チリメンウミウシ。
我ながら残念な一枚。どうせならもうちょっと左下から狙って正面かつ全身を入れて撮るべきでした。
小さい海の生き物が好き。ときおりITや時事にも言及します
一眼レフカメラを使っていると、いつしか画像に無用な斑点が写り込むことがあります。原因はイメージセンサー(正確にはローパスフィルターかな)の表面に細かいゴミが付着していて、それが影のように写り込むわけです。例えばこの写真。
定番はNikonの純正クリーニングキット。アルコールを塗ったシルボン紙で拭くのだけど、高価だしサイズ的に旅先に持っていきづらいです。トラベルキットみたいにコンパクトなやつを出してくれないかな。
そこで代わりにこちらを買ってみました。
使い捨てのクリーニング棒(スワブ)12本とセンサークリーニング液のセットです。クリーニング液は頑固な汚れが取れないときに1〜2滴使うのだとか。
私のこのblogでは、水中カメラ関連エントリへのアクセス数が多くなる傾向があります。一眼レフやミラーレスの水中カメラセットは数十万円もするのに情報が不足しがちだからでしょうね。
さて、CanonのミラーレスカメラEOS Mにもようやくマクロレンズが登場します。EF-M 28mm F3.5 Macro IS STMです。
28mmってことは、35mm判換算の焦点距離は45mm相当。加えて最大撮影倍率を1.2倍に拡大する「スーパーマクロモード」を使えば54mm相当になるのか。まあ、ハゼを遠目から狙うのは厳しいけど、ウミウシやらピグミーシーホースなどを撮るには良さそうです。
なお、このレンズは伸びるタイプで前面にはLEDライトが付いています。
でもこのLEDライトは水中ではあまり役に立たないでしょう。せいぜい目一杯接写したときに被写体をほのかに照らせるかなって感じかと。とはいえマクロレンズの登場は歓迎です。
EOS Mの水中ハウジングは例えばこちら。私と同じNauticam製で188,000円。
新レンズ専用のレンズポートはないけど、既存製品のどれかが使えるでしょう。
でもなぁ、ミラーレスカメラは一眼レフの進化版ではなく、コンデジの上位機種をレンズ交換式にした感じの代物。特にEOS Mにはファインダーがなく電力消費が激しい大型液晶モニタ頼みなのでバッテリーのもちが悪いし、気合い入れて撮るには不向きです。
メーカーのスペック表を見てもEOS M3の撮影可能枚数の目安は約250枚。使い方にもよるけど、日に3〜4ダイブ潜る場合、途中でバッテリー交換が必要になるでしょう。しかもバッテリーは次第にへたっていくし。
ちなみにEOS Kiss X8iなら約440枚。対して私のNikon D7000は約1,050枚。CanonのD80は1,390枚です。こういうところでもミラーレスや一眼レフのエントリー機と中級機の違いが出ますね。
それにミラーレスだと対応レンズが限られるので、しっかり作品作りをしていきたい人は中級機以上の一眼レフカメラの水中セットを検討した方がいいでしょう。Canon or Nikonならレンズも豊富に揃っているし。
先日、テレコンバーターの注意点で私のレンズAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDとテレコンバーターの組み合わせだとオートフォーカスが効かないと書いたけど間違っていました。
いや、以前ケンコートキナーに問い合わせたらこのような返信だったのですよね。
お客様がお持ちのレンズではないのですが、AF-Sマイクロ60mmでは完全マニュアル操作となっておりAF非対応となっております。同じ様に完全マニュアル操作となる可能性が高いのでがっかりする前にこちらでの検証をお勧めするわけです。どうぞご遠慮なく試しにご来店ください。
そこで中野のケンコートキナーのショールームに行って試させてもらいました。
するとオートフォーカスがちゃんと効きますね。どうやらf8を越えると無理らしいけど、幸い私のレンズはf2.8と明るいので、テレコン装着で2段階暗くなってもf5.6。ならば買ってもいいかも。安いし。
先日のテレコンバーターという手があったの続き。
動物園などで遠くの被写体を写すべくテレコンバーターを使うって話ですが、注意点がありました。どうやら私のレンズAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDだとオートフォーカスが効かないようです。調べていて、KENKOやSIGMAやテレコンバーターの都合かと思ったけど、Nikon純正品でも同じですね。WebサイトのAF-Sテレコンバーター使用上の注意という欄に書かれていました。
だとするとテレコンバーターが有望な選択肢かは怪しく思えてきました。被写体が静止した生き物とかなら良いのだけど、動き回るオランウータンとかだと厳しいですね。レンズのフォーカスギアを回していては追いつかないから。考え直しだ…。
ちなみに以前沖繩で、Gallery H(現F360)の及川さんが「小さな被写体を大写しにしたい」という私に「テレコンバーターを使ってみたら?」と提案してくれました。でもオートフォーカスが使えないなら無理ですね。ナノマクロ撮影では最終的な調整はマニュアルになるけど、その都度ギアを回していては追いつかないので、大まかなピント合わせにオートフォーカスが必要です。
まあ、テレコンバーターを着けるならレンズポートを拡張しなければならないし、そうするとマニュアルフォーカスのギアが合わなくなるので選択肢には入っていなかったけど。
昨日、TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)が欲しいと書いたけど、9万円くらいしてるし約20kgのレンズ重量も気になります。 そこで代替手段としてテレコンバーターを使う方法があることを思いつきました。
これで焦点距離が2倍になります。つまり私の105mmが210mm相当になるわけです。105mmはマイクロレンズなので撮影倍率はは1:1。しかも私のカメラはDX機のD7000。FXよりも1.5倍大きく写ります。イメージセンサーの面積が小さく、レンズが捉えた絵の外周部分を棄てているだけだけど…。 2倍のテレコンバーターを使えば210mm * 1.5で315mm相当。600mmクラスのレンズの撮影倍率が1:5とかだから、被写体を大写しするという意味では良い勝負ができそう。うん、これがいいかな。
予算優先ならサードパーティ製もいいかも。こちらはアフォーダブルですね。
今私がほしいレンズがこちら。
TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)です。
私が丘陵ウォーキングがてらよく行く多摩動物公園には大勢の写真家が来訪します。なかにはhassyさんのように気合いの入った方も。彼は600mmの巨大な単焦点レンズで毎週末のようにオランウータンを撮っています。600mmっていいですね。FXカメラとの組み合わせで撮っても、私のDX(D7000)と105mmマイクロで撮った写真より被写体が大きく写るので。
とは言えNikon純正の600mmレンズ(AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR)は売価でも120万円以上しています。500mmのAF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRでも90万円以上。ちょっと手が出せません。水中では使えないし。
でも単焦点を諦めてズームレンズにすれば、何とか買えるレンジ。それが冒頭のTAMRON SPレンズです。
もちろん単焦点とズームでは絵も違ってくるけど、きっとこんな写真をトリミングなしに撮れるようになるだろうな。
最近の私のブームは断捨離。もはや使わなくなった水中撮影機材を他者に受け継いでもらうべく少しずつヤフオク!に出品しています。
次はCanonのPowerShot G9と対応ウォータープルーフケース(水中ハウジング)の番です。でもこのG9、最後に使ったとき画像が妙にザラッとしていたのを思い出しました。
その後、フルHD動画撮影に惹かれてSONY Cybershot HX5Vに乗り換えたので未検証のままにしてたのだけど、もしカメラの故障ならそれを完動品として出品するのは拙いので原因を突き止めて解消しておこうと。
そこでカメラのメニューを順繰りチェックしていったところ「ISOブースター」がONになっていました。シャッターボタンを半押した際、像が暗ければISO感度がアップする機能です。これが原因ですね。確かに上の写真のISO値は1600。そりゃノイズもたっぷり乗るわけだ。
水中は陸上と違って光が届きにくいので、肉眼では何てことないシーンでもカメラは「かなり暗い」と判断します。外付けストロボを使うことは考慮してくれません。よって水中撮影では「ISOブースター」はOFFで使うのが鉄則だけど、何かの拍子にうっかりONにしてたのでしょう。
原因が解ってよかった。これで安心して出品できます。この出品情報はこちらです。ウォータープルーフケースは67mmコンバージョンレンズと光ケーブルが付けられるように改造してあります。
ちなみに上の写真、中層を泳いでいたはずのクマノミが一瞬にして消えたので辺りを見渡すと、この通りエソに食いつかれていました。
私のサブの水中カメラであるSONY Cybershot HX5Vのレンズが引っ込まなくなり、ダイバーズ保険でも修理代金の一部を負担してもらえなかったので、Recsea製水中ハウジングごと手放そうかと考えています。
そこで先のマリンダイビングフェアで以下のチラシを貰っていたのを思い出しました。スリースター商会という業者のものです。
早速見積りを依頼すると以下のような返信が。
お問い合わせの商品ですと下記のお見積りとなります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――商品名: Cyber-shot HX5V 故障品で付属品ありで500円となります。商品名: WHS-HX5V 傷ありで40000円前後となります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
素晴らしい。故障品のカメラが捨て値になるのは当然として、水中ハウジングが定価(6万円弱)から3割ちょっとしか値下がりしないのは驚きです。大量生産品ではないからかな。
4年落ちの製品が40,000円になれば大満足。さっそく商品を送付し買い取りを依頼したところ、以下の様な返信が。
こんにちはスリースター商会です。
商品送付誠にありがとうございました。
事前査定ではハウジングが40000円となっておりましたが当店の誤りで4000円の間違いでございました。
申し訳ございませんでした。
お戻しは無料となりますのでご検討のほどよろしくお願いします。
査定金額は以下の通りとなりました。
HX5V 故障品500円となります。WHS-HX5V 4000円となります。
合計で4500円となります。
上記の金額でよろしいようでしたらご連絡お願いします。
何のことはない、先方の金額記載ミスだったようです。一気に1/10になってしまいました。順当な気もするけど、ぬか喜びさせられたためガッカリです。
とりあえず戻してもらってヤフオク!にでも出してみましょうかね。もはや送料別で5,000円以上で売れれば御の字ってところだし。
先日、マクタン島にて紛失したダイコンをダイバーズ保険では補償してもらえませんでした。
ならばそれは諦めるとして、私には他にも補償をお願いしたい水中機器があります。SONY Cybershot HX5Vというコンパクトデジカメです。先日からズームレンズが引っ込まず、撮影態勢に入れなくなったもので。
HX5Vは4年前の製品とは言えフルHD動画が撮れる高性能なコンデジ。そして私は対応の水中ハウジングも持っています。よってカメラが直れば日常用&サブ水中カメラとしてまだまだ使えます。
SONYのWebサイトによると、補償期間終了後にレンズが引っ込まなくなったときの修理費は一律15,000円とのこと。よってこの修理費の一部を補償してもらえるとありがたいと思ったのですが、ダイバーズ保険の会社に問い合わせたところ
急激姓な原因がなければお支払いできる可能性は低いです。
との回答。何だよその拒否理由は。急激性な原因ってよく解らんし、この会社のことだから、どんな申請でもきっと何かしら理由をつけて補償を渋るんじゃないかと思えてきます。おそらくこの保険は、先方が例示している条件にピッタリ合致する場合ぐらいしか補償されないのでしょう。
ダイバーズ保険、ストロボ製品などを買うと案内が付属するし、国内では最も有名な保険だろうけど、実際には頼りにならないのだから、もうこれ以上契約を更新せず、他の保険を探して乗り換えた方が懸命な気がします。
私も愛用しているNauticamから凄いハウジングが発表されました。Panasonic LX-100用です。Fisheyeのページにも掲載されていますね。
LX-100は4/3インチという大型センサーを搭載し、4K動画も撮れる最強クラスのコンデジ。そしてそのハウジングも最強の仕様で登場しました。筐体左側のマニュアルフォーカス用ダイヤルは使いやすそうですね。
そして何よりも画期的なのはレンズポート交換式であること。コンデジ向けハウジングとしては初でしょう。正確にはレンズポートの筒部分はハウジング筐体に一体成型されていて、前面パーツをスタンダード(フラット)・ショート・ドームのどれかに交換できる仕組みです。
従来のハウジングで魚眼の絵を撮る際には、ハウジング本来のレンズポートとドームポートの二重構成になるため明るさは微妙に損なわれ、画質もいくらかは劣化します。でもこのハウジングなら1枚なので有利です。
差し当たりスタンダードポートとドームポートは中層の動画撮影に、ショートポートはマクロ撮影に向いていそうです。でもそれは一般論で、ワイドマクロなど創意工夫の余地も大。一台のコンデジで様々な撮影シーンに対応できます。
撮影動画はこちら。フラットポート利用かな。
また、こちらのオプションを使えばスタンダードポート利用時にいつでもマクロコンバージョンレンズを装着できます。
これならフラットポートの画角を損なわず、マクロレンズを一瞬で着脱可能です。素晴らしい。
ハウジング(ワイドポート仕様)の価格は¥158,000。カメラの実売価格が9万円前後だから、一眼レフ用のハウジング代以内でカメラとハウジングが揃いますね。良いんじゃないでしょうか。私も本格的なビデオ撮影をしたくなれば買いたいところです。
私のコンデジは数年前に買ったSONY Cybershot HX5V。Seatool製の水中ハウジングも持っています。最近では日常的な写真はiPhoneで撮るため出番はめっきり減ったものの、たまに必要になるのですよね。iPhoneのズームはデジタルだし、撮影モードを細かく設定できないので。
そのHX5Vですが、近年妙にバッテリーの保ちが悪くなりました。十分な時間充電したはずなのにカメラに入れたら数分しか起動しなくて。
でも原因が判明。充電器の方がへたっていたようです。カメラ付属の純正充電器はバッテリーパックの端子に当たる箇所がバネ状になっていて、装着したバッテリーを押して固定する仕組みなのですが、どうやらこのバネが弱ってバッテリーを長時間固定できず、充電開始後すぐに非充電状態になっていたようなのです。
バッテリーパックを装着した充電器をコンセントに刺し、充電ランプが点灯したのを確認して放置。数時間後ランプが消えていれば充電が完了したと思ってしまうけど、実際は最初の数分しか充電されていなかったわけですね。
てなわけで解決策。バッテリーパックと充電器の間にコインを1枚差し込みます。これで常時充電状態を保てるようになりました。
新宿のニコンプラザで定期的に開催されているローパスフィルター清掃講座(無料)を受講してきました。
一眼レフカメラを使っていると、いつしか画面内に黒い小さなシミが写り込むようになります。イメージセンサーにゴミが付着したのが原因ですが、仮にレンズを外さずに使っていても内部メカの動作でチリが発生して付着してしまうそうなので、一眼レフカメラの宿命と思うしかないようです。
私も折りを見てニコンプラザでクリーニングを頼んでいたのですが、度重なると費用が嵩んでいくので自力で清掃できるようになろうかと。
清掃に利用する道具はこの通り。
ローパスフィルター清掃と言いつつ、清掃するのはレンズフィルターとイメージセンサーでした。最近のカメラはローパスフィルター自体がないですしね。
清掃の手順は以下の通り。
やってみて難しかったのはシルボン紙にアルコールを含ませるときの加減。量が少なければきれいにならないし、多ければ拭いた跡が残ってしまいます。でも、何度も作業を繰り返すうちにコツが掴めてきました。
講座で使った道具類は市販されています。
ただし、このセットにアルコールは含まれておらず、市販の無水エタノールを買い、セットに含まれるハンドラップと呼ばれる容器に入れて使うことになります。
なお、ブロワーでゴミを飛ばすだけで症状が改善される場合も多いとのこと。レンズを外したらカメラを下に向けて、ブロワーで下から風を当てる方法で。ならば、先ずはこれをやってからイメージセンサーをクリーニングするかどうか決めるべきですね。
私の写真のFacebookページ:FROGFISH.JP
CanonがPowerShot G7Xを発表しました。
でも古いキャノンウォッチャーは「あれ?」っと思う新製品ですね。これまで毎年9月にドイツで開催されるphotokinaに合わせて発表するのはG○○シリーズでした。一昨年がG15、昨年がG16です。
対して今年出してきたのはG7X。ということは旧来のG○○シリーズの仕切り直しでしょうかね。別途フラッグシップのG1X mark IIという機種もあるし。型番の数字は一桁にして、モデル名を「mark ○○」で更新していくとか。
実際、G7XはG16までよりもスッキリした形状をしています。G16よりもPowerShot S120の方に似ているくらいです。
それでいてイメージセンサーは1インチ。G16やS120の1/1.7よりも大型化されています。よってG1Xには及ばないにしても画質の向上が見込めますね。
それからG16には無かったレンズ付け根のコントロールリングによるマニュアルフォーカスが可能になっています。加えてマニュアルフォーカスでピントが合っている箇所を着色して液晶モニタに表示する機能も備わっていますね。
もちろん純正のウォータープルーフケースも用意されています。相変わらずレンズポート前面にネジ径が切られていない中途半端な設計ですが、INONがアダプタ製品を出してくれるでしょう。あるいはサンコーレアモノショップがネジ径付きの同等製品を発売するかもしれません。
あとはまあ無難な仕様。焦点距離は24-100mm相当(35mm判換算)だしマクロも5cm〜。水中では外部光を当てる必要があるので1cmまで寄れる必要はないし。F値の1.8-2.8はテレ側が明る目か。当然ながらWi-Fi/NFC機能も載っています。
てなわけでスペック表を見る限り水中撮影用途には良さそう。私はG16よりS120をお勧めしてきたけど、G7XはS120の上位版という感じ。279gだし大仰なG1X mark II(516g)とS120(193g)のちょうど中間に位置するモデルですね。
自身で実際に使ってはいないのだけど、こと水中カメラとして使う限り、G1X mark II、G7X、S120の中でどれを買ってもいいと思います。
私の写真のFacebookページ:FROGFISH.JP
サンコーレアモノショップがCanon PowerShot S120用の水中ハウジングを発売しました。
PowerShot S120用は私が現時点で水中写真用にお勧めするデジカメのNo.2です。Wi-Fi機能など今風の目ぼしい機能を一通り搭載した「全部入り」で、かつマニュアルフォーカスができる上に、撮影時にはピントが合っている箇所を色付けして液晶画面に表示してくれます。
ちなみにお勧めNo.1機種は同じCanonのPowerShot G1X Mark II。こちらはS120よりも大ぶりで値もはる分、高画質です。
サンコーの水中ハウジングは、Canonの純正品とは違ってレンズポートの先に67mmのネジ径が切られています。つまり別途INONのアダプタを使わずとも、各種のコンバージョンレンズを直に取り付けられます。
コンデジの撮影画像は一眼のマクロレンズに比べて像が小さいこともあり、ダンゴウオの幼魚などを撮る際には高倍率のクローズアップレンズは必須になります。ならば、よけいな部品を使わずに装着できるサンコーの製品の方が有利でしょう。
Canon、いい加減、レンズポートにネジ径つけてくればいいのに。大勢のダイバーがリクエストを上げているはずなのだけど。
![]() 新たに、キヤノン PowerShot G16用& PowerShot S120用販売開始!防水ハウジングケース!40m防水… |
オリンパスがコンデジの新製品『STYLUS TG-3 Tough』を発表しました。
新たに搭載された顕微鏡モードを使うと、被写体の1mmがLCDモニタで44.4mmに映るのだとか。顕微鏡モードの詳細が解らないけど、スーパーマクロモードに準拠ならレンズ前1cmからピントが合うはず。だとすると2mm級のダンゴウオの幼魚というか稚魚も、かなり大きく写せるはずです。孵化数日後の天使の輪っかあり個体のどアップなんて荒技も可能かも。残念ながら今シーズンには間に合わなかったけど。
もちろん純正の防水プロテクタ(水中ハウジング)PT-056も用意されています。カメラ本体も15m防水なので、プロテクタ内でなら少しぐらい水没しても大丈夫そうですね。
私みたいに数ミリ単位の被写体を好んで撮っている者にとっては、ちょっと気になるというか、ぜひ試してみたいカメラです。
Lytroがカメラの新機種『ILLUM(イルーム)』を発表しました。
Lytroのライトフィールドカメラはピント合わせが要らないカメラ。被写体や風景に向けて撮ると光の具合をあらかた記録してくれるので、後からパソコンのアプリで写真に再現して使います。その際、画像のどこにピントを合わせるのかを選べるので、基本的にピンボケが起こりません。まあ手ブレ、被写体ぶれ、露出不足なんかはいかんともしがたいはずだけど。
ILLUMはブロック型の旧機種よりも性能が格段に上がり、形状もカメラっぽくなりましたね。これなら水中ハウジングも無理なく作れそうです。しかもレンズ前すれすれまで寄れて1:3のマクロ撮影が可能らしいので、水中マクロ撮影にはうってつけかもしれません。ああ、試してみたい。
ただし、お値段は$1,600。水中ハウジングをオーダーメイドするとトータル30万円前後か。
いや、カメラに内蔵ストロボがないので水中で使うなら外付けするか(互換製品はあるの?)、もしくはホットシューから信号を機構を貰って水中ストロボに伝達する機構を付けないと。だったら35万円を超えるか。ぜひ試してみたいけど、まったくもって手が出ませんや。
でも何だ。もしこのカメラによる水中マクロ撮影が、私のNikon D7000 + 105mm microレンズ + Nauticamのクローズアップレンズの組み合わせよりも有利だったら悔しいよなぁ。
Canonのコンデジ新製品で面白そうなのがPowerShot D30。いわゆるタフモデルですね。
25m防水なので、ちょっとしたダイビング撮影は水中ハウジングいらず。素のままでOKです。
水深25mを超えたらどうなるのかは不明。シャッターが押せなくなるだけなのか、それとも水没するのか壊れるのか。これが35mならばレジャーダイブではまず問題がないレベルなのですがね。
どなたかCP+でCanonの担当者に訊いてきて欲しいです。多少の余裕は持たせているはずですが、水深25mを超えるとどんなことが起こりそうなのかを。
マクロ撮影距離は1cm~50cm。しかも「水中マクロ」という撮影モードが搭載されています。
でも注目はそちらではなく「魚眼風」「ジオラマ風」「トイカメラ風」といった撮影モードが搭載されていること。これら、光量が大きめの水中ライトを併用すれば、水中でもきっと機能しますよね。魚の鼻デカ風の疑似魚眼写真が簡単に撮れるわけだ。
それなりに格式のある水中写真フォトコンの場合、トリミング・色味調整・ゴミ取り以外の画像加工は失格ですが、これらの撮影モードはカメラの標準機能です。反則にはならんだろうと。
まあ、いかにもって写真が増えてきたら追って禁止条項に加わるかもしれませんが、実際に面白い写真が簡単に撮れるようなら、短期間はフォトコンを荒らすことになるかもしれません。
昨年末、Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1が発売になったはず。はずというのは先週末にmic21に行っても入荷していなかったから。当面、受注分優先納品でしょうかね。
私の手持ちのコンバージョンレンズはINONのUCL-330とUCL-165M67。コンデジの頃に買ったものを一眼でも使い続けてます。
私のカメラのレンズは105mmマイクロでUCL-330だけではほとんど効果がないけど、UCL-165M67と重ねれば焦点距離がぐっと縮まって撮影倍率も上がります。どれぐらいかというと、尻尾を除いた体長が1cmかそこらのピグミーシーホースが横長の画角の縦いっぱいに写るぐらいに。
でも、欲を言うとカメラを縦置きにしたときの画面いっぱいにピグミーシーホースを写したいですよね。
そのためにはUCL-165M67をもう一枚買うって手もあるけど、Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズにも魅かれるよな。一眼レフカメラに最適化されてるっぽい商品説明があるから。欲しいなぁ。でも 実売55,000円か…
まあ、先ずはUCL-330+UCL-165M67と比べて明確な差があるかを確かめないと。
こんなときは新宿西口のアンサーに相談するのが一番ですね。
![]() Nauticam(ノーティカム) NA スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1【20618】【02P07May16】 |
先日のシパダンでは仲間から借りたSONYのアクションカムHDR-AS15で動画撮影を試みたものの見事に失敗。動画が一切映っていませんでした。せっかくギンガメアジやバラクーダ、バッファローフィッシュ、そしてアケボノハゼにしても15cmぐらいまで寄って撮ったはずなのに…。
シパダンのとあるダイブサイトにはアケボノハゼがわんさかいる穴がありました。水深24m地点とお手ごろだしレンズ端15cmぐらいまで近寄れます。シパダンにマクロ目当てに行く人はまずいないけど、次回は105mmマクロの一眼カメラセットを持っていくと決めました。
SONYのアクションカム、水中ハウジングに入れてしまうと録画ボタンを押すだけのシンプル設計ですが、だからこそかえって私には使いこなすのが難しいみたい。あれこれ設定をいじりたい性分だけど正解値に辿り着いたか解らないので。液晶モニタさえあれば設定や撮影時の状況が把握できる上、カメラ単体でプレビューも見られるのでテスト撮りの確認ができるのに。
そう、アクションカムの最大の難点は単体でプレビューが見られないこと。撮った動画を確認するにはパソコンかスマホ・タブレットに転送しなければならないし、SDカードリーダーやWi-Fi環境を揃えたとしても水中や沖ではどうにもなりません。プレビューさえ見られれば、先のシパダンでも2本目からはちゃんと撮影できたはずです。
HDR-AS15には別売りアクセサリとしてLCDモニタがあるものの、残念ながら水中ハウジングに入らないのでダイビングには使えません。いかにもSONYっぽい商品展開です。
SONY製品ってスペック面では高性能だけど、肝心なところが何か足りないことが多いんだよな。操作性面も親切ではないし。
実際にHDR-AS15を使うまではどれでも大して不満も感じないかと思っていたけど、今では断然GoProが良さげに思えてきました。
例えばGoPro用の別り売りLCD BacPacは本体背面に装着して水中ハウジングに入れられます。LCDを装着するとカメラの厚みが増すので、その場合用の水中ハウジングが同梱されてい るのですよね。しかも対応水深が60m(カメラに同梱されているハウジングは40m)に上がります。
いわゆるアクションカムは各社から何機種も発売されているけど、GoProはアクセサリー類の数が群を抜いて充実しているのですよね。
天下のSONYもけっこう食い下がってはいるものの、しょせんアクションカムは巨大企業の膨大な商品の一つ。専業のGoProとの取り組み度合いの開きは大きいようです。
Canonがデジカメのキャッシュバックキャンペーンを行っています。キャンペーン対象購入期間は来年の1月13日までだそうな。 ボーナスも出て自分にご褒美が欲しいってダイバーは、ちょっと考えてみてはいかが?
差し当たり水中写真用途であればPowerShot S120が最適でしょう。より上位製品のG1 XやG16は冗長です。
G1 Xはめちゃめちゃ高画質そうだけど長い最短焦点距離(20cm〜)が水中ではハンデになります。 G16はレンズ前1cmまで寄れるけど、そんなに寄るとストロボ光が当たらないし、水中撮影では使いそうにない機能がてんこ盛りなので、やはり持て余しそう。
PowerShot S120ではレンズ回りのコントロールリングを回してのマニュアルフォーカスもできるし、ピントが合っている箇所に色付けして見せてくれる機能も付いています。現時点で「マクロ撮影に最も適したコンパクトデジカメ」と言えましょう。
もちろん安価な純正ハウジングもあります。
ただし、レンズポートにネジ径が切られていないので、クローズアップレンズなんかを装着するにはINONのマウントアダプターも必要になります。
折しもそろそろ東伊豆や南関東近海でもダンゴウオのシーズンに突入します。体長がせいぜい3cmにしかならないダンゴウオを撮るにはマクロに強いコンデジが必要です。もちろんコンデジでは一眼のように大写しはできないけど、だからこそなるべく優秀な機種で撮影に挑みたいですからね。
今回のシパダンには仲間から借りたアクションカムを持って行きました。SONY HDR-AS15です。
目的は170°の広角でバラクーダやらギンガメアジの大玉を撮ること。シパダンの群れはパラオのそれよりもかなり大きいですからね。二日半の日程のうち1日はシパダンになると解っていたし。
結局、二日もシパダンだったけど…。
で、その動画ですが、見事に撮り損ないました。帰国してmicro SDをMacに挿してみたら1秒も保存されてなくて。でも自動撮影の静止画は撮れていたから撮影操作を誤ったわけではないようです。ミスったのは設定かな。だいたいスイッチは録画ボタンしかないのだし。
無理に休みを取って行ったため事前練習も出来なかったのですよね。まさかアクションカムなのに写真しか撮らないモードなんてものがあるとは思いもよりませんでした。これだったら素直にコンデジで撮るんだった…。
この辺りはアクションカムの難点ですね。特にSONY HDR-AS15は本体側面にモノクロ液晶が付いているだけなので録画の再生はできないし、カメラの動作状況も把握しづらいのですよね。液晶表示の意味も覚えてなかったし。
いかにもSONYって製品設計だ。パワフルなスペックにはこだわるけど、使いやすさへの配慮はお粗末だという。
これがGoProなら背面に液晶モニタをつけた状態でハウジングに入れられるのでカメラの状態にも気付けたと思うのだけど。アクションカムを買うんならやっぱGoProだな。
もっともシパダンで潜ったのは私にとって通算4、5日目。いつもと大差ない顔ぶれだったし、HDR-AS15の画質も確かめられたので、まあいいか。 で、僅かに撮れた写真はこちら。
写真は動画と同じフルHDの解像度(1920 x 1080)で保存されていて、このサイズだと解りづらいけど悲しいぐらいのザラッとした画質です。話に聞いていた通り、やっぱアクションカムの水中撮影画質は大したことないですね。
「セノーテみたいに極端にクリアな状況でもなければ、ダイビングの動画目的には向かない」ってのが結論です。それでも像が動いていれば、そこそこ見栄えはするのだろうけど。
ちなみに2年前にコンデジ(同じSONYの)で撮ったシパダンの動画がこれ。画角は狭いけど画質の面ではこっちの方が有利です。
OlympusがOM-D E-M1を発表しました。E-M5の上位機種で、かつフォーサーズのE-5の後継機種だそうな。
なにもオリンピック招致発表と新iPhoneの発表の間に出さなくてもよさそうなものなのに…。
カメラ自体はマイクロフォーサーズ機ですが、フォーサーズとの統合が図られており、フォーサーズレンズ装着時でも高性能なオートフォーカスが出来るそうです。なるほど、そいつは魅力的だ。
機能や性能はひとまず置くとして、ダイバーの関心はこちら。例によって純正の水中ハウジング(防水プロテクター)が用意されています。
仕様はE-M5のものと同様、レンズポーと別売りのようです。まあ順当でしょう。フォーサーズの8mmフィッシュアイを使いたいものな。
ただし、システムチャートには気になる点が。フォーサーズレンズを使う際のマウントアダプターが見当たりません。記載漏れなのか、それとも直接装着しても機能するのか。まあ前者でしょうね。マイクロフォーサーズとフォーサーズはサイズ的にも互換性はないはずだから。その内、しれっと改版されていることでしょう。
予約キャンペーンとしてフォーサーズアダプターをプレゼントするぐらいだから、やっぱマウントアダプターがなければフォーサーズレンズは付かないはずです。アダプタを咬ました際にありがちなオートフォーカスの速度低下は起きないようになっているのだろうか…。
さて、そのシステムチャートによれば、今回もやはりフォーサーズレンズではマニュアルフォーカスが使えないようです。よって8mmフィッシュアイレンズだけしか使わないのであればこのハウジングでもいいでしょうが、マクロ写真も撮りたいならサードパーティ製のハウジングを待つべきですね。
昨日、今夏はデジカメ新製品発表の出足が鈍いなどと書いたそばからCanonの以下の新製品が発表されました。
中でも注目はPowerShot S120。なにしろ旧モデルのS100およびS110が、その時々で「最も水中写真用に適したコンデジ」だったから。まあ私見ですが。
そう思う理由はマニュアルフォーカスが使えること(マクロ撮影が楽しくなる)、ワイド側の画角が24mm(35mm判換算)と広いこと、Wi-Fi対応(ハウジングを空けなくても写真を撮り出せる)など。水中撮影目的には上位機種のGシリーズよりも使い勝手が良いはずです。
S120は一見してS110からのマイナーチェンジ風ですが、実は着実に進歩しています。
まずはF値が1.8〜になりました。簡単にいうとレンズが明るいとより鮮明な画像が得られます。コンデジでどこまでいけるかは解らないけどボケも作りやすくなるでしょう。
また、マニュアルフォーカス時にフォーカスが合っている箇所を色つきで示す「MFピーキング」が追加されました。
強調色は自由に変えられるそうなので、例えば白に設定しておいて、魚の目が白くなったらシャッターを押すといった使いかたができそうです。ウミウシなら手前の触角が白くなったらOK。
なぜ白かというと、生きた魚の目にはない色だから。カクレエビの目にしても全体が真っ白ではないし。ああ、ウミウシには触角が真っ白な種類もいるよなぁ…。
以前、とあるカメラメーカーの人に「ピントが合っている場所に+マークを出してくれ」と言ったら「難しい」と一蹴されたけど、それが実現しました。これはマクロ写真の撮り方の画期的な進歩かもしれません。
さらには「水中マクロ」の機能も搭載されていますね。通常のマクロよりさらに近づくことができるのだそうで。ぜひ試してみたいなぁ。
そしてもちろんS120にも純正の水中ハウジング(ウォータープルーフケースWP-DC51)が用意されていますが、例によってレンズポートにはコンバージョンレンズ用のネジ径が切られていません。このあたり、Canonもいい加減学習してくれても良さそうなのに。せっかく水中マクロをも搭載したのだし、クローズアップレンズを付けたマクロ撮影は考慮されていて然るべきです。
あとは「星空夜景」や「星空インターバル動画」なんて機能も付きましたね。ダイビングで南国の僻地に行くと満天の星空に感激するものです。星座や星の並びも違うし。三脚も持っていけばそれを保存できます。
というわけで、S110でもそこそこ完成形かなと思っていたけど、S120は水中写真用途としても更なる進化を遂げたみたい。
よって頃合いを見て、ダイバー向けのカメラとしてAmazonの広告を貼り替えることにします。
私の写真のFacebookページ:FROGFISH.JP
峯水亮さんの新著『デジカメによる水中撮影テクニック』が発売されたのでさそく買ってみました。226ページで1,890円。
この手の本は昔から何冊も発売されていたけど、どうしても昔の本では内容が古かったりします。
なにしろデジカメが水中でも普通に使われるようになったのは、ここ10年かそこらです。それまではフィルムカメラが主流だったので、一眼レフを除けばオートフォーカス機能すら付いてませんでした。液晶モニタやマクロモードなんてのもなかったし。
もちろん写真の基本の多くは昔も今も不変だけど、一方で近年はデジカメの進歩が目覚ましいため機器に対する人々の共通認識が変化していたり、RAW現像というソフトウエア操作の技術も必要になってきました。
この本では、最新のデジカメや交換レンズ、ハウジング、ライティング機器なども紹介していて、その上で、写真(撮影時の設定データ付き)をふんだんに交えながら今どきのデジカメによる撮り方や撮った写真に対する補正のテクニックまでをも解説してくれています。
目次を抜粋して紹介すると、こんな感じ。
私も数年前を振り返れば格段に写真が上手く撮れるようになったと思うけど、それでもスキル不足は実感します。
理由の一つは海に行けるのが飛び飛びになるので撮影の感覚がなかなか身に付かないのと、座学を修めていないこと。被写体をバランス良く撮ることはできても、より高いクオリティで撮るための知識が足りないわけです。
というわけで、この本はこれから水中写真を始めようという人にはもちろん、少々撮り慣れてきた人、そして私のように中途半端に上達してしまった人の補習にも有益で、写真を撮るダイバー全員(プロを除く)にとっての必読書となる1冊と言えます。読んで実践すれば、きっと写真の腕前が上がり、楽しさも増大すること請け合いです。
昨日、量販店でCanon EOS Kiss X7を触ってきました。これ食指が動きますね。私は買えないけど…。
隣に置かれたEOS Kiss X7iと比べても目に見えて小型化されています。例えば、私の手だとX7iは右手の中指、薬指、小指でグリップを握ることになるところを、X7なら中指、薬指だけでOK。余った小指をカメラの底に添えるとホールド感が増します。軽めのレンズなら片手撮りも難なくできそうです。
この小ささは画期的なので、対応の水中ハウジングも夏ごろには各社の製品が出揃うのではないかと。というかこの機種が今後の水中写真のメインストリームになりそうな予感もあります。ミラーレスカメラ並の軽さながら最初から多様な交換レンズが揃っているという点は、他の製品にはない特徴だから。
人気のOLYMPUS OM-D EM-5にしても水中写真用途として考えるとX7の前では大きく見劣りします。他のミラーレスカメラなら尚更です。なにしろミラーレスには光学ファインダー搭載機はないし、ストロボ内蔵じゃない機種も多く(ストロボ無しでは水中撮影はできないし、外付けストロボにも電池が必要)、SONY以外はセンサーサイズも小さいし、何といっても水中向けの交換レンズが揃いません。マウントアダプタを介すれば一眼用のレンズが使えるものの、そうするとX7の重量を軽く超えてしまいます。
よって水中撮影用に一眼レフやミラーレスカメラの購入を考えているダイバーは早まることなかれ。X7用の水中ハウジングの発売を待ちましょう。ワイド、マクロ、スーパーマクロ、動画、何でもOK。フルサイズや上位機種指向の人でなければ、このカメラが最良解になるはずです。
かつては水中カメラといえばNikonだったのが、デジカメの時代になるとOLYMPUSが主役に躍り出ました。でもこれからはCanonの時代かな。多分。
いやあ20年もダイバーやってて、久々に心動かされるカメラに出会いました。
円安を受けて来月から光熱費や多くの食料品などが値上がりするようですね。
同様に、私も愛用しているNauticam社製の水中ハウジング(造りはもちろん操作性や拡張性の面でも最強クラス。お値段の方も…)が値上がりするようです。Nauticamは香港のメーカーなので、さもありなん。
溝ノ口の水中撮影機材専門店AQUA FORUMによると、
nauticam製品価格改定のお知らせです。 このところの急激な円安の影響で4月6日ご注文分から、nauticam製品全般のお値段が上がります。 一眼レフハウジングだと2万円~3万円、その他、ファインダーやポート、ギア、アームなどのアクセサリーも上がることになっていますので、nauticam製品をご検討中の方はお早めにご注文ください。
だそうな。
というわけでNauticamの水中ハウジングは今が買いです。4月6日からってことは、あと一週間しかありません。
差し当たり私はフィッシュアイレンズと対応のドーム型レンズポートが欲しいのだけど、値上がりすると解っていても手が出せないや…。
先日、Canon EOS Kiss X7(およびX7i)が発表されました。
毎年モデルチェンジされるEOS Kissシリーズ。今年の一番の特徴は小型軽量化でしょう。EOS Kiss X7はEOS Kiss X6iと比べて150g、高さで9.1mm、横幅も16.3mmも小さくなりました。
ちなみに私の水中カメラはNikon D7000(690g) + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED(750g)なので合計1,440kg。同等の組み合わせってことでCanon EOS Kiss X7(370g) + EF100mm F2.8L マクロ IS USM(625g)だと995g。500g近くも軽くなります。
いや、重要なのは重さよりもサイズでしょう。なにしろ水中だとカメラセットが大きくなるほど水の抵抗を受けやすいので、うねっていたり足場がないところでのマクロ撮影(片手を体の固定に取られてしまう)では断然不利です。重さの方は水中ハウジングの作りによって左右されるところも大きいし。
よって水中ハウジングを小さく作れるEOS Kiss X7を羨ましく思います。まあEOS Kissシリーズはエントリモデルで私のD7000は中級機という違いはあるのだけど。
さて、EOS Kiss X7が出たことで気になるのが同じCanonのミラーレスカメラEOS Mとの比較。重量ではEOS Mが262gでX7が約370g、その差108gです。
そして2013年3月時点でEOS M用のEF-MマウントレンズはEF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STMとEF-M22㎜ F2 STMの2本だけ。水中撮影に適したマクロレンズもフィッシュアイレンズもありません。
よって、ミラーレスではない一眼用のレンズを使うならEFマウントアダプタも必要になり+110g。加えてEOS Mには外付けストロボも要るのでさらに+50g。何のことはない、満足な水中カメラセットを構成するなら、EOS MはEOS Kiss X7よりも少々重くなります。
また、ミラーレスカメラを買った私のダイビング仲間は、総じて「一眼にしとけば良かった」と言います。例えば体長2mmのダンゴウオの幼魚などを撮ろうにも詳細なピント合わせが難しいのだとか。
よって水中写真(特にマクロ)を撮りたいダイバーならEOS MよりEOS Kiss X7の方が適しているでしょう。
昨日のエントリーではEOS Mを「ミラーレスカメラの本命」と書きましたが、それはあくまでもミラーレスの中での話。水中ハウジングの登場はまだ数ヶ月先になりますが、EF-Mマウントレンズの充実よりもよほど早いはず。
私ならEOS MよりEOS Kiss X7を勧めます。光学ファインダーもあるし、位相差オートフォーカスも使えるので、妥協の多いミラーレスと比べて何かと有利な点が多いから。
昨日、SONYが発表したプレイステーション4の仕様はほんの僅かでした。こりゃ年内発売は無理かも。来年以降にずれ込むんじゃないかな。
◇
私の水中カメラはNikon D7000。その後継機種のD7100が登場しました。 D7000後継機の噂は結構前から出ていたし、あわよくば同じ形状の筐体で出して欲しかったのですが、そうはいかなかったようで。
と言うことは手持ちのNauticam製のD7000用水中ハウジングには入らないわけだ。残念。
いや、新機種がどれほど性能アップしていても私には当分買えないのですが、もし筐体が同じだったら、先々今のD7000が壊れた場合に乗り換え可能だなと。
まあ、そんな淡い期待は打ち砕かれたので、今のD7000を大事に使いつつ、この先いつまでもD7000の流通在庫や状態の良い中古品がなくならないことを願うばかりです。
私のNikon D7000カメラはマクロ生物相豊かな海で6ダイブほどで使うとバッテリー残量が心もとなくなります。枚数にして3〜400枚ぐらいかな。なにしろ水中では毎回ストロボを焚くので。それでもミラーレスとは違い、待機状態では大してバッテリーを消耗しないのですが。
よってそれ以上を潜る予定の旅に出る際は充電器も携行していました。でもカメラ付属の充電器は意外にデカいのですよね。
そこで代替手段を考えることに。プランは二つ。
1.の製品は例えばこれ。
これだと充電器自体は確かに小さくなるのですが、リンク先の説明を読むと充電器本体と同じぐらい大きなACアダプタが必要ですね。
ならば大して改善にはならないや。
それに旅先に充電器を携帯するプランだと、バッテリーを充電する時間も必要です。つまりその時間はカメラは使えません。やっぱりダメだ…。
ってなわけで、素直に予備のバッテリーを買います。互換品なら安いし。
↑ D7000用
他にもお勧めのカメラの互換バッテリーも載せておきます。
↑ Cybershot RX-100用
↑ PowerShot S110用
↑ STYLUS XZ2用
それにしてもAmazonは最強ですね。元々販売品の多くが安い上に送料無料ときた日には…。
マクロ用コンデジに続くリクエストの二つ目はフィッシュアイ専用コンデジ。
スマホはもちろん、従来のコンデジで決定的に弱いのがフィッシュアイ撮影。アタッチメント式のレンズを使わないとどうにもなりません。使ったところでさほど広い画角も得られないし。
ならば、いっそのこと画角180°くらいのフィッシュアイ専用のコンデジがあってもよかろうと。
用途は、例えば一頃流行ったペットの鼻デカ写真。あれが撮れるコンデジがあるといいですよね。
他にも、水中撮影でも重宝しそうです。特にジンベエザメやマンタ、ギンガメアジやバラクーダのトルネード、イワシ玉など、巨大な被写体を撮る時や、印象的な水中の景色、あるいは半水面の写真を撮るとか。
ああ、GoProやSONY HDR-AS15がこの用途に使えるか。画角も170°あるし。HDR-AS15は静止画が200万画素だけど、GoPro Hero 3 Blackなら1,200万画素なので申し分なし。
ただし、HDR-AS15の最短撮影距離は30cm。ワイドマクロには使えませんね。GoProは仕様が解らないけど、まあ似たような感じでしょう。
よって写真主体のフィッシュアイ専用コンデジの登場にも期待したいところ。せっかくだから最短撮影距離を2cmを実現して欲しいです。だったらハウジング越しに1cm以内まで寄れるので、およそピント合わせ要らずだし。
まったく宣伝活動はしていないこのblogにも実はそこそこのアクセスがあり、ここを経由してAmazonでデジカメや水中ハウジングがちょくちょく売れるようになりました。その都度、小額ながら紹介手数料が入るので、自分で撮った写真を小出しに紹介するだけでなく、カメラの話もちょいちょい書かないと。
◇
今週、ラスベガスでCESが、今月末には横浜でCP+が開催されます。なので、そろそろ新製品ラッシュが起きてもよさそうな時期ですが、今年はどうでしょうか。なにしろカメラメーカーが苦戦しているようなので。
まあ無理もないですよね。これほどスマートフォンが流行ってしまっては。なにしろ撮ったそばから意中のアプリで加工して(もしくはアプリで撮って)、すぐさまGPS情報付きでFacebookやらにアップデートできるわけで。近ごろはWi-Fi機能を搭載したデジカメも増えてきましたが、スマホを押しのけるほどの求心力はありません。
よって、カメラメーカー各社はよりハイエンド機に注力せざるを得ない状況のようです。スマホではカバーできない領域で勝負するしかないと。
そこで私が前々から欲しいと思っていたカメラについて2回(+1回)に渡って書きます。
◇
一つ目はマクロ専用のコンデジ、つまり撮影倍率が1/1で写るコンパクトデジカメですね。
通常、コンデジで撮った像は1/5ぐらいに写るので、漠然と景色を撮る分にはいいものの被写体を大きく写したい場合はズームが必要になります。でも高倍率のズームをかけると手ブレが増幅され、たいていの機種では接写も不可。要するに、従来のコンデジでは近い被写体はどうしても小さくしか写せません。
クローズアップレンズやテレコンバーターレンズを使えば倍率を上げられますが、いくらか副作用も出ます。クローズアップレンズを重ねればピントの合う範囲が狭くなるし、テレコンバーターが装着できるコンデジは僅かな上、水中ハウジングが特注になります。
だったらこの際、広角側は切り捨てて、最初から大きく写せるコンパクトデジカメを出してくれないかと。そう、一眼レフにマクロレンズを付けたときのような。
例えばこちらの写真は、私がかつてコンデジで撮影した5mm大のカエルアンコウです。
この通りちっぽけにしか写りませんが、マクロ用コンデジがあれば、同じように構えてもきっとこんな風に撮れます。
それに、水中写真や虫などのマクロ撮影以外でも、マクロレンズは意外にもスナップショットに向いているのですよね。一人や二人の胸から上を撮るような用途なら、ズームを掛けなくても大きく写るので、一眼レフでも記念撮影用にはマクロレンズが意外に重宝します。
おまけに一眼レフ用のマクロレンズと同様、無限遠までピントが合えば、ちょっとした望遠レンズ的にも使えます。最初から像が大きく写るのだから、ズーム機能無しの単焦点機構でも構いません。つまりカメラはシンプルかつ安価に作れるはずです。
というわけで陸上でも使い勝手がいい60mmマクロレンズ相当の画角が写せるコンデジが欲しいです。
Nikonの一眼レフカメラのエントリーモデルD3200用水中ハウジングが出ました。Ikelite製です。 Ikeliteの水中ハウジングは海外ではよく見かけます。伝統的に箱形で透明のアクリル樹脂を採用している点が特徴で、陸上/水中ともにアルミ削り出しタイプのものよりもかなり軽いのではないかと。
D3200は一つ上の機種のD7000と比べると防塵・防滴処理がなかったり撮影枚数が約半分だったりと性能面では多少劣るものの、やや小振りで235g軽量なので、「小さいニコンのデジイチ」を軽いハウジングで使いたい人には良さそうです。
先日のダイビングツアーの1ダイブ目。エントリ後30分ほど経過した時にまたEye-Fiカードがエラーを起こしました。先々月の沖縄と同じ現象です。
困ったことに私のNikon D7000カメラは2枚刺しのSDカードの片方がエラーになるとその後は撮影もプレビュー確認もできません。おかげでニシキテグリの成魚(個人的には久しぶり。どこも隠れていない全身を見たのは15年ぶりぐらいかも)なんかを撮りそこねてしまいました。Eye-Fiカードはさながらカメラをフリーズさせる時限爆弾のようです。
しかたなくExit後にボート上でハウジングを開け、Eye-Fiカードを取り出して16GBのSDカードのみの構成に変更。Eye-Fiカードに割り振っていたjpegファイルはRAW画像と共にそちらに保存することになります。
ハウジングを開けたからにはまたセッティングのし直しです。Oリングを外してグリスアップし、ハウジングの接合部からゴミの類いをふき取って再セット。そもそも水没リスクを高めるこの手間と作業を最小にしたいがためにEye-Fiカードを導入したのですが…。
結局、三日ともダイビングが終了した際にハウジングを開け、SDカード使ってiPadに画像を転送するはめに。iPad用のSDカードリーダー、持っていっててよかった。iPadに転送してしまえばその日の内にガイドと一緒に確認できますんでね。
後日、Eye-Fiのメーカーに事情を伝えたところ交換してくれるそうな。購入から1年以上が経過しているし、再現性も不明なのですがね。
もうEye-Fiカードを使うのはやめようかと考えていたものの、それだったらもう一度信じてみてもいいかな。正常に動作する限りは便利なのは間違いないので。だったら沖縄の件の直後に問い合わせればよかった。
本当はNikonがファームウェアを更新して、エラーのSDカードスロットをメニュー操作で切り離せるようにしてくれるといいのですが。Nikonのユーザーサポートには二ヶ月前に伝えてあるものの、少なくとも現時点では対応してくれてません。
こちらは旅行の便利グッズ。バッグの取っ手を束ねるのに使います。これがあると肩に掛けるのも楽になるので。実は1回無くしたのですが、肌触りと使い勝手が良かったので最近また同じ商品を買ってしまいました。
レビュー記入で粗品進呈♪ ショルダーバッグの肩当て部分や手提げバッグの持ち手に巻いて重量… |
私はカメラバッグを国内旅行用のバックパックと海外用のトートバッグとで使い分けてます。というのも昨年大きなバックパック型カメラバッグを携えてフィリピンに行った際、空港のチェックインカウンターや手荷物検査で毎回止められたので。一応、そのバッグも機内持ち込み可能サイズなのですが、いかにも大きく重々しく見えるのでしょう。実際、重量的には制限の7kgを軽くオーバーしますし。
まあ「重すぎる」と言われても「高価なカメラが入ってるんだ」と返せば何とかなると解ったのですが、軽く見せた方が面倒が少なくて済みます。
ということで外国にはこちら(↓)のバッグにクッションを詰め、カメラを収納した水中ハウジングとiPad、それとパスポート類だけを入れて機内に持ち込むことにしています。それでも合計7~8kgとそれなりに重く、むき身の取っ手だとずっしり肩に食い込むので上記の商品が活躍してくれるというわけです。
軽くて丈夫で安くてサイズもピッタリだったので愛用しています。
もし破損してもまた同じものを買うはずです
![]() レビューを書いて1000円OFFKATA バックパック ビートル282 PL |
重量にうるさくない国内旅行には容量が大きいこちらを持って行きます
私のダイビング仲間の一人がOlympus OM-Dの購入を検討中です。ゆくゆくは水中ハウジングも買って水中写真にも使いたいとのこと。どうやらお得なダブルズームレンズキットに魅かれているようです。でもこのレンズキットって存在は案外曲者だったりします。
OM-Dのダブルズームキットに付いているレンズは以下の2本。
スペックを比べるとこの通り。ここでは水中撮影用で特に重視すべき点だけを抜き出してあります。
M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R | M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R | |
---|---|---|
最低撮影距離 | 25cm | 90cm |
最大撮影倍率 | 0.19倍 | 0.16 倍 |
まず、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R(上の表の右側)は水中ではまったく使い物になりません。なにしろ最低撮影距離が90cm、それ以内ではピントが合わないということです。そして90cmというと、よほど透明度が高い海でもなければストロボ光が減退して届きにくくなる距離。そもそも海の中では遠くはどうしても青く不鮮明になります。よってこのレンズでは何を撮っても楽しくないはずです。既製の対応レンズポートもないでしょう。
もう一方のM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II Rは使えなくはないものの、14-42mmを35mm判に換算すると28-82mm相当。そう、今どきのコンデジと同じような画角です。しかも25cm以内(レンズの先からは約20cm)はピントが合いません。よって小さなウミウシやカエルアンコウの幼魚、ダンゴウオなんかを撮るには微妙です。
もちろんコンパクトデジカメ(Canon PowerShot G1 Xを除く)よりはセンサーが大きいため画質面では有利だとしても、コンデジの水中セットの方が圧倒的にリーズナブル。しかもコンデジにはマクロモードもあります。
つまりこのダブルズームキットの2本のレンズは「まったく水中向きではないレンズ」と「ミラーレスにしたメリットがないレンズ」の組み合わせということです。
もっとも陸上で使うのが主目的で、水中では何となく撮れればいいってことなら構わないのですが、それにしては値が張りますよね。カメラ、レンズ、水中ハウジング、レンズポートの4点セットは20万円を超えちゃうわけで。だったら水中用には別途コンデジの上位機種を買い、OM-Dは陸上用に留める方が良いいかと。
もし、マクロ重視なら現時点ではCanon PowerShot S100がお勧めです。対応する水中ハウジングも知る限りで4社から発売されています。
ちなみに私がとりわけ水中撮影に向いていると思うマイクロフォーサーズ用レンズは以下の2本。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm | Panasonic LUMIX G FISHEYE 8mm F3.5 | |
---|---|---|
最低撮影距離 | 15cm | 10cm |
最大撮影倍率 | 1.0倍 | 0.2倍 |
どちらも最低撮影距離が近く(ストロボ光が十分に届く距離まで被写体に寄れる)、かつコンパクトデジカメでは撮れない絵を写し出してくれるので。
ああ、そうだ。ズームレンズの14-42mmとマクロの45mmでは似たような焦点距離の数字が付与されているので、初心者は何となく「どちらも同じように写せるんじゃないか」「42mm側にズームをかければマクロに近い絵が撮れるよね?」と思うかもしれません。私も最初はそうでした。でも違うのですよね。
この場合、重要なのが最大撮影倍率。MACRO-ELMARIT 45mmが1.0倍なのに対して14-42mm F3.5-5.6II Rは0.19倍。早い話がズームレンズだと被写体がマクロレンズのときの1/5以下の大きさにしか映らないわけです。クローズアップレンズを外付けすれば焦点距離を短くしつつ拡大率を上げられますが、それでもマクロレンズの拡大率と使い勝手の良さには追いつきません。よってマクロ写真が撮りたければマクロレンズを選ぶべきです。
それともう一つ。コンデジのマクロモードには範囲が設定されていて被写体から離れるとピントが合わなくなりますが、一眼のマクロレンズにはそれがありません。手前から無限遠までピントが合うので、接写だけでなく人物のスナップを撮る用途なんかにもけっこう有益です。
それでもズームレンズが好みなら以下の2本はまあ悪くはないかと。
Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH | Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 | |
---|---|---|
最低撮影距離 | 25cm | 25cm |
最大撮影倍率 | 0.08倍 | 0.10倍 |
どちらもコンデジにはない画角を持っているので。 あれこれ長くなりましたが、水中撮影ようにレンズを選ぶときは以下を目安にすると良いでしょう。
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関連エントリ:
今朝のNIKKEI NetによるとOlympusはSONYからの出資を受け入れると決めたそうで。提携先としてはミラーレスカメラで協業関係にあるPanasonicが有力視されていましたがSONYですか。確かに同じ規格を採用する一見相性の良さそうなPanasonicとは重なる部分も多いわけで、Lumixとの兼ね合いから先々PENラインナップの縮小や淘汰を強いられ兼ねませんしね。だったら業務上の関係性が遠いSONYと組む方が、まだカメラ事業を持ったまま生き残れる可能性が高いと見たのかな。
私はミラーレスカメラがあまり好きではないのですが、Olympus OM-D E-M5にだけは魅かれます。最高速とうたうEVFの反応も良好だし、何といってもクラシカルな見た目が素晴らしいので。買うなら絶対シルバーですよね。
さて、OM-D用の水中ハウジング(水中プロテクター)としてはOlympus純正のPT-EP08が発売される予定です。
でも、このハウジングは微妙です。何がって2種類用意されているレンズポートPPO-E01(フォーサーズレンズ用)とPPO-EP01(マイクロフォーサーズレンズ用)はどちらもフラットポートなので。
せっかくフルHD動画も撮れるカメラなのだからフィッシュアイレンズを使いたいですよね。だったら当然ドームポートが欲しいところですが、残念ながら用意されていません。
というわけで、OM-Dを水中カメラとして使いたい人にはこちらをお勧めします。私も愛用しているNauticam製の水中ハウジングです。
製品紹介ページのレンズポートバリエーションの説明には、
14-42mm標準ズームレンズのみならず、水中撮影に適しているパナソニック社製45mmマクロレンズや、8mmフィッシュアイレンズ等、様々なマイクロフォーサーズレンズに対応する豊富なポート群をラインナップしています。
とあります。そうですよね。確かに水中撮影向きなのはそのマクロレンズとフィッシュアイレンズの2本です。そしてこのハウジングにはフィッシュアイレンズ用のドームポートが用意されています。
しかもハウジングはアルミ合金製で耐水水深が100m。ちなみに純正品は45m。まあ、レジャーダイブでは滅多に45mまで潜らないはずですが、この手の製品は丈夫に越したことはないので。
そして圧巻は私も愛用しているスーパービューファインダが使えること。
視度調整ができるので、これさえあれば先々老眼になっても安心。私はまだですが、いずれファインダが見られなくなるであろうことを見越して買って付けてあります。できれば一生ものとして付き合って行きたいので、今のうちから使い慣れていた方がいいと思うし。
なお、このハウジングの発売日は7月12日だそうです。仕事が遅いNauticamのことなのであてになりませんが、新宿の水中撮影機材専門店アンサーあたりで予約しておけば、純正ハウジングの発売(7月下旬予定)よりも早くOM-Dの水中カメラセットが組めるかも。
追記: 純正のハウジングはマイクロフォーサーズではなくフォーサーズ系のレンズポートと8mmフィッシュアイレンズなんかが使えるそうです。 関連エントリ:
OM-D用水中ハウジングの選び方 OM-Dの純正ハウジングがより魅力的に
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<<前回(超・初心者向け『デジイチ水中写真 虎の巻(3) 撮る』
沖縄の写真シリーズが終わったので、”誰かのためになるかも”の再開。
もしダイビングを始めてまだ日が浅く、水中カメラをコンパクトデジカメにするかデジタル一眼レフ/ミラーレスにするかで迷っている人がいれば、私は断然コンパクトデジカメを勧めます。その方が堅実かつ上達への近道だと思うので。
私の知人にも早い段階でデジイチによる水中カメラセットを手にした人が何人かいます。でも、そういう人はたいてい使いあぐねてそれっきりになているか、ただ漫然と撮っているだけだったりするのですよね。まさに宝の持ち腐れ。
前者は、自分が水中で何をどう撮りたいのかが固まる前に高価なセットを買ってしまったがために潰しが利かないパターン。ついつい「デジイチの方が高画質だから」「いずれ乗り換えるなら最初からデジイチにした方が良い」と買ってしまったはいいけど、陸上とは勝手が大きく違ったり単純にデカかったりで持て余してしまうと。
後者の場合は、単に見栄っぱりだったり「デジイチの方がいい写真が撮れる」と思い込んでいる感じですね。写真の出来栄え自体には関心がなく、デジイチで撮っていることに優越感や満足を得ているという。しかも、およそ水中向きではないズームレンズを使っていたりして。
ということなので、デジイチの購入を考えるにしても、できればコンデジを携えて100ダイブぐらい経験してからの方が良いと思います。その間、なるべくいろいろな海に出かけ、マクロからワイド、それに動画も撮ってみて、自身の指向性が見えてきたらそれに相応しいデジイチとハウジングのセットを検討するのがいいでしょう。比較的安価で何でもそれなりに撮れるのがコンデジの大きなメリットです。
ちなみに2012年6月時点で私が最もお勧めしたいコンデジはCanon PowerShot S100。センサーが大きく画質面で有利な上、水中でもマニュアルフォーカス操作が可能になっていて、それこそデジイチでマクロ撮影をする際のようなフォーカスの微調整ができます。
なお、コンデジでのマクロ撮影に使うクローズアップレンズは、将来デジイチに乗り換えることを考慮してM67シリーズ(INON製の場合)のものを買っておくと良いかも知れません。INONのレンズにはよりコンパクトな28LDや28ADといったシリーズもありますが、多くのデジイチ用ハウジングのレンズポートは67mmのレンズ対応なので、引き続き使えます。
超・初心者向けデジイチ水中写真入門(5) 使えるレンズの見分けかた >>
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先日の沖縄で撮ったハゼの写真です。他にもオドリハゼやオニハゼなど何種類か見かけたのですが、メモリカードのエラーにしてやられて…。
さて、Nikon D7000を購入してから1年ちょっとが経ちました。今のところD7000のいただけない点は、二枚挿しているSDカードの片方がいかれたら以後は撮影ができなくなることぐらい。それを除けば良いカメラだと思っています(なぜかアマゾンのアフィリエイトに出てきませんが…)。
[rakuten]mitenekakakubamboo:10003386[/rakuten]
でも、それ以上にNikon AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8 Gというレンズが素晴らしいですね。この組み合わせのカメラセットを買って少し練習したら、きっと私のレベルの写真なら撮れるようになりますよ。
沖縄でのダイビング中にNikon D7000カメラを水中写真用に使う場合の拙い仕様を見つけてしまいました。いや、何もD7000に限った話ではないのかも。
この日の3ダイブ目の早々にカメラに挿したSDメモリカードの一枚が不調になり、以後は撮影とプレビュー表示ができなくなってしまいました。コノハガニやキンチャクガニなど私がぜひとも撮りたかった生きものがたくさんいたというのに…。
D7000にはSDメモリカードを二枚挿入できます。そのため私はカードスロット1に大容量のSDHCカード、カードスロット2にEye-Fiカードを入れて使っています。撮った際、RAWとJPEGの両方を作り、一枚16MBのRAWファイルをSDHCに、軽いJPEGファイルをEye-Fi振り分けて保存すると。こうしておけば水中ハウジングを開けることなく写真をiPadに転送できるので。でもそのEye-Fiカードがエラーを起こしたわけです。そしてD7000は片方でもカードがエラーになるとカメラとしてはお終いになるという仕様。
これが陸上ならエラーカードを取り出すだけで解決します。必ずカードを2枚挿さなければならないわけではないので。でも水中ではそれができません。
もちろんエラーを起こしたのはカメラ本体ではなくEye-Fiカードなわけですが、SDカードの故障なんてことは十分にありうる話。それに引きずられてカメラが撮影不能になるというのはいかがなものかと。
というわけでNikonには、カードスロットを複数持ったカメラなら、エラーのカードを見捨てて生き残っているカードのみを使って撮影・保存を続けるようにしたファームウェアをリリースしてくれるよう、要望を出してみるつもりです。
こういうニュースを見つけました。これでiPhoenをお風呂やトイレに落としても大丈夫。それどころか海面付近のシュノーケリング程度なら、むきだしのiPhoneだけで水中写真やビデオが撮れるかも。
理論としては、
内部の電子回路をナノの皮膜で完全に覆うことで高い防水性を実現する
のだそうです。当然ながら充電や信号の通信性は損なわれたりはしないとのこと。
もし顕著なデメリットがないのなら、私は是非カメラを防水加工して欲しいです。水没しても平然としている一眼レフカメラなんて素晴らしすぎです。
でも、フィルムを貼る方式らしく、対応機種が限定されているということは、おそらく加工には本体を分解する必要があるのでしょうね。これが機器を丸ごと特殊な溶液に何時間か浸けておくだけでOKなんてことになるといいのですが。
ともかく継続的に注目したい技術です。
<<(超・初心者向け『デジイチ水中写真 虎の巻(1) はじめに』)
一眼レフやミラーレスのカメラを初めて使う人がまず戸惑うのがレンズ選び。カメラ本体の方は各人で意中のメーカーや機種があったり、相談したダイビングショップやカメラ店のスタッフが具体的な製品を勧めてくれたりしますが、レンズの方は水中で主に何を撮りたいかで違ってくるので自分で選ばないと。
最初にボディと交換レンズがセットになったレンズキットを買うと割安ですが、私の独断と偏見から言えば標準ズームレンズは水中では無用の長物。あんまり寄れなかったり、被写体が小さくしか写らないから。大きく写そうとズームをかければ青かぶりな写真を増やすだけです。
よって水中用には以下の二系統から選ぶのが良いかと。
小さな被写体を発色良く大写しにしたければマクロレンズ(Nikonの呼び方はマイクロレンズ)、ジンベエやマンタ、イワシ玉などの巨大な被写体や地形をダイナミックに写し込みたならフィッシュアイレンズという具合ですね。
でもフィッシュアイは慣れないと使いこなせそうにないので(しっかり寄らないと思いっきり淋しい写真になりがち)、初心者には難しいのではないかと。広範囲を写し込む特性上、撮影場所を選びます。そう、透視度が高い南国リゾートとかですね。
さしあたりNikonかCanonなら60mmぐらいのマクロレンズから始めるのが無難ではないでしょうか。PanasonicかOlympusなら45mmマクロ。共に35mm判換算で90mm相当の画角が得られます。マクロレンズならズームレンズよりも拡大倍率も大きく、かつ被写体にかなり寄れます。
私はカクレエビが撮りたくて105mmから始めたものの慣れるまでに時間がかかりました。いや、今だにファインダー内で被写体を見失うこともあります。しかもワーキングディスタンスが20cmほど必要なのにコンデジの頃の癖で目一杯近寄りたくなるし。
こうやって商品を並べてみると、Canonのレンズが安いのですね。おまけに短くて軽いし。Eos Kissという名シリーズもあることだし、Canonでセットを組めばNikonよりも安価でコンパクトになりそうです。
意外にもマイクロフォーサーズ用のレンズが一番高価なのか…。
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Sea&Sea製のFUJIFILM X10用水中ハウジングの試作機が完成しているようです。このまま順調に行けばX10も水中で使えるカメラに仲間入りします。
X10の特徴は大型センサーを搭載していること。それがすべてではないにせよ、一般的にはセンサーサイズの大きさは写真のクオリティに比例します。簡単に言うと大きなセンサーを積んだカメラの方が画質面で有利なわけです。 というわけで現時点で主立ったコンデジをセンサーサイズで順位付けると以下の通り。
1. Canon PowerShot G1 X(1.5型/対角線38.1mm)
2. FUJIFILM X10(2/3型/対角線16.93mm)
3. Olympus XZ-1(1/1.63型/対角線15.58mm)
4. Canon PowerShot S100(1/1.7型/対角線14.94mm)
4. NIkon COOLPIX P7000(1/1.7型/対角線14.94mm)
4. RICOH GR DIGITAL IV(1/1.7型/対角線14.94mm)
当然ながら一眼並のセンサーを搭載したG1 Xがダントツです。X10は2位ですね。ポテンシャルの面では良好。
こうしてみると老舗のカメラメーカーばかり。コンデジ市場では有力プレイヤーのSONYとPanasonicは入っていません。AV・家電系メーカーだからかな。いやでもSONYはミノルタの遺伝子を受け継いでるわけで…。
両社ともミラーレス機を出してるからいいじゃないかってことかもしれませんが、ちょっと寂しい感じがしないでもないです。
私は甲殻類好き。水族館でも小型のエビ・カニ類を見かけると無性に写真を撮りたくなります。 まずはこちらから。
水族館での撮影の基本は水槽のアクリル壁の反射を避けること。そのためレンズをアクリル壁にぴったり付けるのが常套。でもそうするとオートフォーカスのカメラでは大ざっぱな絵になりがちに。上の写真も右目を越して少し向こうにピントが合ってしまってます。
かといってデジイチ&マクロレンズだと水槽内の生き物との距離を調整できないのでせっかくの性能を持て余します。ここはマニュアルフォーカスが使えるコンパクトデジカメが欲しいところです。
それからこちら。
フリソデエビの大好物のヒトデはプレッツエルみたいにも見えるので意外にお菓子のフィギュアなどとも馴染んでますね。
最後に別水槽の一枚。
何気なく撮ってきたのですが、後で知人が展示の意図を見抜いてくれました。どうやらトラとキンチャクガニは縞模様繋がり、イソギンチャクモエビとキリンは色合いが似ているという遊び心のようです。
ちなみにこのエントリのタイトルはそれぞれの英名。「フリソデエビ=ハーレクインシュリンプ」「イソギンチャクモエビ=セクシーシュリンプ」「キンチャクガニ=ボクサークラブ」です。
案の定、オリンパスがどえらいことになってきましたね。もはや上場廃止は避けられないとばかりに際限なく売り浴びせられて株価は惨憺たるものですし、今後も株主からの訴訟など厳しい会社運営が予想されます。
とは言え、本業が不調で窮地に陥ったわけではないので買収を狙う会社は少なくないはず。なにしろ内視鏡分野で世界シェア7割らしいので。もっとも買うとうしても同社がウミを出し切ってからということになりますが。
そして、もし他の企業が傘下に収めるとなった場合、赤字続きのカメラ事業まで持ち続けるかは疑問です。オリンパスにとってはカメラはアイデンティティの拠り所的な意味合いがあったようですが、医療機器事業を主眼に置いた買収であればカメラ事業は必要ない気がします。コンパクトデジカメ市場はとっくに飽和状態ですし、人気のPEN/PEN LITEにしても一眼カメラ市場で大きなシェアを獲れているわけでもありませんので。内視鏡用途に技術の還流などがあるのかもしれませんが、このままカメラの新製品を出し続けるのは賢い選択には思えません。オリンパスが自力で再建する場合でも赤字のカメラ事業は重荷になるだけです。
折しも同社は新製品のOLYMPUS SH-21を発表したばかりですが、ことここに至っては遠からずカメラ事業の売却を余儀なくされるのではないかと思います。その場合の受け皿はやっぱり韓国もしくは中国の企業でしょうかね。
我々ダイバーのOLYMPUSカメラの所有率は高いのですが、「OLYMPUS PEN」が1~2年後には「SAMSUNG PEN」とか「HAIER PEN」になっている可能性もまったく無い話ではないと思います。いや、SAMSUNGなら「GALAXY PEN」かな。
まあ、もしそうなってもある日突然サポートが終わるなんてことはないでしょうから、オリンパス製品が好きなら買ってもいいと思うのですが、私ならOLYMPUS XZ1とほぼ同サイズのイメージセンサを搭載したCanon PowerShot S100にするかな。XZ1と違ってフルHD動画も撮れるし、カメラの使い勝手はキヤノンの製品の方が好きなので。
例によってCanonの純正ハウジングには仕様的に難があるものの(シューベース、コンバージョンレンズ用のネジ径、光ケーブル接続用の穴がない)、そのうちINONあたりが何とかしてくれるでしょう。