海外旅行again

9月7日から海外旅行の帰国時にPCR検査の陰性証明が要らなくなるとのこと。条件のワクチン3回接種は私もクリアしています。

よって海外旅行を検討してもいい頃合いです。再開一発目はインドネシアの離島に潜りに行きたいけど、いくつか課題が。

パスポート

私のパスポートは期限切れしているので更新(正しくは新規申請)する必要があります。

この二年半、成田空港やその直前で有効なパスポートを持っていないことに気づく夢をよく見ました。あれ、虚しいのですよね。日程と費やした予算が無駄になるのだから。つくづく夢でよかったと毎回思います。

ちなみに川崎支所だと祝日を挟まなければ一週間後には受け取れるらしいです。

なお、手数料は10年用が16,000円、5年用だと11,000円だそうな。だったら10年用にしますよね。

パスポート

スーツケース

前回まで使ってたスーツケースはジッパーが壊れてるので新しいのを買わないと。

なお、3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内の製品が理想的です。それを超えると機内に預ける際に追加料金がかかる場合があるので。

容量とお値段を考慮して、この製品なんかがお手頃かと。容量98Lで重さ4.8Kgです。

でも、容量を拡張できるタイプが良ければ、こっちかな。容量96Lで重さ4.5Kg。ファスナーを解放して拡張すると容量が110Lにアップします。

おそらく両製品ともあまり丈夫ではなさそうだけど、そもそも重たくて時には乾き切っていない機材を入れて運べば痛みやすいので、ダイビング用のスーツケースは数年ごとに買い換えるつもりでいた方がいいと思います。

なるべく丈夫なものをとPROTEXなんか買おうものなら重さやサイズに往生するし。

ダイビングギア

レギュレータだけはオーバーホールに出しといた方がいいでしょうね。

それとダイコンの電池は確認しとかないと。

撮影機材

こちらもチェックが必要。特にハウジングのOリングなんかを。

それとストロボや光ケーブルの状態も。

現地の感染状況

インドネシアは日本よりも感染しやすそうだけど、それ言い出すといつまでも行かれないから、ワクチンを信じるしかないですね。

仮にウイルスを日本に持ち帰ることになっても、それは許容するっていう日本政府の方針変更があったのだし。まあ発熱などの症状が出れば現地に留まらざるを得ないだろうけど。

現地ダイビングリゾート

これ、一番肝心ですね。まだ本格稼働体制には戻っていないかも知れないし、まずは先方に問い合わせないとな。

ほんでもって場合によっては行き先をフィリピンに変更かな。

パエリア・タパス祭り

昨日、日比谷公園で開催されているパエリア・タパス祭りに行ってきました。開催は実に3年ぶりです。

パエリア・タパス祭り

出店はパエリア6店とタパス8店だから規模はかつての1/4ぐらいかもしれないけど無事開催できただけでも感激です。

ただし、天候は生憎の雨。気温も11℃とかだし、平日ってこともあって正午前後でも客足はまばら。長引くコロナ禍のせいでフードイベントにアンテナを張っている人はすっかり減ってしまったのかも。

でも、おかげでどのお店でも並ばずに買えたし、さほど多くないテント内のテーブル席も使えました。ちなみに目ぼしい電子マネーが使えるので現金は要りません。

と言うわけで食べたものはこちら。

パエリア・タパス祭りのラムチョップと豚のモツ煮
ちくら製作所の『イベリコ豚と千葉豚の肉もつ煮込み(左)』とMeet&Shellfish TONTOKO BOYの『ラム肉のグリル(右)』
パエリア・タパス祭りのシーフードパエリア
バルエスパーニャの『北海道シーフードパエリア』
パエリア・タパス祭りのショートパスタのパエリア
スペイン料理銀座びいどろの『フィデュワ・デ・ガンディア』。お米ではなくショートパスタです
パエリア・タパス祭りのイカ墨パエリア
発見!ふくしまの『常磐ものイカスミパエリア』

何がいいかは好き好きだろうけど、私は常磐ものイカスミパエリアをおすすめします。

最後にホセ・リサール像に挨拶して帰ってきました。フィリピンはここのところ災害続き。12月にはセブがこっぴどくやられたし、今も台風でサマール島がひどいことになっています。

日比谷公園のホセ・リサール像
日比谷公園のDr.ホセ・リサール像

NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWL

マリンダイビングフェア2022で最も印象的だったのが、Fisheyeブースに展示されていた『NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWL』。Nauticam製だけど私は3年近く海から遠ざかっているため、こんなのが出てたとは知りませんでした。すっかり忘れてたけど2年前にもすでに展示されていました

NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWL
NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWLを展開した時の状態。脇にある「NA α1」って名札は右隣のハウジング(SONY α用)のものです

例えばこんな写真が撮れるそうな。

NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWLの作品例

手前のイバラカンザシにフォーカスを当てながら太陽が透けた水面もたっぷり映り込んでいます。なるほど他のレンズセットにはできない芸当かも。

ちなみにレンズセットは水中で脱着でき、使わない時はこのように畳んでおけます。

NA マクロワイドコンバージョンレンズ EMWL

面白いですね。レンズが長いので警戒心が強い生物を接写できそうです。

でも、デメリットもたっぷり。まずは価格。¥918,000(税込¥1,009,800)もします。もう一つカメラ&ハウジングのセットが買えてしまう額です。

次に重量。陸上だと2Kg以上、水中でも1.5Kgほどあります。飛行機での運搬やフロートも工夫しないと。

さらにライティング。レンズの胴体にライトを1、2機付ける必要があるでしょう。

そして何よりも被写体に狙いをつけるのが物凄く難しいのではないかと。例えばカメラセットを両手に持って狙うのはほぼ不可能かも。

というわけでこのレンズセットは素晴らしいけど、チームで潜って撮るプロ御用達、もしくは富豪ダイバーの道楽アイテムみたいなものかもしれません。

FIX System Frame PT01

マリンダイビングフェア2021のFisheyeブースで見かけたFIX System Frame PT01。OlympusのPT-059/058に特化したフレームです(グリップは含まず)。

FIX System Frame PT01

これでカメラセットを組むとこんな感じになります。

FIX System Frame PT01

この例ではグリップのてっぺんにリングライトを接続。フィッシュアイレンズを取り外してフレームの上部のレンズホルダーに退避させれば、レンズ近くにリングライトを引き寄せてマクロ撮影に使えます。

そう、カメラ一台で魚眼ワイドからスーパーマクロまで対応できるのはコンパクトデジカメの強みですね。羨ましい。

NA マクロコンバージョンレンズ EMWL

マリンダイビングフェア2020は、出展者が少なかったのですがFisyEyeのブースはありました。

そこで新製品はあるかと尋ねたら、いくつかの最新カメラ用のハウジングに加えて、こちらを紹介されました。

NA マクロコンバージョンレンズ EMWL
NA マクロコンバージョンレンズ EMWL

もはや何が何だかわからないけど、ハウジングに取り付ける3体合体の拡張レンズのようです。

ちなみにお値段は、この写真の構成だとハウジングやカメラを除いても80万円ぐらいになるそうで。

まだ商品としては日本に入ってきていないらく、発売されてもさすがに使う人は思いっきり限られるでしょうね。水中映像はしっかり撮ってもマネタイズが難しいので、NHKの水中撮影班ぐらいかな…。

マリンダイビングフェア2020が無事開催されました

8月21(金)、再延期されたマリンダイビングフェア2020が無事開催されたので行ってきました。

会場はいつもの文化会館2Fと3Fではなく3Fのみ。つまり規模は半分以下ですね。

マリンダイビングフェア2020の入場口
検温を受けて入場

そんなわけで出店者も微妙な感じ。

例えばカメラ関係はFishEyeだけで、INONやSea & Seaは参加を見送ったようです。それにOlympusも。Olympusはカメラ部門が売却になっちゃったところだし。

ダイビング機材メーカーの出店もありませんでした。スクーターやドローン(プローブ)、ダイコンなどの展示はあったけど。

海外勢では、会場向かって右奥のセミナー会場の手前にフィリピンブースがあったけど、説明員はまばら。そりゃそうですよね。今は政府系やビジネス以外では永住権を持った人しか行かれないので。予定しているツアーにしても来年以降だそうで。

その向かいにはインドネシア(ユーツアー)のブースがあったけど、インドネシアもまだ国内移動の制限が緩和された程度で観光客が行かれる感じではないとのこと。しかたないので今はクルーズ船を建造中だそうで。

まあ、今年はイベントの内容がどうであれ、開催できただけでも御の字でしょう。

マリンダイビングフェア2020の会場風
来場者もお昼過ぎはまばらでした。
マリンダイビングフェア2020の会場風
奥にMIC21の即売所があって例年なら通り抜けるのも苦労するほど混雑するのだけど今年は…。

このiPhoneで我慢するか

今週、新しいiPhone SEが発表されました。噂通り「iPhone 8のテコ入れ版」といった感じでしたね。私は昔のiPhone SEと同じ4インチモニタ機を待ち望んでいたのだけど、もうあのサイズの新機種は出ないのでしょう。

iPhone SE(2020)
iPhone SE(2020モデル)

だったらしかたない。5年半使った私のiPhone 6 Plusも随分くたびれてきたことだし、iOS13が動かないのはもちろんPokémon GOも安定しないので、ここいらが買い替え時だと思い、さっそく注文しました。iPhoneにもあまりお金をかけたくない私にとって他の選択肢はないですしね。

なお、予約開始の昨夜9時にApple Storeにアクセスして購入まで進んだものの、Oricoのショッピングローン(分割金利0%)の手続きにまごついてたら(入力フォームが誤動作していたっぽい)、到着予定日が24日(金)から25日(土)以降にずれ込んでしまいました。まあいいけど。

ちなみに赤を買うつもりでいたけど直前に思い直して白にしました。(PRODUCT)REDモデルなら「自分は社会問題に関心があります」的なアピールができるけど、自身の持ち物として考えると派手すぎるなと。

データ容量は128GBを選択。16GBしかないiPhone 6 Plusでもなんとかやりくりできていたから64GBで十分だとは思ったけど、その差5,000円なら容量2倍の方が良さそうに思えて。先々、水中ハウジングに入れて水中カメラとして使うかもしれないし。そう、今はダイビングを引退中だけど、コロナが収束してまた旅ができるようになれば復帰したいので。

WeeFineリングライトを買おうと

3年前から欲しかったこちらのリングライト、フラッシュモードを備えた上位機種も発売されたことだし、いよいよどちらかを買おうかと。

WEEFINE WF リングライト3018&1000

でも、散々迷った挙句、やめることにしました。理由は私の撮影スタイル。そもそもリングライトが欲しかったのは、体長2mm級のダンゴウオの稚魚などを撮る際にフラッシュの光がスーパーマクロレンズSMC-1や付近の障害物にケラれがちになるから。リングライトがあれば障害物があっても隙間から光を当てられることも多いはずです。

葉山のダンゴウオ この手の写真の余計な影を消したくて

ただし、よくよく考えて気づきました。「自分がスーパーマクロレンズを使って撮る頻度はかなり少ないぞ」と。

もしリングライトをSMC-1の先に装着したら、通常のマイクロレンズで撮る際は使えません。逆にハウジングのレンズポート側に装着したらスーパーマクロレンズが使えなくなります。

いや、どちらでも必要なら換装すればいいけど、67mm径に何周も回してねじ込むタイプなので付け替えるのは面倒です。しかも水中でそれをやるのはちょっと…。

というわけで「使用頻度を考えると、わざわざ買って使うのはコスパが悪すぎる」との結論に至りました。1日単位でレンタルできるサービスがあるといいのですがね。

まあSMC-1なんか使わないマクロ派なら、これらのリングライトはいいかもしれません。

ダイビングフェスティバル2019(4)

ダイビングフェスティバルで見たかったものの一つがFisyeyが扱っているリングライト。

WEEFINE WF リングライト3018&1000
左がWEEFINE WF リングライト3018で右がWEEFINE WF リングライト1000

実は3年前からリングライト1000が欲しいと思っていました。例えばスーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1を付けてダンゴウオなどを撮ろうとすると左右のストロボ光が蹴られがちになるので。

でも何となく買いそびれていたら、いつの間にか上位機種の3180が発売されていました。こうなると容易に選べなくなるのですよね。

両者の違いは1000が最大1000ルーメンに対して3180は1800ルーメン(白色光)。加えて1000が白色光のみなのに対して3180は白、赤、青が使えること。そして最大の違いは、1000が単純なライトなのに対して3180は「エレクトロニック・フラッシュ(EF) モード」を備えていること。カメラのフラッシュと連動して瞬間的に3000ルーメンで光ります。もちろん3180の方が魅力的だけど1000でも十分なような。両者の値段は2万円違い。悩むよなぁ。

なお、3180をストロボとして使うにはカメラ本体と光ケーブルで接続する必要があるのだけど、Nauticamのハウジングには端子が二個しかないので分岐させることになります。使うのはINONのゴムブッシュ-M11アダプターセット。

他にもNauticamの純正品もあるけど、そちらは値段が2倍。INONでいいでしょう。

そうして空いたハウジングのポートにリングライト3180をケーブル接続すればOK。ただし、光ケーブルはリングライトに付属しないので買い足す必要があります。つまり3180をフラッシュモードで使うには+20,000円ほどが必要になるわけだ。

まあ使い方次第だけど、私には1000で十分に思えてきました。

イカの威嚇

イカ類の写真を撮っていると、日本の腕を持ち上げて不完全なハートマークを作ることがあります。

ミナミハナイカ

どうやら威嚇のポーズらしいです。まあ、あまり泳ぎが速くない連中にしてみれば、毒々しい色合いにも怯まないダイバーという巨大生物は邪魔臭い存在なのかも。

命取りな忘れ物

先日のレンベ行きは出発の5日前に決めました。でも、こういう時は何か持っていくのを忘れがちになるのですよね。今回はNauticamのスーパーマクロレンズMC-1でした。地球の海フォトコンの副賞として貰ったドライケースに入れたままスーツケースに詰め忘れて。

まあ、このレンズは高品質ながらも扱いが難しく利用シーンが限られているので滅多に使わないのだけど、忘れたダメージは大でしたね。なにしろこのレンズは水中重量が300gあり、私のカメラセットはそれを前提に重量計算されているので。つまり300g軽い状態での撮影を余儀なくされたわけです。ハウジングが浮き上がるのを抑えながらの撮影では手の指に要らぬ負荷がかかって腱鞘炎になりそうでした。

私のD7000水中カメラセット

次回は忘れないようにしないとな。

Fisheyeリングライトの続報

Fisheyeのサイトにリングライトの詳細が載りました。

FisheyeリングライトWEEFINE RL 1000

一番気になっていたM67ポートへの装着方法は、NA 67フリップレンズアダプターM67(別売)を使った例が紹介されています。

FisheyeリングライトWEEFINE RL 1000

ということはライト自体はねじ込むタイプ。だとすると海中でするっと抜け落ちかねないけど、バッテリー部は360℃回転できるらしいから、ライト部を最後までねじ込んでしまえば脱落は防げそうです。

連続点灯時間は65分(最大光量時)とあるので、まあ十分でしょう。光量を下げれば3ダイブは余裕でいけそうです。

水中重量は205g。こちらは微妙だけどフロートを足すまでもないかな。

予約受付はすでに始まっています。最初のロットが3月29日発売だそうです。

とはいえ今年は川奈でダンゴウオの幼魚がまだ出ていないんだよな。

待望の水中リングライトが登場

Fisheyeが水中リングライトを発表しました。

Fisheyeのリングライト RL1000

公開されている仕様は以下の通り。

近日正式発表予定【マクロ派向けの革命的リングライト!】

製品名:Fisheye RL1000
価格:¥34,800(税別)
発売予定:4月

●M67(67mm径)マウントであればほとんどのポートに取り付けが可能。
●明るさ1000ルーメン~25%ずつ4段階調光。
※別売の純正M52-67ステップアップリングを使用すれば、オリンパスTG3/4用の防水ケース「PT056」などM52マウントでもご使用いただけます。
●電源は単4乾電池x3本、又はFIX NEO mini用のリチャージアブルLi-ionバッテリーと共用化。
●バッテリーボックスはダブルOリング仕様
●バッテリーの残電量は内蔵のLEDランプにて色分けして表示。

※未発表・未発売につき上記の仕様は変更の場合があります。

こういうのを待っていたのですよね。私は数mm大の被写体に接近して撮ることが多いけど、ターゲットライトやストロボだとレンズポートや周囲の障害物に遮られて光をしっかり当てることが難しいこともあるから。最大1000ルーメンという明るさも十分すぎるくらい。私はFIX NEO miniも使っているのでバッテリーが共通なのもありがたいです。

ただし以下の点は気になります。

  1. M67マウントに装着する方式は?
  2. 照射可能時間は?
  3. 水中重量は?
  4. リチャージアブルLi-ionバッテリーは付属するの?

1.は、ねじ込む方式だと厄介。ポートに押し付けてロックで固定する感じなら歓迎です。私は被写体に合わせてスーパーマクロレンズを使うこともあるので、水中で簡単に脱着できると嬉しいなと。まあ、さすがにねじ込みはないかな。それだとON・OFFスイッチ付きの電池ボックスが上にくるとは限らなそうだから。

3.は、ずっしりくる感じならまたフロートを足す必要が出てくるので。

まあ、これらは4月7日からのマリンダイビングフェアで問い合わせできるでしょう。

それに発売が4月ってことは、今年の伊豆のダンゴウオ幼魚シーズンには間に合わなそうなので、すぐには買わないかもしれないし。

ハウジングがリフレッシュ

Nauticam製ハウジングのオーバーホールが仕上がってきました。昨秋、浸水もないのにリークセンサーが光ったし、くたびれが目立っっていたので、ここらでちゃんと治しておくべきだろうと。

Nauticam D7000ハウジング
全Oリングは当然として、レンズポートのガラスやリークセンサーの基板とランプも交換となりました

費用はアンサーの野元さんの言では「ハウジング本体で約4万円、スーパービューファインダやレンズポートもあるから、諸々で8~9万円くらいだろう」との予想だったけど、結局127,440円まで膨らみました。まあ仕方ない。放置してもいいことはないので。

修理内容及び技術工賃明細

それに約6年間、300ダイブ以上で使ったもんな。普通は1〜2年もしくは100ダイブごとのオーバーホールが推奨だら、それを一括払いにしたと思えば割安かも。オーバーホールなしで使い続けるのはリスキーだけど。

さて、これでハウジングの見た目はともかく性能的には新品同様になったはずです。ならば早速ダンゴウオの幼魚を撮りに行きたいけど、川奈のジェスターの海峡情報を見ても、まだ目撃情報がありません。一昨年ぐらいまでは2月後半には大量に出ていたはずだけど、去年から遅れているようです。3月3日の時点で海水温が14℃以上あるそうだし、そりゃ生態の変調も起きるでしょうね。

誰か名前を教えてください

ウミアザミに隠れているこの魚、私の手持ちの図鑑には載っていませんでした。どなたか名前を教えてください。

名前が解らない魚

それにしても、既存の図鑑って科や目で分類されてて探しにくいですよね。紙の本なら仕方ないけど、Webや電子書籍なら「ウミアザミ」とか「体色が白」「顔に赤い模様」といったパラメータで検索できるようにして欲しいものです。

追記:

ヤツトゲテンジクダイだそうです。

ハウジングが水没!?

マクタン島でのダイビング2日目の3ダイブ目、エントリ直後に私の水中カメラハウジングのリークセンサーが赤く点灯しました。

急いでボートに上がり、ドキドキで開けてみたところカメラは無事。というか水が侵入した形跡は全くありません。ともかく一安心。でも不吉だしゲストは私一人だったのでその日のダイブは切り上げました。

リークセンサーが点灯したNauticamのハウジング
リークセンサーが点灯したNauticamのハウジング

まあでもその日の2ダイブ無事だったってことは、3ダイブ目に水没なんて考えにくいところ。私のハウジングはアルミの削り出しなので、ちょっとやそっとで噛み合わせが悪くなることなんてありません。これがコンデジ用やオリンパス純正の樹脂製ハウジングなら変形もありうると聞くけど。

ならば考えられる原因は電池切れのサインかリークセンサーの故障でしょうか。本当に水没していたならブザーも鳴っていたはずだし。まあ5年半、300ダイブ強で使って一度も電池交換していなかったので潮時かも。

電池交換も必要だけど、そろそろ稼働パーツ周りにガタがきているかもしれないので近々オーバーホールに出すことにします。

EOS Mにもマクロレンズが登場

私のこのblogでは、水中カメラ関連エントリへのアクセス数が多くなる傾向があります。一眼レフやミラーレスの水中カメラセットは数十万円もするのに情報が不足しがちだからでしょうね。

さて、CanonのミラーレスカメラEOS Mにもようやくマクロレンズが登場します。EF-M 28mm F3.5 Macro IS STMです。

Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STM
Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STM

28mmってことは、35mm判換算の焦点距離は45mm相当。加えて最大撮影倍率を1.2倍に拡大する「スーパーマクロモード」を使えば54mm相当になるのか。まあ、ハゼを遠目から狙うのは厳しいけど、ウミウシやらピグミーシーホースなどを撮るには良さそうです。

なお、このレンズは伸びるタイプで前面にはLEDライトが付いています。

Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STMのLEDライト
Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STMのLEDライト

でもこのLEDライトは水中ではあまり役に立たないでしょう。せいぜい目一杯接写したときに被写体をほのかに照らせるかなって感じかと。とはいえマクロレンズの登場は歓迎です。

EOS Mの水中ハウジングは例えばこちら。私と同じNauticam製で188,000円。

Canon EOS M3

新レンズ専用のレンズポートはないけど、既存製品のどれかが使えるでしょう。

でもなぁ、ミラーレスカメラは一眼レフの進化版ではなく、コンデジの上位機種をレンズ交換式にした感じの代物。特にEOS Mにはファインダーがなく電力消費が激しい大型液晶モニタ頼みなのでバッテリーのもちが悪いし、気合い入れて撮るには不向きです。

メーカーのスペック表を見てもEOS M3の撮影可能枚数の目安は約250枚。使い方にもよるけど、日に3〜4ダイブ潜る場合、途中でバッテリー交換が必要になるでしょう。しかもバッテリーは次第にへたっていくし。

ちなみにEOS Kiss X8iなら約440枚。対して私のNikon D7000は約1,050枚。CanonのD80は1,390枚です。こういうところでもミラーレスや一眼レフのエントリー機と中級機の違いが出ますね。

それにミラーレスだと対応レンズが限られるので、しっかり作品作りをしていきたい人は中級機以上の一眼レフカメラの水中セットを検討した方がいいでしょう。Canon or Nikonならレンズも豊富に揃っているし。

アンサーのWebサイトがリニューアルされていた

何気なくアクセスしたら、新宿の水中カメラ機材の専門店アンサーのWebサイトがリニューアルされていました。

水中カメラ機材の専門店アンサー

以前はパソコンのホームページ作成ソフトで作ったような感じだったけど、新サイトはちゃんと今風の作りになっています。もちろんスマホ対応です。ざっと見た感じ、商品一覧のページめくりがメニュー方式なのがちょっと面倒ですね。

でもショッピングカートや会員サービス機能もついているのでサイト制作にはお金がかかったかも。とはいえ今どきWebサイトなしでは商売が難しいだろうから必要な経費ですよね。

アンサーとも懇意なセブのパラダイス・ゴビーズ・ダイバーズも、もうそろそろ潰れたままのWebサイトを何とかした方がいいと思うのだけど…。

フロートは重要だから

マリンダイビングフェア2016で見つけたグッズを。

Fisheyeブースにあったのがこちら。

Fisheyeのランヤードカバータイプのフロート

ランヤードに通すフロートです。

そしてSea & Sea ブースにも、こんなのがありました。ハウジングの上部に付いているのがそう。

Sea & Seaのハンドルタイプのフロート

まるで昔の電話の受話器みたいなハンドル型のフロートです。

そう、デジタル一眼レフの水中カメラセットを検討する際、最も難しいのが浮力の調整です。アルミ削り出しのハウジングはけっこう重く水中でもけっこうずっしり来るので、そのままだと撮影にも支障が出ます。

よって選択肢が増えるのは嬉しいですね。さすがにメーカーの人もよくお解りです。

奇跡の中性浮力

構成の一部を変更した結果、私の水中カメラセットは見事に中性浮力となりました。海中ではまったく浮きも沈みもしません。

私のD7000水中カメラセット

よって流れていなければ中層で両手を離してその場に浮かべておき、ウエイトベルトを締め直すようなことも可能です。

塩噛み解消スプレーは錆にも効く

先日、塩がみして動かなくなったスーツケースのファスナーを直すべく買ったこちらの塩噛み解消スプレー、実はサビ落としにも使えます。

メイホウ(MEIHO) 塩噛み解消ムーススプレー

そして私の水中ハウジングはスーパービューファインダーの接合部分(水色で囲んだ箇所)が少し錆びていたので吹きかけてみました。

Nauticam D7000用水中ハウジングの背面パネル
Nauticam D7000用水中ハウジングの背面パネル

スプレーのムースを吹きつけ60秒ほど経つと錆が赤茶けた液体状に変わるので、流水で洗えばOK。

てなわけで、この塩がみ解消スプレー、ダイバーなら一本持っていても損はないと思います。いや、機材に塩がみや錆を見つけたら買えばいいか。

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明邦化学工業(MEIHO) ケミカル 塩噛み解消ムーススプレー  (MEIHO)
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写真集アプリをリリースしました

電子書籍として出版済みの写真集『FROGFISH.JP』をアプリにしてみました。iOS版とAndroid版があります。無料なのでぜひダウンロードしてお楽しみください。

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FROGFISH.JP

よがたみちあき

¥0

アプリ化の背景:

かねてより電子書籍の写真集制作を研究していて、iBooksストア、Goolgeプレイストア、amazonでの出版まではこぎ着けました。

ただし、Adobe InDesign CCで作成したEPUB3.0(固定レイアウト)のコンテンツはMacやiOSの各種ビューワアプリででは正しく表示されるものの、Android版のGoogle PlayブックスアプリやKindleアプリではテキストが崩れます。

それがアプリの都合なのかOSの制約なのかは解りません。バグは逐一報告しているけど、まだ直してもらえてません。

もしアプリ側ではなくAndroidの制約だとすれば修正までに時間がかかるか、もしくは放置されるかも。OS Xから派生したiOSはマルチフォント表示が前提に作られているけど、Androidはどうなのだか。

国際標準規格なんてあてにならないですね。規格自体が立派でも実装が追いつかなければ標準の意味をなさないのだし。

というわけで電子書籍には一旦見切りを付けてアプリにしました。

Canon EOS M3用の水中ハウジング

Canonのミラーレス一眼カメラEOS M3用の水中ハウジングがNauticamから発売されます。 Canon EOS M3用水中ハウジング 正直まったくの予想外でした。というのも水中で使えそうなEOS M3用のレンズはまだないと思っていたから。 ちなみに私が考える水中写真向きレンズは以下の通り。

  • フィッシュアイレンズ
  • ワイドレンズ(35mm判換算で20mm未満)
  • マクロレンズ

Canonのサイトを見てもEF-Mマウントレンズは11-22mm、22mm、55-200mm、18-55mmの4本のみ。どれも当てはまりません。水中では望遠レンズやズームレンズは無用の長物です。 ただしマウントアダプタを使えば以下のEFレンズが使えます。

この三本は水中撮影で定番感のあるレンズです。 マウントアダプタをかませるとオートフォーカスの速度が下がると思うけど、このカメラしか持っていないってことなら考えてみてもいいかも。特に被写界深度が極めて深いフィッシュアイレンズにはオートフォーカスは関係なさそうだし。

SONYのミラーレスでもマクロの水中撮影が可能に

先月、SONYから新しいマクロレンズ『Sony FE 90mm f/2.8 Macro G OSS』が発売されました。

Sony FE 90mm f/2.8 Macro G OSS

Eマウント、つまりミラーレス機用です。

これまでSONYのミラーレス機はマクロに弱かったのですよね。なにしろ30mm(35mm版換算で45mm相当)という物足りないレンズが1本あるだけだったので。アダプタを介してαマウントレンズを使おうにもフォーカスリングを回すとレンズ長が変わるタイプなので、およそ水中には持ち込めませんでした。

よってミラーレスでマクロというと、どうしてもマイクロフォーサーズ陣営のOLYMPUSかPanasonicということになっていました。あちらには45mm(90mm相当)の『LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-ES045』と60mm(120mm相当)の『M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro』があるので。

でも90mmの中望遠マクロレンズの登場で私の好きな水中マクロ撮影が可能になりますね。APS-C機で使えば35mm版換算で135mm相当、小さな被写体をマイクロフォーサーズよりも大写しにできます。もちろんFEレンズなのでフルサイズ機でも使える気合いの入った代物です。

ならば気になるのは水中ハウジングですが、私も愛用しているNauticamは抜け目なく既に対応をアナウンスしています。

NAスーパーマクロコンバージョンレンズの重量

最近の私のテーマは水中カメラセットの重量。カメラセットがマイナス浮力だと写真の腕前に響くので。

私の場合、昨年Nauticam製のNAスーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1を追加したことでマイナス浮力が顕著になりました。とはいえこのレンズの撮影クオリティは棄てがたく、もはや必需品です。

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1

よって次回までにはこのレンズ分の浮力をカメラセットに追加しなければなりません。

そこでSMC-1の重量を調べたところ以下の通り。

  • 陸上:463g
  • 水中:約300g

なるほど確かに陸上ではずっしり重量感があるけど水中でも300gもあったのか。カメラが300gも重くなると安定させるのに苦労しますよね。特に私の場合はナノ・マクロ(ミリ単位の被写体を好んで撮る)スタイルなのでフォーカスと構図取りがシビアだし。

差し当たり300gならXBフロートチューブの340Gを足すのがいいかな。ランヤードに通すなどして。

水中カメラ、買い取ってもらえず

私のサブの水中カメラであるSONY Cybershot HX5Vのレンズが引っ込まなくなり、ダイバーズ保険でも修理代金の一部を負担してもらえなかったので、Recsea製水中ハウジングごと手放そうかと考えています。

そこで先のマリンダイビングフェアで以下のチラシを貰っていたのを思い出しました。スリースター商会という業者のものです。

スリースター商会のチラシ
スリースター商会のチラシ

早速見積りを依頼すると以下のような返信が。

お問い合わせの商品ですと下記のお見積りとなります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
商品名: Cyber-shot HX5V 故障品で付属品ありで500円となります。
商品名: WHS-HX5V 傷ありで40000円前後となります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

素晴らしい。故障品のカメラが捨て値になるのは当然として、水中ハウジングが定価(6万円弱)から3割ちょっとしか値下がりしないのは驚きです。大量生産品ではないからかな。

4年落ちの製品が40,000円になれば大満足。さっそく商品を送付し買い取りを依頼したところ、以下の様な返信が。

こんにちはスリースター商会です。
商品送付誠にありがとうございました。
事前査定ではハウジングが40000円となっておりましたが当店の誤りで4000円の間違いでございました。
申し訳ございませんでした。
お戻しは無料となりますのでご検討のほどよろしくお願いします。
査定金額は以下の通りとなりました。
 HX5V 故障品500円となります。WHS-HX5V 4000円となります。
合計で4500円となります。
上記の金額でよろしいようでしたらご連絡お願いします。

何のことはない、先方の金額記載ミスだったようです。一気に1/10になってしまいました。順当な気もするけど、ぬか喜びさせられたためガッカリです。

とりあえず戻してもらってヤフオク!にでも出してみましょうかね。もはや送料別で5,000円以上で売れれば御の字ってところだし。

HX5Vハウジングのフルセット
HX5Vハウジングのフルセット

お安いフロートアーム

マリンダイビングフェア2015のFisheyeブースでフロートアームの新製品が展示されていました。

XBフロートアーム
XBフロートアーム

以前から同様のフロートアームがNauticamから発売されていたけど高価だったのですよね。浮力約685g(陸上重量275g)の製品が¥14,400もしてたので。他にINONの製品もあるけど浮力は不十分だし。

新製品は最大浮力(930g/陸上重量205g)の『XBフロートアーム930G』が6,500円。浮力が3割増しで、より軽く半値以下になりました。

比較してみます。

浮力 重量 長さ 直径 価格
▽ XBフロートアーム
XBフロートアーム930G 約930g 205g 210mm 98mm ¥6,500
XBフロートアーム660G 約660g 154g 170mm 98mm ¥5,500
XBフロートアーム400G 約400g 135g 280mm 55mm ¥5,500
XBフロートアーム250G 約250g 118g 280mm 45mm ¥4,500
▽ Nauticam製品
カーボンフロートアーム200mm685 約685g 275g 200mm 90mm ¥14,400
カーボンフロートアーム150mm400 約400g  225g 150mm 90mm ¥10,800
カーボンフロートアーム300mm460 約460g  260g 300mm 60mm ¥13,800
カーボンフロートアーム250mm350 約350g 230g 250mm 60mm ¥12,000
カーボンフロートアーム200mm235 約235g  200g 200mm 60mm ¥9,800
▽ INON製品
メガフロートアームMボディ 650g 295g 224mm 97mm ¥6,800
メガフロートアームSボディ 390g 219g 174mm 97mm ¥6,000
フロートアームMLボディ 210g 235g 284mm 52mm ¥6,500
フロートアームMボディ 135g 181g 224mm 52mm ¥6,500
フロートアームSボディ 75g 142g 174mm 52mm ¥5,500

また、フロートアームの他にもフロートチューブなる製品も登場しました。上の写真の中央、2個重なっているのがそうです。輪っか状になっていて既存のアームに被せるようして使います。製品には両端を止めるゴムのストッパーが付属します。

これで微妙な浮力の付加が可能になりますね。近年、水中撮影の課題の一つが浮力。特にNauticamのアルミ削り出しハウジングは重たいのですよね。私のカメラセット(下写真)も陸上重量が8kgあまり。

私のNikon D7000水中カメラセット
私のNikon D7000水中カメラセット

コンデジ時代から使っているフロートアームMボディ2本では不十分。よってオレンジ色のブイ2個でほぼ中性浮力を確保したものの、その後にNA スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1(陸上重量463g)を追加したことで、また重くなってしまいました。そろそろ再検討の必要性を感じていたのですよね。差し当たり私のカメラセットは1,600g以上の浮力が必要なので、XBフロートアーム930Gを2本買うのがよさそう。

浮力 重量 長さ 直径 価格
▽ XBフロートチューブ
XBフロートチューブ500G 約500g 68g 70mm 98mm ¥3,600
XBフロートチューブ340G 約340g 50g 50mm 98mm ¥3,000
XBフロートチューブ125G 約125g 17g 70mm 55mm ¥2,800
XBフロートチューブ90G 約90g 12g 50mm 55mm ¥2,400

凄い時代になったものだ

私も愛用しているNauticamから凄いハウジングが発表されました。Panasonic LX-100用です。Fisheyeのページにも掲載されていますね。

NAUTICAM NA-LX100

LX-100は4/3インチという大型センサーを搭載し、4K動画も撮れる最強クラスのコンデジ。そしてそのハウジングも最強の仕様で登場しました。筐体左側のマニュアルフォーカス用ダイヤルは使いやすそうですね。

そして何よりも画期的なのはレンズポート交換式であること。コンデジ向けハウジングとしては初でしょう。正確にはレンズポートの筒部分はハウジング筐体に一体成型されていて、前面パーツをスタンダード(フラット)・ショート・ドームのどれかに交換できる仕組みです。

NA-LX100 レンズポート

従来のハウジングで魚眼の絵を撮る際には、ハウジング本来のレンズポートとドームポートの二重構成になるため明るさは微妙に損なわれ、画質もいくらかは劣化します。でもこのハウジングなら1枚なので有利です。

差し当たりスタンダードポートとドームポートは中層の動画撮影に、ショートポートはマクロ撮影に向いていそうです。でもそれは一般論で、ワイドマクロなど創意工夫の余地も大。一台のコンデジで様々な撮影シーンに対応できます。

撮影動画はこちら。フラットポート利用かな。

また、こちらのオプションを使えばスタンダードポート利用時にいつでもマクロコンバージョンレンズを装着できます。

25107 M67 Flip Diopter Holder for NA-LX100 Standard Port

これならフラットポートの画角を損なわず、マクロレンズを一瞬で着脱可能です。素晴らしい。

ハウジング(ワイドポート仕様)の価格は¥158,000。カメラの実売価格が9万円前後だから、一眼レフ用のハウジング代以内でカメラとハウジングが揃いますね。良いんじゃないでしょうか。私も本格的なビデオ撮影をしたくなれば買いたいところです。

Canon PowerShot G7Xが登場

CanonがPowerShot G7Xを発表しました。

powershot-g7x

でも古いキャノンウォッチャーは「あれ?」っと思う新製品ですね。これまで毎年9月にドイツで開催されるphotokinaに合わせて発表するのはG○○シリーズでした。一昨年がG15、昨年がG16です。

対して今年出してきたのはG7X。ということは旧来のG○○シリーズの仕切り直しでしょうかね。別途フラッグシップのG1X mark IIという機種もあるし。型番の数字は一桁にして、モデル名を「mark ○○」で更新していくとか。

実際、G7XはG16までよりもスッキリした形状をしています。G16よりもPowerShot S120の方に似ているくらいです。

それでいてイメージセンサーは1インチ。G16やS120の1/1.7よりも大型化されています。よってG1Xには及ばないにしても画質の向上が見込めますね。

それからG16には無かったレンズ付け根のコントロールリングによるマニュアルフォーカスが可能になっています。加えてマニュアルフォーカスでピントが合っている箇所を着色して液晶モニタに表示する機能も備わっていますね。

ウォータープルーフケース-WP-DC54もちろん純正のウォータープルーフケースも用意されています。相変わらずレンズポート前面にネジ径が切られていない中途半端な設計ですが、INONがアダプタ製品を出してくれるでしょう。あるいはサンコーレアモノショップがネジ径付きの同等製品を発売するかもしれません。

あとはまあ無難な仕様。焦点距離は24-100mm相当(35mm判換算)だしマクロも5cm〜。水中では外部光を当てる必要があるので1cmまで寄れる必要はないし。F値の1.8-2.8はテレ側が明る目か。当然ながらWi-Fi/NFC機能も載っています。

てなわけでスペック表を見る限り水中撮影用途には良さそう。私はG16よりS120をお勧めしてきたけど、G7XはS120の上位版という感じ。279gだし大仰なG1X mark II(516g)とS120(193g)のちょうど中間に位置するモデルですね。

自身で実際に使ってはいないのだけど、こと水中カメラとして使う限り、G1X mark II、G7X、S120の中でどれを買ってもいいと思います。

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PoserShot S120用の水中ハウジング

サンコーレアモノショップがCanon PowerShot S120用の水中ハウジングを発売しました。

サンコーレアモノショップのPowerShot S120用水中ハウジング

PowerShot S120用は私が現時点で水中写真用にお勧めするデジカメのNo.2です。Wi-Fi機能など今風の目ぼしい機能を一通り搭載した「全部入り」で、かつマニュアルフォーカスができる上に、撮影時にはピントが合っている箇所を色付けして液晶画面に表示してくれます。

ちなみにお勧めNo.1機種は同じCanonのPowerShot G1X Mark II。こちらはS120よりも大ぶりで値もはる分、高画質です。

サンコーの水中ハウジングは、Canonの純正品とは違ってレンズポートの先に67mmのネジ径が切られています。つまり別途INONのアダプタを使わずとも、各種のコンバージョンレンズを直に取り付けられます。

WP-DC51
こちらが純正品のWP-DC51。レンズポートの先が残念な作り

コンデジの撮影画像は一眼のマクロレンズに比べて像が小さいこともあり、ダンゴウオの幼魚などを撮る際には高倍率のクローズアップレンズは必須になります。ならば、よけいな部品を使わずに装着できるサンコーの製品の方が有利でしょう。

Canon、いい加減、レンズポートにネジ径つけてくればいいのに。大勢のダイバーがリクエストを上げているはずなのだけど。

顕微鏡モード付きカメラ

オリンパスがコンデジの新製品『STYLUS TG-3 Tough』を発表しました。

OLYMPUS STYLUS-TG-3-Tough

新たに搭載された顕微鏡モードを使うと、被写体の1mmがLCDモニタで44.4mmに映るのだとか。顕微鏡モードの詳細が解らないけど、スーパーマクロモードに準拠ならレンズ前1cmからピントが合うはず。だとすると2mm級のダンゴウオの幼魚というか稚魚も、かなり大きく写せるはずです。孵化数日後の天使の輪っかあり個体のどアップなんて荒技も可能かも。残念ながら今シーズンには間に合わなかったけど。

もちろん純正の防水プロテクタ(水中ハウジング)PT-056も用意されています。カメラ本体も15m防水なので、プロテクタ内でなら少しぐらい水没しても大丈夫そうですね。

OLYMPUS PT-056

私みたいに数ミリ単位の被写体を好んで撮っている者にとっては、ちょっと気になるというか、ぜひ試してみたいカメラです。

 

ピンボケしないカメラ

Lytroがカメラの新機種『ILLUM(イルーム)』を発表しました。

Lytro ILLUM

Lytroのライトフィールドカメラはピント合わせが要らないカメラ。被写体や風景に向けて撮ると光の具合をあらかた記録してくれるので、後からパソコンのアプリで写真に再現して使います。その際、画像のどこにピントを合わせるのかを選べるので、基本的にピンボケが起こりません。まあ手ブレ、被写体ぶれ、露出不足なんかはいかんともしがたいはずだけど。

ILLUMはブロック型の旧機種よりも性能が格段に上がり、形状もカメラっぽくなりましたね。これなら水中ハウジングも無理なく作れそうです。しかもレンズ前すれすれまで寄れて1:3のマクロ撮影が可能らしいので、水中マクロ撮影にはうってつけかもしれません。ああ、試してみたい。

ただし、お値段は$1,600。水中ハウジングをオーダーメイドするとトータル30万円前後か。

いや、カメラに内蔵ストロボがないので水中で使うなら外付けするか(互換製品はあるの?)、もしくはホットシューから信号を機構を貰って水中ストロボに伝達する機構を付けないと。だったら35万円を超えるか。ぜひ試してみたいけど、まったくもって手が出ませんや。

でも何だ。もしこのカメラによる水中マクロ撮影が、私のNikon D7000 + 105mm microレンズ + Nauticamのクローズアップレンズの組み合わせよりも有利だったら悔しいよなぁ。

新兵器をGet!

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1を入手しました。

本当はお世話になっている新宿西口のアンサーで買いたかったけど在庫切れ。代理店にも欠品中で注文しても入荷は5月中旬とのこと。しかたなく他の販売店を当たってみたものの同じ返事。

ただし溝の口のアクアフォーラムだけは先月中に発注していたらしく、先週火曜日に入荷したものを取り置きしてもらい、昨日買ってきました。

お値段はフィリピンへの航空券1往復分といった感じ。これで旅の回数が1回減りそうだけど、まあいいでしょう。マクロ写真のクオリティを上げるには必要な投資だ。

製品の構成はこの通り。

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1一式

レンズ本体の他、巾着袋、レンズ拭き、そしてアタッチメントが付属します。

67mmのネジ径が切られているのはアタッチメントの方で、レンズ本体に装着して使います。将来、別の径のレンズポートが流行ってきても大丈夫ですね。

なお、アクアフォーラムのスタッフに聞いた話では、INONのクローズアップレンズはフィルムカメラ時代から販売されている年代物だけど、こちらのレンズは今風にデジカメ用に最適化されているのだそうです。

Nikon 1 J4が登場

Nikon 1 J4が4月24日に発売されます。

Nikon 1 J4

Nikon 1シリーズはオートフォーカスがミラーレス最速クラスと言われるカメラですね。 しかも純正の水中ハウジングが用意されています。税抜 ¥74,000。

ウォータープルーフケース WP-N3

でも、カメラ派ダイバーなら直ぐ気付いたはずですが、残念な点が。この水中ハウジングはレンズポートが替えられません。タイ凹レンズは1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMおよび1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6に限られます。

まあ無理もない話で、NIkon 1用には水中撮影に適しているマクロレンズやフィッシュアイ、広角ワイドレンズが揃っていないので。

よって「高性能なコンデジ(マクロモードなし)」的な使い方になりますね。私なら高性能なコンデジを選ぶかな。

主に陸上用で、水中では何となく撮れればいいって人にはいいかも知れません。

Nikon、早くレンズのラインナップを充実させて欲しいなぁ。

NIkon 1用スピードライト
純正のスピードライトはSEA&SEAのOEM品ですね

Canon EOS Kiss X7用の水中ハウジング

2週間ぐらい前だったか、IkeliteからCanon EOS Kiss X7(EOS 100D)用の水中ハウジングが登場してました。

EOS KISS X7用水中ハウジング

EOS Kiss X7はミラーレス一眼とそう変わらない軽量のデジタル一眼。私は使ったことはないけど、Canonのエントリー機には定評があります。ミラーレスとは違って対応レンズも充実しているし、一眼レフ初心者が購入に迷ったならこの機種でいいんじゃないかと。

Ikeliteは米国インディアナ州にある会社で、日本ではあまり見ないけど、海外に潜りに行くと使っているユーザーをよく見かけます。聞いた話では、オーナーがかつて池袋にあったDIVという老舗水中ハウジング製作メーカーで製作技術を学んで立ち上げた会社なのだとか。なるほど独特の箱形アクリルの水中ハウジングは、その面影を残していますよね。まあ10年以上前を知る古いダイバーじゃないと解らないか…。

ちなみに水中ハウジングのサイズはこんな感じ。

EOS KISS X7用水中ハウジング

この軽さとコンパクトさは水中撮影では有利です。箱形ハウジング内には空間も多いので水中重量も軽そうだし。Nikon D7000のセットの重量感に悩まされている者からしては、ちょっと羨ましい。

なお、Kiss X7用の水中ハウジングとしてはSea & Seaも出していて、こちらは来週末のマリンダイビングフェアで触れると思うので、感想などがあれば改めて書きます。 

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PowerShot G1 X Mark IIは究極の水中コンデジ

カメラ業界の国内最大のイベントCP+が今年もパシフィコ横浜で開催中です。私が行くとすれば土曜日ですが、あいにく雪かも。確か3年ぐらい前にもそんな日がありましたね。去年も行きそびれたけど、降り積もり具合によっては今年もパスかな。

さて、毎年各社がこのタイミングに合わせて新製品を投入してくるわけですが、CanonはCP+開催の直前の一昨日になってコンパクトデジカメの新製品を発表してきました。スマホに押されてコンデジ市場が縮小する中、今年は見送るのかと思ってたけど、まだその気があって一安心です。

PowerShot-G1-X-Mark-II

で、私の注目はPowerShot G1 X Mark II。1.5インチの大型センサーを搭載した同社コンデジ最上位機種の2代目ですね。

1.5インチというと、SONYのCybershot RX1(フルサイズセンサー搭載。売価20万円弱)には負けるものの、PanasonicやOlympusがミラーレスで採用しているものよりも大きなセンサーです。コンデジ特有の枕胴式レンズが多少足を引っ張るかもしれないけど、巨大センサーのポテンシャルの恩恵を受けて、それなりに高画質を得られるのではないかと期待します。

前モデルも同じサイズのセンサーを積んでいたけど最短撮影距離が20cmもあってマクロ撮影には向きませんでしたが、Mark IIでは5cmに短縮されました。これならマクロ撮影も十分にいけます。もちろんクローズアップレンズを付ければもっと寄れるでしょう。 ワイド端の画角も24mm〜(35mm判換算)とコンデジとしては広目です。

気になるのは水中ハウジング(ウォータープルーフケース)の有無ですが、ちゃんと純正品が用意されています。例によってレンズポートの先にネジ径が切られていない半端な仕様だけど、INONがこの製品用にもアタッチメントを発売してくれるものと期待します。

WP-DC53

また、Mark IIの特徴であるレンズ周りの2個のコントロールリングも水中ハウジング越しに操作できそうすね。このリングにマニュアルフォーカス機能を割り当てれば、カメラ任せではないフォーカス合わせができて作品作りの幅が広がります。

他にも特徴はあるのですが今回は割愛。スペックを見る限り、現時点で最高の水中撮影用コンパクトデジカメと言えそうです。まあ、カメラの重量や大きさと価格さえ気にならなければ。

超かっこいい水中ハウジング

AQUATICA製の水中ハウジングです。

aquatica-housing for EOS-1D X

対応カメラはCanon EOS-1D X。フルサイズ機の最上位機種です。

いやぁ、中のカメラも大きい(本体だけで約1,340g)けど水中ハウジングもさらに大きくて重い(3.86kg)ですね。これに大きめのレンズやレンズポート、ストロボセットを着けると10kgぐらいになりそうです。

ただし水中ハウジングが大きいということは内容積も大きく、中に空気をたくさん内包できるので水中での重量はさほど重くないかも。

だとするとちょっと羨ましいかな。まあ、どうせこのクラスのカメラには私は手が出ないけど。

フロートアームの新製品

香港の水中ハウジングメーカー10 Barから新しいフロートアームが登場しました。

10BAR-FloatArms

この写真を見る限りプレス製造のプラスチックっぽいですね。次第に表面がガサガサしてくるやつです。さすがにボールジョイントの箇所はアルミかも知れないけど、ともかく軽そう。

肝心の浮力は左列が上から230g、400g、230g、400g(下の二つはカバーがついているだけ)。右列が上から500gと460g。

でもINONのメガフロートアームMボディなら浮力650g。最大のやつでも負けているわけだ。

メガフロートアームMボディ

ちなみに私のカメラセットは陸上で7kg超。水中では1.5kgほどの浮力が必要で、この手のフロートアームでは間に合わないためブイ(漁網用?)を使っています。フロートの本数を増やせばクリアできるけど、クランプの数も増えて面倒だし。

というわけでこの10 Barのフロートアームはほどほどの浮力でいい人向けですね。きっとINONよりは安価だと思うし。

どこか一本あたり浮力750gのフロートアームも出してくれないかな。

SONY α7用の水中ハウジング

SONY α7 用の水中ハウジングが発売間近だそうな。Nauticam製です。

Nauticam_A7_3

α7はミラーレス機ながら3640万画素のフルサイズイメージセンサーを搭載するとう離れ業を成し遂げた機種ですね。

もっともSONYはコンデジのDSC-RX1でもフルサイズセンサーを載せていて、DSC-RX1の重量が約453g(本体のみ)、α7が407g。レンズ内蔵とはいえ、そもそもDSC-RX1がミラーレスカメラ並の筐体を持った機種だったわけです。まあ、そもそもミラーレスカメラがコンデジ並筐体のレンズ交換式カメラなわけですが。

スペック的には素晴らしいα7ですが、水中撮影用としては微妙です。目ぼしいレンズが揃わないので。

水中撮影向きのレンズは以下の通り。

・画角20mm未満(35mm判換算)のワイドレンズまたはフィッシュアイレンズ ・マクロレンズ ・レンズの仕様はインナーフォーカスタイプ

他のNEXが搭載しているAPS-C用のワイドレンズはぼちぼち増えてきたけど、このカメラでそれらを使うと口径が小さいためケラレが出るはず。つまりはマウントアダプタを咬ませて一眼レフ用のAマウントレンズを使えということなのでしょう。

だったら最初からAマウントのミラーレスにすれば良かったのに…。

 ならばAマウントのレンズを使えば万事解決かといえばそうでもありません。確かにミノルタ時代から続くαシリーズには歴史があり、ラインナップも揃っているけど、フォーカス時にレンズが伸びるのですよね。 よってNauticamのシステムチャートにもαレンズの構成は載っていません。

代わりにニコノスレンズが使えるようですが、もはや中古でも購入は難しいのではないかと。

というわけで、もしα7というカメラに魅かれても、水中でも使いたいならよくよく考えた方がいいですね。今のところそのポテンシャルを活かせる状況にはないんじゃないでしょうかね。

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重っ

直近のダイビングの予定も立ってないけど、やっぱりこのレンズが欲しいです。Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1 。

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1

あと一ヶ月もすれば葉山でもダンゴウオの幼魚が見られるはずだし、マクロレンズを装着した一眼レフカメラであってもゴマ粒大の生物を写すには高倍率のマクロコンバージョンレンズが必要だから。

葉山のダンゴウオの幼魚
去年撮った2mm級のダンゴウオ。 うねってる中では、トリミングなしでこのサイズに撮るのが精いっぱいでした。 もっと大きく写したいよなぁ

ただしSMC-1 のスペック表を眺めていたら気になる点が。重量が463gもあるのですね。ちなみにINONのUCL-165M67は140g。2枚重ねてもNauticamより180g軽いです。SMC-1に置き換えるとまたカメラセットの重量が増えてしまうわけだ。

やっぱ物欲に任せて安易に飛びついちゃいかんですね。先ずは手持ちのUCL-165M67 + UCL-330よりも目に見えて効果的であることを確かめないと。そろそろ販売店の店頭にも並び始めただろうか。

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1

昨年末、Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1が発売になったはず。はずというのは先週末にmic21に行っても入荷していなかったから。当面、受注分優先納品でしょうかね。 

Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1

私の手持ちのコンバージョンレンズはINONのUCL-330とUCL-165M67。コンデジの頃に買ったものを一眼でも使い続けてます。

私のカメラのレンズは105mmマイクロでUCL-330だけではほとんど効果がないけど、UCL-165M67と重ねれば焦点距離がぐっと縮まって撮影倍率も上がります。どれぐらいかというと、尻尾を除いた体長が1cmかそこらのピグミーシーホースが横長の画角の縦いっぱいに写るぐらいに。

ピグミーシーホースの写真
目にピントが合っていないので失敗作だけど、トリミングなし。 UCL-330+UCL-165M67ならこれぐらいの大きさには写ります

でも、欲を言うとカメラを縦置きにしたときの画面いっぱいにピグミーシーホースを写したいですよね。

そのためにはUCL-165M67をもう一枚買うって手もあるけど、Nauticam スーパーマクロコンバージョンレンズにも魅かれるよな。一眼レフカメラに最適化されてるっぽい商品説明があるから。欲しいなぁ。でも 実売55,000円か…

まあ、先ずはUCL-330+UCL-165M67と比べて明確な差があるかを確かめないと。

こんなときは新宿西口のアンサーに相談するのが一番ですね。

iPhoneを水中カメラにする

2年前に買ったiPhone 4Sの割賦支払いが終了しました。今後は月々の支払いが2,000円ほど安くなります。

そして来秋にはiPhone 6が発売されるはず。前後して手持ちのiPhone 5の割賦支払いも終了するので、おそらく買い替えるでしょう。

そうするとiPhone 5が余るけど、実は使い道を決めてあります。水中ビデオカメラです。対応の水中ハウジングは何種類も出ているので。

例えばこちら。Nauticam製で私の一眼カメラとお揃いになります。色はイエローとブルー。

NauticamのiPhone用水中ハウジング
黄色とはクラシックな。そう、昔の水中カメラはなぜか黄色が多かったのですよね
Nauticamアプリのアイコン
Nauticamの専用アプリ。カメラ機能の他、ログも付けられるようになっています

さすがにアルミ削り出しではなけど、右側のロック機構やシャッターボタンの形状がいかにもNauticam製。  

あるいはこちら。色はホワイトとブラック。

WaterShot製iPhone用水中ハウジング

うん、こっちの方が落ち着いた色合いで良いけど、シャッターボタンは右手親指かな。  

Watershotのアプリ
Watershotの専用アプリはカメラ機能に特化したシンプル設計

この2種類の水中ハウジングの良いところはレンズ前に32mmのネジ径が切られていてアタッチメントレンズを付けられる点。フィッシュアイレンズを出してくれれば、間違いなく買うな。

さしあたり専用アプリは誰でも無料でダウンロードできるので、アプリの使い勝手を比べてみて決めるのも良いでしょう。

先日、SONYのアクションカムを借りて使ってみたけど、カメラの状態が把握できずに動画が撮れていませんでした。でも使い慣れたiPhoneならそれがありません。録ったそばから再生できるしiMovieアプリで編集も可能です。旅先に持参する充電器もiPhone 6と共通だし。たぶん。

近年、スマホのカメラ性能の向上でコンパクトデジカメが売れなくなったけど、水中カメラの世界でもそうなるかもしれません。

やっぱGoProの方がよさそうだ

HDR-AS15先日のシパダンでは仲間から借りたSONYのアクションカムHDR-AS15で動画撮影を試みたものの見事に失敗。動画が一切映っていませんでした。せっかくギンガメアジやバラクーダ、バッファローフィッシュ、そしてアケボノハゼにしても15cmぐらいまで寄って撮ったはずなのに…。

シパダンのとあるダイブサイトにはアケボノハゼがわんさかいる穴がありました。水深24m地点とお手ごろだしレンズ端15cmぐらいまで近寄れます。シパダンにマクロ目当てに行く人はまずいないけど、次回は105mmマクロの一眼カメラセットを持っていくと決めました。

SONYのアクションカム、水中ハウジングに入れてしまうと録画ボタンを押すだけのシンプル設計ですが、だからこそかえって私には使いこなすのが難しいみたい。あれこれ設定をいじりたい性分だけど正解値に辿り着いたか解らないので。液晶モニタさえあれば設定や撮影時の状況が把握できる上、カメラ単体でプレビューも見られるのでテスト撮りの確認ができるのに。

そう、アクションカムの最大の難点は単体でプレビューが見られないこと。撮った動画を確認するにはパソコンかスマホ・タブレットに転送しなければならないし、SDカードリーダーやWi-Fi環境を揃えたとしても水中や沖ではどうにもなりません。プレビューさえ見られれば、先のシパダンでも2本目からはちゃんと撮影できたはずです。

HDR-AS15には別売りアクセサリとしてLCDモニタがあるものの、残念ながら水中ハウジングに入らないのでダイビングには使えません。いかにもSONYっぽい商品展開です。

SONY製品ってスペック面では高性能だけど、肝心なところが何か足りないことが多いんだよな。操作性面も親切ではないし。

実際にHDR-AS15を使うまではどれでも大して不満も感じないかと思っていたけど、今では断然GoProが良さげに思えてきました。

HERO3+-Silver-Edition

例えばGoPro用の別り売りLCD BacPacは本体背面に装着して水中ハウジングに入れられます。LCDを装着するとカメラの厚みが増すので、その場合用の水中ハウジングが同梱されてい るのですよね。しかも対応水深が60m(カメラに同梱されているハウジングは40m)に上がります。

LCD Touch BacPac
LECバックパックを装着したGoProと水中ハウジング

いわゆるアクションカムは各社から何機種も発売されているけど、GoProはアクセサリー類の数が群を抜いて充実しているのですよね。

天下のSONYもけっこう食い下がってはいるものの、しょせんアクションカムは巨大企業の膨大な商品の一つ。専業のGoProとの取り組み度合いの開きは大きいようです。

PowerShot S120が買い時

Canonがデジカメのキャッシュバックキャンペーンを行っています。キャンペーン対象購入期間は来年の1月13日までだそうな。 ボーナスも出て自分にご褒美が欲しいってダイバーは、ちょっと考えてみてはいかが?

差し当たり水中写真用途であればPowerShot S120が最適でしょう。より上位製品のG1 XやG16は冗長です。

G1 Xはめちゃめちゃ高画質そうだけど長い最短焦点距離(20cm〜)が水中ではハンデになります。 G16はレンズ前1cmまで寄れるけど、そんなに寄るとストロボ光が当たらないし、水中撮影では使いそうにない機能がてんこ盛りなので、やはり持て余しそう。

PowerShot-S120

PowerShot S120ではレンズ回りのコントロールリングを回してのマニュアルフォーカスもできるし、ピントが合っている箇所に色付けして見せてくれる機能も付いています。現時点で「マクロ撮影に最も適したコンパクトデジカメ」と言えましょう。

もちろん安価な純正ハウジングもあります。

PowerShot S120用水中ハウジング

ただし、レンズポートにネジ径が切られていないので、クローズアップレンズなんかを装着するにはINONのマウントアダプターも必要になります。

28LDマウントベース・DC51
28LDマウントベース・DC51

折しもそろそろ東伊豆や南関東近海でもダンゴウオのシーズンに突入します。体長がせいぜい3cmにしかならないダンゴウオを撮るにはマクロに強いコンデジが必要です。もちろんコンデジでは一眼のように大写しはできないけど、だからこそなるべく優秀な機種で撮影に挑みたいですからね。

 

Olympus OM-D E-M1が登場

OlympusがOM-D E-M1を発表しました。E-M5の上位機種で、かつフォーサーズのE-5の後継機種だそうな。

なにもオリンピック招致発表と新iPhoneの発表の間に出さなくてもよさそうなものなのに…。

カメラ自体はマイクロフォーサーズ機ですが、フォーサーズとの統合が図られており、フォーサーズレンズ装着時でも高性能なオートフォーカスが出来るそうです。なるほど、そいつは魅力的だ。

OMD-EM-1
大きくせり出したグリップがかっこいいなぁ

機能や性能はひとまず置くとして、ダイバーの関心はこちら。例によって純正の水中ハウジング(防水プロテクター)が用意されています。

PT-EP11

仕様はE-M5のものと同様、レンズポーと別売りのようです。まあ順当でしょう。フォーサーズの8mmフィッシュアイを使いたいものな。

ただし、システムチャートには気になる点が。フォーサーズレンズを使う際のマウントアダプターが見当たりません。記載漏れなのか、それとも直接装着しても機能するのか。まあ前者でしょうね。マイクロフォーサーズとフォーサーズはサイズ的にも互換性はないはずだから。その内、しれっと改版されていることでしょう。

予約キャンペーンとしてフォーサーズアダプターをプレゼントするぐらいだから、やっぱマウントアダプターがなければフォーサーズレンズは付かないはずです。アダプタを咬ました際にありがちなオートフォーカスの速度低下は起きないようになっているのだろうか…。

さて、そのシステムチャートによれば、今回もやはりフォーサーズレンズではマニュアルフォーカスが使えないようです。よって8mmフィッシュアイレンズだけしか使わないのであればこのハウジングでもいいでしょうが、マクロ写真も撮りたいならサードパーティ製のハウジングを待つべきですね。

Canon PowerShot S120の進化

昨日、今夏はデジカメ新製品発表の出足が鈍いなどと書いたそばからCanonの以下の新製品が発表されました。

  • SX170 IS
  • IXY 620F
  • IXY 100F
  • PowerShot SX510 HS
  • PowerShot A3500 IS
  • PowerShot G16
  • PowerShot S120
  • PowerShot S200

中でも注目はPowerShot S120。なにしろ旧モデルのS100およびS110が、その時々で「最も水中写真用に適したコンデジ」だったから。まあ私見ですが。

そう思う理由はマニュアルフォーカスが使えること(マクロ撮影が楽しくなる)、ワイド側の画角が24mm(35mm判換算)と広いこと、Wi-Fi対応(ハウジングを空けなくても写真を撮り出せる)など。水中撮影目的には上位機種のGシリーズよりも使い勝手が良いはずです。

S120は一見してS110からのマイナーチェンジ風ですが、実は着実に進歩しています。

まずはF値が1.8〜になりました。簡単にいうとレンズが明るいとより鮮明な画像が得られます。コンデジでどこまでいけるかは解らないけどボケも作りやすくなるでしょう。

また、マニュアルフォーカス時にフォーカスが合っている箇所を色つきで示す「MFピーキング」が追加されました。

S120の液晶表示
従来機では、中央が拡大表示されるだけだったけど…
S120の液晶表示
S120の液晶表示 S120ではピントの合ったところに色をつけてくれます。 花びらだと解り難いけど、この例では薄い黄色で輪郭をなぞっています
S120の液晶表示
もちろんその状態の拡大表示もできるようで

強調色は自由に変えられるそうなので、例えば白に設定しておいて、魚の目が白くなったらシャッターを押すといった使いかたができそうです。ウミウシなら手前の触角が白くなったらOK。

なぜ白かというと、生きた魚の目にはない色だから。カクレエビの目にしても全体が真っ白ではないし。ああ、ウミウシには触角が真っ白な種類もいるよなぁ…。

以前、とあるカメラメーカーの人に「ピントが合っている場所に+マークを出してくれ」と言ったら「難しい」と一蹴されたけど、それが実現しました。これはマクロ写真の撮り方の画期的な進歩かもしれません。

さらには「水中マクロ」の機能も搭載されていますね。通常のマクロよりさらに近づくことができるのだそうで。ぜひ試してみたいなぁ。

そしてもちろんS120にも純正の水中ハウジング(ウォータープルーフケースWP-DC51)が用意されていますが、例によってレンズポートにはコンバージョンレンズ用のネジ径が切られていません。このあたり、Canonもいい加減学習してくれても良さそうなのに。せっかく水中マクロをも搭載したのだし、クローズアップレンズを付けたマクロ撮影は考慮されていて然るべきです。

あとは「星空夜景」や「星空インターバル動画」なんて機能も付きましたね。ダイビングで南国の僻地に行くと満天の星空に感激するものです。星座や星の並びも違うし。三脚も持っていけばそれを保存できます。

というわけで、S110でもそこそこ完成形かなと思っていたけど、S120は水中写真用途としても更なる進化を遂げたみたい。

よって頃合いを見て、ダイバー向けのカメラとしてAmazonの広告を貼り替えることにします。

 私の写真のFacebookページ:FROGFISH.JP

OM-D用水中ハウジングの選び方

毎年お盆が明けたらデジカメ新製品の発表ラッシュなのですが、今年は出足が鈍いですね。まあそんなご時世なのかな。もはや年に2回も新製品を出していられないと。


OLYMPUS OM-Dこのblogのアクセス統計を見ると、1年以上も前に書いたOM-D用の水中ハウジングにはこちらを買うべしへのアクセスがコンスタントに続いています。OM-D E-M5は人気機種なので、水中写真にも使ってみたいという人が多いのでしょう。

そろそろ上位モデル(?)のOM-D E-M1とやらが発表されそうな感じですが…。

いや、水中写真について少し勉強した人は、純正の水中ハウジング(防水プロテクター)を買っていいものか迷ってこのblogに辿り着いているのかも。さもありなん。

ということで、改めておさらいしてみます。

■ セットアップ PT-EP08-&-PPO-EP01

まずはその純正ハウジングですが、設計があんまりよろしくなさそうです。こちらのビデオの6分半以降で語られています。これまで数えきれないほどの水中撮影機材を扱ってきた野本さんがセッティング方法が解らなかったなんて、そりゃ作った方がダメでしょう。せっかくレンベまで行ったのに…。

さすがに取説はとっくに改善されてるかもしれないけど、そもそもの設計思想が怪しい気がします。一眼のカメラでフラッシュをポップアップさせずに光らすなんて聞いた事がないし。

■ 12-50mmズームレンズ

ちなみに野本さんの動画でも触れられていたOlympus M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZというレンズは35mm判換算で24-100mm相当なので、あまり水中向けではないと思います。もちろん使えないわけじゃないけど、はっきり言ってしまえば「画角がコンデジ並」なのですよね。だったらワイド端が24mmで大き目のCCDを搭載したコンデジ(Canon PowerShot S110、Panasonic LUMIX DMC-LX7、Nikon COOLPIX P330あたり)の方が使い勝手が良いのではないかと。システムチャートを見るとギアが載ってないからズームも使えなさそうだし。

コンデジなら安くて携行も楽な上、ワイドコンバージョンレンズなどを付けて画角を広げられます。 もちろんOM-Dの方がCCDが大きくオートフォーカスも速かったりと基本性能面の優位性はあるけど価格は約4倍。それでいて撮れるワイド写真にそこまでの差は出ないんじゃないかな。特に経験の浅いアマチュアが使う場合は。

■ マクロレンズとしての性能

このレンズには簡易マクロモードもあるけど撮影倍率が0.36倍(35mm判換算 0.72倍)の「なんちゃってマクロ」。マクロ指向だったら最初から撮影倍率2倍のマクロレンズを付けた方が格段に有利です。

そもそもコンデジが「標準ズームレンズを付けた一眼カメラに準じたレンズ一体型の小型カメラ」なわけですが、Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZというレンズは、その逆の発想の「コンデジを模した一眼用レンズ」っぽいです。何なんだか。まあ、そもそもメーカー希望小売価格が5万円を切る安っぽいレンズなんだけど。

■ ワイド指向なら

また、ワイドを撮りたいなら、より画角の広いM.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6の方が良いような。

ただし、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6は沈胴式でワイド端時の全長が49.5mm。対して純正レンズポートPPO-EP01は奥行が114mmあります。ワイド端側で使う場合、ポートの前面から6cmほども奥まっているので四隅がケラレやしないかと懸念しているのですが。もしそうならこのレンズを使う意味はなくなります。

■ マクロレンズ構成

昨年発売されたマクロレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroは良さそうですが、システムチャートには対応のギアが載っていません。ってことはマニュアルフォーカスは不可能なわけだ。せっかく35mm判換算で120mmと、警戒心の強いハゼも狙えるマクロレンズなのに魅力半減です。

他にもアダプター類をかませばフォーサーズ用のZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 MacroZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macroといった短いマクロレンズも使えるけど、やっぱりマニュアルフォーカスが利用できない残念な仕様。

■ 評価

そう、概してこんな感じ。Olympus純正品で揃えようとすると、どのレンズで撮るにしても何かしら妥協を強いられ、そこそこの中途半端なセットにしかならないような…。

■ まともに見える唯一の構成

唯一良さげなのは、フォーサーズ用のZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 FisheyeとフィッシュアイレンズポートPRO-E04の組み合わせでしょうか。使ったことはないけどスペック的には申し分ありません。

■ 代替製品

よって純正ハウジングではなく、こちらの製品がよかろうと。Nauticam NA-EM5。

Nauticam-NA-EM5

純正品より値は張るものの、そもそもOM-Dクラスのカメラで水中写真を撮りたい人なら水中ハウジングの予算もケチってはいかんです。そうそう買い替えられないのだから「向こう10年超分の投資」だと思って最高の逸品を選ぶべきでしょう。

PENシリーズならともかくOM-DはOlympusのマイクロフォーサーズの最上位機種。安価な純正ハウジングで妥協するのではなくNauticamを選んだ方が後々のためになるではずです。特にアマチュアのカメラダイバーにとっては、写真のクオリティはもちろん腕前の伸びしろに関わってきます。

ああ、もちろん何年経とうとも、こだわりのない凡庸な写真を撮り続けるつもりなら純正ハウジングでもいいか。でも、そういうスタンスなら、そもそもこのカメラは宝の持ち腐れというもの。 わざわざ水没リスクにさらすのもどうだか。OM-Dはいっそ陸用にして、別途良さげなコンデジを水中撮影用にあつらえた方が賢明だと思いますよ。

私の知り合いでも明確な目的意識なしに憧れでもって一眼の水中カメラセットを買った人は、決まって使うのは最初だけで、次第に海に持って入らなくなります。

■ 製品特徴

このハウジングの優位点はアルミ削り出しで堅牢な上に、レンズに合わせて最適なポートを選べること。水中撮影向きと言える以下のマイクロフォーサーズレンズに最適なレンズポートが選べます。

結局のところ、Olympusの水中ハウジングの泣き所はここでしょう。水中撮影に申し分のないワイド端20mm未満のワイド&フィッシュアイとマクロのマイクロフォーサーズレンズをPanasonicに抑えられているから、そこを外したレンズポート設計になってしまうという。この際プライドを捨てて水中用だけでもPanasonic製品に乗っかっちゃえばいいものを。 しかも長さと画角の違うさまざまなレンズに対応するため、大振りな共通レンズポートで済ませてしまうという強引さだし。

それに、NauticamのハウジングではOlympus M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroでマニュアルフォーカスも可能。マクロ写真の作品作りがより高精度に行えます。

しかも、水没を検出してブザーで知らせるセンサーまで標準で付いているし、視度調整付きのスーパービューファインダーも付けられるので、もし老眼が進んでも大丈夫です。

香港のNauticam製の水中ハウジングは私もNikon D7000用を使っていますが、非常によく出来た、およそ欠点の見当たらない優れものです。なるほどオーナー直々に水中撮影に勤しんでいるだけのことはあります。

というわけで、私としてはOlympus純正のハウジングではなくNauticam NA-EM5の方を強くお勧めします。

■ ご相談は…

なお、OM-D関連に限らず水中撮影機材のことで何かしら迷ったり不明な点があれば新宿西口のアンサーに相談するのがいいと思います。きっとスペック面だけでなく機種特有の癖まであれこれ丁寧に教えてくれますよ。

■ 参考資料

参考までに、ざっと価格の目安を挙げておきます(税抜き。カメラ本体とレンズの代金は除く)。

  Olympus PT-EP08 Nauticam NA-EM5
ボディの価格 ¥107,000 ¥148,000
レンズ オプション Olympus Nauticam
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ ズーム不可 ¥38,000(レンズポート) ¥47,500(レンズポート)
ズーム可能 ¥49,800(レンズポート) +¥60,500(ズームギア)
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

¥38,000(レンズポート) +¥3,500(ギア) +¥3,500(反射防止リング)

¥49,800(レンズポート) +¥16,800(ズームギア)
Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH ズーム可能 ¥52,000(レンズポート) +¥16,800(ズームギア)
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マニュアル フォーカス なし ¥38,000(レンズポート) 下記構成からギアを割愛
マニュアル フォーカス あり ¥33,000(レンズポート) +¥16,800 (フォーカスギア) +¥19,800 (ポート拡張リング)
LEICA DG MACRO- ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./ MEGA O.I.S. H-ES045 マニュアル フォーカス あり ¥33,000 (レンズポート) +¥16,800 (フォーカスギア)
Panasonic LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5 H-F008 ¥52,000(レンズポート)
ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye ¥33,000(レンズポート)
+¥20,000 (フォーサーズアダプタ)
+¥16,000 (ポート延長リング)
+¥17,000 (防水ポートアダプタ)

カメラダイバーの必読書

峯水亮さんの新著『デジカメによる水中撮影テクニック』が発売されたのでさそく買ってみました。226ページで1,890円。

デジタルカメラによる水中撮影テクニック

この手の本は昔から何冊も発売されていたけど、どうしても昔の本では内容が古かったりします。

なにしろデジカメが水中でも普通に使われるようになったのは、ここ10年かそこらです。それまではフィルムカメラが主流だったので、一眼レフを除けばオートフォーカス機能すら付いてませんでした。液晶モニタやマクロモードなんてのもなかったし。

もちろん写真の基本の多くは昔も今も不変だけど、一方で近年はデジカメの進歩が目覚ましいため機器に対する人々の共通認識が変化していたり、RAW現像というソフトウエア操作の技術も必要になってきました。

この本では、最新のデジカメや交換レンズ、ハウジング、ライティング機器なども紹介していて、その上で、写真(撮影時の設定データ付き)をふんだんに交えながら今どきのデジカメによる撮り方や撮った写真に対する補正のテクニックまでをも解説してくれています。

目次を抜粋して紹介すると、こんな感じ。

  • 水中カメラとレンズの基礎知識
    • デジタル一眼レフカメラの選び方
    • ミラーレスカメラの選び方
    • コンパクトデジカメの選び方
    • 被写界深度
    • フィッシュアイレンズとフィッシュアイズームレンズ
    • 小さな生き物の高倍率撮影
  • 水中ハウジングの選び方・使い方
    • 自分に合った水中ハウジングの選び方
    • ワイドコンバージョンレンズを使った撮影の基本
    • クローズアップレンズを使った撮影の基本
    • 海から上がった後の水中ハウジングの手入れ
  • 水中撮影のためのカメラの設定と操作
    • ISO感度は状況に応じて設定
    • 水中撮影時のホワイトバランスの設定
    • マクロ撮影のピント合わせ
    • ワイド撮影のピント合わせ
    • 絞りとシャッターの選択
    • 手ブレ・被写体ブレを防ぐ
    • 見た目の海の青色を基準とした露出の決め
    • 黒っぽい背景で撮影するとき
  • 水中ストロボのライティングテクニック
    • ワイド撮影でのストロボライティング
    • マクロ撮影でのストロボライティング
    • 水中ライトによるライティングだけの撮影
  • ワイドレンズ・マクロレンズを使いこなす
    • フィッシュアイレンズで大物を撮る
    • フィッシュアイレンズで魚の群れを撮る
    • 近接できるフィッシュアイレンズを使ったワイドマクロ撮影
    • 真っ白な砂地でストロボを併用するワイド撮影の注意点
    • 水中でのマクロ撮影の基本
    • マクロ撮影におけるレンズの絞りによる描写特性
    • ストロボを使ったマクロ撮影でのシャッタースピード
    • ストロボを使ったマクロ撮影で背景の海の色を青く描写する
    • ストロボを使ったマクロ撮影で背景の海の色を黒く描写する
  • 水中撮影の実践テクニック
    • 被写体への近寄り方
    • 群れへの近寄り方
    • 共生ハゼへの近寄り方
    • イルカを撮る
    • ジンベエザメを撮る
    • ウミガメを撮る
    • カエルアンコウを撮る
    • ウミウシを撮る
  • 撮影後のRAW現像
    • 青かぶりを補正する
    • 嫌な浮遊物やごみを取る
    • もやっとした濁りをなくす

私も数年前を振り返れば格段に写真が上手く撮れるようになったと思うけど、それでもスキル不足は実感します。

理由の一つは海に行けるのが飛び飛びになるので撮影の感覚がなかなか身に付かないのと、座学を修めていないこと。被写体をバランス良く撮ることはできても、より高いクオリティで撮るための知識が足りないわけです。

というわけで、この本はこれから水中写真を始めようという人にはもちろん、少々撮り慣れてきた人、そして私のように中途半端に上達してしまった人の補習にも有益で、写真を撮るダイバー全員(プロを除く)にとっての必読書となる1冊と言えます。読んで実践すれば、きっと写真の腕前が上がり、楽しさも増大すること請け合いです。