ANAマイレージの使いかた、どっちがお得?

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先日、飲み会の席で友人とANAマイレージの使い方の話題になりました。私がマイレージで帰省する(羽田⇄福岡)と言うと「それはもったいない使い方だ」と。

その人も福岡出身なのですが、セブに潜りに行くときに毎回ANAマイレージを使っているようで。ただしセブへのANA直行便はないのでマニラ経由です。

羽田⇄福岡に必要なマイルは12,000〜18,000。対して成田⇄マニラは17,000〜23,000。うん、距離は3倍なのに5,000マイルの差なら確かに国際線に使う方がお得感はあります。機内食も出て、映画も見られるし。

でもそれには利便性の問題が。マニラ行きANA便は成田17:20発の20:55着。そこから地方都市に行く場合はマニラで一泊しなければなりません。成田を夕刻発だから午後半休が必要だし。

セブ行きなら一応22:40発のセブパシフィック航空があるけど、もしマニラ行きの便が遅れたらアウトです。

よってマニラでのホテル代と翌朝の国内線航空券代が発生し(ダイビング機材を預ける料金も別途必要)、かつ翌日の午前中のダイビングは不可。

帰りもマニラ9:30の国際線に乗るにはセブ・マクタン空港を6:00ぐらいの便で発たないと。LCCが不安なら5:00発のフィリピン航空ですが、だとするとホテルをさらに早い時間に出なければなりません。覚悟次第だけど、前日のダイビングも早く切り上げるか浅場だけに留めておく必要があります。

結局のところ、マイレージを使いたいばかりにANA便を利用すれば、空の移動にはお得感がある一方で余計な出費が発生し、なによりも日程がイレギュラーになって主目的のダイビングの楽しみが目減りします。少なからず仲間とも別行動になるし、宿にしろダイビングにしろ個別の手配だとパックツアーよりも高くなるわけで、それって何なんだか…。

ちなみに同じマニラ経由でもフィリピン航空なら行きが成田9:30発でセブ16:45着、帰りがセブ10:45発で成田19:55。 直行便なら行きが成田14:30発でセブ18:25着、帰りがセブ7:50発で成田13:30。 どちらでも3泊4日で中2日は丸々ダイビングできます。

では、マニラから地続きのアニラオだとどうでしょう。ANAのマニラ着が定刻通りなら車で移動して22:1523:45頃にはリゾートに着けるようです。初日から現地泊なので、翌朝からしっかり潜れます。帰りも飛行機の乗り継ぎがないため朝が早いことを除けば問題ありません。これなら検討の余地ありか。

ちなみに3泊4日5ダイブ付きのパックツアーだと約80,000円〜(燃油代、諸税は除く)。リゾート3泊+5ダイブでおそらく4〜5万円なので。3〜4万円は安く行かれます。うん、だったらマイレージの使い方としては秀逸かも。 よって一応の結論がこれ。

フィリピンに限って言うなら、ANAマイレージではアニラオに行くべし。 セブやその他の乗り継ぎがある地方都市だとデメリットが多いから。

ただし、それも十分なANAマイレージを36ヶ月の間に貯めて、かつ目ぼしいタイミングで休みを取って旅行に行かれる場合に限られます。そう、福岡への帰省がもったいないというのはマイルを貯めやすい人の価値観なのですよね。日々の支払い方法が分散していて、マニラと福岡との差5,000マイルを稼ぐために1年も掛かるようなら、失効する前に帰省でも何でもさっさと使った方がよほど賢明でしょう。

私も賃貸住宅の支払いが不動産グループのカード払いに限定されているため貯まりにくい方です。仕事柄、出張もないし。ANAカードで払えるところに引っ越すべきかな。

他にはANAマイレージを福岡空港への帰省ではなく那覇行き(14,000〜18,000マイル)に充てるって手がありますね。+2,000マイルなら貯めるペースが遅い人でも割と現実的になります。帰省時は軽装だし距離も短いのでジェットスターやエアアジアでも構わないけど、沖縄には大きなカメラバッグを携行することもありANAの方がいいし。