フリーダイビングが流行ってる?

最近、フィリピン人と話していたら「フィリピンでもフリーダイビングが流行ってきている」と言っていました。なるほど、潜るだけならフリーダイビングはお手頃だもんな。インドネシアでも力を入れているみたいだし。いずれフィリピンでも大会が頻繁に開かれるようになるかもしれません。グランブルーの世界ですね。

そこでふと気になったのがバジャウ族の存在。フィリピン、インドネシア、マレーシアなどの海上のボートハウスで暮らしている少数民族の。先祖代々海で暮ら続けている彼らは脾臓が大きく発達していて、素潜り猟の際に最大水深70メートル、時間にして10分以上も留まれると言われています。Static Apnea(プールにうつ伏せに浮か競技)でも世界記録は11分35秒なのに。

バジャウ族の漁
NHKスペシャルのページより

よって、もしバジャウ族のそれが本当なら、彼らが本格的にトレーニングしてApnea競技に参加したら、ぶっちぎりじゃなかろうか。

バジャウ族は難民化しているとも聞くけど、競技で名を上げれば環境は変わるかも。それとも彼らは競技のような俗的なことには関心がないのかな。

写真集アプリをリリースしました

電子書籍として出版済みの写真集『FROGFISH.JP』をアプリにしてみました。iOS版とAndroid版があります。無料なのでぜひダウンロードしてお楽しみください。

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FROGFISH.JP

よがたみちあき

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アプリ化の背景:

かねてより電子書籍の写真集制作を研究していて、iBooksストア、Goolgeプレイストア、amazonでの出版まではこぎ着けました。

ただし、Adobe InDesign CCで作成したEPUB3.0(固定レイアウト)のコンテンツはMacやiOSの各種ビューワアプリででは正しく表示されるものの、Android版のGoogle PlayブックスアプリやKindleアプリではテキストが崩れます。

それがアプリの都合なのかOSの制約なのかは解りません。バグは逐一報告しているけど、まだ直してもらえてません。

もしアプリ側ではなくAndroidの制約だとすれば修正までに時間がかかるか、もしくは放置されるかも。OS Xから派生したiOSはマルチフォント表示が前提に作られているけど、Androidはどうなのだか。

国際標準規格なんてあてにならないですね。規格自体が立派でも実装が追いつかなければ標準の意味をなさないのだし。

というわけで電子書籍には一旦見切りを付けてアプリにしました。

セルフパブリッシングは簡単…ではない

オリジナル写真集の電子書籍『FROGFISH.JP』を作成し、出版してみました。

写真集『FROGFISH.JP』

過去に自身で撮った水中生物写真から厳選して100点あまりを収録しています。iBook StoreGoogle playストアAmazonのKindleストアで販売中です。

いやぁ良い時代になりましたね。いわば同人誌みたいな書籍を世界的にメジャーなブックストアで販売できるのだから。以前なら写真集なんて有名なプロしか世に出せませんでしたよね。もちろん自費で印刷と製本を手配することはできたけど、それだと手売りになってしまいます。

でも、それらのメジャーストアで電子書籍の販売を開始するまでの道のりは結構大変でした。

一番苦労したのはAdobe InDesign CC(2014リリース)の動作が安定しないこと。特に目次と索引を更新しようとするとアプリが頻繁に落ちます。しかもその際に目次の定義が消えるので、その都度設定し直しです。これには参りました。

そこで試行錯誤の結果、発見したことを備忘録として書いておきます。

InDesignの目次更新でアプリが落ちる件:

解決策は「余計な段落スタイルを削除する」でした。

目次を含む.inddファイルで「目次スタイル…」を実行して目次を定義すると、段落スタイルパネルに余計な段落スタイルが追加されます。

InDesignの段落スタイルパネル

パネル内の下の三件(扉タイトル-E、写真タイトル-E、索引タイトル-J)はこの.inddファイルには含まれず、ブック内の他の.inddファイルから勝手にインポートされた要素です。

そしてこれらがパネル内にある状態で「目次の更新」を実行するとアプリが落ち、次回起動時には目次の定義が壊れています。推測するに内部データに混乱が起きているのでしょう。

よって「目次の更新」の前に段落スタイルパネルで「未使用をすべて選択」を実行し、不要な要素を削除しておく必要があります。

EPUBの出力で警告が出る件:

スクリーンショットを撮り損なったけど、EPUB出力の最後に目次索引関連の警告が出た場合はどれかの.inddファイルにリンク切れの要素が含まれているようです。ハイパーリンクの要素になっているものの、リンク先の情報が消えているテキストが含まれている状態ですね。

この場合、リンク切れを探してリンク情報を設定し直してやればOKです。

Kindleのプレビューは当てにならない:

Amazonに出品するにはEPUBをmobi形式に変換してやる必要があります。変換はKindle Previewerアプリでできる他、Kindle Direct PublishingでEPUBをアップロードすれば自動的にmobiに変換されるようです。

それはいいのですが、Kindle Previewerによるプレビュー表示は不正確で当てになりません。特にフォントがボロボロに表示されがちです。

Web上のプレビューも然り。文字の欠落が起こります。下の絵のピンクの箇所がそうです。

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他にもゴシック体のテキストが明朝体で表示されたりもします。

どうやらMac版のKindle Previewer、 iPadのKindleアプリ、WebのKindleプレビュー機能のそれぞれで表示状態が食い違うようです。どれを信じていいのか。

結局、この問題は上手く解決できませんでした。

英文には英語フォントを使うべし:

InDesign CCで固定レイアウトEPUBを書き出すとフォントが埋め込まれるので、その本を販売するにはライセンス的に問題ないフォントを使う必要があります。最も都合が良いのは源ノ角ゴシックでしょう。素晴らしく自由なライセンス形式だから。

ただし英文にも適用したら、Kindle Previewerで単語の間のスペースが詰まって表示されました。Kindle Previewer側の問題かもしれないけど、英文には英語フォントを使ったほうが無難です。

源ノ角ゴシックのHeavyは避けたほうが良い:

源ノ角ゴシックのHeavy(最も太いウェイト)を使うと、iPadのiBooksでその文字が少しずれて二重に表示されました。

源ノ角の表示イメージ

Heavyはマイナーなウェイトだからかな。一般的なのはLight、Regular、Boldってところだから。

この問題はウェイトを一つ落とし、Boldに置き換えることで解決しました。ちょっと残念だけど。

Google Playは固定レイアウトEPUBを扱えない?:

iBook Storeには固定レイアウトEPUBを出品できました。Kindleストアにも固定レイアウトEPUBをアップロードすれば自動的にmobi形式に変換されます。でもGoogle Playに固定レイアウトEPUBを出品しても公開にできませんでした。アップロードまではできるけど利用可能にならないのですよね。あれこれ設定を変えてみたものもダメ。iPadのGoogle Playアプリでも表示できませんね。Google Playは固定レイアウトEPUBには未対応なのでしょうか。

結局、EPUBは諦めてGoogle PlayストアにはPDFで出品しましたが、早くこの問題が解決してほしいものです。そうなれば大手3ストアとも固定レイアウトEPUBだけを用意すればOKになるので。

あるいはiBook StoreとKindleストアでもGoogle Playストアと同様にPDFを販売できるようになればPDFに統一できるのですが。

既知の問題はこれぐらい。私はMacとiPadでしか検証できないので、その他の各種デバイスで表示させた場合の検証はまったくもって不十分。電子書籍によってセルフ出版ができるようにはなったけど、電子書籍特有の問題があることも痛感しました。

そして今後も内容だけでなくフォーマットについても随時試行錯誤で修正して公開し直すことになるでしょう。

なお、現時点ではiBook Store版がもっとも完成度が高いという印象です。

写真集を出版しました

このたび写真集の電子書籍『FROGFISH.JP』を出版しました。

写真集『FROGFISH.JP』

過去に自身で撮った水中生物写真から厳選して100点あまりを収録しています。iBook StoreGoogle playストアAmazonのKindleストアで販売中です。

私の手持ちのiPad版Kindleアプリは動作が緩慢です。同じくiOS版のGoogle playアプリの動作も怪しいです。AndroidやKindleの事情は解らないけど、iOSデバイスをお使いならiBook Store版をお勧めします。

価格は$9.99。こんな時代だし、ダイビングの代金はダイビングの成果で捻出したくて。

私は無名のアマチュア写真家なので無料にするべきかと思ったけど、無料にしてもせいぜい友人知人が見てくれるだけかなと。それに無料だとどうしても「買うに値しないもの」的な扱いを受ける気がしたので、ここは思いきって有料にしました。円安だから日本では1,200円前後。気軽に買うには高いけど写真1枚あたり10円くらいです。無料のサンプル版もあります。

また、無名の私が出す写真集には何かしら便利な仕掛けが必要だと思ったので、各写真には生物の和名と英名を併記しました。例えばクマドリカエルアンコウはWarty Frogfish。いぼいぼなカエルアンコウという意味ですね。同じくダンゴウオはLumpsucker。Lumpはこぶ、Suckerは吸盤です。でもウミウシ類の英名は日本のように「○○ウミウシ」って感じではありません。

で、例えば我々が海外のダイビングサービスを使う際、ガイドがフィリピン人という場合も多いわけです。そして私も含めて多くの日本人は英語が苦手です。最近は状況が変わってるかもしれないけど、昔の学校での英語教育は魔法の呪文を覚えるような感じだったから。コミュニケーションの手段ではなく、単にテストのための知識だったわけです。

まあダイビングサービスで英語を話せなくても、せめて見たい生物の英名が言えるといいですよね。片言で「I want to see  juvenile  Mandarinfish.(ニシキテグリの幼魚が見たい)」とか。そう、一般的な図鑑には学名は載っていても英名は載ってないのですよね。

あるいは逆に日本人ダイバーを受け入れる現地ガイドが和名を言えれば、それも我々にとっては有り難かったりします。よってそれぞれが生物の和名・英名を覚える用途に使ってもらえればいいだろうと。

良かったら取りあえず無料サンプル版を試してみてください。

生物識別能力がパワーアップ

先日購入したREEF FISH Identification TROPICAL PACIFICに続いてREEF CREATURE Identification TROPICAL PACIFICを購入しました。

Reef Creature Identification

タイトル通りREEF FISH Identificationが魚図鑑なのに対してREEF CREATURE Identificationはエビ・カニ・ウミウシを中心とした生物図鑑。実はこちらの方がより欲しかった本です。Amazonで2冊同時に注文したもののこちらは国内に在庫がなかったため、遅れてこんなパッケージで英国から送られてきました。

英国からの舶来本のパッケージ

内容はこんな感じ。

DSC05423 - バージョン 2

これまたとても充実した図鑑です。例えばMarbled Shrimp(オリビアシュリンプなど)のバリエーションが18種類も載っています。お値段は張るものの買う価値のある本です。これで私の生物識別能力が確実にパワーアップします。

さて、頃合いを見てまた裁断してスキャンしましょうかね。

中国人観光客のマレーシア離れ

先日の謎めいたマレーシア航空機の失踪事件を受けて、中国人観光客のマレーシア離れが進んでいると聞いています。まあ当然ですよね。そもそも失踪それ自体があってはならないことだけど、その後の情報公開やら真相究明に関してもお粗末だったので。ただでさえ赤字続きのマレーシア航空、多額の賠償請求やらで遠からず経営破綻するのでしょうね。

マレーシア航空機の機体

そして先日、ベストシーズンとも言われるGW中にカパライの部屋に空きができたという情報がFacebookに載っていました。それもこの事故を受けてのキャンセルだったのかも。中国人に限らず「今はマレーシア航空には乗りたくない」「マレーシアの当局が信用できない」という人が出ても不思議ではないです。

カパライリゾートの風景
カパライリゾートはシパダンウォータービレッジよりも格段にリゾーティで虫もいません

さすがにそれから日数が経っているのでカパライの空室は埋まっただろうけど、考えようによっては今は狙い目かもしれません。中国人観光客が少ないってことは、多分多くの日本人には快適に過ごせると思うので。

文化の違いだからあんまり悪くは言えないけど、中国人の習慣や感覚は我々とは随分違いますからね。まず列に並んで順番を守るということをしないし、ブッフェでは食べきれないほどの料理を持っていって大騒ぎしながら食べて大量に残します。

マレーシアにも中国系の人は多いので、あの事件でもってこの先も中国人観光客のマレーシア離れが確定的になることはなさそうだし、不幸な事故を喜ぶわけじゃないけど、シパダン方面の海域が昔のように欧米系と日本人ダイバー中心の穏やかなダイブリゾートに戻ってくれるといいなあと思ってしまいます。

シーベンチャー
マブール島のお向かいのシーベンチャー。元石油採掘プラントのダイビング拠点です。 リフトで上り下りします。ここも使ってみたいなぁ。

マレーシア航空の受難

行方不明のマレーシア航空機、どこいったんでしょうね?海上に残骸すら見つからないってことは、消息を絶った上でまったくの僻地に墜落したのかな。

その事件が影響したわけではないと思うけど、成田⇄クアラルンプール便が5月2日から減便になります。21:40発の夜便が今の週4便(月火木土)から3便(月金土)に。大差はないように見えるけど、少々旅行日程が組みづらくなりますね。例えば翌週の月曜日が祝日のタイミングで木曜出発の3泊6日、金曜日だけ休暇を取って行く(火曜日の朝帰国してそのまま出社)なんてことはできなくなります。まあ朝着の帰国便は毎日運航だから、金曜日出発で火曜日を休みにすればいいのだけど。

マレーシア航空の機内食
マレーシア航空の機内食は割と好きです。でも国際線よりも…
マレーシア航空国内線の機内食
国内線の機内食の方がスパイシーでエスニックな味付けで私の好み。 昨年の旅では隣の席の連れが食べられなかったので、もらって二人前食べました

でもなんだ、マレーシア航空はただでさえ赤字続きの経営難なのに、今回の失踪事件でもって、ますます危うくなりますね。遠からず破産の上、同じマレーシアのエアアジア傘下に入るなんてことになるのかな…。

ハナビラクマノミ

カパライ・ハウスリーフのハナビラクマノミ。

ハナビラクマノミ

ハナビラクマノミ、1年しか生きられず花びらみたいにはなかい命だからその名が付いたって話を聞いたことがあるけど、本当かどうかは知りません。そりゃ1年で死んじゃう個体もいるだろうけど、もっと長く生きるやつもいるんじゃなかろうか。

シラナミイロウミウシ

マブールのシラナミイロウミウシ。

シラナミイロウミウシ
確か2cm級。波模様の外側に点がないのは若い個体だったからかな

実は地球の海フォトコンテストの応募がまだで、そろそろ締め切りがやばくなってきたので、今日はこれだけで勘弁。

このフォトコン、応募が面倒なのですよね。応募票をプリントアウトしてあれこれ記入したり、CD-Rに焼いたり、応募料金の銀行振込レシートを貼ったりしなきゃならなくて。

カメは万年

お正月っぽく、めでたい生き物ということで亀の写真を。マブールのハウスリーフにいた1.5m級のアオウミガメです。

アオウミガメの顔

私のカメラではこれが精いっぱい。体はもちろん頭全体を写そうとするとフラッシュ光が届きません。かといって逆に寄っても何か解らなくなるし。 しかたなく尻尾の先っちょだけを撮ったりしています。

アオウミガメの尻尾

シパダンはウミガメのサンクチュアリになっていて、このサイズのウミガメがたくさんいるはずなのですが、この前はあまり見かけませんでした。

マブールは終わったかも

あんまりディスってばかりも何だけど、SWV(シパダンウォータービレッジ)、というか2年ぶりのマブールにはがっかりでした。 例えばこちら。

マブール島の沿岸

マブールにはすでに2個の水上コテージ(SWVとMabul Walter Bungalow)があるのですが、島の南端側にもう一つ建造中の様でした。 ちなみにこれがMabul Walter Bungalowの外観。

Mabul Walter Bungalow

つまりは中国人観光客をもっとたくさん受け入れるための体制作りなのでしょう。もうすっかり西洋系ダイバーの足が遠のいてしまったのだから。

だとすると、私としてももう一度行く気になるかは微妙です。私も個々の中国人に悪感情はないけど海外慣れしていない旅行客の集団はね…。

ならば今後も潜りに行くなら中国人観光客が行きづらい国かな。フィリピン(南シナ海で対立中)とかインドネシア(華僑が好ましく思われていないらしい)とか。

ほんでもってマレーシアやパラオは×ですね。

夕陽

シパダンウォータービレッジからの夕陽。

シパダンウォータービレッジからの夕陽

西側にお隣さんの水上コテージが位置しているため、こんな感じになってしまいます。ちょっと残念。 ちなみにカパライからの夕陽はこう。

シパダンウォータービレッジからの夕陽

やっぱどこを取ってもSWVよりカパライの方が上です。まあ個人的な見解ですが。

マレーシアの自販機

私は外国で自販機を見つけたら試します。珍しいですからね。 こちらはクアラルンプール空港内の自販機2台。 マレーシアの自動販売機

左側は見るからに日本製だし、ほとんど売り切れだけど一個だけランプが点いていないからリンギット札を入れようとしたら入りませんでした。一個だけ買える状態ではなく、一個だけ売り切れランプの電球が切れていたようです。

ちなみに買えそうで買えなかった缶飲料は「100PLUS」とかいうやつで、道中よく見かけたので気になって売店で買って飲んだら「炭酸入りポカリスエット」って感じでした。

ならば右側のカップの自販機をと思ったものの、こちらもお札が拒否されました。少し歩いて別の機械も確認したけど同じ状態。だったら何のために置いて通電してあるのやら。

絞め殺され中

マブールのクマノミ。

クマノミ

中央の個体は縞模様のウミヘビに絞め殺されているようにも見えるけど、もちろんイソギンチャクにうずくまっているところです。

フジナミウミウシ

マブールのフジナミウミウシ。

フジナミウミウシ

10mmぐらいの小さいウミウシです。触角と二次鰓が鉛筆の芯みたい。

それにしても工夫のない雑な撮り方だ。まるで図鑑の写真。よく覚えてないけどこの時は正面や対角線に狙うべく構え直せなかったんだろうな。

琉神ジュワラー

毎週火曜日は琉神マブヤー4の放映日。中尾彬登場の昨日の分を除くと本シリーズも残すところあと2話ですね。

ほんでもって今週末は多摩センターのサンリオピューロランドでキティちゃんらとコラボするスペシャルショーがあるみたい。まあ私は近所だけど行きませんが。

マブヤーとキディ
キティちゃん、顔でかすぎ

さて、その琉神マブヤー、このたびマレーシアで「琉神ジュワラー」としてリメイクされ、早くも来年の1月から放送が始まるとのこと。なぜマレーシアなのか解らないけど、たまたま話がまとまったのでしょうかね。

まあ同じビーチリゾートをたくさん持つ南国なので、景色は似ているかも。タワウ空港の周辺は旧石垣空港みたいだもんな。

ただしマレーシアの海は沖縄の海よりもクリーミーな青という印象です。海底が白砂のところが多いようですしね。透視度は沖縄の勝ちかな。

琉神マブヤーのプロットは、正義の勇者マブヤーとガナシーが、沖縄の環境破壊にわじった(怒った)マジムン(魔物)のささやかないたずらを懲らしめるというもの。時にマジムン側に理があると思えることも。そのマジムン軍団も基本的に愉快な連中です。

それにマレーシアには昔、いわゆる首狩り族もいたらしいので、その絡みでも面白い話も作れそう。

「ジュワラー」がマレーシア語で何を意味しているのか解らないけど、ぜひ見てみたいです。

いよいよ老眼か?

マブールでのチェックダイブにて。エントリ後、ふと左手首のダイコンに目をやったら数字が読めませんでした。えらいこっちゃ。前の日まではちゃんと見えていたのに。しかも少し大きめに見えるはずの水中で。

まあ年齢的にはそうなっても全然おかしくないものの、私は子供の頃らから近視だったので老眼の進行はやや遅かろうと踏んでいたのですが…。

でも次の日にはまたダイコンの表示が普通に読めるようになっていました。急性老眼症(?)は半日で直ったようです。

思い当たる節は一つ。成田からの夜便でクアラルンプールに飛び機内泊。国内線でタワウまで飛んで車と高速船でリゾートに。その間もずっと同じコンタクトレンズをつけっぱなし。前日の朝に装着してからだから32時間ぐらいが経ってました。そりゃ不具合も出るかも。

もっとも私も普段は老眼者ぽい行動になってます。近年、近視が進んでコンタクトレンズの度が強くなったことで近くの文字が見えづらくて。iPhoneの画面の字も30cmぐらい離さないと満足に読めません。裸眼だと8cmぐらい先でも余裕で読めるのですが、いちいちコンタクトを外すわけにもいかず…。

将来老眼になってもいいように私のカメラには視度調整機能付きのファインダを付けてあるけど、ダイブコンピュータの文字が見えなくなったらアウトです。文字盤の字が大きなやつに買い換えないと。 今、ダイコンを買い替えるならこれかなぁ。

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安価だし、文字も大きくて見やすそうだ

 

でも今はお金がないので、本格的な老眼は何年か先であってほしいです。

でも、いずれはこの手のダイブコンピュータが必要になりそう。

ダイコンが干上がりそう

畑の作物ではなくダイブコンピュータの話。

先月のシパダン行きは成田空港を夜に発つ日程だったので、その日の朝、カメラセットを持ち、ダイコンを腕時計代わりに着けて会社に向かったのですが、通勤電車に乗った頃にダイコンがピーピー鳴り始めました。バッテリー切れの警告です。見ると電池マークが点滅しているし。1ヶ月前のアニラオでは何ともなかったのだけど。

電池切れ間近のNEMO SPORT
電池切れ間近のNEMO SPORT 私のMARES NEMO SPORT、右下の電池マークが点滅しています。 まあこのダイコンは7年前に購入したもの。 ログも310ダイブ、270時間分ほど貯まっていたので、よく持った方でしょう

で、電池切れ間近は解ったから何とか音だけは止めようと4個あるボタンの組み合わせをあれこれ試したものの鳴り止む気配なし。と思っていたら腕から外すとあっさり止まりました。どうやら本体左側面のセンサーが肌に触れるなどして水分を感知するとしばらくの間アラーム音が鳴るようです。

その日の夕方には成田に向かわなければならず電池交換に預けるわけにもいかなかったので、何も処置できず旅先に携行。その状態でもシパダン・マブール・カパライでの7ダイブは乗りきれました。さすがに水中でアラームは鳴りませんね。そんなに引っ切りなしに鳴ってたら深刻なアクシデントっぽいからでしょうね。

ワイド系のダイブならダイコンなしでも他者と水深を合わせとけば無難にやり過ごせるけど、私はマクロ派フォトダイバー。海底にへばりつくので自分のダイコンは必須です。

当面、海に行く予定はないけど、不意にダンコウオ情報が飛び込んできたら撮りに行きたくなるかもしれないし、さっさと電池交換しておくべきか。新しいダイコンを買うと最低でも2.5万円ぐらいするし。

恐るべし中国人

かつてシパダン・マブールは西欧人、具体的にはドイツ人やイタリア人のダイバーに人気の場所でした。それと日本人と。

おう、三国同盟がそろい踏みだ。たまたま趣味趣向が似ていたのかな。

マブール島のリゾート各社は2004年にシパダン島のリゾートが全閉鎖となり移設されたり新設されたものですが、当初は客の9割程が西欧人、残りが日本人というのが一般的な構成だったそうな。うん、3年前にカパライに行った際もまだ多くの西欧人ダイバーを見かけました。

でも私が2年前にボルネオダイバーズを利用したときは8割が中国人、残りが日本人で西欧人は皆無。たまたまかもしれませんが。

で、今回シパダンウォータービレッジでも、やはり7割ぐらいが中国人。残りが日本人10名ほどとイタリア人が二人。

シパダンで潜るゲストは1本目の前に現地の詰め所でレジストレーションの名簿に記名するのですが、名簿はあまり埋まっていませんでしたね。シパダン島のビーチには休憩用のテーブルとベンチがたくさんあり、かつては西欧人のダイバーで埋め尽くされていたものですが、今回はほんの10人かそこらしか見かけませんでした。明らかに彼ら彼女らの足が遠のいています。理由は言うまでもなく中国人客の増加の影響でしょう。

私たちが馴染みになったイタリア人カップルのEMAさんとMONIAさんも辟易してたし、どうやら西欧の人たちにとって中国人のマナーや食事風景は自分たちとは異質で堪え難いものらしいです。

シパダンウォータービレッジの食堂
この雰囲気のいいシパダンウォータービレッジの食堂が、ガサツな中国人で埋め尽くされていました

例えば全員ではないけど水着のまま食堂にやってきたり、ブッフェでは決まって食べきれないほどの料理をごっそり持っていき、大騒ぎしながら食べ散らかします。さすがに食べかすを床に落とすことまではしていませんでしたが。

それに中国人は列に並ぶということをしないのですよね。順序よく並んだ我々の列にわずかな隙を見つけては当然のように割り込んできます。

それでも2年前のボルネオダイバーズの中国人ダイバーは20〜30歳代で国際感覚を身に付けた上品な人たちばかりだった印象ですが、今回のSWVにはいわゆる三世代、一家総出の家族連れなんかも。それからカップルなのか何なのか、よく解らない人たちとか。彼ら彼女らはダイビングではなく、シュノーケリング(ライフジャケットを付けた)で大はしゃぎしていました。

中には旅行会社が連れてきたと思しき新郎新婦風の男女とカメラマンなど。あるときなどはウエディングドレスを着て海に入っていたなぁ。

推測するに、近年の経済発展で裕福になり仕事や留学で外国を見知った人たち以外までが大勢詰めかけるようになって、彼ら彼女らは外国でも自分らの習慣を押し通すものだから、それがストレスになる西欧の人は来なくなっちゃったと。欧州からマブールまでは飛行機を乗り継いで24時間かそこらかかるらしいですしね。

そりゃ、腕利きのダイビングスタッフも次々と辞めていくわな。

中国も経済発展のペースは鈍化しているし、いずれ政変が起き、国の体制が安定しないときが来るかもしれませんが、だとしても今裕福な人たちは外貨なり海外に資産を逃がしているだろうから、やはり将来もお金持ちでしょう。自国の習慣が外国で疎まれていることに気付くこともないかも。ってこてとは中国人に狙われたらそのリゾートはアウトか…。

リゾート側はまさか「中国人お断り」なんてこともできないわけで、シパダン方面はこの先行くにはちょっと厳しいように思えました。中国人恐るべし。

頼もしきイタリア人

先日のマレーシアにて。ダイビング二日目は朝5:15からシパダンに出発。バッファローフィッシュの行進狙いですね。

4:45に連れの三人を叩き起こして勇んで行ったものの、シパダン島の詰め所(シパダンで潜るにはゲスト全員の署名が必要)は無人。結局6:00になっても係員が来なかったので無署名でダイブを開始するも、案の定、早朝の行進は見られず。

バッファローフィッシュの行進
2年前のバッファローフィッシュの群れ。お昼前に撮影。早朝だともっと暗いです

さて、私の連れの一人はブランクダイバー。シパダンは透明度もよく波もなかったのですが、不慣れなためエントリしてもなかなか沈めなかったり潜行後もなかなかペースが掴めないようでした。 本来なら私がサポートしたいところですが、なにぶん私はペーペーの最低ランクダイバー。ライセンスはBSACの「Sports Diver」止まり。PADIでいうと「Advance」相当です。

私のダイビングの目的は潜り始めた20年前から写真撮影だったので、それに十分なところまでしか取得していないのですよね。

よって様子を気にかけつつも、当人がどう困っていて、どう助けていいのかもよく解らないでいました。

しかも私のタンクは空気漏れしていて潜行後に交換させられたし。ボートのラダーに掴まりながらエアーで膨れたBCDを着直すのは難しいですね。いったんボートに上がれば良かった。

そんな際に助けてくれたのが同じチームになったイタリア人のカップル、EMAさんとMONIAさん。そのダイビングの後の休憩時に聞くとEMAさん(男性の方)はインストラクターなのだとか。MONIAさんもかなり潜り慣れた様子。しかも先方からサポートを申し出てくれたので、その次のダイビングでは連れが慣れるまで付き添ってもらえました。

彼らは早朝からのシパダン3〜4本の後もセルフで1〜2本潜っていましたね。ダイバーの鏡だ。

その後も、私がExitの際にボートマンに手渡そうとしたウエイトベルトからウエイトが1個滑り落ちた際にも拾いに行ってくれました。いやぁ感謝、感謝。

SWVではウエイトをなくすと罰金です。そこは甘んじて受け入れるとしても、SWVのそのボートには予備のウェイトを積んでいるか怪しかったので次のダイビングに響きかねません。EMAさん、ありがとう。

結局、彼らとはそこそこ仲良くなって、最終日にはいっしょにログを付けたり記念写真を撮ったり。実に感じのいい人たちでした。

grupposolaris.orgのグッズ
記念にいただいたグッズ。下はシールです

なお、彼らのダイビングショップはGRUPPO SOLARIS。イタリアといえばスキューバダイビングの本場です。MaresやCressi Subもイタリアの機材メーカーだし。もしイタリアで潜る機会があれば是非とも彼らのお店を訪ねようと思います。イタリア語か英語勉強しないと。

grupposolaris.org
GRUPPO SOLARISのロゴマーク

ちなみにマブールからイタリアへはクアラルンプールとカタールを経由して24時間掛かるのだとか。タフですね。

ムカデが大集結

明日の土曜日、ダイブアワード津田沼店のクリスマスパーティがあるそうな。この時期の各社恒例行事ですね。ダイビングショップにとっては翌年も顧客をつなぎ止めるための大事なイベントだから。

で、私も誘ってもらったし、散り散りになったかつてのコナミスポーツのダイビング仲間に久しぶりに会いたい気はするけど、ドレスコードの入るパーティの類いはパス(目的にもよるけど)。2次会からの参加は不可とのことだから、皆さんで楽しんできてくださいな。

まあ、普通の飲み会、親睦会の類いには私も喜んで参加させていただきます。


カパライのハウスリーフの海底には木の柱と梁を組んだやぐら風の構造物があちこちにあり、1m級のタマカイなどの住み処になっています。

そのうちの一つ、海底から近い梁の側面に1匹のムカデミノウミウシを発見。名前は気持ち悪いけど、なかなか雅で美しい色合いのウミウシです。

ムカデミノウミウシ

その個体の写真を撮り終え、ふと横を見ると別の個体。ならばそちらも撮影。

ムカデミノウミウシ

そして横を見るとまた別の個体。というか辺り一面に長短さまざまな成長度合のムカデミノウミウシがわんさか付いていて、全固体を撮るのは早々にあきらめました。

ムカデミノウミウシ

ムカデミノウミウシ

シパダンウォータービレッジと競合他社

先日のマレーシアではシパダンウォータービレッジ(Sipadan Water Village。以下、SWV)を利用しました。私にとっては3箇所目のマレーシアのダイビングサービス一体型リゾートになります。ちなみに1箇所目はシパダンカパライダイブリゾート(Sipadan Kapalai Dive Resort。3年前。以下、カパライ)、2箇所目がボルネオダイバーズ・マブールリゾート(2年前。以下、ボルネオダイバーズ)。毎回同じ時期です。

この中で独断でランキングを付けるなら、こんな感じになります。

《ダイビングの充実度

1.カパライ
2.ボルネオダイバーズ
3.SWV 

カパライはSWVと似た無制限ダイブのリゾートですが、ハウスリーフの充実ぶりが素晴らしかったのですよね。桟橋からエントリしてちょっと行くとカクレクマノミとイソギンチャクがわんさか。当然エビやウミウシも。あるいはコショウダイの群れやタマカイも見られます。まだ様相が変わってなければいいけど。

今回、カパライのハウスリーフにはボートでアプローチしたため桟橋近辺は確かめられず。深いところに1m級のタマカイはいましたね。

ボルネオマブールリゾートはダイブセンターが沖に突き出ていて重たいカメラを持って往復するのがしんどいけど、SWVよりはたくさんの生き物を見せてくれました。シアミル島への遠征ではピグミーシーホース(デニス)なんかも。やっぱ一日は非シパダンの日を作ってもらわないとな。

ピグミーシーホース(デニス)
ピグミーシーホース(デニス)

ダイビングサービスの質

1.カパライ
2.ボルネオダイバーズ
3.SWV  

カパライは到着日のオリエンテーション前後にスタッフがボックスかごで各人の機材を集め、到着客が昼食をとっている間にダイブセンターに運んでセッティングまでしてくれます。最終日は機材を洗って干してもくれました。ボルネオダイバーズとSWVはほぼセルフっぽいですね。頼めば機材運びもやってくれるけど、そんな程度です。

ボルネオダイバーズ対SWVは甲乙つけがたいけど、ダイビングセンターにカメラルームがあるボルネオダイバーズの方が上等です。まあ、SWVもマブール側のお部屋に泊まっていれば苦はないけど、シパダン側からだとけっこう遠いのですよね。

お部屋

1.カパライ
2.SWV
3.ボルネオダイバーズ

ボルネオダイバーズ・マブールリゾートは島の陸地に建てられたリゾートで、客室のベッドに毒蟻が這い上がってくるのですよね。あれに噛まれると痒みを伴う痕ができて何日も引かないし。

帰国して薬局で買った虫刺されの薬を塗ってようやく治まりました。薬剤師さん、私が蟻に噛まれたと言うと驚いてたなあ。

さすがにSWVの水上コテージに毒蟻は来ないけど、蚊の類いはたくさん飛んできます。無害そうな蟻もちらほら。所詮は島の浅瀬に建ったコテージてすね。

その点、カパライはまったくの沖合いの砂州に作られたリゾート。虫を気にする瞬間は皆無。ベランダで海風に吹かれながら夜を明かしても構わんと思えるくらいでした。

また、同じ水上コテージでもカパライの方がグレードが上。お向かいがないので素っ裸でもベランダに出られます。でもSWVでは無理。通路や別の部屋から丸見えだったりするので。

加えてSWVはツインベッドですがカパライはトリプルベッド仕様。SWVがシャワーのみなのに対してカパライのバスルームにはバスタブまでついてます。

その代わり、一人部屋料金はSWVよりも高かったはず。二人なら追加料金はないので二人以上で行きたいところです。

カパライのお部屋
カパライのお部屋はトリプルベッド仕様で広々してるし…
カパライのバスルーム
バスルームの窓際にはバスタブも。もちろんオーシャンビュー。別途シャワーもあります

しかもカパライのコテージ下には時折海亀か来て、「ブハー」と息継ぎしたりしますが、SWVでは小魚が見られる程度。せいぜいヤガラやダツが来ればいい方です。そこは沖合と島の違いですね。

食事

1.カパライ
2.SWV
3.ボルネオダイバーズ

どこもビュッフェ形式ですがボルネオダイバーズは総じて油っこい料理が多かった印象。それと比べるとSWVは無難な印象だけどやや単調なのでカパライの方が上ですね。メニューがより豊富だし、食堂が常時解放されていて冷えたジュース(水やコーヒーと同じく無料)や小腹塞ぎ用のワッフルなども常備されていたし、ダイブセンターと客室の中間にあって立ち寄りやすくできていました。SWVの食堂は食事の時間以外は入れないし、ダイブセンターとも客室とも離れたところにあります。

てなわけで、以前から何となくカパライとSWVは同等のダイビングリゾートだと思ってたけど、SWVも使ってみたら、どこをとってもカパライの方がグレードが上でした。カパライ、あれから変な風に変わってなければいいけど。

私が仲間から相談されてカパライを勧めても、なぜかSWVを使う人たちが多いのですよね。かつて日本人スタッフが常駐していたこともあって「同じような水上コテージだったらSWVの方が使いやすいかも」という印象を抱くのかな。 でも、素直にカパライにしておけば、すべてにおいてもっと上のリゾート体験ができるのに…。

ああ、でもSWVがいいところもありました。人なつっこい猫が数匹いて、たっぷり遊んでくれることです。猫好きにはたまりません。

同じくボルネオダイバーズには敷地内にミズオオトカゲが出ますね。トカゲ好きにはたまりません。こちらは近づくと尻尾で容赦なく打たれますが。

それと、カパライのハウスリーフは少し沖に行くと水深が軽く30mを超えるので、セルフダイブの際はマブール島のときよりも少し条件が厳しくなります。「セルフをのんびり楽しみたい」ってことなら比較的浅いSWVの方がいいでしょう。

まあ好き好きだし、最初に利用したリゾートがしっくり来るって人が多いかも知れませんが、私がまた行くなら断然カパライですね。

フィリピンが恋しい

シパダン・マブールのダイビングが予想以上に拍子抜けだったので、フィリピンが恋しくなってきました。行けば写真をわんさか撮れることが解っているので。もっとも小物ばっかりだけど私にはそれで十分。

アニラオのピグミーシーホース
フィリピン、アニラオのピグミーシーホース

折しも今のフィリピンは多くの観光客を欲しています。ボホール地震でセブへの観光客が減ってた上に台風30号の襲来。幸いマニラやセブ島(北部以外の)は無事なわけだから、お金を落としに行きたいですよね。

本当はレイテ島に行ってあげたいけど、壊滅したタクロバン空港はいまだ特別便しか発着できないそうな。まあ滑走路は整備できても管制塔とターミナルの商業運用業務はそうそう復旧できませんよね。

とはいえ私はダイビング予算が尽きて今はお金ありません。シパダンのツアー代金もまだ引き落とされていないし。 cebpacificair

さて、来春にはLCCのセブパシフィック航空が成田および中部に就航します。ただしセブ便ではなくマニラ便ですが、アニラオに潜りに行かれますね。

差し当たり成田11:45発(マニラ15:45着)は現在のフィリピン航空の成田09:30発よりも朝が楽です。まあ、フィリピン航空にも再来週から15:55発(マニラ19:55着)および19:00発(23:00着)の2便が増えますが、アニラオのリゾートまで2時間半かかることを考えると、あまり有利ではありません。

ただし復路のセブパシフィック航空はマニラ05:25発(成田10:35着)と微妙。リゾートを零時台に出ないといけないし、厳密にいくなら前日は午前でダイビングを終えないと。

これがフィリピン航空ならマニラ09:45(成田14:55着)、同じく12:50(18:00)と15:00(20:10)の三便。

うん、時間の面では行きはセブパシフィック航空、帰りはフィリピン航空の第2便か第3便で往復するのが良さそうです。価格面がどうなるかはこれから確かめます。

でも、いつになったら行かれるだろうか…。

ポンポン島殺人事件の影響

私たちがシパダン(宿泊はマブール島)に行く6日前の11月15日未明、マレーシアのポンポン島にて謎の武装勢力(一説ではフィリピン系イスラム過激派とも)がリゾートに侵入し、台湾人ご夫婦の夫を射殺し奥さんを拉致する事件が起きたそうな。最初から台湾人を狙ったのか、たまたま台湾人だったのかは不明です。その後、奥さんがどうなったかも解りません。せめてどこかで開放されていればいいのですが…。

そういやシパダン・マブールの海域では、昔から稀にこの手の話が聞かれますね。その度に短期的に渡航禁止になっていたような…。

そのポンポン島はマブール島からボートで1時間弱の距離にある島。さしあたりポンポン島および周辺のリゾートでは警備体制が厳しくなっているとの話でしたが、シパダンウォータービレッジでは微塵も感じませんでした。

マレーシア海軍兵?
かつてのカパライで見かけた光景。今回はまったく見かけませんでした

シパダンでのビデオ撮影に失敗

今回のシパダンには仲間から借りたアクションカムを持って行きました。SONY HDR-AS15です。

HDR-AS15

目的は170°の広角でバラクーダやらギンガメアジの大玉を撮ること。シパダンの群れはパラオのそれよりもかなり大きいですからね。二日半の日程のうち1日はシパダンになると解っていたし。

結局、二日もシパダンだったけど…。

で、その動画ですが、見事に撮り損ないました。帰国してmicro SDをMacに挿してみたら1秒も保存されてなくて。でも自動撮影の静止画は撮れていたから撮影操作を誤ったわけではないようです。ミスったのは設定かな。だいたいスイッチは録画ボタンしかないのだし。

無理に休みを取って行ったため事前練習も出来なかったのですよね。まさかアクションカムなのに写真しか撮らないモードなんてものがあるとは思いもよりませんでした。これだったら素直にコンデジで撮るんだった…。

この辺りはアクションカムの難点ですね。特にSONY HDR-AS15は本体側面にモノクロ液晶が付いているだけなので録画の再生はできないし、カメラの動作状況も把握しづらいのですよね。液晶表示の意味も覚えてなかったし。

いかにもSONYって製品設計だ。パワフルなスペックにはこだわるけど、使いやすさへの配慮はお粗末だという。

これがGoProなら背面に液晶モニタをつけた状態でハウジングに入れられるのでカメラの状態にも気付けたと思うのだけど。アクションカムを買うんならやっぱGoProだな。

もっともシパダンで潜ったのは私にとって通算4、5日目。いつもと大差ない顔ぶれだったし、HDR-AS15の画質も確かめられたので、まあいいか。 で、僅かに撮れた写真はこちら。

シパダンの水中写真
バッファローフィッシュ。この後わんさか群れていたのにその様子は撮れてませんでした
シパダンの水中写真
ギンガメアジは水面直下の浅いところで群れていました
シパダンの水中写真
バラクーダはバラクーダポイントじゃないところで小さな渦を巻いていました
シパダンの水中写真
小魚もびっしり
シパダンの水中写真
シパダンのカメは相変わらずデカいです
シパダンの水中写真
休憩場所の取り合いで2匹のカメが張り合っていました
シパダンの水中写真
アケボノハゼ。15cmぐらいまでよったはずなのに、ちらっとしか写ってません

写真は動画と同じフルHDの解像度(1920 x 1080)で保存されていて、このサイズだと解りづらいけど悲しいぐらいのザラッとした画質です。話に聞いていた通り、やっぱアクションカムの水中撮影画質は大したことないですね。

「セノーテみたいに極端にクリアな状況でもなければ、ダイビングの動画目的には向かない」ってのが結論です。それでも像が動いていれば、そこそこ見栄えはするのだろうけど。

シパダンでの水面写真
水から上ってしまえばそこそこきれいに写るのですが…

ちなみに2年前にコンデジ(同じSONYの)で撮ったシパダンの動画がこれ。画角は狭いけど画質の面ではこっちの方が有利です。

マブールのウミウシ

マブールのハウスリーフ「Paradise 1」で見かけたウミウシ。アカフチリュウグウウミウシですね。体長は40mmぐらい。

アカフチリュウグウウミウシ

この写真はウミウシを撮る上で私が一番好きなアングルです。ただしこれを撮れるのは個体の手前に十分な空間があるときのみ。 このときは木組みの漁礁の梁の上にこちら向きに鎮座していました。

アカフチリュウグウウミウシ

シパダンウォータービレッジ評

シパタンウォータビレッジ(Sipadan Walter villeage、以下SWV)を使ってみたの感想は「悪くない」かな。うん、悪くはないんだけど決して良くもないですね。

シパタンウォータビレッジ(Sipadan Walter villeage)
マブール島側からの景色

まずはダイビング面。到着日がハウスリーフでのチェックダイブなのは当然として、二日目が早朝(5:15出発)からのシパダンってのもいいでしょう。バッファローフィッシュの行進狙いは定番だから。でもね、三日目もシパダンって何よ。今回、三日間しかないのに。

チェックダイブの課題はマスククリアとレギュレータリカバリ。他所のサービスだと各人の水中の身のこなしを見て、潜り慣れた無難な人は免除するところなのに、SWVのそのダイブマスターは全員に順番で課していました。当然、時間はかかるし、この点でも何かやっつけ仕事っぽくて嫌な予感がしたのですよね。

いや、二日目の夕方に発表された翌日のスケジュールはちゃんとカパライ&マブールだったのに、晩御飯を食べていたら事前相談もなしに「チェンジした」だと。シパダンじゃなくカパライに行きたいといっても聞き入れられず渋々シパダンで承諾させられました。拒否権はないのかよ。

結局、シパダン3本コースを2本に変えて3本目だけカパライにしてもらいましたが。

そもそもシバダン、パーミットの関係で人数制限があるんじゃなかったの?かつては行けることがラッキーだったはずなのに。パーミットにはキックバック、バックマージン制度でもあるんでしょうかね?

あるいは各ダイビングサービスにノルマがあるとか?一日トータル120人の内、SWVの割り当てはで14〜20人(毎日変動制)。リゾートはレストランが満席になるぐらいの盛況ぶりだったけど8割型は中国人でダイビングしない人が多そうだから我々まで動員されたとか?

シパダンのビーチ
晴れた日のシパダンのビーチは美しい風景が広がるけど、それが目当てじゃないし…

他にも、レンタル機材にはダイビング不可能な程度の整備状況のものも。ありがちなくたびれてるどころのレベルではありません。しかもボートに予備のレギュセットすら積んでないというお粗末さ。そのため私の連れの一人はシパダンで1ダイブ潜り損なうありさま。私のタンクもエアー漏れしててエントリ後にチェンジさせられたし。

ほんでもってハウスリーフも私が見た範囲では殺風景な感じ。一応、名物のニシキテグリなんかは見せてもらったけど、お隣のボルネオマブールリゾートのハウスリーフの方がまだ生物相が充実していたような。まあ、あちらは2年前の話だし、双方で潜ったサンプル数が少ないので断言はできないけど。

そして、何というかダイビングサービスは総じて統制が取れていない印象です。例えば到着日のダイビング機材の運搬にしてもしかり。まったくシステム化されておらず、こちらから用事を言いつけないと働いてくれない感じです。

居合わせた常連の日本人インストラクターに聞いた話では、近年は中国人客が増えて、それに嫌気が差した重鎮スタッフが立て続けに辞めたのだそうな。さもありなん。昔はヨーロピアンと日本人だけの秩序立ったリゾートだったのに…。

てなわけでSWV、自分からすすんでまた行きたいとは思いませんね。私の活動拠点には入れません。今後、私に旅の行きの決定権が委ねられ、マレーシア内で検討するとしても、同じ金額を払うなら他所のリゾートにします。他者にも積極的には勧めないでしょう。

でも、ダイビングのクルーこそちゃきちゃきしてないけど、その他のホスピタリティはそこそこ充実しているし、事情が解ってるリピーターに連れて来てもらえば大きな不自由はなさそうなのも事実。機材トラブルさえなければ。

よって冒頭の通り、悪くない。決して悪くはないんだけど…って感じです。

カパライのウミウシ

実は今回のシパダン・マブールの旅ではとある理由で写真が極端に少なかったりします。 というわけで目ぼしいものから紹介。ウミウシです。

クロヘリアメフラシかその仲間

種類は解らないけど、ゴクラクミドリガイもしくはチャイロミドリガイ、あるいはその近似種かな。

早速、訂正情報が入りました。ミドリガイ系ではなくクロヘリアメフラシかその仲間だそうです。いやあウミウシって難しい…。

前からのショットはこちら。

クロヘリアメフラシかその仲間

実はこのウミウシ、こんなところに住んでいました。

クロヘリアメフラシかその仲間とオニダルマオコゼ

石みたいに見えるけど魚。その名もストーンフィッシュ。和名はオニダルマオコゼ

石に見えるけど魚です。左(写真では向かって右側)のエラ付近に黒い物体が。このウミウシです。もちろん猛毒のこの魚には触れないので、ガイドが指示棒でウミウシをつんつんして魚の背中に誘導してから撮影。 ちなみにストーンフィッシュが15cm弱、ウミウシは5mmほど。

シパダンに行ってきました

よく見るお土産のお菓子のパッケージみたいなタイトルですが、先週末シパダンに行ってきました。正確にはマブール島の水上コテージ泊ですが、リゾート名が「Sipadan Walter Village(シパダンウォータービレッジ)」なので。

木曜の夜(21:30)に成田を発ち火曜日の朝(7:00)に帰ってくる3泊6日のツアーです。往復機内泊が入るので平日の休暇は2日で行って帰ってこられます。

私の場合、帰国した足で会社に直行。しかも夜は月刊マリンダイビングのパーティ(平たくいうと編集者と読者連中の飲み会)でした。家に帰り着いたのはリゾートを発った32時間後。うん、なかなかの強行スケジュールだ。

で、今回のダイビングですが、わざわざ無制限ダイブのリゾートに行っておきながら潜ったのはわずか7本(規定のガイドダイブ数)のみ。これって暴挙というか愚挙というか…。

9月に同じリゾートに行った仲間は同じような日程で14本潜ったそうな。アホだ。まあでも毎日1〜2本のセルフダイブは基本ですよね。それ潜んないと損した気にもなるし。

いや、私はセフルダイブにも行く気だったのですが、何しろ3人の連れが3人ともそれだけしか潜りたがらなかったのですよね。当然ながら単独ではセルフに行かれないし、かといって無理矢理連れ出すのも気の毒だし、他のチームに混ぜてもらおうにも行動の時間帯が違っててペースが合わなくて。

いやあ、あの三人、わざわざ遠いところまで連れて行った甲斐がなかったなぁ。それだったら比較的安上がりな沖縄の離島とかフィリピン、あるいはパラオとかにしとけば良かった。まさか片道15時間かそこらかけてマブールくんだりまで来ておきながら、海の中を存分に楽しもうと思わない人たちだったとは…。私の事前調査不足だ。

3人とも体力が続かないのか、体が冷えやすいのか、耳とかの調子がいまいちなのか、さっさとシャワーやビールにありつきたいのか…。言い方によっては角が立つので恐る恐る訊いてみたら「疲れてた」のだそうな。まあ、ダイビング云々ではなく日頃の疲労の蓄積などもあったのかも。ならば無理に連れて行って海中で力尽きられたり、上がってから寝込まれたりしてもいけないし、しかたないですね。 

まあ、ダイビング以外の面は楽しかったし、ちょっと嬉しい出会いもあったから、今回はそれでよしとするしかないかな。たまには不本意なツアーもありましょう。何ならメンバーを替えてまた行けばいいのだし。

クアラルンプール⇄タワウが就航

今日からマレーシア航空のクアラルンプール⇄タワウ便が就航します。これで成田からシパダン方面に行く際にコタキナバルで一泊する必要がなくなりました。あれ面倒だったのですよね。旅費もかさむし。

マレーシア航空の機体
欲を言うと往復とも絶妙だった羽田⇄コタキナバル便を復活させて欲しかったのだけど…

てなわけで私も海の予定が空いている11月あたりに行ってこようかと考えてます。

ちなみにコナミスポーツのダイビングが潰れて以来、疎遠になりかけてた仲間がグループで連れ立って9月に行くそうな。日程までは聞いてないけど、なるほど9月なら平日を4日休んで14(土)出発の23(月・祝)帰りなんてこともできましょう。

もちろんツアー代はかさむけど、カパライかSWVなら水上コテージの極上なダイビングリゾートなので、そこに休みとレジャー予算を集中投下するのもいい選択です。

日本人が詰めかけて混んでそうだな…。

マブール近郊の島
どこかのビーチ。最高にトロピカルです

うん、10日間あれば6日半潜れるので、ガイドダイブだけでも20ダイブ、入域制限のあるシパダンにも2、3回は行かれそうです。きっとパラオのそれよりも遥かに巨大なギンガメアジやバラクーダのトルネード、バファローフィッシュの行進が見られるはずです。それに、いたるところで巨大なウミガメも。

シパダンのギンガメアジのトルネード
シパダンのギンガメアジのトルネードは、突如、真っ黒い壁が迫ってくる感じ。 マクロ派の私にはシパダンはどうにも大味で、もう飽きたけど…

でも、私は定番の6日間コースかな。長くすると同行仲間が集まらなさそうだから。いや、他の仲間を先に帰して1人2人残って延泊する手はあるか。

これでまたマブールが近くなるな

6/15日からマレーシア航空のクアラルンプール⇄タワウが飛ぶようです。これてシパダン・マブール方面に行きやすくなりますね。

マレーシア航空の機体

かつては成田⇄コタキナバルという便があったものの、2010年秋の羽田⇄コタキナバル便の就航とともになくなりました。

その羽田⇄コタキナバル便も昨年の1月に運休。以来、関東からに行くには成田⇄クアラルンプール⇄タワウという片道2度の乗り継ぎが必要でした。道中、コタキナバルで1泊しなければならず、燃油代も余計にかかります。これでは行く気が萎えますよね。

私も1度だけそうやって行ったけど、あれはもう勘弁。出発日の朝に成田に集合してもリゾートに着くのが次の日のお昼なので日程のロスが大きくて。

でも、今回のこの直行便はいいですね。羽田⇄コタキナバルほどの絶妙感はないけど、それでも十分魅力的です。日数はこれまでと同じでも料金が安くなる上にリゾート滞在の時間が長くなるのだから。

ちなみに羽田⇄コタキナバル便は、行きが羽田01:35発(集合は前日の夜)でお昼にはリゾートに到着するので、その日の内にチェックダイブと追加ダイブが可能。帰りも昼前に現地を発って羽田23:05着という、ダイバーにとっては素晴らしく使いやすい便だったのですが、それでも利用者数は伸び悩んだようで…。

私は夏の予定がようやく埋まりつつあるので利用するなら秋以降かな。

ミズオオトカゲ
島では1m超級のウォーターモニター(ミズオオトカゲ)が闊歩していて、 爬虫類好きにはたまりません

ヒメオオミアミという説

以前、マブールで撮影したオランウータンクラブの周りに謎の黄色い生物が舞っていた件、エビ説や何かの稚魚説があったものの、今年になって有力情報を得ました。谷津のガイドさんによれば「ヒメオオミアミ」とのこと。なるほど、アミか。言われてみればそんな気がします。

オランウータンクラブ

今まで意識したことがなかったので手持ちの写真ストックはないけど、ネットで検索するとたくさん画像がヒットしますね。今度狙って撮ってみようかな。

ヒメオオミアミ
別の写真から切り出した絵。確かにヒメオオミアミに見えます

ちなみにアミはエビみたいな生き物。着底して暮らすのがエビ、水中を浮游しているのがアミです。クジラや大型のサメの食糧としても有名なオキアミのアミですね。

羽田⇔コタキナバル便は望み薄かも

私はマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便の復活を待望しています。何しろ夜の0時過ぎに羽田を発って昼頃にはシパダン方面のリゾートに着くあの便は絶妙だったので。

でも、どうにも見込み薄なようですね。先週も「クアラルンプール/成田線へのエアバスA380型機の導入を中止した」というニュースが飛び込んできたくらいです。要するに日本とマレーシアの交易が薄いのでしょう。首都クアラルンプールでそうなので、地方都市のコタキナバルはもっとかと。

せめてダイバーの間でパラオ並に周知され、訪問客が増えれば多少は状況が変わるかも。

というわけで、夏の3ヶ月限定とかでも良いからまたチャーター便を飛ばしてくれないかな。4月のマリンダイビングフェアで宣伝すれば、それなりに集客もあると思うので。

私もシパダン・マブールにはまだ2回しか行ったことがないものの、例えばワイドとマクロを両方楽しみたかったり、朝から晩まで無制限ダイブを敢行したり、水上コテージ泊の極上リゾートを堪能したいという人たちには、パラオよりも断然お勧めなのですが。

コタキナバルに直行したい

先月のリロアンの新作写真も尽きかけてきたので、そろそろ別の話題でも混ぜていきましょうかね。継続は力。極力毎日更新の体を崩したくないので。

先週、マレーシア航空がコタキナバル発着の新たな国際線3路線を発表しました。関空、香港、パースだそうです。ならば羽田は選に漏れたのか…。

私は一昨年、コタキナバル→羽田の初フライト便でカパライから帰ってきて(バタバタしていてノーチェックで搭乗。その際、記念グッズを貰った)、昨年は往復とも羽田便でマブールに行き、今年もカパライに行く予定を立てていたものの年明け早々に羽田便が運休になって断念したのですよね。ほぼ同時期に運休になった関空の路線は今回復活するものの、羽田は復活ならず残念。

マレーシアは意外に安く行かれるし、シパダンはちょっとしたパラオのようでもあり(総じてパラオより透明度は低いものの、バラクーダやギンガメアジのトルネードはパラオのそれよりも遥かにデカく、カンムリブダイの大群には間近に接近できる)、マブールやシアミル、カパライの海はマクロ天国という、欲張りなダイビングサイトなのですよね。しかもカパライは全室水上コテージの極上のリゾートだし。

でも難点は空のアクセス。今現在、羽田⇔コタキナバル便はもちろん成田⇔コタキナバル便もないので、関東からはクアラルンプールかシンガポールを回る必要があります。余計に2,000km強を飛ばなければならないわけです。そうすると料金も上がる上にリゾート滞在時間が減って。マレーシア航空、一時期の経営難から脱したのであれば、ぜひとも羽田便を再開して欲しかったのですが。

さて、12月20から復活する関空便は、出発が15時05分、到着が14時05分着だから、新幹線や国内線を使えば関東からも利用できなくはないですね。ならば問題は日程。発着とも月曜と木曜のみなので、木曜~月曜の5日間が現実的でしょう。有給休暇3日のパターン。ただし、時間帯的に、行きはコタキナバルで1泊、帰りもコタキナバルで1泊になりますね。4泊5日でリゾートは2泊か。ちと寂しいなぁ。

ならば潜れるのは2日目の午後からと3日目の夕方ぐらいまで。4日目はタワウ→コタキナバルを飛ばなければならないので潜れません。よって、ナイトや早朝のセルフも合わせてMAX8ダイブぐらいですね。にっぽんとコタキナバル間が直行便になるってだけで、日程的にはクアラルンプールを経由するのと大差なさそう。

まあでも、一応検討してみましょうかね。

いじけるウミウシ

ミゾレウミウシはセブ方面の海ではかなりポピュラーな種類です。

ミゾレウミウシ
このときはなぜか丸くちぢこまっていました

マブールにもたくさんいますね。

ミゾレウミウシ
こちらは去年マブールで撮った人面ミゾレウミウシ(岡本太郎作風)

インドネシアを攻めようと思うが

ガルーダ・インドネシア航空のバナー

マレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便はあと一週間でなくなっちゃいますが、入れ替わりに4月28日からガルーダ・インドネシア航空の羽田⇔デンパサール(バリ)便が就航するそうな。飛行機好きの仲間が教えてくれました。

フライトはこんな感じ。

 
羽田→デンパサール 01:00 07:00
デンパサール→羽田 15:30 23:30

うん、これなら2泊4日で3日潜れるパターンとか、休暇が1日分お得なツアーが組めそう。私はバリ島の海にはあまりいい思い出がないので、有名なマンボウ&マンタポイントのヌサペニダを狙うのがいいかな。マクロも充実していそうだし、バリ方面には年間を通じて台風も来ないはずなのでプランも立てやすかろうと。

ならば、ならば私の悲願のレンベがさらに近くなるかも。初日のデンパサール→メナドと帰国日の逆区間の時間さえ合えば…。

ということで期待を持って調べてみたら、ガルーダ・インドネシア航空でメナドに行くにはジャカルタを経由する必要があるようです。

 
デンパサール→ジャカルタ 14:20/15:50 15:05/16:35
ジャカルタ→メナド 18:35 22:55

どうにもその日の内にリゾートに着けそうにない24時間コース。しかもデンパサールでトランジットに7〜8時間。厳しいなぁ。その間、バリ島を観光すればいい気もするけど…。

ちなみに復路はこう。

 
メナド→ジャカルタ 06:20 08:25
ジャカルタ→デンパサール 10:00 12:45

これに乗るには現地リゾートを4:00前には出なければなりません。最終日前夜はメナド空港近辺に泊まるべきでしょうね。そうすればホテルを5:00出発。

なお、ガルーダ・インドネシア航空ではなくLCCのライオン・エアにはデンパサール→メナドの直行便がありました。

 
デンパサール→メナド 18:20 22:00
メナド→デンパサール 06:45 10:30

往路は丸半日観光になりますね。ま、それもいいかも。復路の5時間をどう過ごすかも問題だけど。

せっかくなんでガルーダ・インドネシア航空のみを使うとして、例えば4泊6日(実質5日間)だとこんなツアーが組めそうです。

  • 1日目:夜、羽田に集合
  • 2日目:羽田→デンパサール、バリ観光、デンパサール→メナド、陸路でレンベへ。レンベ泊
  • 3日目:終日ダイビング、レンベ泊
  • 4日目:終日ダイビング、レンベ泊
  • 5日目:AMダイビング、PM陸路でメナドへ。メナド泊
  • 6日目:メナド→ジャカルタ、ジャカルタ→デンパサール、デンパサール→羽田

どうも復路の1区間が余計だなぁ。

現行のマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便のあの絶妙なスケジュールのように、ガルーダ・インドネシア航空が08:30発のデンパサール→メナド便と13:30着のメナド→デンパサール便を作ってくれると最高なのですが。曜日限定でも良いし。でも、やっぱ無理でしょうかね。メナド&レンベはシパダン&マブール&マタキング&ポンポンなんかに比べたらマイナーなんだろうし…。

ま、4月以降のフライト情報が出たら、また調べて見ようと思います。でも、メナド・レンベに行くんならオーソドックスなシンガポール経由の方が無難かな。

レンベは意外に近いかも

今月いっぱいでマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便が運休になるため、もし東京近郊からシパダン方面に行くとなるとクアラルンプールかシンガポールを経由することになります。

シンガポール経由の場合、曜日によっては時間のロスも多く(トランジットに約6時間とか…)、リゾート滞在日数も減るため、かなり気合いを入れないと行きづらくなりました。せめて成田からのコタキナバル便が復活するまでは私は行かれないかも。残念です。

でも意識を切り替えれば良いことも。これまでは遠い印象だったレンベ行きが現実的に思えてきたので。

シパダンの各リゾートに行くには成田/羽田→クアラルンプール/シンガポール→コタキナバル→タワウと飛行機を3便乗り継ぎ、さらに陸路とスピードボートで2時間ほど移動しなければなりません。

一方、レンベだと飛行機が成田/羽田→ジャカルタ/デンパサール/シンガポール→メナド。それから陸路とボートで約80分。便や経由地によって所要時間は違うものの空路が一区間少なく、移動の面では、もはやシパダン方面よりも楽に行かれる感じです。

もしレンベに行くのなら私は強引にでも休暇を取ります。ならば残す課題は連れ。一人で行くと1万円/日ぐらでツアー代が上がるので。とは言えレンベはおよそ南国リゾートには似つかわしくない大瀬崎の湾内みたいな砂地が広がる海らしいです。ダイナミックなドロップオフや大物なんかまったく期待できないんじゃないかな。誰が来てくれるだろう…。

それでもレア生物の宝庫ですし、何といっても「世界中のカエルアンコウのキャピタル」なんで。陸のリゾートも素晴らしいらしいので一度は行く価値はあると思うのですが。

セブのカエルアンコウ
こちらはセブのカエルアンコウ

ただし、6日間のツアーでも燃油代込で20万円は超えそう。以前よりも近くなったように思えたけど、価格面でのハードルはちょい高めだなぁ。まあシパダンでも来月からはそれぐらいか、もっとしてしまうけど。

カパライへの長い道(空路)

来月いっぱいでマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便がなくなるため代わりのルートを探しています。目的地はシパダン・カパライリゾート。今回私が承ったリクエストは「水上コテージ」なので条件的にはマブール島のSWV(シパダン・ウォータービレッジ)でもいいのですが、いずれにしてもタワウ空港まで辿り着かないことには。

オーソドックスなプランは成田発のマレーシア航空でクアラルンプール経由、あるいは羽田発のシンガポール航空でシンガポールを経由してコタキナバル入りするもの。でも、フィリピンの少し先(日本から見て)のボルネオ島に行くのにマレー半島まで行って戻るってのもどうかと。何とかこれに代わるルートがないものか…(レンベ行き計画の時もそんなことを考えてたなぁ)。

クアラルンプール&シンガポールに代わる経由地の候補は仁川(ソウル)、香港、桃園(台北)、そしてマニラ。現時点ではこれらの空港からコタキナバルへの直行便があるようです。でも、残念ながら我々に都合の良い時間帯の便が見つかりませんでした。羽田もしくは成田にその日の内に帰ってこようとすると、どうしてもタワウあたりでの前泊が必要なようで。だったらオーソドックスなプランと大差ありません。

コタキナバルに加えてクアラルンプールを経由するならエアアジアの羽田便もありますが、クアラルンプールを14:40発なので、逆算するとコタキナバルからは9:45発のエアアジア。必然的にタワウは08:05発の同じくエアアジア。センポルナ港を発つのは06:00。ならばリゾートを5時前には出てないとダメですね。カンムリブダイの大行進目当てでシパダンに早朝から潜りに行くときと同じような時間帯だ。しかも4時頃にはダイブセンターだけでなく事務所や厨房まで稼働させてなければならないので、さすがにリゾートは対応してくれないかも。やはり前泊が必要になるでしょう。だったら少々おっかないLCCを使わなくても…。

水上コテージのリクエストを出した彼女には休暇を1日伸ばしてもらうか、あるいは日程を1日切り詰めるか(曜日によっては不可能)、さもなくばカパライ方面は諦めて他の候補地を探すことになりそうです。水上コテージがマストならモルディブ、ニューカレドニア、エルニド(フィリピン)あたりでしょうか。

シパダンの海が遠くなってしまった…

昨日、マレーシア航空が羽田⇔コタキナバル直行便の運休を発表したことで、来年のダイビング計画に狂いが生じてきました。かなり先だけど7月11(水)~16(月・祝)で仲間を引き連れてシパダン・カパライリゾートに行こうとしていたのですが。せっかく10人も集めたのに…。

羽田発ツアーなら4泊6日の実質5日間、祝日を含めれば平日を二日休むだけで行かれて参加者を集めやすかったのが、一転してツアーを組むことすら難しくなりました。

とりあえず馴染みの旅行社に同じ日程で代替プランを提示してもらったものの微妙な感じです。

元々のプラン 代替プラン1 代替プラン2
利用航空会社 マレーシア航空 マレーシア航空 シンガポール航空&マレーシア航空
7/11(水) 23:35 羽田空港に集合 08:30 成田空港に集合 22:30 羽田空港に集合
10:30 成田発
16:45 クアラルンプール着
19:00 クアラルンプール発
21:35 コタキナバル着
ホテル泊
7/12(木) 01:35 羽田発 06:00 ホテル発 00:30 羽田発
06:20 コタキナバル着 06:55 シンガポール着
07:30 コタキナバル発 08:20 シンガポール発
08:15 タワウ着 11:20 コタキナバル着
陸路でセンポルナ港へ移動 13:15 コタキナバル発
スピードボートでリゾートへ 14:00 タワウ着
11:00 リゾート着 陸路でセンポルナ港へ移動
チェックダイブ&1ガイドダイブ スピードボートでリゾートへ
セルフダイブ 17:00 リゾート着
リゾート泊
7/13(金) 3ガイドダイブ チェックダイブ&2ガイドダイブ
セルフダイブ セルフダイブ
リゾート泊
7/14(土) 3ガイドダイブ
セルフダイブ
リゾート泊
7/15(日) 3ガイドダイブ セルフダイブ
セルフダイブ 2ガイドダイブ

13:30 スピードボートでセンポルナ港へ
陸路でタワウ空港へ
14:30 センポルナ港着
16:00 ホテル着
リゾート泊 ホテル泊
7/16(月祝) 09:30 リゾート発 AM ホテル発
スピードボートでセンポルナ港へ
陸路でタワウ空港へ
12:00 タワウ着 タワウ空港着
14:40 タワウ発 08:55 タワウ発
14:40 コタキナバル着 09:45 コタキナバル着
16:35 コタキナバル発 17:35 コタキナバル発 13:25 コタキナバル発
23:05 羽田空港に帰国 20:05 クアラルンプール着 15:35 シンガポール着
23:30 クアラルンプール着 21:30 シンガポール発
7/17(火) 07:40 成田空港に帰国 05:15 羽田空港に帰国

元々のプラン通り3日半潜ろうとすると、クアラルンプール経由なら必要な休暇日数が1日半増えてしまいます。帰国後、手荷物受け取りなどを経ると成田空港から出発できるのが9:00ぐらい。その足で午後出社パターンでしょうか。

もう一方のシンガポール経由だとさらに強行軍。しかも潜れるのは二日半に減ります。往路、飛行機3便を乗り継いだ上、車とスピードボートでその日の内にリゾート着。7/15(日)は機材を乾かす時間を考えると、がんばっても早朝セルフ&2ボートダイブ。そうして7/16(月祝)にはまた飛行機3便を乗り継いで帰国の途につくも羽田到着は火曜日の早朝ですか。空港内でシャワーを浴び、その足で都内の会社なら直行できなくもないけど…。

いずれにせよ実質5日間にすっぽり収まっていた羽田-コタキナバル直行便ツアーに比べると使い勝手がいちじるしく見劣りします。上記の他にももう何通りかのプランが考えられるものの、大きく有利になることはなさそう。

この件は仲間の一人の「水上コテージ!!」というリクエストに応えたもので、ぜひ希望を適えてあげたかったのですが、頼みの直行便が無くなってしまっては…。

もちろん休暇を融通できれば解決するのですが、彼女にとってはそれが難しいのだそうで。まいったなぁ。

マレーシア航空、羽田便を運休!!

マレーシア航空が来年2月1日からの羽田・コタキナバル間の直行便を運休させると決定したそうです。さきほどジスコ・ボルネオ旅行社から連絡が来ました。期間限定ではなく運航再開の目処もないようです。

2010年11月、コタキナバル→羽田の初フライト直前の飛行機
昨年の11月、コタキナバル→羽田の初フライト直前の飛行機。 ピッカピカの真新しい機体が好きだったのですが…

現在、最も濃密なダイビングツアーを組める外国が羽田からのマレーシア方面。4泊6日(往路が機内泊)、実質5日間で4日潜れて、祝日を含めれば平日を二日休むだけで行かれます。11月はそのパターンでマブールに行きました。そして来年もその方面のツアーを計画していたのですが…。

代わりの行き方となると成田からコタキナバルに飛ぶか、クアラルンプールもしくは羽田からシンガポール経由になろうかと。とりあえず旅行社には現実的な線でツアーのアレンジをお願いしましたが、間違いなく羽田便ほどの日程の絶妙間はなくなります。

昨年近くなったシパダンの海が急にまた遠くなった印象です。

桃色の毛深いエビ

ピンクスクワッドロブスター、サクラコシオリエビです。

ピンクスクワッドロブスター(2011年12月撮影)
12月撮影の写真

この種類を撮っていて悩ましいのは、いつ撮っても同じ絵になりがちな点。スリバチカイメンのひだひだの奥にいることが多いので、指示棒でうまく追い出さないと、こんな角度ばっかりになって…。

ピンクスクワッドロブスター(2011年7月撮影)
7月の写真。やっぱり同じポーズとアングルだ…

でも、昨年のカパライでは、運良く背中からのショットが撮れました。

ピンクスクワッドロブスター(2010年10月撮影)

ふと気づいたのですが、よく見るとエビ自体はピンク色ではないですね。どちらかと言うと紫色。背景のスリバチカイメンがピンクなだけで。

ダイビングと英語

先日のマブールで改めて実感したのは

今どき英語ができれば英語圏の人のみならず、中国人とも会話できるんだな…

です。一緒に潜ったりもした20代ぐらいの中国人男性のグループは皆流暢に英語を話してたので。おまけに気が利いていて日本人に対してはちゃんと名前を「さん付け」で呼びかけてくれますしね。

もちろんすべての中国人が英語も達者というわけではないはずです。あのインドでさえ英語を話せるのは人口のほんの一部だとも聞きます(なにしろ母数が大きいので…)。

ただし、彼らのように近年の高度教育を受け、成長著しい経済の中で一定の成功を収めつつあり、外国の海にも遊びに行くような(つまりリゾートで合流する可能性が高い)中国人たちは今後も続々と増えてくるでしょう。ダイビング界隈に遅れてデビューしてきたと思ったら、その途端にメインプレイヤーに躍り出るわけです。なるほど英語ができればフィリピンやマレーシアでも何かと都合がいいですしね。

この先、沖縄のダイビングショップなんかも中国人ダイバーをどれだけ受け入れられるかがカギになってくるかもしれません。ひょっとしたらその場合も中国語ではなく英語の方がいいのかな。

もっとも、本当に重要なのは英語力以上にコミュニケーション力だと思いますが。私は日本人が相手でもたわいもない世間話ってやつが苦手なんだよな…。

シパダンの水中動画

シパダンで潜る際にデジイチマクロの水中カメラセットではなくコンデジを携行したので動画を撮ってみました。

なんてことはない風景の連続ですが、中でもアオウミガメのシーンは色は出ていないもののちょっといい感じに撮れているのではないかと。

カンムリブダイは「一団が通り過ぎたら撮影を終わろう」と思いながら撮っていたら、ちっとも移動せず。2分を超えると飽きてきたので止めました。

さて、私のデジイチはNikon D7000 + 105mmマイクロレンズなので、とても水中で動画を撮る気にはなりません。手元の僅かなブレが増幅されて映るからです。でも、ワイド系のレンズとポートに換装すれば立派なHDムービーカメラに早変わりすることは解っています。今年のDEMA ShowでもNauticamはD7000用のビデオ指向ハウジングを登場させたぐらいなので。

最も安価になりそうなSIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEレンズ & ドームポートのセットで約10万円。別途強力なビデオライトも欲しくなりますし、面白そうだけどちょっと手が出ないかな…。

差し当たりサウスレイテのジンベエスイムは一眼レフハウジングは禁止だし、今年のようにスキューバ中に遭遇するかは解りませんしね。

iPhone 4Sを紛失!!

うかつにも、ひと月しか使っていないiPhone 4Sを無くしてしまいました。

先日のマレーシア旅行、コタキナバル→タワウ行きのマレーシア航空機内で。ピーナッツを食べながらいじっていた記憶はあるものの、その後はまったく思い出せません。ズボンのポッケにしまい損ねたか、前座席のポケットに無意識に入れて置き忘れたのか…。

紛失に気づいたのは預け荷物の受け取り所に来てから。もはや逆走して探しに行くわけにも行かずセンポルナ港へのピックアップ時刻も迫っていたので、座席番号を告げて遺失物として捜索してもらうことにしました。でも、他の乗客の誰かが目ざとく見つけて持ち去っていれば見込みなしですよね。もし機内に残っていてもマレーシア航空の機内清掃スタッフがどういう人たちかも解りかねます。

iPadを持っていたのでWi-Fi圏で「iPhoneを探す」アプリを使って探すことも考えたのですが、そのiPhone 4Sはフライトモードにした上にパスコードがかかっています。つまり他者がオンライン状態にすることができないので「iPhoneを探す」に反応することは考えられません。

それに「iPhoneを探す」の機能はおそらく機体のシリアル番号やMACアドレスではなくApple IDを頼りにしていると思われるので、ひとたびiPhoneが初期化されてしまえば、もはや同じ機体とは見なされなくなるはずです。

差し当たりパスコードを破られでもしない限り私のケータイとして悪用される心配はなさそうだったので旅行中はそのままにして、帰国後に当面の繋ぎとして古いiPhone 3GSをソフトバンクショップで再アクティベートしてもらいました。SIMの再発行手数料は1,980円。

マレーシア航空およびタワウ空港ではもうしばらく探してみると言ってくれていますが、モノの性質からして捜索の初期段階で見つからなかったらダメでしょうね。

さて問題はこれからどうするか。目ぼしい選択肢は以下の通り。

  1. iPhone 3GSを使い続ける
  2. iPhone 4Sを買いす・・・16GBが46,080円
  3. iPhone 4を買い直す・・・8GBが23,520円
  4. au iPhoneに転出・・・2年縛りを精算してMNP転入特典を受ける

他にももっと安価に入手できる機種に変更するという手はありますが、いまさら非iPhoneでは…。

4は「メアド変わりました」が面倒ですよね。au iPhoneはまだソフトバンクiPhoneほどこなれていませんし。

もし全キャリアで共通にに使えるMUMA(モバイル・ユニバーサル・メッセージ・アドレス)とでもいうべきエイリアスのメアドサービスがあるといいと思うのですが。
例えば「abcd1234@muma.jp」を「abcd1234@softbank.ne.jp」にひもづけしておくと、
メアドを変えても相変わらずabcd1234@muma.jp宛てのメールが届くような。
ほんでもって強力なスパムフィルタを備えていると。

2は1年以内にiPhone 5の発売が見込まれる段階の追加出費としては高い気がします。

だとすると有望な選択肢は1か3。ケータイに期待するところが少ない私は一ヶ月ぶりにiPhone 3GSに戻っても特に不満は感じなかったので機能や性能的には十分です。ただし私の3GSは2年あまり使ってきて所々ガタがきてたりはします。

ならば2がもっとも妥当かな。iPadも携行している私にはiPhone 4Sの性能は不要です。メモリ容量が減る点はアプリとデータを厳選すればOK。なるほどソフトバンクユーザーなら3GS→4S(16GB)が実質無料でアップグレードできるのにiPhone 4をラインナップに残している意味がようやく解りました。私のようにiPhone 4Sを紛失した人への救済策ですね。「向こう1年以内に次のiPhoneが発売されるのに4Sを買い直すのは気が引ける。ならば安価なiPhone 4で繋ぐのがよかろう」と。

というわけでiPhone 3GSのくたびれ具合に我慢できなくなったらiPhone 4を買おうかな。無くしたiPhone 4Sに関しては「無償のお試し期間が終わったようなもの」と思うことにしましょう。

iPhone 4Sの紛失はショックですが今年は特にかけがえのないものを失った人も多いわけです。これくらいで意気消沈していても申し訳ないので。