくのでしょうね。

ダンゴウオ

いやぁ、昨日はここ何年か音信が途絶えていた旧友にもばったり遇って、彼女の意外な近況も聞けました。

やっぱ海には行ってみるものですね。

聞きたくない、知りたくない

Facebook logoFacebookでは「いったん友達になったけど、その人の日常なんか知りたくない」という相手の書き込みが流れてこないように設定できます。手順はこう。

  1. その友達のプロフィール画面に移動する
  2. 「友達」ボタンにマウスカーソルを合わせる
  3. メニューの「ニュースフィードに表示」のチェックを外す

iPad版は上記と同じ方法でできたけど、iPhone版での設定方法は解りませんでした。

この他にもリスト機能を使って分類する方法もありますよね。

これで友達のまま、その人の余計な書き込みから開放されます。もちろん中には重要なことがあっても気づかなくなりますが、まあその程度の付き合いってことでしょう。

よって、もし私の毎日更新のblogもうざったければ、どうぞそうしてくださいな。

SNS全盛の今日でも私はいまだにblogに軸足を置いています。理由は「伝わる文章」を書く訓練。それと小遣い稼ぎ。

皆がblog内の広告を見まくってくれたり、このblogからAmazonや楽天に飛んでお買い物してくれると、私のダイビング費の足しになって、新しい写真を紹介できるようになります。

LINEも一応使えるようにしてあるけど、どうも世界観や雰囲気が好きにはなれません。アドレス管理などは何ができて何ができないのかが解り難いし、アカウントがデバイスに縛られるのもちょっと。

Facebookのように、iPhoneでもiPadでもMacでも使えたらいいのに。将来、有償で提供するのかも。

Twitterはやっていません。無差別さと無秩序さと雑音の多さが性に合わなくて。やれば少なからず得るものもあるのだろうけど、煩わしいのは嫌です。

聞くところでは、そろそTwitterは末期状態とのこと。匿名での罵詈雑言や、成りすましによるタチの悪い短文の掃き溜めと化した感もあるようだし。

よって私が実際に使っているのはFacebookだけ。企業などのお知らせを一元的に受け取るには便利だし、tweetのフォローも可能なので(発信者側がFacebookに流してくれる必要があるけど)。

Facebookでも偽名は横行しているし、いかがわしい連中や活動も多々あるそうだけど、Twitter界よりはいくらか節度が保たれている印象です。

で、そのFacebookですが、一頃からすると他者の近況が流れてくる頻度が激減したものの、中には最近始めたのか、せっせと書いてくれる人もいます。でもそれはそれで厄介なのですよね。しょーもない書き込みも多くて。

例えばこんな感じ。

  • マクドのチキンてりたまが美味しかった
  • スポーツクラブで運動してきました

どちらも他愛ない書き込みですが、実は大きく違います。前者は誰かの役に立つかも知れない情報なのに対し、後者は単なるその人の日常の報告。「だから何?」ってなもんです。よほど近しい友人だったら、いいね!を付けたりコメントを書いてくれるかもしれませんが「だったらそのグループ内でどうぞ」と。

よって、ちゃんと読んでもらいたければ、多少なりとも他者に有益な情報を盛り込むべきですね。

  • フラダンスに挑戦してみた。意外に難しかった

これなら共感やアドバイスが得らたり、「今度いっしょに」や「私も誘って」とかの反応があるかも知れません。

あとは思想や信条の吐露、感情の動きも良いでしょう。極めて個人的なことでも「こういうことがあって、こう思った」は共感を得たりコミュニケーションの切っ掛けとして有効です。

とはいえ「もっと中身のある書き込みだけにしろよ」なんてことを言おうものなら角が立ちかねません。もちろん「私生活をさらけ出せ」ってのも。てなわけで冒頭の方法が有効なわけです。

ああ、でも「意味があることだけを書こう」はあくまでもSNS上での話。日常生活では意味のない会話、いわゆる雑談力があった方がコミュニケーションが円滑に進むことが多いので。

イチゴパンツ

英名がアポゴン、マンジュウイシモチです。

マンジュウイシモチ

下半身がイチゴパンツを履いているようで可愛らしい魚ですが、サウスレイテで見かけたのは15cmぐらい、手のひらサイズの個体でした。こうなると愛嬌もあったもんじゃないですね。イチゴパンツというより赤いブツブツみたいだ…。

iPhoneの地図アプリの出来栄え

先月のサウスレイテには海外モバイルルーターのWi-Ho!端末を借りて持って行きました。利用目的の一つが片道3時間前後もかかる車移動中の位置確認です。

もちろん地図を見たからといって速く着くわけではないものの、残りの距離や時間の目安が解ると精神的に楽なので。

私のiPad(Wi-Fiモデル)にはGPSがないためiPhoneにて確認。Google MapsアプリとiOS標準のマップアプリを試したら、意外にも使えたのはiOSのマップの方でした。

Google Mapsはしばらく起動していたものの一向に地図が表示される気配なし。何かエリア制限みたいな設定項目があるのでしょうかね。

一方、iOSのマップの方は、ほぼリアルタイムに地図情報が更新されます。しかも、フィリピンの地方都市の名前がカタカナで表示されるという芸の細かさ。これには驚きました。

iOS MAP
もちろん拡大すれば局所的な地図が見られるけど、 だからってまともなランドマークはありません

オルモックってのは確かセブからのフェリーが着く港がある市ですね。へぇ、サンフランシスコなんてとこもあるのか。

リゾートに着いたらiPadでも位置情報が取れました。

ビサヤ州の地図
Sogod Bay Scuba Resort(黒丸)はマクタン島のほぼ真東です

鬼ラオ

鬼のようなアニラオツアーを見つけました。題して「鬼ラオ」。

04/27(土)出発 【GW限定】東京発 デルタ航空利用 アニラオ 23ダイブ付 10日間

なるほどアニラオはマニラから車で行かれるところなので、22:20着予定のデルタ航空でも構わないわけだ。

リゾートでは全日3食付きで、中7日半潜れます。

帰りはマニラ8:05発なので、リゾートをかなり早く出なければならないものの、まあいいでしょう。

料金はスタンダードで247,000円(+燃油&諸税)。アルコール代やダイビングの遠征費やらでトータル30万円を超えそうだけど、内容的には安いと思いますよ。3泊4日のツアーで行く時の3〜4回分か、それ以上なわけだし。

カニハゼ(UCL-165M67を装着して撮影)
アニラオにはまだ行ったことがないので、代わりに北リロアンのカニハゼ

ウニから生えるエビ

リトルレンベで撮影。コマチコシオリエビかな。

ブルックスアーチンシュリンプ

ブルックスアーチんシュリンプ

イイジマフクロウニ(よくコールマンズシュリンプやゼブラガニが住み着いていることで知られる)の側面から、上半身だけ生えたように潜んでいました。

調べたら、コマチコシオリエビではなくAllopontonia iainiというようです。ブルックスアーチンシュリンプとも呼ばれています。

これでまたマブールが近くなるな

6/15日からマレーシア航空のクアラルンプール⇄タワウが飛ぶようです。これてシパダン・マブール方面に行きやすくなりますね。

マレーシア航空の機体

かつては成田⇄コタキナバルという便があったものの、2010年秋の羽田⇄コタキナバル便の就航とともになくなりました。

その羽田⇄コタキナバル便も昨年の1月に運休。以来、関東からに行くには成田⇄クアラルンプール⇄タワウという片道2度の乗り継ぎが必要でした。道中、コタキナバルで1泊しなければならず、燃油代も余計にかかります。これでは行く気が萎えますよね。

私も1度だけそうやって行ったけど、あれはもう勘弁。出発日の朝に成田に集合してもリゾートに着くのが次の日のお昼なので日程のロスが大きくて。

でも、今回のこの直行便はいいですね。羽田⇄コタキナバルほどの絶妙感はないけど、それでも十分魅力的です。日数はこれまでと同じでも料金が安くなる上にリゾート滞在の時間が長くなるのだから。

ちなみに羽田⇄コタキナバル便は、行きが羽田01:35発(集合は前日の夜)でお昼にはリゾートに到着するので、その日の内にチェックダイブと追加ダイブが可能。帰りも昼前に現地を発って羽田23:05着という、ダイバーにとっては素晴らしく使いやすい便だったのですが、それでも利用者数は伸び悩んだようで…。

私は夏の予定がようやく埋まりつつあるので利用するなら秋以降かな。

ミズオオトカゲ
島では1m超級のウォーターモニター(ミズオオトカゲ)が闊歩していて、 爬虫類好きにはたまりません

Wi-Ho!の使用リポート

先月のサウスレイテには海外モバイルルーターのWi-Ho!を借りて持って行きました。

事前にWebで予約し成田空港で受け取り。飛び込みでも借りられるものの、行き先によっては在庫がなかったりするので予約は必須ですね。 で、渡されたフィリピン方面のセットはこちら。重量にして350g。

Wi-Ho!のセット

Wi-Ho!のセット
ルーター本体、充電器、コンセント変換プラグが入っています

使いかたは普通の無線ルーターと同じ。スマホやタブレットで電波をキャッチしたらパスワードを入れるだけです。パスワードはテプラで打ったラベルが端末に貼り付けられていました。

Wi-Ho!の端末

さて、肝心の電波の入り具合ですが、マニラ空港やタクロバン空港の周辺は3G、地方に行くと2Gという具合です。まあフィリピンだとそんなものでしょう。Sogod Bay Scuba Resortはサウスレイテの中でも南端なので当然2Gでしたが、Wi-Fiが飛んでるレストランから20mほど離れた客室は圏外なので重宝しました。

スピードテストの結果
リゾートでのスピードテストではこの通り驚異的な遅さを叩き出すことも。 まあ何度かやれば一桁上がったりはしましたが

端末の使い勝手としては、フル充電から3〜4時間でバッテリーが上がったものの総じて良好です。でもレンタルの回転率は高いと思うので、バッテリーの持ちには期待しない方がいいですね。出先で長く使いそうならオプションのeneloop予備バッテリーも借りるか、自前のモバイルバッテリーを持参しましょう。

帰国後、成田空港の到着フロアで精算して返却完了。5日間のレンタルで3,500円。SoftBankの海外パケットし放題だと2,980円/日なので、Wi-Fiスポット外でもネットに繋ぎたければお得感はあります。

ウミシャボテンカニダマシ

ナイトダイビングのウミシャボテンカニダマシ。サボテンではなくシャボテンです。サウスレイテ、Sogod Bay Scuba Resortのハウスリーフで撮影。

ウミシャボテンカニダマシ

なるほど擬態の具合がよく解ります。この模様でこんな風にポリプ?に寄り添っていれば水中の捕食者には見つからなさそうだ。 でも、こちらはどうなんだか。

ウミシャボテンカニダマシ
ウミシャボテンカニダマシ 右上に透明のエビも写ってました

ちなみにカニダマシなので、カニではなくヤドカリの仲間ですね。まあタラバガニなんかもそうだし、分類上はヤドカリでも宿を借りない種も多いので、進化の過程で分岐したものの、その後にカニと同じ形態に進化したってことなのでしょう。

円安対策

3月11日、サウスレイテから帰る際、マニラ空港で円をペソに換金しました。レートは0.4107。要するに1万円が4,107ペソ。半年前は0.52を超えていたので実に2割以上の為替変動です。

後で調べてみたら、この日の円は対ドルでも96円台まで下がっていたのですね。同じく円売りペソ買いも進んだのでしょう。近年、フィリピン経済は伸びてるし。

さて、今後はいっそうの円安と定着もあり得るので、貧乏ダイバーの私は知恵を付けないと。そこで見つけたのがこちらのカード

MoneyT-Global-Card

簡単に言うと、金融口座を作って円で入金しておけば世界中のVISAやPLUS+のATMで現地通貨を引き出せるサービスのようです。VISA対応のお店で買い物もできるらしいので、中国人観光客が必ず持っているデビットカード(銀聯カード)に似た感じですね。

金融機関としての店舗業務を持たないためか、換金レートも空港やホテルのレートよりも有利との触れ込みです。海外でも空港やショッピングモールなんかにはたいていATMがあるわけで、そこでさほどレート負けせずにさらっと引き出せるなら確かに便利かな。

ならば気になるのはMoneyT Global口座に入出金する際の手数料。そして入金するときや残額を戻すときはどうなのか。

さしあたり入会金や年会費はなく、今なら入会手数料も無料とのことなので取りあえず入会し、あれこれ確認してみました。

届いた一式はこちら。

DSC04724

加入に伴い東京三菱UFJ銀行に口座が作られたものの、名義はJTBなので、私に割り当てられた取引口座という扱いですね。よってカードを東京三菱UFJ銀行のATMに挿しても機能しなはずです。

さて、利用時には現地で一度の引き出しごとに4%(為替手数料)+200円(引出手数料)が発生します。2万円を引き出すと1,000円取られる感じですね。まあこれはいいでしょう。どこで換金しても、いくばくかの手数料はかかるわけだから。

残念なのは海外での残高照会にも100円かかること。でも、MoneyT GlobalのWebサイトにログインすれば確認できるので、ネットさえ繋がれば大丈夫。

ただし、残金の払い戻しには525円、そして12ヶ月使わないと口座管理料の157円/月が引き落とされるのだとか。払い戻し時はともかく、作ったまま使わないと1年後から毎月157円ずつ引き落とされるってのは不本意です。

などと書いていたら、日経トレンディで特集が組まれました

どうやら同種の「NEO MONEY」 というサービスには口座管理手数料もないそうな。そちらにすれば良かったかな。まあ、競争原理が働いて、いずれMoneyT Globalも口座管理手数料がなくなるか、期限が24ヶ月ぐらいに伸びることを期待しましょう。いや、もっと言うなら東京三菱UFJ銀行が同種のカードサービスを始めてくれるといいかな。

取りあえず、次回セブに行ったときに私の行動範囲の中(パブリックスペースじゃないと物騒だ)に該当のATMがあるかどうかを確認し、その結果いかんで次次回以降に使うかどうかを決めましょうかね。

そうそう、ATMによる引き出し時は「20ペソ札を多めに(チップに使うので)」なんてことはできるのかな?

地球の海フォトコンテスト2013の収穫

昨日、地球の海フォトコンテストの表彰式&抽選会に参加しました。

結局、賞品は何も当たらず。でも昨年よりは商品の数が増えていましたね。抽選の最後の3個は海外リゾートへのパックツアーだったりクルーズ船の招待券だったり。

ただし、マリンダイビング誌面でも発表されていた商品の大半はフォトコン上位入賞者への副賞として消えていきました。これはいかんですね。彼ら彼女らには賞金と名誉が授けられたのだし、それやっちゃうと抽選会に行く人が減って表彰式が寂しくなってしまいます。やっぱ豪華商品は抽選会参加者に振る舞ってもらわないと。

今回、抽選札の当り番号が読み上げられたときに大勢が不在でした。 これって少なからず途中退場していったか、もしくは抽選札があらかじめ配布した番号札よりも多く用意されていたか。 いずれにせよ目ぼしい商品が受賞者に持っていかれた後なので、抽選会にはちょっと白け気味な空気も漂っていました。

さて、表彰式では福永友保審査委員長から貴重な話が聞かれました。これまで不明だった自由部門と地球環境部門の違いですが、ようやくコンセプトが固まったようで。なんでも…

  • 自由部門 = アート作品の部門
  • 地球環境部門 = ドキュメンタリー作品の部門

とのこと。なるほど、そう言ってくれれば我々参加者の方も応募写真の選定がしやすくなるというもの。それが今回の表彰式に参加した成果かな。

キイロイボウミウシ
『トロピカルスイーツ』 自由部門にはこちらを応募しておけば、ひょっとしたら入選できたかな

地球の海フォトコンテスト2013落選作品(自由部門)

今年の自由部門に応募したものの入賞できなかった作品はこちらです。

エースコック
題名『エースコック』 イソコンペイトウガニのアップ。お馴染みの豚のキャラクターに見立てて

実は他の2枚ではなく、こちらが本命だったのですが落選しちゃいました。

やっぱウケ狙いっぽい商標絡みのタイトルが悪かったかな。「ポルコ・ロッソ(紅の豚)」とかにしとけば良かったのかも。もちろん落選の理由なんか教えてもらえないけど。

まあでもテーマ縛りのない自由部門は他部門よりも圧倒的に競争率が高いのかも。来年は自由部門には複数枚応募することにします。

この作品は月間ダイバーの来年のみんなで作るカレンダーに掲載してもらいましょう。

地球の海フォトコンテスト2013入賞作品(ビーチ部門)

今年のビーチ部門の入賞作品はこちらです。

ビーチ写真
『いざ!出陣』

マクタン島の中でも最もダイビングボートが集まっているコンティキビーチの風景。何十隻も停泊しているバンカーボートの1隻に向かって、ボートマンが私のカメラセットを運んでいる様です。

ちなみに以前、世界の果てまでイッテQでチャンカワイがヘコアユ獲りで大騒ぎしていた長い桟橋がこの反対側(私の背後)にあります。

マリンダイビングフェア

昼休みにマリンダイビングフェアの会場をさらっと回ってきました。やっぱ行くなら初日の金曜日が空いてていいですね。

今年は上のフロアの飲食コーナーのお店は小さくなっていました。ブルーシールアイスクリームもなし。

クダゴンベ
こちらはフィリピンのコーナーの水槽に入っていたクダゴンベ

一応、午後の勤務もあるので、泡盛の振るまい酒の誘惑を振り切って、マリンフォト誌(私の写真が載っている)と新刊のDIVE IN ASIA誌だけ買ってそそくさと帰ってきました。

ま、明日も行くし。

地球の海フォトコンテスト2013入賞作品(地球環境部門)

今日から池袋で開催されているマリンダイビングフェア併設会場で、地球の海フォトコンテスト入賞作品が展示されています。

私のこちら写真も地球環境部門に入賞しました。マリンフォト誌の最新号にも載っているはずです。

トウアカクマノミの卵
『TAK48hudred』

恩納村のトウアカクマノミ。ハッチアウト寸前の卵たち。左上に見切れているのはオス親のヒレですね。

タイトルはAKB風に。「48hudred」は目玉がそれぐらいあるかな、ってな感じで。実際には2,400匹もいないと思うけど。

ちなみに卵1粒の長さは2〜3mmです。

ヒメガザミ&タルマワシ

ヒメガザミだと思います。甲羅の横ちょが尖っているので。ナイトダイビング中に発見。体の幅は2cmぐらいだったかな。

ヒメガザミ

そして4mmぐらいの甲殻類。よく知らないのですが、タルマワシの仲間かと。

タルマワシ

フシウデサンゴモエビ&コガラシエビ

Sogod Bay Scuba Resortのハウスリーフのナイトダイビングで見せてもらったフシウデサンゴモエビ。 よく見ると不思議な姿をしています。頭の先になにやらフサフサとした毛が生えているし、背中にもたてがみのように。

フシウデサンゴモエビ

そしてコガラシエビ。同じ岩陰に潜んでいました。

コガラシエビ

Dive Award 〜 新生ダイビングサービス 〜

春は無情な別れの季節。昨日でコナミスポーツのダイビング事業が終了しました。これがエイプリルフールのネタだったら良かったのだけど…。

私は1993年春からの会員で、過去20年間あったものがなくなってしまうのは非常に悲しいことです。近年はほぼ毎日立ち寄れたし、ジムや大浴場を利用した後に少し話してから帰るといった具合に、もはや生活の一部になっていたので。もちろん仲間が集える場所だったり、機材のオーバーホールや最新の海況情報交換など、ダイビングサービスとしても重宝していました。

これまでも数多くの歴代スタッフの旅立ちを見送ってきたものの、今回は完全消滅。しばらくは味気なさを覚える日々が続くのだろうな…。

コナミ側はスタッフ全員の雇用継続を約束したようですが、当然ながら職種は変わります。時に職場も。

それでも正社員はある種の配置転換ですみますが、アルバイトスタッフはせっかく何年もかけて頑張って時給を上げてきたのに、新たな部署では新人と同じ最低レベルからの再スタートを提示されたとのこと。これまでの貢献がなかったことにされ、培ったスキルも無価値と評価するような会社からは当然辞めていきますよね。

結局、新百合ヶ丘店の4人は散り散りになり、誰一人として残りませんでした。せめてアルバイトスタッフ2人の時給は例外的にでも維持してやれば良かったものを…。

さて、去るものがあれば新たに訪れるものも。コナミによる「受け皿すら用意しない全顧客切り捨て」という無慈悲な仕打ちを見兼ねた旧コナミスポーツ所属インストラクター有志によって新しいダイビングサービス《Dive Award(ダイブアワード)》が設立されました。

Dive Award logo

本日より浜松店が稼働し、今月中旬には津田沼店、そして6月1日から武蔵小杉店がオープンする予定とのこと。ツアーの予定表はひと月ぐらい前に貰っていました。残念ながら新百合ヶ丘店はないものの、武蔵小杉なら私もそう遠くないので時おり顔を出せそう。津田沼店と浜松店には縁がないかな。

武蔵小杉という場所はコナミのダイビングスクールがあった三店舗(横浜、川崎、新百合ヶ丘)の会員の利便性から割り出したのでしょうが、確かに神奈川県の拠点としては良い選択のような気がします。JRの湘南新宿ライン(葉山に乗り換えなしで行かれる)や伊豆急行のスーパービュー踊り子号(下りは3号のみ、登りは10号のみだけど)も通っているし、副都心線で埼玉方面とも繋がりました。まあ、海に行く各人は電車派ばかりではないし散り散りに住んでいるのだけど。

なお、東京店の計画は未定。順当に考えれば飯田橋ですが、都内はさすがに競合も多いのでどうなるか…。

Dive Awardの立ち上げに参加するイントラの面々はコナミ(東証1部上場企業)の100%子会社のコナミスポーツでそれなりの待遇を保障されていた正社員たち。それを捨てて新たな出発を決断したのだから肩入れしたくもなるというもの。

で、新しいお店は「Award(授与)」という名前からして、ライセンスはもちろんダイビングの楽しみを与えていくことを標榜しているのでしょう。私としても顔なじみのインストラクター達が始めたお店なので、微力ながら応援していくつもりです。

さしあたりナイトロックスがもう少し広く普及すれば(どこでも頼まないでも選べるぐらいになれば)、エンリッチのライセンス講習を受けても良いし、そこそこ魅力的なショップツアーがあれば代金が高くても参加しましょうかね。

近年、自分で空と宿と海を手配して、なるべく人が少ないタイミングを見計らって潜りに行くようになってから、新しい仲間が増えていないことに気づきました。ダイビングの仲間はさまざまな理由で次第に減っていく傾向にあるので、たまには補充しないと。

それと私が協力できそうなのは写真の提供。アマチュアながら私もフォトコンの末席にはコンスタントに加われるくらいにはなったので、宣材や雰囲気作りのためには惜しむことなく提供するつもりです。

そうしてお店を盛り立てれば、いつかは新百合ヶ丘店を出してもらえるかも知れないし、多くの反対の声を押し切ってダイビング事業を切り捨てたコナミにもちょっとは後悔させてやりたいから。

今回、コナミが密かに出資しているのでなければ、Dive Awardの立ち位置はフリー。つまりコナミのライバル関係にある企業やスポーツクラブとの提携も可能です。

それってコナミスポーツが20年以上にわたって自社(エグザス時代を含む)の元で培ったダイビング業務のノウハウと人脈、そしてユーザーコミュニティーをそっくり商売敵に献上するってことに他なりません。

やっぱ固定客がついてて、それなりに儲かる事業を切り捨てるなんてことはやっちゃいけないんだよ。本筋なら分社か、せめて事業売却して「経営からは手を引くけど顧客サービスはなるべくそのままに」ってのが良心的かつ無難な話だったわけで。

もっとも、コナミスポーツはともかく親会社のコナミにとってはスキューバダイビングはコアコンピタンスから外れてるってことかもしれません。その客も現役会員は数千人程度だから、たとえ恨まれようとも構わんとばかりに。

でも、人体や生態系と同じで、案外、無用と思える機関、種を取り除いたら予想以上の副作用が出たりするもの。ダイビングはコナミの主戦場であるエンターテイメントや余暇の充実といったジャンル、主力分野とも近しいのだし…。

まあ、そうじゃなくともDive Awardが向こう何十年も存続できるように。そう、信頼していたお店が無くなり、馴染みのスタッフと会員コミュニティが(不採算事業でもなかったはずなのに)雲散霧消する様を見るといった経験はもうしたくないのでね。

それはそれとして、今回、コナミに残ったダイビングスタッフが社内で発言力を得て、いずれまたコナミスポーツ内にダイビングサービスを復活させてくれると嬉しいのだけど。


追記(2014-07-02):

公開後1年以上が経っても、このエントリにアクセスがあるので書いておきます。Dive Award浜松店は昨夏よりbe Diveに生まれ変わり、今でも稼働中です。

一方、Dive Awerd武蔵小杉店は…、話が消えてそれっきりですね。でもDive Award津田沼駅前店精力的にツアーやイベントを行っているようです。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店のダイビングカウンター跡地は応接スペースみたいになってますが、使われているところは滅多に見かけません。