Dune 砂の惑星

Dune/砂の惑星

先日、『Dune/砂の惑星』の新しいトレーラーが解禁されました。米国の公開は10月22日に延期されたので日本の方が先になるのですね。

私もDuneのファンで、昔、原作小説も読んで、AIを排した102世紀の世界観に魅了されたものです。クイザッツ・ハデラッハ(超越者)、ベネ・ゲセリット(修道女秘密結社)、フレーメン(砂漠の民)、スティルスーツ(体から出る水分を100%リサイクルする砂漠の民のタイトな服)、モアディブ(救世主の呼び名)、メンタート(人間コンピュータ)、ナビゲーター(ワープ航行を担う奇形化した超能力者)、ヴォイス(声で相手の行動を強制する超能力)、サンドワーム(超巨大な砂虫)、そしてメランジ(長寿や超能力をもたらす宇宙で最も貴重なスパイス)…。

かつてのデビッド・リンチ版の映画も彼らしい独特の悪趣味な雰囲気があって大好きなのだけど、どうにも無理やり詰め込んだ感があり、ストーリー展開でバランスの悪い作品だった感は否めません。当時、最高額の予算で作られたのだっけ。

そして、『ポドロフスキーのDUNE』もAmazonプライムビデオで見たけど、まあ、あれはちょっと…。リンチ版とは違う方向で異色さが際立っているけど、頓挫して制作されなくてよかったと思います。きっとリンチ版以上のこっぴどい失敗作になっていただろうから。

そこでドゥニ・ヴィルヌーヴによる今作に期待するのだけど、ちょっとだけ気になってることが。以下、少々ネタバレを含みます。

フェイド・ラウサは?

リンチ版ではスティングが演じていたフェイド・ラウサ。ある意味、ハルコンネン陣営におけるポールのカウンターパート的な人物なのだけど、キャストが発表されていません。シークレットなのか、あるいはラバン(デイブ・バウティスタ)にキャラクターが一本化されたのか…。

アリアは?

ポールの妹のアリア役も発表されていませんよね。

上映時間は?

原作がある以上、ストーリーは大きく変えようがないわけで、一連の物語が2時間、ないし3時間に収まりますかね?まあ、二部作や三部作とかにしてくれてもいいけど。

というかフェイドやアリアの見せ場は話の後半だから、やっぱり二部作構成でしょうかね。両者とも後編に出てくると。

トレーラーから推測するに、今作はアトレイデス家が敵の陰謀によって崩壊し、砂漠に逃げ延びたポールがゲリラのリーダーになってハルコンネン軍とゲリラ戦を繰り広げるあたりがクライマックスになるのかも。

ガーニーはジョシュ・ブローリン

最後に小ネタを。

今作だとアトレイデス家の剣術師範で楽士ガーニー・ハレック役はジョッ・シュブローリンです。サノスの。

でもリンチ版ではパトリック・スチュワートが演じていました。まだジャン・リュック・ピカード艦長になる前です。エンタープライズ号で宇宙を駆け巡り、カターンの笛を吹くよりも先に、遠い宇宙の戦士になって、リュートみたいな楽器を弾いていました。

SLAM DUNKの新作映画に期待すること

先日、SLAM DUNKの新作映画が作られると発表されました。

slamdunk movie

SLAM DUNK、私は読んでいなかったのだけど、昨年になってフィリピン人の英語の先生たちと話を合わせるためにアニメを一気見しました。フィリピンではバスケ自体が人気スポーツだし、日本のアニメも親しまれています。

で、なるほど確かにSLAM DUNKは名作の座に値する作品ですね。ごく短い期間の物語で終わったのが残念だけど。

実は私もNBAのオールドファン。差し当たり赤木のモデルはパトリック・ユーイング(ニューヨークのキングコングと呼ばれていた)で、桜木のモデルはデニス・ロッドマンか。ユニフォームもシカゴ・ブルズ風ですね。いやあ懐かしい。そういやロッドマンは自分ではほとんどシュートせずにリバウンドばっかり獲っていたのだよな。ゴール下では比較的小柄(身長2mぐらい)で不利なのに。

さて、今になって映画化されるのだからアニメ未公開のエピソードを望むとして、他にも希望があります。ぜひ「3DCGにしてほしいな」と。キャプテン翼とかもそうだけど、アニメはアニメ。スポーツの試合には見えないのですよね。一人二人がフォーカスされたら他の選手が止まっているかのようで。

でも、せっかくSLAM DUNKの原作は射実的な画風なのだし、試合中の全シーンのプレーをデザインして実際の選手に再現させて、それをモーションキャプチャで、かつ360°カメラなんかも駆使して、実写さながらのバスケットボールを表現してもらいたいなと。

ブラックパンサー死す

ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマン氏が亡くなりました。享年43歳。大腸がんだったそうで。奇しくも安倍総理も持病の大腸炎で辞職を発表したばかり。大腸はデリケートな臓器なのでしょうかね。

ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)

なお、ボーズマン氏は確か、弥助(400年以上前に来日して織田信長に仕えた黒人の侍)を演じる予定だったはずだけど、果たされなかったのですね。その点も重ね重ね残念です。できることなら紫色の汁を飲んで回復して欲しかった…。

謹んでご冥福をお祈りします。ワカンダ・フォーエバー。

X-MEN ダーク・フェニックス

X-MEN ダーク・フェニックスが公開されたので見てきました。

X-MEN ダーク・フェニックス

ちなみに私はマーベルの中でもX-MENシリーズが一番好きです。AvengersもInfinity WarとEndgameこそ集大成で良かったけど、その前の2作は総花的で退屈だったし。

その点、X-MENシリーズは人種差別問題がベースになっているので、話に深みがあるように感じます。そしてダーク・フェニックスは原作コミックおよびアニメの有名シリーズの一つなので私にとって見逃せない作品でした。

さて、以下はネタバレ多数です。気になる人は読まないでください。


私の感想は「これ、わざわざ作る必要あったの?」です。そして「X-MEN終焉と言うだけあって見事にX-MENシリーズの息の根を止めてくれたなぁ。興行的に…」かな。何しろ退屈して途中で眠くなるほどだったので。

ストーリーを振り返ってみると、NASAのスペースシャトルが宇宙で遭難したので、X-MENが救出活動に向かい、宇宙飛行士全員を救出したものの、途中でジーンが謎の放射線(?)に被爆して、以後ミュータントパワーが不安定になり暴走するという話だったかと。

そしてジーンの暴走を止めようとするX-MEN、マグニートー、それにジーンの強大な力を奪おうとする謎の女が登場してひたすらバトルするだけの実に薄っぺらい展開だったような…。

そもそも映画3作目のX-MEN The Last Stand(ファイナルディシジョン)でも、「ダーク・フェニックス」という呼び方こそされていなかったものの、ジーンの最強ミュータントパワーの暴走が描かれていたわけで。若い世代のキャストでやり直したかったのかもしれないけど、見事に失敗してしまった印象です。

そう、The Last Standではマグニートーがゴールデンゲートブリッジを捥ぎ取ったり、ジャガーノートとシャドーキャットの鬼ごっこがあったり、他にも様々なミュータントパワーの見せ場があったけど、本作ではレギュラーメンバーによるありきたりなシーンばかり。斬新なミュータントパワーの対決こそがX-MENの真骨頂なのに。逆算して考えれば、X-MENの新しい映画を作るなら、目新しいミュータントパワーなり見せ方ありきで作らないと失敗すると思います。

よってどうせなら昔のアニメのようにシャイア帝国(異星の先進文明国)やリランドラ女王を登場させ、インペリアルガード(帝国軍)の面々とのバトルロイヤルにした方が良かったかもしれません。

ちなみに昔のアニメだと、ダーク・フェニックスの話にはセバスチャン・ショウやホワイト・クイーンらが登場するけど、どちらもX-MEN First Classで既に使っちゃってますからね。

ともかく、一連のX-MENシリーズもこれで打ち止めかと。DisneyによるFOXの買収によっていよいよX-MENの面々もMCUに合流する形でリブートされていくのだろうから。その際、二代目ウルヴァリンは原作通りガッチリ体型の小男にしてもらいたいな。

Avengers: Endgame

Avengers: Endgameを初日の初回上映で観てきました。

アベンジャーズエンドゲームのロゴ

ちなみに入場者プレゼントの起き上がり小法師はブラックウィドー(だよね?)が当たりました。

Endgameの入場者プレゼントのブラックウィドー起き上がり小法師

さて、下のトレーラの先はネタバレです。映画の内容を知りたくない人は読まないでください。


最初に感想を言うと「大満足」です。MCU全22作品を見てきた一人としては、とても納得感のある良い作品だったなあと。しばらくしたらもう一回観に行こうかな。

スーパーヒーローが半分消滅したままだと次の映画が作りづらいので、どうにかして大半が生き返るというストーリー展開は決定的だったから、私は「過去に遡って総当たり」か「なんとかサノスを倒してから神龍を呼び出す」のどちらかだと予想していたけど、「みんなを生き返らせてから総力戦」はもっと良い展開だったと思います。さすがです。

無敵のサノスの居場所が序盤であっさり突き止められ、大義を成し終えて満身創痍で隠居していた彼が殺される展開には驚いたけど、掴みはOK。とはいえラスボスはサノスじゃないと観衆は納得しないから、生残したアベンジャーズが皆を生き返らせるベく、現在では消失したインフィニティストーンを過去に拝借に行き、その過程で数年前の無傷なサノスが立ちふさがるというのも抜群でした。

その際に鍵となるのがアントマン。「量子世界を通れば過去のどの時点のどこにでも行かれる」という設定は都合が良すぎる気がするけど、SF作品は大なり小なりそうだもんな。同じマーベルのX-MENの昔のアニメなんかでは機械のブレスレットだけで時間移動していたし、キャプテン・マーベルが自力でタイムトラベルするのだと話が広がりません。

でも例のあの白いユニフォーム(てっきり宇宙服かと思っていた)を着て、みんなで過去に戻り手分けして石をかき集めさせることで、様々な人間模様を描くことに成功しています。

キャプテンアメリカ

本作で何が一番良かったかって、サノスを倒した後でキャプテン・アメリカが後始末のためにインフィニティストーンを過去に戻しに行ったものの仲間が待つ現代には戻らず、代わりに高齢の姿で現れたこと。彼は70年以上前に氷漬けにされてペギー・カーターとのダンスの約束を守れなかったけど、その失意の人生をやり直せたという。人間でありながらミョルニル(ソーのハンマー)を持てるほどの高潔な人物が幸福な生涯を送れたのは実に感動的です。

トニー・スターク

もう一人のリーダー、アイアンマンの描写も秀逸でした。本作をタイムストーンで過去に戻って戦うシナリオにしなかったのは、彼を父親にするためだったのでしょう。それだと新たな生命が生まれなかったことになってしまうから。

残念ながらトニーはインフィニティストーンを使ったことで力尽きて命を落としたけど、サノスを殺した後なのにスターク製ガントレットが奪われる可能性を予見してストーンをかすめ取れるようアーマー(おそらくガントレット側も)を開発していた点も天才としての面目躍如でした。

彼は過去に行って「ポッツ」と名乗り、父ハワードと子育てについて語らいます。地味に感動的なシーンでした。

そしてペッパーは最終決戦に自らもアーマーを着て『レスキュー』として参戦しますね。彼女にも心境の変化があったのでしょう。以前は戦地に赴くトニーをいつも制止していたけど、今回ばかりは悲劇を繰り返させるわけにはいかないから。トニーの死もしっかり受け止めていた様子でした。

ブルース・バナー

ハルクは愉快な人に変貌していました。Trailerでユニフォームを着ていたのに違和感があったけど、バナーとハルクの中間であり続ける術を獲得したのだと。Thor: RagnarokやAvengers: Infinity Warでもそうだったけど、もはや貴重なコメディー担当ですね。

そしてγ線の副産物であるハルクはスタークとは違ってインフィニティストーンを使っても生き残りました。さすが。

ソー

BIG4の内、ソーだけはえらい変わり様でした。ヴォルスタッグがと思うぐらいに。

そのソーも死んだ母と再会する機会を与えられますね。スターク父は人間なのでトニーを息子だとは見抜けなかったけど、ソーの母は魔女なのですべてを見抜いて彼と接しました。この対比も特徴的でした。

また、彼とは対照的にブリュンヒルデ(ヴァルキリー)はすっかり「漁師町のおかみさん」みたいになってて、女性の順応力の高さを象徴していました。

ちなみにその二人は6月公開のMEN IN BLACK INTERNATIONALでも共演していますね。劇中、ソーいじりもあるようで。

キャプテン・マーベル

キャプテン・マーベルはこの映画でも特別ゲストっぽい扱いでした。強すぎるので見せ場を多くすると彼女の映画っぽくなるから、宇宙を漂流するスタークを救出するなど助っ人的な存在にとどまっていました。まあ、妥当でしょう。

もちろんブラックウィドー、ホークアイ(ローニン)、その為すべてのメインキャラクターの活躍も抜かりなく描かれていたし、いやぁ、大満足です。

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