X-MEN ’97

ディズニー+で『X-MEN ’97』の配信が始まりました。1992〜1997まで5シーズン、全76話が放送された旧アニメの続きです。今でこそマーベル=アベンジャーズのイメージが強いけど、私にとってはX-MENこそがマーベル作品の最高傑作なので長らく心待ちにしていました。

今日の時点で3話が公開済みで、毎週1話ずつ追加されていくとのこと。日本語の吹き替えはまだありません。

X-MEN '97のワンシーン
X-MEN ’97のワンシーン

以下、ネタバレを含みます。

旧アニメの最終話では公聴会にてエグゼビア教授が反ミュータント活動家のガイリックに襲われて致命傷を負い、昏睡状態となり死亡。これを受けて過激派ミュータントたちはマグニートーをリーダーに仰いで人間への戦争を決意。だだし、遠宇宙にあるシーアー帝国の先端医療ならエグゼビア教授を蘇生できるので教授の身柄はリランドラ女王に委ね、飛び去る宇宙船をX-MENとマグニートーが見送るシーンで終了します。

対して新シリーズではエグゼビア教授の遺言に従ってマグニートーがX-MENの指導者となり、ミュータントによる人間への宣戦布告はなされなかったものの、人間とミュータントの関係は相変わらず不穏な上、X-MENの面々にも変化が。

その一つがジーンの妊娠。第3話ではネイサンという男児を出産するも、このジーンはクローンだったことが発覚。しかもネイサンは現代医学では不治のウイルスに感染しており、タイムトラベラーのビショップに託されて未来に送られます。私が知る限り、この子はのちにケーブル(旧アニメにも頻繁に登場。デッドプールの映画にも)となり、そのまたクローンがストライフと名乗ることになるはずだけど、このアニメがどう展開するかは分かりません。

また、旧アニメではシニスターに洗脳されたトラウマを引きずっていたモーフが完全復活っぽい活躍ぶりを見せます。普段は変身能力を「例え突っ込み」のように使うけど、先頭においてはブロブに化けて「ゴムゴムの風船」を使ったり、ジェット機が空中分解した際にはアークエンジェルに姿を変えて空を飛ぶ優秀さ。スーパーパワーは模倣できずとも肉体の特性は再現できるようで。モーフの変身シーンは新シリーズの見せ場になりそうです。

他にも第一話から登場する褐色肌の裕福な青年ロベルトはサンスポットですね。映画『X-MEN:フューチャー&パスト』にも出てた太陽エネルギーでパワーアップするというミュータントの。

それとニヤッとしてしまうのがオープニング。旧アニメに忠実なリメイクだけど、ところどころキャラクターが新シリーズ向けに差し代わっています。

旧X-MENアニメのオープニングのワンシーン
旧アニメのオープニングのワンシーン

旧アニメだとX-MEN側はサイクロップス、ウルヴァリン、ローグ、ガンビット、ストーム、ジュビリーの6名。対してヴィラン側はアバランチ、セイバートゥース、ミスティーク、パイロ、誰?、サンダーバード、ジャガーノートの7名。

X-MEN '97のオープニングのワンシーン

新シリーズではX-MEN側はサイクロップス、ウルヴァリン、ローグ、ガンビット、ストーム、ジーン、ジュビリーの7名。ヴィラン側はアバランチ、セイバートゥース、ミスティーク、ホワイトクイーン、パイロ、ジャガーノートの7名。

そんな感じで、現時点での私の感想は「大満足」です。

デューン 砂の惑星 PART2

ずっと楽しみにしていた『デューン 砂の惑星 PART2』が公開されたので観てきました。

以下、ネタバレなので気になる人は読まないでください。

デューン 砂の惑星 PART2

私の感想は「これでいいのか?」です。何だろう、満足感はあまりなかったなぁと。どうりでシネコン内の割り当てが中規模スクリーンだったわけだ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はPART 3も作りたいと言ってたけど、どうだろうな。これ、大ヒットはしなさそうだもの。三部作は三作目がコケるのが定番なのだけど。

私の不満点、まず暗い映像の場面が多いこと。ブレードランナーも前作もそうだったし、いかにもヴィルヌーヴの映像なのだけど、眠気を誘われるのですよね。

次にナビゲーターが登場しなかったこと。元は人間だったもののメランジの大量摂取によって異形のミュータントと化し、引き換えに宇宙船の恒星間航行を可能にする超能力を授かったナビゲーターは、サンドワームに次ぐ本作のマスコットキャラクター(?)なのに。ヴィルヌーヴの趣味には合わなかったのかな。そのためか何故メランジが全宇宙で最重要物資とされているかの言及もなく、大航海時代の胡椒みたいな嗜好品扱いになっているような。

同じく、アリアも産まれて来ず、成長した姿が予知夢のようなヴィジョンで登場しただけ。胎児の段階ですでにベネ・ゲセリットの叡智を発揮するアリアは、母の口を通じて意思を伝えるのみで味気ない。

他にも、声を破壊力に変えて発射する兵器も出てきませんでした。あれがポール率いるフレメンの戦い方だと思っていたのだけど。

そして極め付けの「これ、要るか?」と思ったのがポールの血筋。実は母のジェシカが宿敵ウラジーミル・ハルコンネン男爵の娘だったという。でも、そもそもジェシカがベネ・ゲセリット結社から娘を産むよう指令を受けていたのは、ハルコンネン家に嫁がせて両家を和睦させ、コントロールしようという計画だったんじゃないかと。その設定がまるっきり崩れてしまいます。原作でもそうだったっけ?

そんな感じで、なんか期待していたのと大きく違ったのですよね。私が原作小説を読んだのは何十年も前であまり覚えていないし、原作と違うからどうこうと言うつもりはないのだけど、何というか、SFっぽい展開を削って原始宗教風の人間ドラマに振り切っているような。

それで思い当たるのは私がSF好きながらスターウォーズシリーズが苦手なこと。あちらもSF的な舞台装置たっぷりなのに、どこか歴史ドキュメンタリーみたいで眠くなってしまいます。ヴィルヌーヴ版のDUNEも人間社会の営みや関わり合いに強くフォーカスした救世主物語然としているため、個人的には何だか物足りなさを感じてしまったんじゃないかと。

でももまあ、音声兵器は登場しなけど水遁の術ならぬ砂遁の術で砂に身を潜めて敵を迎え撃つ忍者風ゲリラバトルは見応えがあるし、何世紀にも渡り救世主の降臨を待ち望む信仰心が篤い民族の営みや団結、蜂起への道のり、ポールのカウンターパートであるフェイド=ラウサ・ハルコンネンの異常性などは丁寧に描かれているので、奇抜なSF要素よりもヒューマンドキュメンタリー、あるいは宗教の始まりの物語が好きなら楽しめるのかも。そういう人が多ければ本作もヒットして三作目にも繋がるでしょう。ハリウッドは弾切れっぽいし。

実はこの日、Youtubeに上がっている「Lynch’s DUNE The ultimate workprint」 リンチ版「砂の惑星/デューン」を予習がてら観てから行きました。

かつてのリンチ版、尺の都合でプロデューサーにカットしまくられて興行的には失敗したけど、このバージョンは未公開シーンを足して、より完成形を目指したもの。おかげでストーリーを把握しやすくなっています。もちろんナビゲーターもアリアも、リンチ自身も出てくるし、リンチ監督特有の悪趣味さもたっぷりで見ごたえあり。ちなみに私が犬のパグを始めて見たのがこの映画でした。

最後にヴィルヌーヴ版、ジョシュ・ブローリンが演じるガーニー・ハレックが演奏していた楽器の音色は、リンチ版でパトリック・スチュワート(ピカード艦長になる前の)が奏でていたものと似ています。トリビュートかな。

ゴールデンカムイ実写版

ゴールデンカムイ、実写映画の続きがWOWOWドラマになることが発表されました

ゴールデンカムイ実写版北海道刺青囚人争奪編

撮影は映画版と同時に行われていたようです。どうりで映画の最後にこれから登場するキャラクターのチラ見せシーンがあったわけだ。

ということは漫画原作のエピソードをかいつまんで映画を連作するのではなく、各エピソードを配信ドラマとして展開し、最高に盛り上がる場面だけまた劇場映画にするのではないかと。おそらく網走刑務所突入のあたりを。そしてその後の樺太編はまたWOWOWドラマになるのかも。

何しろ映画1作目は見事な出来栄えだったし、このWOWOWドラマも見逃せません。

なお、WOWOWにはスタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールドもあるので、ゴールデンカムイの話数が揃ってきたら、WOWOWオンラインに加入しようと思います。秋まで待ち遠しいなぁ。

ちなみにスタートレック、新スタートレック、ディープスペース9、ヴォイジャー、エンタープライズ、ディスカバリーはU-NEXTで配信されています。ほんでもってスタートレック:ローワーデッキはAmazon Primeビデオ。どこか一つのサービスにまとめて欲しいよなぁ。

Disney+の字幕問題

Disney+で不満が多いのが字幕が大きすぎるというもの。先日も博多華丸さんか大吉さんのどちらかが、たまむすびの番組内で話していましたよね。

でも、これ設定で変えられます。

DIsney+の字幕(デフォルト)
デフォルト状態。字幕がこんなに大きいとゲンナリしますよね

私がよく使っているAppleTVの場合、以前はアプリ内で設定を変える方式だったけど、今ではAppleTVの「設定」アプリから変更する方式に変わっていますね。

「設定」アプリを起動して、まずは「アクセシビリティ」を選択。

AppleTVの「設定」アプリの起動画面

次に「標準字幕とバリアフリー字幕」を選びます。

AppleTVの「設定」アプリで「アクセシビリティ」を選んだ画面

さらに「スタイル」を選択。

AppleTVの「設定」アプリで「標準字幕とバリアフリー字幕」を選んだ画面

「スタイルを編集」を選択。

「新規スタイル」を選択。

AppleTVの「設定」アプリで「スタイルを編集」を選んだ画面

するとスタイルに名前をつけたり、フォント、文字サイズ、色などを選べます。

AppleTVの「設定」アプリで「新規スタイル」を選んだ画面

文字サイズを「中」、背景の不透明度を0%、テキストエッジスタイルを「ドロップシャドウ」に設定した場合の画面がこちら。

DIsney+の字幕(中)
文字サイズ中。これぐらいがちょうどいいかな

ちなみに文字サイズを「小」にするとこんな感じ。

DIsney+の字幕(小)
文字サイズ小。こうなると読みづらくなります

さて、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians of the Galaxy)、面白いですよね。今回のホリデースペシャルも最高でした。特にドラックスが。

それとクリスマスの歌も秀逸。「サンタはスーパーパワーの持ち主で、全世帯を14時間以内で周る」とか。

マーベル映画、エンドゲーム以降はもうお腹いっぱいって感じだけど、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのシリーズだけは無条件に楽しめそうです。

U-NEXTを解約

U-NEXTを解約しました。ハウス・オブ・ザ・ドラゴンの第一シーズンが終了したもので。

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン

そう、U-NEXTって契約を続けるにはちょっと厄介なサービスで。というのも月額2,189円(税込)と他よりも高いから。

その代わりに毎月1,200ポイントが給付されるけど、ポイントだと有効活用しづらくて。映画館の無料チケットに引き換えるにしても、自分の場合、映画館で見たい映画ってそんなにないし。

ポイントを残しておくのもシャクなので今回はDUNEやハリーポッターシリーズの有料レンタル費に当ててあらかた消費しました。

これがもしポイント制度なしで月額1,200円ぐらいのコースもあれば、契約を続けてもいいと思わなくもないのだけど。

ということで、U-NEXTは一年後、ハウス・オブ・ザ・ドラゴンの第二シーズン配信が残り4話ぐらいになった時点で1ヶ月だけ契約しようかな。

配信番組が目白押し

STARTREK LOWER DECKS

最近、ネット配信の新番組を見まくってます。

最新エピソードの追加スケジュールは以下。

She-HULK

中でも一番楽しみなのはShe-HULKですね。単純明快で愉快だから。かいつまんで紹介すると、ハルクの従姉妹のジェニファー・ウォルターズ弁護士がアクシデントでハルクの血液(そもそもハルクは出血しないけど、この時は例の指パッチンの傷が癒えていなかった)を体内に取り込んでしまったために女性版のハルクに変身できるようになり、そのキャラクターを生かして弁護士活動を展開するというもの。1話が約30分ぐらいってのもいいですね。そして思いっきり笑えるんだよな。

スタートレック:ローワーデッキ

こちらも時間は短いし、愉快だけど、こちらはスタートレックの元ネタを知ってないと十分には楽しめないかも。そしてスタートレックはシリーズ合計1,000話ぐらいあるんだよな

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン

ハウス・オブ・ザ・ドラゴンは3話を見終わったところだけど盛り上がりに欠ける感じです。ゲーム・オブ・スローンズの約200年前、ターガリエン家の栄枯盛衰を描くらしいけど、どうなんだろう。

ゲーム・オブ・スローンズはターガリエン、バラシオン、ラニスター、スタークといった名家諸侯の対立がスリリングだった上、デナーリスやティリオンなどの際立ったキャラクターが最初から登場してたけど、こちらはそういった登場人物もおらず、火を吹くドラゴンももう目新しさはありません。

なのに早くも第二シーズンの制作が発表されたってことは第一シーズン(10話前後)では完結しないってことか。でも、そこまで引っ張れるほどの人気を得られるどうかは、まだ何とも言えない感じです。

ロード・オブ・ザ・リング:力の指環

こちらもまだ2話だし、成功しそうかはまだ何とも。

まあ、amazn prime videoは月会費なしに見られるから、その点では有利かな。

ロード・オブ・ザ・リング 力の指環

9月2日(金)10:00、『ロード・オブ・ザ・リング 力の指環』がamaon prime Videoで配信開始となりました。毎週金曜日に新エピソード追加となるようです。

第一週目は2話リリース。さっそく二話とも見た感想はというと「まだ、よくわからん」です。映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』よりもずっと前の時代の話らしいけど、種族や登場人物やらが把握できてなくて。

以下、ネタバレを含みます。

知った名前

『ロード・オブ・ザ・リング』ではお馴染みのガラドリエルとエルロンドが出てきます。この世界のエルフは不死の種族ですからね。

ガラドリエルは『ロード・オブ・ザ・リング』では最高位のエルフという位置付けだったけど、なるほど若かりし頃はそういう立場だったのか…。

ハーフフット

本作では「ハーフフット」という小柄な種族が出てきます。ハーフフットはダンジョン飯の作者の九井諒子さんの造語だと思っていたのだけど違うのかな。でも英語の音声でもちゃんと「ハーフフット」と発音していますよね。

確か『ロード・オブ・ザ・リング』の作者のJ・R・R・トールキンキン氏は自身が考案した「ホビット」という名称を他者に使わせなかったので、他のファンタジー作品では「ハーフリング」や「ケンダー」といった類似の種族が登場するのだけど、本作ではわざわざ名前を置き換える必要は無いはず。ならばホビットとは違う種族の名前が必要になって、ハーフフットを採用したのかな。確かゴラム(スメアゴル)も指輪の魔力取り憑かれる前ははホビットのような感じだったはずだし。

ロード・オブ・ザ・リング三部作

力の指環の公開に先立ってロード・オブ・ザ・リング三部作を見返してみたところ、色々と記憶と違っていたり、新しい発見が。

キングダムの函谷関の戦い、蘇軍が繰り出す戦象はオリファントのオマージュだったのですね。

それからダンジョン飯に出てくるカナリアの船は、ロード・オブ・ザ・リングに出てくる西方エルフの船にそっくりでした。なるほどね。

アベンジャーズ on Disney+

先日加入したDisney+が気に入っています。マーベル作品が揃ってるから。ちなみに私はX-MENのアニメがテレ東で放送されていた頃以来の30年以上のマーベルファンです。

で、とりあえず未見だった『ブラック・ウィドウ』と『エターナルズ』を見た後、アベンジャーズ関連映画を公開順に見返してみようかと思い立ちました。

【マーベル】アベンジャーズを見る順番(公開順・時系列順)と人気ランキング

でも、二番目の『インクレディブル・ハルク』だけはDisney+のラインナップにないのでamazon prime videoで見る必要があります。大人の事情なのかな。

The Incredible Hulk on amazon prime video

そういやこの頃のマーベル映画の日本公開は少々混乱していて、ハルクの方がアイアンマンよりも先に公開されたため、ラストでトニー・スタークが唐突に現れることになったのですよね。

その後の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』にしても確か劇場公開が限られてて、近所のAEONシネマではなく海老名かどこかのTOHOシネマに見に行った記憶が…。

まあ、当時の日本ではマーベルはまだ今ほどの市民権、認知度を得ておらず、スパイダーマン以外のアベンジャーズは知る人ぞ知るマイナーなスーパーヒーローの扱いだったかと。それを思うと大きく育ったなあと。

なお、今日からは『She ハルク』がラインナップに加わります。まあ、見る順番がたどり着くのはまだまだ先だな。

フランシュシュ はじめてのOnlineでShowcase!!?

フランシュシュ はじめてのOnlineでShowcase!!?

7月30日(土)21:00、『フランシュシュ はじめてのOnlineでShowcase!!?』なるオンラインイベントが開催されました。これ、早い話が『ゾンビランドサガ』のプロモーションの一貫で、劇中における佐賀県ご当地アイドルのフランシュシュによる新曲発表のミニトークライブです。8月と9月にも第二段、第三段が予定されているので劇場版は年内に公開されるのかも。

で、私もチケットを購入して見てみました。チケットは第一弾のみのものが4種類。

  • 通常配信チケット 3,300円(税込)
  • マルチアングル配信チケット 4,500円(税込)
  • CD付き 配信チケット 7,150円(税込)
  • CD付き マルチアングル配信チケット 8,350円(税込)

「マルチアングル」がどんなものかわからなかったけど4,500円のチケットを購入。私はプレイヤー機器を持ってないからCDは要らないし。

そうして実際に配信を見た感想は、「えっ?これっぽっちか?」。なにしろトークを交えて30分かそこら、3曲披露して終わりです。ちなみにトークパートは1号と2号、そして0号の担当でした。

3曲目は待望の新曲だったけど、そちらの感想は「お遊びが過ぎます」ですね。タイトルが『冒険ズンドコドン!』だっけか。何だかNHKの子供番組かみんなのうたで流れるような雰囲気の、実に感情移入が難しい曲でした。聴き慣れたら印象も変わっていくかなぁ。ああ、NHKでも流させたいとか?

そしてマルチアングルの件、私はてっきりカメラのアングルをユーザー自身が自由に変えられるのかと思っていたけど、何のことはない、二種類のカメラアングルの好きな方で見られるというものでした。しかも途中でアングルを切り替えると最初から再スタートです。まあ当然か。Webを通じた不特定多数向けのサービスだから。もっとダイナミックなことをやろうとすれば専用アプリを用意する必要があるのでしょう。

『フランシュシュ はじめてのOnlineでShowcase!!?』のマルチアングル
ボカシを入れたんで見づらいけど、左下にサムネイル画像が二つあり、クリックするとアングルを切り替えられます

それとMahocastは初めて使ったのだけど、iPhoneとかからAppleTVにAirPlayでコンテンツを飛ばすことはできないようですね。大画面とちゃんとしたスピーカ音量で楽しみたかったのだけど、何度試してもできませんでした。そういう仕組みなのかな。残念。

そんなわけで、わずか30分のイベントに4,500円は高い気もするけど、配信後は何度も見返せるし、何よりゾンビランドサガの映画(願わくばテレビ版の第3シーズン以降も作ってほしい)、ひいては佐賀の振興に繋がると考えれば、この出費も良かろうと。経費にもできそうだし。

なお、第二段は8月27日(土)、第三段が9月 24日(土)の予定で、それぞれ新曲が1曲ずつ発表されます。楽しみだ。

U-NEXTにガッカリ

U-NEXTに加入しました。

さっそくDUNE/砂の惑星を見返そうと思ってアクセスしたら、「本作品は都度課金となります」だと。前の画面に戻ると確かに「399円」と書いてありますね。

U-NEXTの画面(DUNE/砂の惑星)

他の作品を見渡すと無料(月額料金のみで見られる)だったり有料(都度課金が必要)だったり。そいういうことか。

じゃあどれぐらいが無料かというと、MCU作品ではこんな感じ。

  • アイアンマン(2008)←無料
  • インクレディブル・ハルク(2008)←無料
  • アイアンマン2(2010)←無料
  • マイティ・ソー(2011)←無料
  • キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011)←無料
  • アベンジャーズ(2012)←無料
  • アイアンマン3(2013)←無料
  • マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013)←無料
  • キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)←無料
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)←無料
  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)←無料
  • アントマン(2015)←199円
  • シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)←199円
  • ドクター・ストレンジ(2016)←199円
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)←199円
  • スパイダーマン:ホームカミング(2017)
  • マイティ・ソー バトルロイヤル(2017)←199円
  • ブラックパンサー(2018)←199円
  • アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)←199円
  • アントマン&ワスプ(2018)←199円
  • キャプテン・マーベル(2019)←199円
  • アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)←199円
  • スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019)
  • ブラック・ウィドウ(2021)←399円
  • シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021)←399円
  • エターナルズ(2021)←399円
  • スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)←399円

おおむね 1年以内が新作、7年以内が準新作、それよりも前だと旧作。スパイダーマンだけ少し事情が違うといった感じですね。

でも、X-MEN系だとこう。

  • X-MEN(2000)←199円
  • X-MEN2(2003)←199円
  • X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006)←199円
  • ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009)←199円
  • X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011)←199円
  • X-MEN:X-MEN:フューチャー&パスト(2014)←199円
  • X-MEN:X-MEN:アポカリプス(2016)←199円
  • デッドプール(2016)←199円
  • デッドプール2(2018)←199円
  • X-MEN:X-MEN:ダーク・フェニックス(2019)←199円

全部が課金対象じゃやいか。MCUにサービス作品が多いってことか…。

他にもハリーポッターシリーズもすべて199円です。

よってU-NEXTは「定額動画配信サービス」というよりは「オンライン動画有料レンタルサービス」といった性格なのでしょう。

まあ、商業作品の視聴がタダなわけがないし課金は当然といえばそうなのだけど、U-NEXTは再生前に広告が入ったりもしないためか追加料金が必要な作品が多い気がします。ちょっとガッカリだ。

ゾンビランドサガの続編に望むこと

遅ればせながらゾンビランドサガにハマっています。私はアイドルアニメなんかにはなんら興味がないのだけど、ゾンビランドサガはそんな範疇からははみ出しまくってて。なんというかゴールデンカムイにも通じるような「何でもありの濃ゆすぎるエンタメ作品」ですよね。

ゾンビランドサガ

そこで続編では私の実家がある佐賀県最東端の基山町もぜひ登場させてほしいなと。

基山は県内で最も平和な街とも言われていて特徴は乏しいのだけど、例えば丸幸ラーメンセンターなんかは劇中で使えそうだし、出身の有名人にはキングダムの作者である原泰久氏やどぶろっくがいます。

そしてゾンビランドサガでフランシュシュの面々をゾンビとして蘇らせたらしいのが徐福。その徐福を2,200年ほど前に不死の秘術を探させるべく日本に派遣したのは秦の始皇帝、嬴政です。そんな感じでなんとか話を繋げてくれないかな。キングダムを見た徐福が「本物はこんなにカッコ良くはなかったぞ」と言うとか。

ゾンビランドサガ

私は知らないアニメの類はなるべく見ないことにしています。続きが気になると面倒だから。でも、時には何かの拍子に見かけてしまい全話を見ずにはいられなくなることがあります。今回は『ゾンビランドサガ』です。2018年の作品らしいから3、4年遅れですね。続編のゾンビランドサガリベンジが去年の放送か。

ゾンビランドサガのロゴ

ちなみに初見は第5話のガタリンピックのワンシーンでした。それがゾンビランドサガだとは知らず「なんで有明海のローカルイベントをわざわざアニメにしているのか…」と不思議に思ったのを覚えています。で、後日Amazon Prime Videoでそれっぽいこの作品を見つけて見てみたらハマってしまって。

何しろ「ゾンビ女子7人がアイドル活動を通じて佐賀を救う」というぶっ飛んだ設定を始め、個性溢れるキャラクターの面々、秀逸な楽曲、そして佐賀のご当地ネタの数々。よくもまあ佐賀縛りでこれだけの話を展開させたもんだと感心しきりです。しかも、練りに練られてしっかり組み立てられていますよね。愉快なコメディでありながら時折泣かせてくれるし、何から何まで完成度が高いです。

それに私も実家が佐賀にあるので親近感が湧きます。残念ながら佐賀の最東端、ほぼ福岡経済圏なので作品には登場していないけど、割と近い鳥栖の駅前不動産スタジアムが出てきますね。

でも、先月2年弱ぶりに帰省した際は、ゾンビランドサガの痕跡はどこにも見かけませんでした。もっと佐賀中のあちこちでアピールしていることを期待していたのだけど。よってフランシュシュはまだまだ佐賀をこれっぽっちも救ってはいませんね。放送期間の直後とか、唐津や佐賀市内とかに行けば何かしら見られたのかもな

以下はゾンビランドサガで私が好きな点などを。

生き生きしたゾンビたち

佐賀の化身らしき徐福(佐賀に伝承がある)の超常的な力で蘇ったとされるフランシュシュの面々が死んでいながら実に生き生きと描かれています。彼女らはしっかり寝食をとっているけど、そこはゾンビ。どうやら寒さと痛みは感じず、大ダメージを受けても意に介さず、体の一部が分離しても位置を戻せば治るようですね。

巽の作戦会議

陰鬱な地下室、檻の前にパイプ椅子を並べて毎回コントのような作戦会議が行われます。当初、巽の台詞がよく聞き取れず好きではなかったけど、見返しているうちにハマってきました。例えば、佐賀の人口を訊かれた巽の返事が「少なめ…」とか。

楽曲

作中では巽が作っていることになっている楽曲の数々はお見事。多くの曲の歌詞はゾンビらしく生死に関わる内容だったりします。しかも巽が「よか、よか、よかったい」と仮歌詞を歌いながら作曲しているのが何とも。

あと、ボーカルが6人いるのもフランシュシュの強みですね。ハモりは少ないけど代わる代わる畳み掛ける高度な曲進行を可能にしているし、普段は控えめな性格の4号純子の歌声が最も力強いってのもいいギャップを作り出しています。

ステージパフォーマンス

これまたお見事。カメラアングルやらキャラクターの動きからして、実際に踊っているダンサー達をモーションキャプチャで3D撮影して2Dアニメにしているのかな。

それにしても今時の声優さんたちは大変ですね。現実のライブイベントでは実際にあんな感じの衣装を着て、10代の女の子のように歌って踊ることを求められるのだから。まあ、オーディションで選ばれて納得づくなんだろうけど。

伝説の山田たえ

メンバーでただ一人、自我が目覚め切れていない0号山田たえは天然かつ天才肌。言葉を話さず、物事をどこまで理解しているのかも不明だけど、それでいてプロ級の見事なドラム演奏を見せてくれます。そして無類の勝負強さも。彼女がフランシュシュを非凡なアイドルグループにしています。

指からビーム

感電した状態で『目覚めReturner』を歌うとサビのところでフランシュシュ全員の人差し指からビームのような光が放出されるのが最高です。

他にも電気ポケモンみたいな放出技が出るし、こればっかりは最強のアイアンフリルにも真似できない芸当です。

クリフハンガー

ゾンビランドサガリベンジのラスト、悲願の駅前不動産スタジアムでのチャリティライブコンサートを成功させ「フランシュシュの挑戦は続く」的な大団円で物語が終わるパターンかと思いきや、エンディング曲明けにインディペンデンスデイを彷彿させる巨大宇宙船からの地上攻撃らしきシーンが差し込まれています。後日、映画化が発表されてたし、フランシュシュが異星人による侵略から佐賀を救う話になるのかな?彼女らはもう死なないもんな。

でも、映画で完結しないでほしいです。できればシーズン8ぐらいまでテレビシリーズが続いてほしいなと。

佐賀の描写

ゾンビランドサガリベンジでは明治時代の初め、佐賀の乱の失敗で没落して名前を失った佐賀の様子が5号ゆうぎりの生前の過去として描かれています。

今日、佐賀が一際地味な県であるところは万人が知るところだけど、幕末から明治維新の初めの頃は肥前藩(佐賀藩、鍋島藩とも)として薩長土肥の一角に名を連ねる雄藩だったのですよね。まあ、佐賀が強かったのは長崎のマネジメントを担っていて西洋の事情に先んじていたからだろうけど。

そんなわけで、伝説の花魁ゆうぎりを身請けした「日比谷の旦那」が佐賀出身だったのも、ゆうぎりがやはり佐賀出身の大隈重信らに嘆願の手紙を送っていたのも納得です。ちなみに幕末の福岡は破産寸前だったかと。

一つ弁明すると、あの頃消滅した県は佐賀だけではないのですよね。廃藩置県では当初305もの県が設置され、以来あちこち統廃合がなされたわけだから。

DUNE 砂の惑星

DUNE 砂の惑星

18日(月)、DUNE 砂の惑星を見てきました。月曜日なので1,100円。座席が間引きされた今の映画館は快適ですね。左右の席は必ず空席という。まあレイトショーだからか、そもそも観客が15人ぐらいだったけど。

で、映画の感想はというと、これをどう評していいものか考えあぐねています。

まず、映像の大半が暗いのですね。まるで露出不足で撮った水中写真みたいに。それが眠気を誘ってきます。

そして、前知識がない人には理解するのが難しいのではないかと。例えば作中で何度も登場する「クイザッツ・ハデラック(クイザッツ・ハデラッハ)」というキーワードは、知らないと何が何だかわからないでしょう。同じく、ベネ・ゲセリット、シャイ=フルードなんかも。

また、皇帝もナビゲーターもギルドもまだ登場せず。そしてフェイドも。

というわけで、私の中ではかつてのデビッド・リンチ版の方がエンタメ性が高く、面白い作品だった気がしています。当然ながらストリー展開はほぼ同じだし、それでいてベネ・ゲセリットなんかも実に分かりやすいビジュアルで登場します。

リンチ版、一般的に失敗作と言われることが多いけど、当時の事情からして無理もなかったのですよね。CG技術は未発達だったし、2部作に分けるという発想もななかったから、とんでもない予算をつぎ込みながらも尺たらずで終盤にかけて深みのないダイジェスト版みたいなストーリー運びになってしまって。

とはいえ世間の評判がどうであれ楽しんだもの勝ちなわけです。そしてヴィルヌーブ版との対比でリンチ版の評価が上がるかも。

まあ、ヴィルヌーブ版についてどうこう言うは後編も見てからだな。その後半、てっきり前半と一緒に撮影が済んでいるのかと思いきや、これからだそうな。前半がヒットしなければキャンセルもあり得たのか…。

JUNK HEAD

今年もKAWASAKIしんゆり映画祭が開催されます。そして気になる出し物の一つが『JUNK HEAD』。人形をちびちび動かして撮ったストップモーションムービーです。

KAWASAKIしんゆり映画祭 JUNK HEAD

これ、ずっと見たかったのですよね。堀貴秀氏が監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽・絵コンテ・造形・アニメーター・効果音・VFX・声優・etcとほとんど全役を務めた半ば狂気めいた作品で気になっていたから。

でも、イオンシネマ新百合では上映されてなかったのだけど、いよいよ新百合上陸(?)です。スケジュールは以下。

  • 10月31日 (日) 10:00
  • 11月7日(日)10:00

楽しみだ。

新百合ヶ丘は神奈川県内では横浜、川崎を筆頭にして何番目かの規模の駅だけど、コンパクトな街ながら映画館が二つあるのが強みです。何しろ日本映画大学や昭和音楽大学なんかもあるアートの街なので。

Dune 砂の惑星

Dune/砂の惑星

先日、『Dune/砂の惑星』の新しいトレーラーが解禁されました。米国の公開は10月22日に延期されたので日本の方が先になるのですね。

私もDuneのファンで、昔、原作小説も読んで、AIを排した102世紀の世界観に魅了されたものです。クイザッツ・ハデラッハ(超越者)、ベネ・ゲセリット(修道女秘密結社)、フレーメン(砂漠の民)、スティルスーツ(体から出る水分を100%リサイクルする砂漠の民のタイトな服)、モアディブ(救世主の呼び名)、メンタート(人間コンピュータ)、ナビゲーター(ワープ航行を担う奇形化した超能力者)、ヴォイス(声で相手の行動を強制する超能力)、サンドワーム(超巨大な砂虫)、そしてメランジ(長寿や超能力をもたらす宇宙で最も貴重なスパイス)…。

かつてのデビッド・リンチ版の映画も彼らしい独特の悪趣味な雰囲気があって大好きなのだけど、どうにも無理やり詰め込んだ感があり、ストーリー展開でバランスの悪い作品だった感は否めません。当時、最高額の予算で作られたのだっけ。

そして、『ポドロフスキーのDUNE』もAmazonプライムビデオで見たけど、まあ、あれはちょっと…。リンチ版とは違う方向で異色さが際立っているけど、頓挫して制作されなくてよかったと思います。きっとリンチ版以上のこっぴどい失敗作になっていただろうから。

そこでドゥニ・ヴィルヌーヴによる今作に期待するのだけど、ちょっとだけ気になってることが。以下、少々ネタバレを含みます。

フェイド・ラウサは?

リンチ版ではスティングが演じていたフェイド・ラウサ。ある意味、ハルコンネン陣営におけるポールのカウンターパート的な人物なのだけど、キャストが発表されていません。シークレットなのか、あるいはラバン(デイブ・バウティスタ)にキャラクターが一本化されたのか…。

アリアは?

ポールの妹のアリア役も発表されていませんよね。

上映時間は?

原作がある以上、ストーリーは大きく変えようがないわけで、一連の物語が2時間、ないし3時間に収まりますかね?まあ、二部作や三部作とかにしてくれてもいいけど。

というかフェイドやアリアの見せ場は話の後半だから、やっぱり二部作構成でしょうかね。両者とも後編に出てくると。

トレーラーから推測するに、今作はアトレイデス家が敵の陰謀によって崩壊し、砂漠に逃げ延びたポールがゲリラのリーダーになってハルコンネン軍とゲリラ戦を繰り広げるあたりがクライマックスになるのかも。

ガーニーはジョシュ・ブローリン

最後に小ネタを。

今作だとアトレイデス家の剣術師範で楽士ガーニー・ハレック役はジョッ・シュブローリンです。サノスの。

でもリンチ版ではパトリック・スチュワートが演じていました。まだジャン・リュック・ピカード艦長になる前です。エンタープライズ号で宇宙を駆け巡り、カターンの笛を吹くよりも先に、遠い宇宙の戦士になって、リュートみたいな楽器を弾いていました。

SLAM DUNKの新作映画に期待すること

先日、SLAM DUNKの新作映画が作られると発表されました。

slamdunk movie

SLAM DUNK、私は読んでいなかったのだけど、昨年になってフィリピン人の英語の先生たちと話を合わせるためにアニメを一気見しました。フィリピンではバスケ自体が人気スポーツだし、日本のアニメも親しまれています。

で、なるほど確かにSLAM DUNKは名作の座に値する作品ですね。ごく短い期間の物語で終わったのが残念だけど。

実は私もNBAのオールドファン。差し当たり赤木のモデルはパトリック・ユーイング(ニューヨークのキングコングと呼ばれていた)で、桜木のモデルはデニス・ロッドマンか。ユニフォームもシカゴ・ブルズ風ですね。いやあ懐かしい。そういやロッドマンは自分ではほとんどシュートせずにリバウンドばっかり獲っていたのだよな。ゴール下では比較的小柄(身長2mぐらい)で不利なのに。

さて、今になって映画化されるのだからアニメ未公開のエピソードを望むとして、他にも希望があります。ぜひ「3DCGにしてほしいな」と。キャプテン翼とかもそうだけど、アニメはアニメ。スポーツの試合には見えないのですよね。一人二人がフォーカスされたら他の選手が止まっているかのようで。

でも、せっかくSLAM DUNKの原作は射実的な画風なのだし、試合中の全シーンのプレーをデザインして実際の選手に再現させて、それをモーションキャプチャで、かつ360°カメラなんかも駆使して、実写さながらのバスケットボールを表現してもらいたいなと。

ブラックパンサー死す

ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマン氏が亡くなりました。享年43歳。大腸がんだったそうで。奇しくも安倍総理も持病の大腸炎で辞職を発表したばかり。大腸はデリケートな臓器なのでしょうかね。

ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)

なお、ボーズマン氏は確か、弥助(400年以上前に来日して織田信長に仕えた黒人の侍)を演じる予定だったはずだけど、果たされなかったのですね。その点も重ね重ね残念です。できることなら紫色の汁を飲んで回復して欲しかった…。

謹んでご冥福をお祈りします。ワカンダ・フォーエバー。

X-MEN ダーク・フェニックス

X-MEN ダーク・フェニックスが公開されたので見てきました。

X-MEN ダーク・フェニックス

ちなみに私はマーベルの中でもX-MENシリーズが一番好きです。AvengersもInfinity WarとEndgameこそ集大成で良かったけど、その前の2作は総花的で退屈だったし。

その点、X-MENシリーズは人種差別問題がベースになっているので、話に深みがあるように感じます。そしてダーク・フェニックスは原作コミックおよびアニメの有名シリーズの一つなので私にとって見逃せない作品でした。

さて、以下はネタバレ多数です。気になる人は読まないでください。


私の感想は「これ、わざわざ作る必要あったの?」です。そして「X-MEN終焉と言うだけあって見事にX-MENシリーズの息の根を止めてくれたなぁ。興行的に…」かな。何しろ退屈して途中で眠くなるほどだったので。

ストーリーを振り返ってみると、NASAのスペースシャトルが宇宙で遭難したので、X-MENが救出活動に向かい、宇宙飛行士全員を救出したものの、途中でジーンが謎の放射線(?)に被爆して、以後ミュータントパワーが不安定になり暴走するという話だったかと。

そしてジーンの暴走を止めようとするX-MEN、マグニートー、それにジーンの強大な力を奪おうとする謎の女が登場してひたすらバトルするだけの実に薄っぺらい展開だったような…。

そもそも映画3作目のX-MEN The Last Stand(ファイナルディシジョン)でも、「ダーク・フェニックス」という呼び方こそされていなかったものの、ジーンの最強ミュータントパワーの暴走が描かれていたわけで。若い世代のキャストでやり直したかったのかもしれないけど、見事に失敗してしまった印象です。

そう、The Last Standではマグニートーがゴールデンゲートブリッジを捥ぎ取ったり、ジャガーノートとシャドーキャットの鬼ごっこがあったり、他にも様々なミュータントパワーの見せ場があったけど、本作ではレギュラーメンバーによるありきたりなシーンばかり。斬新なミュータントパワーの対決こそがX-MENの真骨頂なのに。逆算して考えれば、X-MENの新しい映画を作るなら、目新しいミュータントパワーなり見せ方ありきで作らないと失敗すると思います。

よってどうせなら昔のアニメのようにシャイア帝国(異星の先進文明国)やリランドラ女王を登場させ、インペリアルガード(帝国軍)の面々とのバトルロイヤルにした方が良かったかもしれません。

ちなみに昔のアニメだと、ダーク・フェニックスの話にはセバスチャン・ショウやホワイト・クイーンらが登場するけど、どちらもX-MEN First Classで既に使っちゃってますからね。

ともかく、一連のX-MENシリーズもこれで打ち止めかと。DisneyによるFOXの買収によっていよいよX-MENの面々もMCUに合流する形でリブートされていくのだろうから。その際、二代目ウルヴァリンは原作通りガッチリ体型の小男にしてもらいたいな。

Avengers: Endgame

Avengers: Endgameを初日の初回上映で観てきました。

アベンジャーズエンドゲームのロゴ

ちなみに入場者プレゼントの起き上がり小法師はブラックウィドー(だよね?)が当たりました。

Endgameの入場者プレゼントのブラックウィドー起き上がり小法師

さて、下のトレーラの先はネタバレです。映画の内容を知りたくない人は読まないでください。


最初に感想を言うと「大満足」です。MCU全22作品を見てきた一人としては、とても納得感のある良い作品だったなあと。しばらくしたらもう一回観に行こうかな。

スーパーヒーローが半分消滅したままだと次の映画が作りづらいので、どうにかして大半が生き返るというストーリー展開は決定的だったから、私は「過去に遡って総当たり」か「なんとかサノスを倒してから神龍を呼び出す」のどちらかだと予想していたけど、「みんなを生き返らせてから総力戦」はもっと良い展開だったと思います。さすがです。

無敵のサノスの居場所が序盤であっさり突き止められ、大義を成し終えて満身創痍で隠居していた彼が殺される展開には驚いたけど、掴みはOK。とはいえラスボスはサノスじゃないと観衆は納得しないから、生残したアベンジャーズが皆を生き返らせるベく、現在では消失したインフィニティストーンを過去に拝借に行き、その過程で数年前の無傷なサノスが立ちふさがるというのも抜群でした。

その際に鍵となるのがアントマン。「量子世界を通れば過去のどの時点のどこにでも行かれる」という設定は都合が良すぎる気がするけど、SF作品は大なり小なりそうだもんな。同じマーベルのX-MENの昔のアニメなんかでは機械のブレスレットだけで時間移動していたし、キャプテン・マーベルが自力でタイムトラベルするのだと話が広がりません。

でも例のあの白いユニフォーム(てっきり宇宙服かと思っていた)を着て、みんなで過去に戻り手分けして石をかき集めさせることで、様々な人間模様を描くことに成功しています。

キャプテンアメリカ

本作で何が一番良かったかって、サノスを倒した後でキャプテン・アメリカが後始末のためにインフィニティストーンを過去に戻しに行ったものの仲間が待つ現代には戻らず、代わりに高齢の姿で現れたこと。彼は70年以上前に氷漬けにされてペギー・カーターとのダンスの約束を守れなかったけど、その失意の人生をやり直せたという。人間でありながらミョルニル(ソーのハンマー)を持てるほどの高潔な人物が幸福な生涯を送れたのは実に感動的です。

トニー・スターク

もう一人のリーダー、アイアンマンの描写も秀逸でした。本作をタイムストーンで過去に戻って戦うシナリオにしなかったのは、彼を父親にするためだったのでしょう。それだと新たな生命が生まれなかったことになってしまうから。

残念ながらトニーはインフィニティストーンを使ったことで力尽きて命を落としたけど、サノスを殺した後なのにスターク製ガントレットが奪われる可能性を予見してストーンをかすめ取れるようアーマー(おそらくガントレット側も)を開発していた点も天才としての面目躍如でした。

彼は過去に行って「ポッツ」と名乗り、父ハワードと子育てについて語らいます。地味に感動的なシーンでした。

そしてペッパーは最終決戦に自らもアーマーを着て『レスキュー』として参戦しますね。彼女にも心境の変化があったのでしょう。以前は戦地に赴くトニーをいつも制止していたけど、今回ばかりは悲劇を繰り返させるわけにはいかないから。トニーの死もしっかり受け止めていた様子でした。

ブルース・バナー

ハルクは愉快な人に変貌していました。Trailerでユニフォームを着ていたのに違和感があったけど、バナーとハルクの中間であり続ける術を獲得したのだと。Thor: RagnarokやAvengers: Infinity Warでもそうだったけど、もはや貴重なコメディー担当ですね。

そしてγ線の副産物であるハルクはスタークとは違ってインフィニティストーンを使っても生き残りました。さすが。

ソー

BIG4の内、ソーだけはえらい変わり様でした。ヴォルスタッグがと思うぐらいに。

そのソーも死んだ母と再会する機会を与えられますね。スターク父は人間なのでトニーを息子だとは見抜けなかったけど、ソーの母は魔女なのですべてを見抜いて彼と接しました。この対比も特徴的でした。

また、彼とは対照的にブリュンヒルデ(ヴァルキリー)はすっかり「漁師町のおかみさん」みたいになってて、女性の順応力の高さを象徴していました。

ちなみにその二人は6月公開のMEN IN BLACK INTERNATIONALでも共演していますね。劇中、ソーいじりもあるようで。

キャプテン・マーベル

キャプテン・マーベルはこの映画でも特別ゲストっぽい扱いでした。強すぎるので見せ場を多くすると彼女の映画っぽくなるから、宇宙を漂流するスタークを救出するなど助っ人的な存在にとどまっていました。まあ、妥当でしょう。

もちろんブラックウィドー、ホークアイ(ローニン)、その為すべてのメインキャラクターの活躍も抜かりなく描かれていたし、いやぁ、大満足です。

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Endgameの結末を予想する

いよいよAvengers: Endgameの公開が1週間後に迫ってきました。いつもはレイトショーだけど、これだけは朝一で見に行くのもいいな。自分の街に映画館があるのは便利です。アベンジャーズエンドゲームのロゴ

私も一応トレーラーだけは見てるけど粗筋とかは知りたくないので余計な情報を遮断するのに一苦労です。Google News(英語版)などにリークっぽい記事が容赦なく流れてくるし。

まあ、そう言いながらも私なりの結末予想を。もちろん根拠はありません。

1. 過去に遡って総当たり

キャプテン・マーベルが自転とは反対方向に地球の周りをぐるぐる飛び回って時間を巻き戻して…。

ではなく、アントマンの活躍でサノスからタイムストーンを奪い、過去(ロキが殺される前あたり)に戻ってキャプテン・マーベルを加えた全員で総攻撃してサノスを倒す。

2. なんとかサノスを倒してから神龍を呼び出す

まあ、神龍ってのは冗談だけど、リアリティストーンを駆使して死んだみんなを生き返らせると。

この内のどちらかだと思うのですよね。興行的な理由から。スーパーヒーローや地球人(実際は全宇宙だろうけど)も半分消滅させられたままだと、今後新しい映画が作りづらいから、どうにかして殲滅を「無かったことに」にしないと。

海底47m

Amazonプライムビデオで『海底47m』を観ました。2017年8月に劇場公開されていたのか。知らなかった。

海底47m

私の感想は「こんな映画作ってくれるなよ…」です。ひたすら恐怖を煽ってくれるので。ただしダイバーじゃない人の。

ストーリーはメキシコの海にバカンスに来たケイトとリサの姉妹が檻に入って大型のサメを鑑賞するアクティビティに挑んだところ、檻を吊り下げるウインチが壊れて水深47mの海底に突き落とされるというもの。まあ、この点はまったくあり得ない話ではないかな。

二人が着用しているレギュレータは無線付きのフルフェイスタイプ。私は使ったことがないのだけど、これ耳抜きはどうするんですかね。劇中では「頭を後ろに曲げて唾を飲む」と言っていたような。本当にそれでいけるのだろうか。まあ普通のレギュレータだとセリフが言えないからな。

そして二人は海底の閉鎖された檻の中で悪戦苦闘します。この辺りはまったくのフィクションですね。47mではあっという間にエアーなんてなくなるから、あんなにあれこれやる余裕はありません。窒素酔いの危険もあるし。

というわけでダイバー目線で見ると、あまりリアリティがないですね。現実で同じ事故が起きれば間違いなく二人とも10分と経たず死んでいることでしょう。

CAPTAIN MARVEL

映画「キャプテン・マーベル」を初日のレイトショーで観てきました。

キャプテン・マーベルのポスター

以下、ネタバレを含みます。


まずは感想から。「ワンパンマン+夏目友人帳みたいだった」です。そして個人的な評価は「★★★⭐︎⭐︎」ってところかな。小さいスクリーンの割り当てだった理由が解りました。まあ、単品映画としては凡庸でも、来月公開のAVENGERS : ENDGAMEに続くので、観ておく必要があったのだけど。

彼女は「ヴィアース」という名のクリー帝国の見習い戦士として登場します。最初からフォトンブラスト(衝撃波?)は使える設定ですね。

でも何故か地球人パイロットとしての断片的な記憶も持ち合わせていて、任務の流れで地球に墜落し、出会った若かりし頃のフューリーと組んで、以後自身の出自を探っていくことになります。

そして自身が何者か、そして敵の正体が解ると、彼らを相手に大立ち回りを演じるのだけど、これがもう無敵のワンパンマン状態。何をされても傷つかない無敵モード。GURDIANS OF THE GALAXYでサノスを追い落とそうとしたロナンですら尻尾を巻いて逃げ出すほどの。光速エンジンの爆発に巻き込まれた結果という設定のようで。

また、マーベルのコミック作品には空を飛べるキャラクターがたくさん出てくるものの、さすがに実写映画では生身で飛ぶのはヒューマントーチくらいだから(アイアンマン&ウォーマシンは機械、ソーはハンマーを使う。マグニートやストーム、ヴィジョンも浮かぶ程度。ローグは飛ばない)、彼女も空を飛んだりはしないのかと思いきや、やっぱり飛べてしまうのですよね。しかも宇宙空間でも。こうなると一気に大味感が出てしまいます。

なお、重要な役割を果たすのがグースという名の猫。フューリーはかなりのCat person(猫好き)でした。でもこのグースは実はフラーケンという地球外生物。普段は猫として振る舞っているものの、スクラル人の完璧な変身をちゃんと見抜くし、要所では妖怪的な活躍を見せます。まるでニャンコ先生ですね。しまいにはフューリーの左目を引っ掻いて呪い(?)を掛けてしまうし。

そしてラスト。フューリーに与えた緊急コール用ポケベルからの信号を受け、キャプテン・マーベルはサノスの指パッチン殲滅後のキャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドー、バナー博士らのもとに現れます。無敵の彼女がENDGAMEで他のアベンジャーズとどんな絡みを見せるのか楽しみです。サノスを倒すためにDr.ストレンジが見つけた1/1,400万の勝機とは、おそらく時間を巻き戻すことだと思うのだけど。もしくは消された人たちの再創造による復活か。じゃないと新作映画を作りづらくなるから。GURDIANS OF THE GALAXY 3の製作も決まっているわけだし。

そうそう、冒頭のコミックがペラペラめくれて「MARVEL STUDIOS」と出るおきまりのあれがスタン・リーバージョンになっていて愉快でした。

Duneがリブート

Dune 砂の惑星の映画がまた作られるそうですね。デビッド・バウティスタ(バティスタ)が出演するそうな。バウティスタはギリシャとフィリピンのルーツを持ったプロレスラーであり俳優。はまり役は何と言ってもGUARDIANS OF THE GALAXYのドラックスです。あの忠義に厚い脳筋おバカキャラは実に素晴らしい。その路線だとDuneではハルコンネン卿、またはその馬鹿甥のラバン(昔の映画ではスティングが演じなかった方)役かな?格闘家としてなら、ガーニー・ハレックかも。新スタートレックでピカード艦長になる前のパトリック・スチュワートが演じていた主人公側の武術顧問の。

実はDune、私が好きな映画のトップ10に入ります。カルトムービーと称されることがあるように、デビッド・リンチ監督作品らしい独特の雰囲気があるのですよね。102世紀という途方もない未来ながら、中世のような建物の様式美とレトロフューチャー的なメカ類が多数登場するところにも妙に惹きつけられます。

ストーリーは単純。宇宙で唯一、この砂の惑星でのみ採れる超高価な効能たっぷりのスパイス「メランジ」の利権争いだったりします。まあSFの名作なんて大抵そうかも。テクノロジーが進んだ遠い未来においても人間ドラマこそがカギになるという。

Duneで圧倒的な存在感を放っているのが果てしない砂漠に生息する全長数百メートルにも及ぶサンドワーム。風の谷のナウシカの王蟲のモチーフにもなったとされる「圧倒的な自然の摂理の体現者」的ギミックですね。振動に敏感でメランジの採掘時に襲ってきます。

Duneのサンドワーム
後のテレビ版ではもっとトゲトゲしい形状でした

そしてナビゲーター。元は人間だったものの、メランジの過剰服用で宇宙船のワープ航行を可能にする超能力を得た代わりに体は変貌してしまってます。

Duneのナビゲーター
これでも元は人間です。テレビ版では金属質な皮膚を持つのっぺりした人間の亜種のような姿で登場しました

それからキーになる勢力は修道女組織ベネ・ゲセリット。催眠・強制力を持った声を使います。主人公ポールの母がその一人です。

他にも人間コンピュータのメンタットってのも出てきますね。長い人類史の途中、コンピュータに支配されかけた時代を経てAIテクノロジーが排除された代わりに、高度な演算能力を発揮できるよう訓練された人間達です。

ちなみに砂漠の民が着るスティルスーツ(雨が降らない星で生きるために、汗や排泄物のリサイクルシステムを備えているサバイバルスーツ)は、かつてはゴム製で俳優達からの評判がすこぶる悪かったらしいけど、今ならデザインも質感もどうとでもなりましょう。

まあこれらは原作者のフランク・ハーバートが産み出した世界。リンチ監督の旧映画作品は原作の長編小説を無理やり2時間ちょっとの尺に詰め込んだのでストーリー運びが雑だったから、リブート版の映画ではぜひ3部作構成で丁寧に作っていただきたいところです。もしくはテレビシリーズで。

それと、メランジのせいで砂漠の民の白目部分が青いという設定は引き継いで欲しいな。テレビ版では瞳だけが青く光る感じでつまらなかったから。

ソーのハンマーは運搬できますか?

キャプテン・マーベルの映画封切りまであと1ヶ月。待ち遠しいです。無敵のキャラクターは描写が難しく、得てして退屈な作品になりがちだけど、アベンジャーズ創設の話なので見逃せません。翌月にはアベンジャーズの新作映画も控えていることだし。

さて、マーベルコミックの人気キャラクターでアベンジャーズのメンバーでもある雷神ソーは常にハンマー「ミョルニル」を持っています。ソーに飛行能力を授けるこのハンマーは、ソー本人やヴィジョンなどのごく限られた人物にしか扱えない代物で、トラックで引いてもビクともしないし、ハルクですら持ち上げることができません。

Thor and his hummer

でも、ふと疑問が湧きました。「ハンマーがキャスター付きの椅子や台車に置かれていたなら運べるのか?」という。ハルクが持てないのなら単純に超重量ではなさそうなので。

まあ、普通に考えれば不可でしょうね。確か劇中でもハンマーで押さえて誰かをその場に釘付けにしたシーンがあったと思うし。でも、それだとソーがクイーンジェットに乗っている際、トイレに行こうと座席にハンマーを置いたら機体が空中に静止してしまうのでしょうか?あるいはたちまち推進力を失って真っ逆さまに墜落するとか…。車やバイクなどの地上の乗り物では?

ONE PIECE風の解釈でいくと「使い手本人の意識がある内はどうにでもなる」ってところですかね。

CAPTAIN MARVEL Trailer

キャプテン・マーベルの映画トレーラー第3弾がリリースされました。

私はキャプテン・マーベルにはあまり知識がなく、彼女がDCコミックで言うところのスーパーマンに匹敵する最強級のスーパーヒーローだというくらいしか知りませんでした。でも、DCがWonder Womanをヒットさせたので、マーベルもいよいよ真打ちスーパーヒロインの彼女を投入してきた感じでしょうかね。

ただ、強すぎるキャラクターというのは実は扱いが難しいはず。なるほど、だからこそAVENGERS: INFINITY WARでサノスにヒーロー達があらかた消滅させられたこのタイミングでの登場なわけだ。それと次作のAVENGERS: END GAMEに唐突に出すわけにもいかないから、この順番なわけですね。それに彼女はアベンジャーズというチームの創設時メンバーでもあるし何かと計算尽くだと。

当然、本作はキャプテン・アメリカの第1作目みたいに過去の話がメインになるものの、現在のアベンジャーズには参加していないだから隠遁するくだりが描かれるのでしょう。ほんでもってラスト近くでは、塵になって消えゆくフューリーからのポケベル信号を受けて姿を見せるところで終わり、クレジットの最後でお決まりの「CAPTAIN MARVEL will Return in AVENGERS: END GAME」といくと踏んでいるのだけど、どうだろう。

でもまあ、ここはあんまり予備知識を入れずに見た方が楽しめるかもしれないな。

ちなみにキャプテン・マーベルは昔のX-MENのアニメにも「Ms. Marvel(吹き替えではミズ・マーブル)」の名で登場していて、養母ミスティークにそそのかされたローグにスーパーパワーを根こそぎ吸い取られて昏睡状態に陥ります。

X-MEN アニメ 22話のワンシーン
X-MEN アニメ 22話より

優生人類誕生

中国でゲノム編集によってHIVウイルスに耐性を持った女児が誕生したとのこと。世界的にタブー視されてはいるけど、こんな風に公表するかはともかく、いつか誰かがやってしまうだろうとは思っていました。

国際会議で発言する賀建奎氏=香港で28日、AP
国際会議で発言する賀建奎氏=香港で28日、AP

人間の遺伝子操作という話で思い出されるのはスタートレックに登場する優生人類たち。リーダーのカーン・ノニエン・シンに率いられた彼らは卓越した頭脳と身体能力により20世紀末の地球で大戦争を引き起こした結果、拘束の末に宇宙の彼方に追放となりました。最近の映画ではベネディクト・カンバーバッチがカーンを演じて、体力的には地球人をはるかに凌駕するクリンゴン人をボコボコにしていましたね。

もちろんあちらは単なるフィクションなのだけど、こうして口火が切られた以上、デザイナーベイビーの追求はエスカレートしかねません。法律的には禁止でも隠れて実行されれば止めようがないので、いずれは本当に優生人類と呼べる存在が誕生してしまうかも…。

さしあたり、先日中国で生まれてきた双子、そして後続の面々に深刻な副作用が出たり、おかしな優生思想が芽生えなければと願うばかりです。

名探偵ピカチュウ

アメコミの巨匠スタン・リーが亡くなりました。享年95歳だから大往生ですね。ご冥福をお祈りします。最後のカメオ登場はCaptain Marvel、いやAvengers : The End Gameになるのかな。


『名探偵ピカチュウ』の実写映画予告編が公開されました。ピカチュウの声はライアン・レイノルズ。デッドプール3が作られたらピカチュウいじりをやるんだろうな。

喋るピカチュウはどうかと思ってたけど、彼の声が聞こえるのは主人公のティム少年だけって設定だそうで。アニメのニャースとは違うわけだ。

で、予告編に登場するポケモン、ほとんどは知っているけど解らないのが一種。

名探偵ピカチュウのゲッコウガ

調べたらゲッコウガというらしいです。ポケモンGOにはまだ未実装なポケモンの。

サンダーバード

映画Fantastic Beastsの続編が公開間近なので、まだ見ていなかった1作目を見ました。劇中、サンダーバードが登場し、重要な役割を果たしますね。

Thunderbird in the Fantastic Beasts
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅より

さて、以前、知り合いのフィリピン人女性と英語で話していた際、「日本にはサンダーバードがいるの?」という話題になりました。彼女は伝説の生き物が日本にいるのかと、たいそう驚いた様子。そう、彼女が思い描くサンダーバードはネイティブアメリカンの伝承に出てくる4枚翼の巨鳥。でも我々日本人が「サンダーバード」と聞けば、思い浮かぶのはイギリスの人形劇、そしてライチョウ(雷鳥)ですよね。

とはいえ雷鳥は直訳すればサンダーバードだけど、英語名はPtarmiganやRock ptarmiganだそうな。じゃあライチョウは英語の文脈だとサンダーバードじゃないのか。てっきり(コモド)ドラゴン、サラマンダー、バシリスク、キリンみたいに架空の生き物の名前を貰って命名されたのかと思ってたけど、違うわけだ。

デッドプール

昨日、デッドプール2を観てきました。映画の日だったので1100円。やっぱこれくらいの額じゃないと観に行く気にならんです。

内容は相変わらず何でもありのおバカな展開で、すこぶる満足。でも、当然ながらデッドプールはひと時も口を閉じていないし、わからないジョークがたっぷり。例えば「ジョージ・マイケルは死んでしまった。残っているのはボウイだけ」と言ってたけど、あれは何を意味してたんだろう。ああ、デビッド・ボウイじゃなくボーイ・ジョージってことか…。


こちらは海の中身にマリンワールドのアシカ。両目の周りの感じがなんとなくデッドプールのマスクに似ています。

マリンワールド海の中道のアシカ

AppleTVを導入

先月末でひかりTVを解約し他ので、代わりにApple TVを導入しようと思っています。映画の予告編やNetflixで昨秋から始まったスタートレック:ディスカバリーを見るためです。

Apple TV

もちろんNetflixはMacやiPadやiPhoneでも見られるけど、Apple TVがあればテレビに繋いでMacで作業しながらながら視聴できると。あるいはAcerの31.5インチモニタのPIP機能を使って、Macのウインドウのように表示できるかも。

また、Apple TVは同一LAN内のMacのiTunesライブラリ動画をテレビで再生できるのだとか。これは良さげ。実はこちらにも期待しいます。何しろかつてmacOSにバンドルされてたFront Rowというアプリはメディアプレイヤーとして最高の出来栄えだったけどなぜか廃止されてそれっきりだし、サードパーティ製のアプリはどれもしっくりこなくて。

てなわけでApple TVを導入したら、ちょいちょいレビューを書いていこうと思います。

LOGAN

6月1日、映画『LOGAN』を見てきました。レイトショーで1,100円。私が映画に払えるのはこれぐらいです。自宅最寄駅に映画館があるっていいですね。

イオンシネマ新百合ヶ丘では一日3回(字幕版)しか上映されていないので、いつぞやの『X-MENアポカリプス』みたいに期待外れな作品かと思いきや、結構面白くて、いい作品になっていました。

以下、ネタバレ多数です。

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

2029年のアメリカでは、過去25年間ミュータントが一人も生まれず、いわゆるミュータント問題は過去のものとなっていました。ウルヴァリンもなぜか体調を崩し、リムジンの運転手に身をやつしています。

ミュータントが絶滅の危機に瀕している理由は途中で明かされます。遺伝子組み換え食物にミュータント因子を阻害する要素を組み入れて流通させたのだそうな。その結果、普通の人は風邪すら引かなくなった一方で、ミュータントには深刻な影響を及ぼしました。ウルヴァリンは傷が完治せず(体内のアダマンチウムが原因とも言ってたけど)、エグゼビアは老衰もあってか発作とともに無差別麻痺攻撃を発動する始末。3年前にはそれがきっかけで多くのミュータントを死なせてしまったようで。

話のメインは武装組織に追われる謎の少女をノースダコタに送り届けること。追っ手は彼女を生み出し、戦闘訓練を施したバイオ兵器の研究機関です。少女は原作通りの「X-23」ではなくローラという名前で呼ばれています。ウルヴァリンのミュータント能力を受け継いでいるものの、クローンではなく人工授精で生まれたようです。

ローラが「X-23」と呼ばれることはなかったけど、ウルヴァリンのクローンらしきミュータント「X-24」が登場します。この辺りはジャングルの王者ターちゃんそっくりの展開でした。

なお、ローラやX-24など人為操作によって生み出された新世代ミュータントは、遺伝子組み換え食物への耐性を持っているようですね。

映画の中盤は、エグゼビア、ウルヴァリン、ローラという3世代ファミリーによるロードムービー。本当は90歳のエグゼビアよりウルヴァリンの方が何十歳も年上なのだけど。

あとは見てのお楽しみ。

恒例のスタン・リーのカメオは発見できませんでした。DVDになったら探すことにしましょう。

本作で一番驚いたのは、エンドロール後の予告がなかったこと。ウルヴァリンものは最後だと言われているけど、X-MENシリーズがどうなるかは不明です。

ガルーダインドネシア航空のエンタメ

ガルーダインドネシア航空、成田→バリ便では座席エンタメで映画を見ることに。待望のStar Trek Beyond です。日本ではまだ劇場公開前だったので。

スタートレックBEYOND

ただし音声は英語、スペイン語、イタリア語、韓国語。不思議な取り合わせですね。日本発の便なのに日本語がないし。字幕はインドネシア語です。

日本語を差し置いて韓国語が入っているということは、近年インドネシアに韓国資本の投資が増えているのでしょかね。途上国ではLGの家電とかよく見かけるもんな。

そして機内Wi-Fiはこんな値段でした。

ガルーダ・インドネシア航空の機内Wi-Fi

1時間あたり1,300円とは結構なお値段です。5分だけ無料とかにしてくれたらいいのだけど。アクセスが殺到しないよう、それなりの値段を付けているのでしょうかね。

スタートレックBEYOND

映画『スタートレックBEYOND』をレイトショーで見てきました。小さいスクリーンだったしTVCMも何故かアクション映画っぽく宣伝していたのでどうかと思ってたけど、これかなり面白い作品です。まあスタートレックファンにとっては。

スタートレックBEYOND
初登場のジェイラ(中央)はこのメイクでも最高に美しいですね。演じるのはソフィア・ブテラ(Sofia Boutella)というアルジェリア出身の女優
実は本作を見たのは早くも3回目。先日飛行機の座席エンタメで2回見てたので。ただし日本語吹き替えや字幕がなかったため英語版を。私の英語力だとセリフは断片的にしか把握できないけど、それでも長年スタートレックを見続けてきたのでストーリーは絵で把握できます。でも細かいところも知りたかったのですよね。例えばスポックが笑った理由とか。

以下、ネタバレ多数なので気になる人はご注意を。

スポックが笑った理由

バルカン人は生来の激しい感情を論理的思考で押さえ込み、感情を持たないと嘯き笑ったりもしないけど、劇中スポックは笑っていました。

その理由は実にたわいのないものでしたね。ドクター・マッコイに退艦の意向を持っていると伝えた後、マッコイから「艦長には話したのか?」の後に「俺はお別れパーティを開くけどな」と言われて、その緩いユーモアにウケてしまったという。まあ心臓の近く(バルカン人の心臓は地球人の肝臓の位置にある)に大怪我を負って感情の抑制が効かなかったときだったから。ちなみにバルカン人の血液は緑色です。

エンタープライズ号轟沈

本作では、早い段階でエンタープライズ号が敵の攻撃を受け轟沈してしまいます。両方のワープナセル(左右のアウトリガー部分)をもぎ取られ、胴体部と円盤部も引きちぎられ…。

思い起こせばオリジナルの映画三作目でもエンタープライズが自爆してました。二作目は共に優性人類カーンの話だったし、脚本を書く上で最初に決めたことなのでしょう。

もちろんラストシーンでは新造のエンタープライズA号が。こちらは旧作映画の4作目のラストシーンにあたります。確か新造のヨークタウン号を旗艦エンタープライズとして就航させたのだったような。

そのヨークタウンは本作では宇宙都市の名前になっています。もっともヨークタウンって名前はアメリカの独立戦争で知られる由緒ある都市名、そして空母の名前でもあります。

スールーと家族

本作ではヒカル・スールー操舵士は同性愛者と設定されました。オリジナル版の同役のジョージ・タケイへのオマージュですね。タケイ自身は反対したそうだけど…。

でも半世紀前にメインクルーに黒人女性を起用し、同じく冷戦中にもかかわらずロシア系のチェコフを登場させたりと常に時代を先取りしてたのがスタートレックです。それもありでしょう。

ちなみにスールーにはヨークタウン宇宙都市にパートナーと娘がいて、この娘はおそらくデモーラ・スールー。後に艦隊士官になるはずです。

キーンサー

スコッティの相棒の小柄な異星人キーンサー。彼の名前は劇中で初めて呼ばれたんじゃないかと。

そして本作では一瞬だけどとても重要な役割を果たします。何でも彼の腐食性の鼻水は金属も溶かしてしまうそうで…。

スポック大使死去

レナード・ニモイが亡くなったことで劇中でもスポック大使が死去したことに。彼の遺品は遺族(?)である若いスポックに届けられました。でも未来の自分自身が死んだと知らされた場合、どういう心境になるのでしょうかね。

地球人とのハーフとはいえ長寿種族のバルカン人なので250歳以上だったと思うけど、時間を遡ったので歴史上は生年と没年は数十年しか違っていないことに。ややこしいです。

ストーリー

順を追って見ていくと少々解りづらいけど結末から言うとこんな感じですね。

100年前、宇宙艦隊フランクリン号は未知の惑星に墜落。いくら待っても救援が来なかったためエディソン船長は宇宙艦隊、そして惑星連邦を恨むようになった。惑星の古代テクノロジーによって延命し、姿も変貌した彼はクラールと名乗り、惑星連邦を破滅させるべく機会を待つ。

100年の間に二つに分割された古代兵器の片割れを手に入れていたクラールは艦隊の通信を傍受してもう片方がエンタープライズ号にあることを知り、偽の救援要請を出してエンタープライズ号を誘き寄せると、おびただしい数の小型特攻機で襲いかかって轟沈させ、クルーを捕虜に捕って兵器を奪う。

大半のクルーとは別行動となったカーク船長はチェコフ、スコッティ、そしてフランクリン号を家にしていた白い肌の異星人ジェイラとともにクルーの救出に向かう。

キーンサーの助けで収容所から脱出したスールーとウフーラはクラールが惑星連邦の要所であるヨークタウン宇宙基地を襲うことを知る。すべてのクルーを収容したフランクリン号で星を脱出したカーク船長らはヨークタウンに向かい、クラールのテロを寸でのところで阻止する。

果てのない宇宙の探索に疲れ、艦を降りて副提督への転身を望んでいたカークは再び宇宙を目指す。新造されたエンタープライズA号で。

さて、これでリブート版も三部作が完了したわけだけど、スタートレック人気は根強いのできっとシリーズは続くんじゃないかと。アントンが亡くなったことでチェコフは交代せざるをえないけど、次回作が楽しみです。個人的にはクリンゴン帝国とやり合う話にして欲しいなぁ。

myPAL Player

昔は成田⇄セブの直行便にも大型機が飛んでいたため機内エンタメがあったけど、数年前に中型機に統一されてからはそれがなくなりました。

myPAL PlayerアプリのアイコンでもANAと提携したからかちゃんと改善されていて、myPAL Playerなるスマホ・タブレットアプリを使って機内Wi-Fiのエンタメを楽しめるようになっていました。搭乗直後、機内アナウンスでその存在を知り、ドアが閉まる前にテザリングでiPadにダウンロード。これで映画が見られました。

ラインナップはこんな感じ。劇場公開が1年前くらいの割と新しい作品も入っています。

myPAL Playerの映画ラインナップ

ちなみに往路に見たのはin the Heart of the Sea(邦題『白鯨との戦い』)。ハーマン・メルビルが『白鯨』のモチーフにした実話に基づく映画です。映画を見ずに内容を知りたければこちらをどうぞ。

石油の発見前、世界がまだ鯨油に頼っていた頃、とある捕鯨船が悪魔のような白いマッコウクジラに座礁させられ、苦しい漂流の日々を強いられ、極限状態下で極めて不名誉な出来事を強いられるという…。まあ普通に面白かったかな。

そして復路で見たのはDolphin Tail 2。フロリダの水族館でイルカの保護、リハビリ、そして野生に帰す活動を描いたお話。実話をモチーフにしているものの、これといって盛り上がることもなく、よかったねという展開でしたね。劇中登場する尾びれを失ったイルカは美ら海水族館のフジをモチーフにしたのかな。

一つ名シーンっぽかったのは、遠く離れた地での研究プロジェクトへの誘いに参加を渋る主人公の少年にモーガン・フリーマンが懐中時計をプレゼントした場面。その時計はくたびれていて叩けば動き出すけど、すぐに止まってしまう代物。そこでフリーマンが「どんな名品でも眠っていれば役立たずだ」みたいなことを言い、決断を促します。こりゃ使えそうだ。

そしてフライトマップもアプリ内で見られます。

myPAL Playerのフライトマップ

X-MEN アポカリプス

X-MEN アポカリプスをレイトショーで見てきました。今年楽しみにしていた映画2本の内の一本です。ちなみにもう一本はSTAR TREK BEYOND。日本では10月に公開されます。

X-MEN アポカリプス

以下ネタバレなのでご注意を。

先ずは個人的な感想から。「これ、つまらない」です。歴代のX-MEN映画シリーズの中では、『ウルヴァリン:SAMURAI』ほどではないけど、『X-MEN:ファイナルディシジョン』と同じぐらいに退屈でした。理由はまあ「敵が強大すぎたから」かな。どうにも大味になってしまって。TVのCMが淡泊なのでもしかしてと思ってたけど、やっぱりそうだったなぁ。劇中、モールの映画館でSTAR WARSを見た後のジーン・グレイが「3作目は駄作と決まっている」みたいなことを言っていたけど、自虐的なエクスキューズに聞こえました。

本作の敵はアポカリプス。古代エジプト時代から生きている超長寿の男性ミュータントです。昔のアニメではピラミッド内のコールドスリープ装置を使って断続的にリフレッシュしながら生き長らえてたけど、こちらのアポカリプスは他者の体に自身の魂を移して若返ります。古代エジプトらしく転生っぽい感じですね。しかも対象者がミュータントだったらその能力も引き継げるのだそうな。つまり彼の本来のミュータントパワーは乗り移りか。ドラゴンボールのギニュー隊長みたいな。

そのアポカリプスは3,600年前に彼が治めていたエジプトで家来に裏切られ、転生直後に崩壊したピラミッドの瓦礫に埋もれるものの、最後の献体がXファクターを持つミュータント(ウルヴァリンやセイバートゥースの様にほぼ不死身)だったので仮死状態となった末、1980年代に蘇ります。

過去1,000回ほど転生したというアポカリプスは複数の能力を持っていました。分子を操って物体を砂状に変える能力、他者の体を作り替える能力、自己治癒能力、テレポーテーション、バリア、テレパシーなど。まさしく神のような万能っぷりです。原作では巨大化もできたけど、本作でもエグゼビアとの精神バトルで巨体になって圧倒します。

また、アポカリプスは四人の従士フォーホースメン(ストーム、アークエンジェル、サイロック、マグニートー)を従え、自身が不在の5,500年間に発展した人類文明の破壊と粛正を始めます。でもマグニートーがいつまでも他者の下につくわけがなく、裏切るのは見え透いた成り行きですね。

そしてアポカリプスの最後はドラゴンボールのセルそのもの。クイックシルバーの連続パンチを封じた後は円形のバリアーを張ってサイクロップス、マグニートー、ストームらの攻撃を防ぐものの、真打ちジーンのフェニックスパワーに止めを刺されて死亡します。でもこのフェニックスパワーは反則っぽいですね。ファイナルディシジョンでは危険すぎてエグゼビアに封印された別人格という扱いだったけど、本作では何の説明もなく正気のまま唐突に桁違いの破壊力を発揮するのだから、何だかなぁ。原作を知っている人には御しがたいフェニックスパワーをノーリスクで使うのは腑に落ちないし、原作を知らない人には馬鹿げた展開に思えたのではないかと。

なお、エグゼビアの頭髪が無くなるのは原作では彼のミュータントパワーの発露に由来するものだったけど、本作ではアポカリプスに乗り移られる過程で頭髪が消え、それっきりになりました。これはこれでありかな。

他の小ネタとしては、恒例のスタン・リーは解りやすいところで登場しますね。

それからミスティークがラストシーンで着ていた服のデザインがコミックやアニメに近いものになっています。

さて、エンドロールのオマケは崩壊したストライカーの研究所にエセックス社のスタッフが現れ、ウエポンX(ウルヴァリン)の血液を回収するというもの。ならば次回作の敵はシニスター(ナザニエル・エセックス)ですね。マッドサイエンティストの。やはりウルヴァリンのクローンを作るのかな。

本作でリブート版の3部作は完結したわけだけど、興行的に大コケしなければシリーズはまだ続くようです。次回に期待だな。

ファインディング・ドリー

7/16(土)、ファインディング・ドリーを観てきました。

ファインディング・ドリー

レイトショーの3D版だったけど料金は1,600円。普段はもっと安いはずだから初日プレミアでしょうかね?そのためか客の入りはガラガラでした。

ベビー・ドリーのきらきらシール
入場プレゼントはベビー・ドリーのシール。スキャンだと解らないけどきらきらです。
以下、ネタバレを含みます。気になる人は読まないでください。

先ずは感想から。「これ、大して面白くない」です。もちろん個人的な印象にすぎないけど、前作のファインディング・ニモには大きく見劣りするなぁと。

ストーリーは前作にも登場したナンヨウハギのドリーが自身の両親を探すというもの。ただしドリーは生まれつきの健忘症なので、ほとんど何でも忘れてしまいます。それでも時折思い出す断片的な記憶を手がかりにマーリン&ニモのカクレクマノミ親子(正確にはクラウンアネモネフィッシュという近縁種)とともにオーストラリアのグレートバリアリーフからカリフォルニアまで旅をします。

制作者の一人がインタビューで「ドリーの物忘れシーンを描くと、ドリー本人よりも見ている客の方が詳しくなってストレスになる」と答えてたのを読んだけど、確かに序盤はそんな感じです。

あとは、まあありきたりなドタバタ。ドリーの生まれ故郷は水族館併設の海洋研究所なのだけど、ドリーは思うがままに、そして彼女とはぐれたクマノミ親子がそれぞれ強引な方法で目当ての水槽に辿り着き、その後もなかなか目的が果たせないで奮闘。これがどうにも尺稼ぎっぽいのですよね。

そんなわけで、あんまり盛り上がらないのだけど、一番の見所はタコのハンクでしょうか。軟体動物特有のねっとりした動きと擬態能力がふんだんに描かれています。とはいえ終盤、タコがトラックを運転するシーンは何だかなあ。いくらタコの学習能力が高いといったってそれやりすぎだろうと。運転を覚えるシーンもないし、生きものにやらせていい行動範囲の一線を越えたような気がするのですよね。

小ネタとしては、ドリーの両親のナンヨウハギの模様。ドリーと母は背中の濃紺の模様が額のところまで届いているけど、父は途中で途切れています。男親らしく髪が後退しているって表現ですね。

ちなみに劇中、水族館の館内アナウンスは八代亜紀さんが実名で登場します。後で調べたら、各国版の吹き替え時にその国の有名人を登場させているとのこと。八代さんはエンディングテーマを歌っているので、そのまま起用されたようです。ちなみに本作のエンディングテーマはあの名曲、Unforgettable(忘れられない)。なるほど。

アントン・イェルチン死去

映画Star Trekの新シリーズでパベル・チェコフを演じていたアントン・イェルチンが亡くなりました。自宅付近で停車したはずの自分の車に轢かれたのだそうな。サイドブレーキをかけなかったのでしょうか。享年27歳。慎んでご冥福をお祈りします。

アントン・イェルチン
Star Trek Into Darknessで艦を降りたスコットの代わりに機関長を務めたため赤い制服のチェコフ

それにしても残念です。アメリカの映画は3部作になることが多いけど、このStar Trekだけは元がTVドラマだっただけあって、ヒットが続く限り何作でも作られそうなシリーズだから。もうすぐ公開予定の新作Star Trek Beyondが彼の遺作になるとは。クレジットにメッセージが入るんだろうな。

ちなみにパベル・チェコフはロシア訛りの英語を話す若き士官。オリジナルのテレビシリーズでは、当時としては画期的だった国際色豊かなメインクルーにロシア系がいないという背景から登場したキャラクター。そもそもが秀才揃いの宇宙艦隊士官においても一際優秀とされた役をアントンはコミカルに演じていたのですが。

次回作ではチェコフが退艦しているのか、新たな配役のチェコフが登場するのか…。ともかく10月にはStar Trek Beyondを見て彼を偲び悼みたいと思います。

ドン・キホーテは信用ならん

ドン・キホーテの某店にこちらの商品を買いに行きました。

ドン・キホーテ販売のDVDプレイヤー
Webチラシで¥2,980+税。HDMIケーブル無しモデル

チラシには¥2,980とあるけど売り場のポップには¥2,580と書かれていました。「ああ更に値引きなのか。ラッキー」と思いレジに進んだら¥2,980。当然、販売員に確認したら「¥2,580が正解」とのこと。この店舗独自のセールなのかもしれないけど、それがPOSデータに入ってないなんてあり得んですよね。よって「何点か一緒に買えば合算になるから客は気付かないだろう」的な思惑が透けて見えます。ドン・キホーテ、やっぱ信用ならんです。品揃えも「必要な物以外、何でも揃う」って感じだし。

ちなみに、この安いDVDプレイヤーで何をしたいかというとレンタルDVDのダビングです。もちろん私的利用限定の。レンタルDVDは最短日数で借りてきてすぐに返却したいところだけど、最近のDVDはコピーガードが強力で、HandBrakeMac DVD Ripper Proといったソフトではリッピングできなくて。でもEyeTVとDVDプレイヤーを繋げばアナログでダビング可能。画質は落ちるし本編の再生時間分だけ待たなきゃならないけど、この方法ならDVDをデータ化してすぐに返却できるようになります。

なお、HDMI搭載の機種(¥3,980)にしようか迷ったけど、手持ちのEyeTVがアナログデータしか受け付けないので再安のHDMI無しモデルにしました。

ゴキブリはどうやって原人に進化した?

テラフォーマーズ人気漫画『テラフォーマーズ』最大の謎は、火星に放たれたゴキブリがどうやって原人型のテラフォーマーにまでに進化したか。食料は同じく放たれたコケしかなかったはずだし、大気が薄く紫外線を浴び続けたとしても突然変異でどうこうなる次元の進化ではありません。

でも冷静に考えればだいたい筋道が見えてきます。テラフォーマーには体格、体形、髪や目鼻耳口、手足の指まで人の特徴が備わっていて、二足歩行もするし高い知能もあるのだから、人間がベースになったのでしょう。

つまり誰かが初期の未発達な段階のバグズ手術で被験者の人間にゴキブリのDNAを移植したところ、予想外にゴキブリのDNAが優性に働いて暴走。第1巻でティンがバッタ人間に変異したように。

そうしてゴキブリの能力を持った強化人間ではなく、ゴキブリ人間そのものとなり、持ち前の繁殖力で瞬く間に増えていったと。

ただし誰がその手術を行ったのか(きっと中国だろうけど)、行われたのが地球なのか火星なのか(あるいは他の宇宙基地?)、雌雄はどうなっているのか(子孫を残すためには最初に雌雄二体が必要だったはず)、火星に放たれたゴキブリがその後どうなったか(テラフォーミングが進んでいたのだから、漫画には描かれていないけど、どこかにゴキブリそのものが生き残っていても良さそうだ)などは不明です。

シビル・ウォー

映画『キャプテンアメリカ シビル・ウォー』を観てました。以下、ネタバレを含みます。

マーベルTSUMTSUMの携帯クリーナー
観覧者プレゼントのマーベルTSUMTSUM携帯クリーナー

感想を先に言うと「並」。前作のキャプテンアメリカ2ほど面白くはなかったかな。

原作コミック同様、シビルウォー(内戦)というだけあってヒーロー同士が敵味方に分かれて戦います。国家権力の下で活動すべきというアイアンマン派と、国家権力が暴走したときの懸念を訴えるキャプテンアメリカ派とで。

でも実際はテロ事件の首謀者とされたウインターソルジャー(キャプテンアメリカの親友のバッキー)を目の敵にする方と庇う方の戦いみたいに話が展開してました。

キャプテンと親しいブラックウィドーは意外にもアイアンマン側。まあ彼女はロシアやシールド下で活動してきたエージェントだから、組織に属することに抵抗がないのでしょう。そしてお決まりの裏切り。二重スパイが彼女の見せ所だもんな。

そして最後には大将どうしが共通の敵に向かって共闘するというお決まりのパターン。『グレートマジンガーVS.ゲッターロボG』とか『マジンガーZ対デビルマン』と同様ですね。

ただし、それらと違うのは、仲直りして共通の敵であるテロの首謀者を叩きのめして大団円ではなく、アイアンマンとキャプテンアメリカ&ウインターソルジャーが潰し合いのバトルを展開します。CMでも流れていたアイアンマンが2人にタコ殴りされるシーンですね。

他にもウォーマシーンの中のローディは墜落して重症を負うし、キャプテンアメリカ派のヒーロー達は海中の大監獄に収監されてしまいます。まあ、彼らには救いの手が差し伸べられるのだけど…。

そうそう、アベンジャーズ同様ヒーローがたっぷり出て来るけど、アベンジャーズよりは見やすいです。なにしろアベンジャーズの戦闘シーンはヒーローの動きがソフビ人形っぽく、スピード感でごまかしていたけど、そのあたりは改善されていました。特にアントマンは見ていて楽しいですね。一度、ジャイアントマンにもなったし。

残念だったのは、エンドロール後の予告。マーベル作品のお決まりで次回作を匂わせるあれ。次なる戦いが暗示されると思いきや、「スパイダーマンは帰ってくる」でした。まあ、決まってないんでしょうね。キャプテンアメリカも三部作が完結しちゃったし。同じマーベルのヒーローながら配給会社が違って出られないはずだったスパイダーマンを出したので、それに対する配慮かな。スパイダーマンの次回作にアイアンマンが参加するって噂もあるし。

HDDの機嫌が悪くて

先日、Macに繋いだ外付けHDD(3TB)がおかしくなりました。アクセスはできるけど全体がリードオンリー状態に。ブレイカーが落ちたのが切っ掛けだったかな。そのためマウントに時間がかかり、「初期化してください」のメッセージも出るようになりました。もちろん何も書き込めません。

さて困った。初期化の前にバックアップを取ろうにも手元に3TBの空き容量はなかったので。あるのはMac本体に500GBと別の外付けHDDに1.5GBのみ。仕方なく2TBのHDDを買い足しました。せいぜい1,000円くらいしか高くない3TBにしなかったのは、3TB対応のHDDケースを1個しか持っていないから。そう、おかしくなったHDDが繋がっているやつです。これを使うわけにはいきません。

新調したHDDをもう一つの外付けHDDケースであるニコイチBOXに装着。このケースは2個のHDDを1個のHDDと見なして使える優れもの。装着していた2台の内、1TBのHDDを残して500GBの方を2TBに差し替えました。これで3TBのHDDの完成です。

ニコイチBOX

と思いきやHDDをMacが認識しません。このケースは「最大2TBのHDDに対応」のはずだけど「2台合わせて2TBまで」って意味だったのかな。まあ、3TBのHDDが出回っていなかった頃の製品だから。

でも、試しに新しい2TBのみにして繋いでみてもやはり認識されません。いや、860GBとして表示されてたかな。その辺はうろ覚えですが、とにかく2TBとしては使えなかったのですよね。

そこで3TB対応のHDDケースに差したところ、さすがに2TB HDDとして認識されたので初期化。この状態で1TBと共にニコイチのHDDケースに戻し、2台を別々のHDDとして使うモードに変更して電源を入れると、ようやく正しく認識されました。ただし期待した3TBを1台ではなく、2TBと1TBの二台としてだけど。

まあ、現状ではこれが精いっぱいなので、さっそく3TB HDDの内容を分散して2台にバックアップ。1.6TBの動画ライブラリをコピーするのに必要な時間は「二日」なんて表示されます。Macのスリープを解除し、無休で働かせました。

次に3TBを初期化し、バックアップからデータを元に戻します。こちらも1日以上かかったけど、無事、元の環境が完成。以来、3TBのHDDも特に問題は発生していません。

とはいえHDDは意外にデリケートな代物だということを再認識させられました。

スネイプ先生死去

ハリー・ポッターの映画シリーズでセブルス・スネイプを演じていたアラン・リックマン氏が死去しました。リックマンは劇中で最も複雑な背景と秘密を持つ人物を見事に演じていました。ご冥福をお祈りします。

でも私にとってはスネイプ先生よりも前のこちらの方が印象深いかな。

Galaxy Questの1シーン
Galaxy Questの1シーン

Galaxy Questのアレクサンダー・デーン及びドクター・ラザラス役です。二役あるのはこの映画が劇中劇だから。

リックマンは劇中に存在する往年のテレビ番組『Galaxy Quest』でドクター・ラザラスという異星人役を演じたアレクサンダー・デーンという俳優という、これまた面倒くさい設定です。もちろんGalaxu QuestはStar Trekのパロディなので、いわばミスター・スポックを演じたレナード・ニモイですね。

しかもデーンはテレビ放映の終了から何年も経っているのに、ラザラス役でファン交流イベントに引っ張り出されることにウンザリしていて、特に決まり文句の「By Grabthar’s Hammer, you shall be avenged!(グラブザーのハンマーによって、お前は復讐されるのだ!)」を忌み嫌っています。

ちなみに映画の方のGalaxy Questは、テレビ番組を歴史的ドキュメンタリーと信じ込んだ異星人に救援を求められ…。

とにかく愉快なので、リックマンのファンならずとも一見の価値ありです。Amazonでは品切れだけどTSUTAYAで借りられるでしょう。

一番待ち遠しい映画

スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』の公開が一週間後に迫ってきました。でもスター・ウォーズは半年後にDVDで見ればいいかな。私はスター・ウォーズのシリーズ(特に新しい3部作)は退屈して途中で眠くなるのですよね。あれはSF作品というより歴史ドキュメンタリーみたいで。まあ、それが好きな人にどうこういう気はないけど。

で、私が本当に見たいのは『The Martian(邦題:オデッセイ)』です。アカデミー賞の作品賞・監督賞・主演男優賞にもノミネートされています。

The Martian
The Martian

ストーリーは、火星の基地が嵐に見舞われ、宇宙飛行士の一団が急遽星を脱出。その際、マット・デイモン扮する主人公マークが火星に取り残され、一人で孤独なサバイバル生活を送るというもの。

彼の元にあるのは基地の設備と僅かな植物の種子ぐらい。科学知識を動員して火星の土壌から酸素と水を作り出し、植物を栽培して何とか生き延びます。そして救難信号を出し、数年後の救援を待つという壮絶な展開です。

まあでも聞くところでは、そんな絶望的な状況下でもタフに平静を保てるような人じゃないと宇宙飛行士には選ばれないそうで。自分には到底無理だ…。

これに似た作品としては、やっぱり宇宙兄弟かな。日本人初の月面歩行者となった南波日々人は月面バギーでクレバスに落ち込み遭難。酸素タンクも破損して残量僅かな状況でどう生き延びるか…。

そんなわけでコラボ予告動画が公開されていました。

楽しみだ。

エイリアンな魚

このエイリアンみたいな魚はワラズボという名のハゼです。へんないきもの展2の会場に展示されていました。

ワラスボ
ワラスボ

この通り生体ではなく干物なので金網に乗せられていました。また食べたことはないけど美味しいらしいですね。

ちなみにワラスボの生息地は有明海。干潟の中に棲んでいます。

そうそう、映画『The Lord of the Rings: The Two Towers』にこれに似たドラゴンが登場してました。

The Lord of the Rings: The Two Towersのドラゴン
The Lord of the Rings: The Two Towersのドラゴン

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』ってまだ上映しているのですね。私は封切り直後に観たので忘れないうちに感想を書いておこうかと。

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンのバナー

一言で言えば「手に汗握らないSFアクション大作」かな。開始直後からアベンジャーズ総出で激しい戦闘が始まるのだけど、これがどうにもソフビ人形がうねうね動いているようにしか見えなくて。

アイアンマンは人工物だからCGでもいいでしょう。ハルクも人間離れしているから許します。でもその他のメンバーは、おそらく実写とCGを組み合わせているはず。そしてこれが興醒めするのですよね。

思い出されるのが同じMARVELのスパイダーマン旧三部作。あれもソフビ人形のスパイダーマンがビル間でターザンごっこをしてたよな。

そういうわけで、ストーリーを追いつつもアクションシーンが始まるたびにゲンナリ。結局「勢ぞろいモノの」総花的なドタバタ劇だったなあという印象です。正直、つまらなかったかな。キャストがいくらか被るキャプテン・アメリカ/ウインターソルジャーの方が面白かったような…。

で、本作の最後でアベンジャーズからアイアンマンとソーとホークアイが抜けるんでしたっけ。入れ替わりでウォーマシン、ヴィジョン、ウイルソン、スカーレットウィッチが加わるのだそうな。アベンジャーズの3作目は地味なものになりそうだ。敵は最強クラスのサノスなのに。

エビのままでいたい

映画『アリのままでいたい』が公開中です。まだ見ていないけど楽しそうですね。

しかも撮影監督の栗林慧さんと主題歌を歌う福山雅治さんは私にとって同郷の長崎県出身。その上、福山さんと私はは同じ日に生まれたのだよな。何もかも、えらい違いだ…。

それはともかく、昆虫の生態をマクロに動画撮影している点は私の写真にも通じるところがあります。私の場合はメインの被写体がエビだけど、同じ節足動物だしサイズ感も同程度。こちらが愛情をもって接しても決して懐かない点も同じです。

Hairy shrimp
私が好んで撮影するのがHairy shrimp

てなわけで、自分もエビが主役の動画を撮ってみたくなりました。

ただし、水中ではさまざまな制約を受けます。空気残量、水深、水圧、冷え、窒素酔い、流れ、うねり、濁り、浮力、危険生物、そしてダイビング代金。

本格撮影のために海底に三脚を立てるぐらいはできるけど、エビが魚に食われたり、エビが他の生き物を捕まえるシーンを粘って撮るにはリブリーザーでも背負って水中で何時間も粘らないことには。もはやレジャーダイビングでは不可能な領域です。どうにも昆虫映画の真似はできそうにありません。

技術的な面で言うと、栗林さんは内視鏡のレンズを元に独自開発した例のアリの目カメラで撮っていますね。あれは被写界深度が深く、バッタのクローズアップの向こうに遠くの海がしっかり映ります。

対して私は市販の一眼レフカメラと105mmの中望遠マイクロレンズ。寄れば寄るほど被写界深度が浅くなり、エビのアップを撮ろうものならほんの奥行き1〜2mmにしかピントが合いません。被写体が僅かに動いただけでピントが目から外れてしまいます。

いや、そもそも私のカメラではハイスピード撮影が不可。もし印象的なシーンが撮れても鮮明な像によるスロー再生はできないわけです。

動画を撮るならもっと違う機材が必要になるけど、そんなお金はないや。

OS X YosemiteでFrontRowが完全復活!

私のiMac(Late 2009・27インチ)のOS X Yosemite環境でFrontRowが動くようになりました。

Front Rowの画面

参考にしたのはこちらのページ。

Yosemiteで動かしたFront RowをApple Remoteでコントロールする。

Yosemiteにも対応したFrontRowのインストーラーの存在は私も知っていたけど単純にインストールしただけではキーボード操作しか受け付けてくれなかったのですよね。少し離れたところからApple Remote(かつての純正赤外線リモコン)で操作できないと利便性が損なわれます。

でも上記のWebページにmiraの存在が書かれているのを発見。miraは各種アプリにリモコン操作を割り当てるユーティリティです。早速インストールしてみたらFrontRowもリモコン操作できるようになりました。

私は撮り溜めた動画(例えばAnimal Planetの深海魚特集など)をMacで管理していて、たまに見返したくなるので、メディアプレイヤーは必須。よってFrontRowが使えなかった頃はKODI(旧XBMC)MediaCentralといった代替アプリを試したものの、FrontRowの快適さに比べると使い勝手がイマイチだったのですよね。そのため動画ライブラリを参照する際にはわざわざOS X Lionで起動し直していました。

でもこれで安心してOS X Lion環境を切り捨てられます。

Kodiの使用感

関連エントリ:OS X YosemiteでFrontRowが完全復活!


本当はOS X Yosemite用にFrontRowが復活すればいいのだけど、その見込みはなさそうなので代替品を模索していました。いつまでも動画を見る際にOS X Lionに切り替えてってわけにもいかないですしね。

見つかった候補はMedia CentralとKodi(旧XBMC)。ただしMedia Centralは有償なのでひとまずKodiを試そうと。

KODI

で、しばらくKodiを使ってみたけど不満な点がいくつか。

1. 早送りすると音が出なくなる

動画の早送りのためにApple Remoteの右ボタンを長押ししていると音が出なくなります。断続的に押してスキップしても、やはり音が出なくなります。

2. 続きから再生できない

早送りで音が出なくなった場合に再生し直そうと一回層上に戻った後、またその動画を再生しようとしてもできません。

3. iTunesでも再生してしまう

iTunesが起動されている状態でApple RemoteでKodiを起動すると、バックグラウンドでiTunesの動画も再生されるため、多重音声になってしまいます。KodiがiTunesを動かしているわけではないだろうから、Apple Remoteの信号がiTunesにも有効になってしまっているのでしょう。

4. 文字が小さい

プレイリストの文字が小さいです。いわゆる「10フィートUI」(3m離れたところからの操作を想定したUI)を採用しているとの触れ込みですが、だったらもっと大きい文字表示にしてもらわないと。

5. 日本語表示が中華フォント

日本語は日本語フォントではないためちょっと違和感を感じます。

うん、やっぱFront Rowに比べると完成度がまだまだですね。特に1、2、3は使用感を大きく損なうので改善してもらわないことには。でも3はアプリ側で何とかできるのかな? 一応、1と2に関しては開発元のサポートフォーラムに報告してみました。

GODZILLAの感想

GODZILLA見てから1ヶ月経って忘れかけているけどGODZILLAの感想を書いておきます。

一言で言えば「実に面白くなかった」です。途中、つまらないドラマ部分が長くてけっこう退屈しました。

その点、前のハリウッド版GODZILLAの方が断然面白かったなぁと。親個体がニューヨークの街を闊歩し、孵化した幼体がマジソン・スクエアガーデンを駆け回るやつですね。もっともあれは「ゴジラってあだ名の巨大イグアナ」の話で、敵の怪獣は出てこないし光線も吐かないけど、ゴジラだと思わずに一つのパニック映画として見れば良くできていました。

さて、今度のGODZILLAはゴジラファンの監督が作っただけあって、ゴジラが前作のような倒すべき相手ではなく、抗いようのない天災の象徴として描かれています。そしてゴジラ映画の王道である「大怪獣どうしのバトル」にもなっていました。題して『ゴジラ対武藤夫妻』かな。敵はムートー(MUTO)というギャオス似の昆虫系巨大怪獣のつがい。新シリーズの手始めなので有名どころを倒すわけにもいかず、敵役に新怪獣を持ってきたのでしょうね。

でも腑に落ちない点も。放射能で成熟と巨大化するのはゴジラではなくムートーの方。兵士が平然と扱えるほど厳重に密閉されたであろう核物質を遠くから検知できる高感度を持っています。富士山麓の原発をメルトダウンさせ、その周辺地域を壊滅させたのもムートーでした。

ちなみにあの有り様だと東海道新幹線は東西に分断されたのだろうな。もちろん道路も。
だとすると日本の運輸・物流には大打撃。本州の太平洋側のど真ん中をやられて復興させようにもできず日本経済はえらい目にあったことでしょうね。

対してゴジラは「大自然の摂理の体現者」みたいな扱い。自然の均衡を破るものが現れたら対抗手段として目覚めるような。そのためムートーを退治しに何処からともなく泳いできて、いざ倒したら海に帰って行くという人間にとって非常に都合のいい存在に描かれています。何となくウルトラマンっぽいかな。「さすらいの怪獣退治人」みたいな感じですね。倒したムートーを喰うわけでもないし。

いや、古代にはムートーがゴジラを喰ってたのだっけ。冒頭、マニラのウラン鉱山の地中で化石化したゴジラの亡き骸に卵が産み付けられていた描写があったような。ならばゴジラもやっぱり放射性物質に惹かれる生物か。ほんでもって両者はヘビとカエルみたいな関係ですかね。一般的にはヘビが捕食する方だけど、デカいカエルは小さいヘビを食ってしまいます。個体どうしのサイズや成長度合、数によっても力関係が変わってくるわけです。ならばゴジラとしては遠路はるばる泳いででも因縁深いムートーの繁殖を阻止しないと拙いわけだ。

とか、あれこれ理屈を考えたところでゴジラなんて単体で成立した第1作目を除けば、どう描いても陳腐な話になりがちので、いっそのこともうちょっと怪獣プロレスの割合を増やして(ドラマは短縮していいから)、昼間のシーンとして見せて欲しかったです。

その点でいくと、昨年公開されたパシフィック・リムの方がよっぽどゴジラ風の(ゴジラ作品と同年代のロボットアニメなどの)テイストを含んだ面白い作品だった気がします。

まあ、本作は「ゴジラの出てくる面白い映画が見たい人」ではなく「とにかくゴジラが見たい人」向けかな。私は前者なのであんまり楽しめませんでした。駄作とは言わないけど、私の好みではないです。

それでも興行的には成功して次回作が作られるようだから、そちらに期待しましょうかね。次はモスラやキングギドラも出てくるらしいし。

ゴジラ全28作一挙放送

7月25日の『GODZILLA』公開記念として、この週末の連休に日本映画専門チャンネルで歴代のゴジラ映画28作が放映されます。

ゴジラシリーズ、中には駄作っぽいのも多いけど、一応全作品録画してMacのHDDにコレクションするつもりです。とりわけ『ゴジラ対ヘドラ』が見たいかな。内容はもうすっかり忘れたけど、核による天災の象徴 vs. 環境汚染の産物という構図ですね。

ゴジラ対ヘドラ

もちろんDVDを借りてくればいつでも見られるし、Gao!なんかのオンデマンドでも視聴可能だけど、お金かかるんで。

でもゴジラシリーズは全29作あるはず。ああ、ハリウッド版の前作が漏れていますね。あれはゴジラっていうより「あだ名がゴジラの巨大イグアナ」だからなあ。それはそれで爬虫類好きにはたまらんのですが。