サラサラヘアー

今週末、三連休のフィリピンは台風に見舞われそうです。またルソン島横断コースかな。さしあたりアニラオは潜れなくはないけど波が高くて濁りも入るパターン。行く予定を立てなくて良かったぁ。


そのアニラオのオランウータンクラブ。いつも見るよりもサラサラのロングヘアーな個体。念入りにブラッシングされている感じです。

オランウータンクラブ

オランウータンクラブ

ダイビングガイドは目ぼしい生き物を見つけるとジェスチャーでサインをくれます。エビ・カニ類はチョキ、ウミウシは指を曲げたチョキという具合に。そしてこのオランウータンクラブのサインは両手をグーにして胸を交互に打ち鳴らす仕草。そうゴリラのドラミングですね。

でも、同じ類人猿でもオランウータンはゴリラとはけっこう遠い間柄。ドラミングもグーではなくパー、ゆっくりではなく1秒間で6回ぐらい素早く打ち鳴らします。まあ、便宜上のことだからそれでもいいけど。

ネムブロータ・ルチランス

アニラオのウミウシ。名前はネムブロータ・ルチランス。和名はまだ無いようです。

ネムブロータ・ルチランス

ほんでもって色違い。たぶんこれも同じ種類。

ネムブロータ・ルチランス

背中のど真ん中から生える赤黒い二次鰓が特徴ですね。 私は普段ならウミウシも正面顔を撮るのですが、居場所によっては上からのアングルになることも。というか、そういう場合の方が多いかな。

頬ずり

グアム近海にまた熱帯低気圧が発生しました。これ29号になるのかな。日本の近くに来るかはまだ解りません。


アニラオのダイアナウミウシ…かな。色と模様が違うけど、そのへんは個体差のような気がします。触覚と鰓は同じなので。

ウミウシ二匹

交接の場合、お互いの体の右側をくっつけ合うわけですが、この時はほっぺたをすり合わせていました。 こちらが直前の写真。

ウミウシ二匹

ああ、これなら交接の後って感じがします。

iPhone 5のバンパーにストラップを付ける

私のiPhone 5は数ヶ月前から不意に再起動するようになりました。よくあるのはPodcastを聴いているときに急に音が止まるパターン。とはいえPodcastアプリを使っているときとは限らず、放置していても勝手に再起動します。多いときで1日に3回ぐらい。

いつぞやは旅先で夜中に再起動したらしく、Sleep Cycle(眠りが浅いタイミングで起こしてくれる目覚ましアプリ)が無効化され、あやうく寝坊するところでした。 その後も一向に改善される様子がないので、ついに見かねて今週末にでもApple Store渋谷のジーニアスバーに相談に行こうと考えてたら、パタッと現象が出なくなりました。「Apple製品は持ち主の機嫌を伺って修理に出そうとすると立ち直る」って都市伝説がありますが、そんな感じ。

まあ、真相は先日リリースされたiOS(7.0.3)でようやくバグが取れたってところでしょう。


私はiPhone 5にこちらのバンパーを付けていました。

でも何度か落とす内に微妙に歪んできました。このバンパーはiPhone 5を収納したら蓋のパーツをスライド式で装着するのですが、どうも正確にかみ合わなくなって。まあ、約一年間、バンパーの役割をしっかり務めてくれたってことなのでしょう。

そこで新たにこちらのバンパーを買いました。

同じくアルミ製ですが、より安いし、0.7mmで装着しても小振りなのがいいですね。

ただしこのバンパーにはストラップホールがついていません。写真を見ててっきりストラップホールだと思っていた左下の出っ張りはネジ止め用でした。

私はiPhoneに必ずストラップを付けます。そうしないと落っことしやすくなるから。そこでストラップ機構を自作することにしました。

新しいバンパーを見渡して、サイドの横長の穴に着目。これってアンテナ用ですかね。

用意したものは荷造り用のクラフトテープ。いわゆるガムテープみたいなやつです。これを4mm x 50mmぐらいに切り出しておきます。

後の手順は以下の通り。

  1. バンパーの穴の外側からストラップを通す。
  2. バンパーの内側でストラップの輪っかにクラフトテープを潜らせてる
  3. クラフトテープをバンパーの内側に貼り付ける
  4. バンパーにiPhone 5をセットし、バンパーをネジ止めする

iPhoneのアルミバンパーにストラップを装着
バンパーの内側の黒い箇所がクラフトテープ。 ストラップをくぐらせてからバンパーに貼り付けます
iPhoneのアルミバンパーにストラップを装着
完成図。手前はスルメイカです

これで新しいバンパーにもストラップが装着されました。

この方法ではクラフトテープがちぎれればストラップはもげてしまいますが、使ったクラフトテープが糸入りなのでそこそこの強度もありそう。

でも、願わくばこのバンパーのメーカーに最初からストラップホールが用意された改良版を発売して欲しいものです。右下にも出っ張りができてもいいから。

フィリピン航空ったら

私は毎年3〜4回フィリピンに渡航します。目当てはもちろん妖艶な女性とのセクシャルなナイトライフ…ではなく水中写真の撮影。なにしろ沖縄あたりと比べてもマクロ生物の種類と生息数が圧倒的に多いので、マクロ写真の修業にはうってつけです。移動も往復1日ずつで済むし。

さて、先日のアニラオ行きで乗ったフィリピン航空(PAL)は往復とも新しめのB777でした。トイレの壁が鏡張りのタイプ。しかも機内Wi-Fiを導入してある機です。フィリピン航空の機内Wi-Fiサービス

シートポケットの案内紙を見るとWi-Fiサービスは有料とのこと。最低料金は$5(30分)。まあ良いでしょう。飛行機のエコノミー席からFacebookに機内食の写真でも上げればちょっとしたネタになります。

さっそくiPhoneでWi-Fiにアクセスし、アカウントを登録してログインしたら「15分無料」と表示されました。なるほど初回利用者向けのお試し価格なのかな。だったらなおのこと使わない手はありません。

「Buy Now」をクリックして先に進み、求められたクレジットカード情報を入力して確定ボタンをクリックしたもののエラー。後でアクセスしろという表示。とはいえしばらくたってから試しても結果は同じ。

感触的には機内のWi-Fiは動いているものの、外との通信が切れている状態のようでした。そのためクレジットカードの認証ができず先に進めなかったと。機内アナウンスではちゃんと「Wi-Fi使えます」と言っていたのですが…。

結局、往路で表示できたのはPALのWi-Fiサービスページ(おそらく機内サーバーで運用)に保存してある数本のニュース記事(英文)のみ。でもそれってWi-Fiが使えるとは言わんですよね。案内紙には「メールやSNSなどの軽い用途にどうぞ」とあるのだし、外にも繋がってくれないと。

で、復路の飛行機に至っては「当機ではWi-Fi使えません」だと。まあその方が親切かな。

でも、いかにもフィリピンって感じのサービスレベル。他にも、機内食を出した際や着陸態勢時も座席のリクライニングを戻せと言いません。

そのため前の座席に座っていた長身のオオバマ大統領みたいな黒人男性に自分でお願いしなきゃなりませんでした。まあ、彼は快く座席を戻してくれましたが。

スマホの充電に便利なUSB端子も終始使い放題。他所の航空会社だと、離着陸のシートベルトサインが出ているときは「何かあった際に避難の邪魔になるから抜け」と言われるところですが。

ほんでもって座席エンターテイメントの映画も突如液晶画面が固まったかと思ったら真っ黒に。私だけでなく周りを見渡すと全員の画面が同じ状態。そしてしばらく経つとペンギンマークと大量のメッセージ類が表示されました。Linuxで運用されているものの、あまり枯れていないのかも。

まあ、そこはフィリピンです。大目に見てあげなきゃな。

フィリピン航空の機内食
機内食。ようやくビールがサンミゲルになりました。 フィリピン航空はサンミゲルの子会社なんだから、こうあるべきです。 でも、他の人はColt 45(アメリカ産)だったり。 どういう仕入れなんだか…

三者会談

アニラオのウミウシ。よく見ると三匹とも別々の種類です。

ウミウシ三種
左がアンナウミウシ、下がミゾレウミウシ、右上がダイアナウミウシ

なぜこの三種が一箇所に集まっていたのかは不明。

ウミウシ類もおそらくフェロモンを感知して広い海の中で交接相手の同種を見つけているのだと思うけど、三種ともフェロモンが似てたのかな。ほんでもって実際に会ってみたら「何だ別種じゃん」と。  

アニラオのウミウシ

アニラオの海はアンナウミウシだらけでした。

アンナウミウシ

どれくらいかというと、毎回のダイブで常に20個体ぐらいは見かける感じ。

アンナウミウシ

最初の1、2個体は撮ったけど、あまりに頻繁に見かけるので、早々に無視する対象になりました。

バブルコーラル夫妻

昨日、コナミスポーツの筋トレコーナーでダイビング仲間の一人に会いました。彼は9月の連休に某ダイビングショップ主催のセブツアーに行ったそうな。

どうやらお天気も良くなかったようですが、それにも増して残念だったのは同行者がシニアダイバーばかりだったこと。いやシニアでもちゃきちゃき動ける人なら何ら問題はないものの、エントリした海底で20分も他者の潜行を待たされたり、海底でようやく集合できて行動を開始しても10分で浮上とかは私も勘弁願いたいな。


アニラオのミズタマサンゴカクレエビ、通称バブルコーラルシュリンプのペア。

バブルコーラルシュリンプのペア

このエビはミズタマサンゴを覗くとちょいちょい見かけますが、ペアを見かけたのは初めて。しかも2匹ともこちらを向いて並んでいるし。

右側が心持ち赤いので卵を持ったメスでしょうかね。透明のカクレエビの卵は薄いオレンジ色の場合が多いから。

MavericksでFrontRowが復活?

関連エントリ:OS X YosemiteでFrontRowが完全復活!


明日の22日(日本時間の23日)、新しいiPadなどとともにMacの新OS『OS X Mavericks』が発表される見込みです。Mavericksは月内に発売開始かな。

Front Rowのアイコンとはいえ私はいまだ自宅のiMacでLion(2011年7月発売)を使っています。現行のMountain Lion(2012年7月発売)の前のバージョンですね。理由はFront Rowが便利すぎるから。

Front RowはMacをAppleTVのようなメディアプレイヤーにする純正アプリ。離れたところからApple Remote(Apple純正の赤外線リモコン)を使ってMac内のコンテンツをフルスクリーン再生できます。
私はMacに繋いだ外付けHDDにビデオ(最近はNHKの『ダイオウイカ』や『深海鮫』がコレクションに加わった)を録り貯めているため、このアプリが必須です。
アメリカでの映画の予告編をザッピングできるところもいいのですよね。

そのFront RowがMountain Lionでまったく動かなくなったので、私はLionから移行できないでいました。PLEXやMacCentralMediaCentralといった同ジャンルのアプリも試したものの似て非なるものだったし。

でも、ここにきて良い情報を発見。フランス語ですが、Youtubeのデモ動画が貼られているので内容は解ります。どうやら有志がMountain Lion向けのFront Rowインストーラーを作ってくれたようです。今年の8月中旬にリリースされたみたいですね。

さっそくダウンロード。どうせならとMountain LionではなくMavericks(GM)にインストールしてみたところ、あっさり動きました。これで晴れて私のiMacも最新OSに移行できそうです。実に1年3ヶ月ぶりか。

と思ったのもつかの間、確かにDockから起動すれば動くしキーボードでは操作できるけど、肝心のApple Remoteに反応しません。起動はおろかメニュ操作も不可。これだと魅力激減です。

まっさらなMarvericsだからだろうと思い、Apple RemoteのMENUと右ボタンを長押ししてiMacにペアリングするも、やはりFront Rowは無反応。上下ボタンでMacの音量の調整はできるので、赤外線信号が無視されているのではなく、Front Rowの起動や操作との連携が切れているようです。

ああ、まだしばらくLionを使い続けることになりそう。MavericksはMacBook Airだけで使うか。

個人的な希望を言えば、Appleに純正のFront Row後継アプリを出してほしいところです。近年のMacは赤外線受光部がないのでリモコンにiOSデバイスも使えるようにして。

あるいはBluetoothリモコンでも良いし。

ほんでもってアプリ名は『Apple TV』かな。つまりセットトップボックスのApple TVをMac上で再現するアプリですね。映画や音楽もリモコンの簡単操作で買えたり借りれたりすると。

例えば、それが入ったMac miniをリビングの大画面テレビに繋いでおけば、けっこう楽しいメディア視聴環境ができ上がると思うのですよね。Apple、前向きに検討してくれないかな。

スーツケースをラッピング

台風28号まで発生しました。今のところ日本列島には来なさそうだけど、小笠原諸島には到達する予想が出ています。今秋はすでに小笠原丸の航海にも影響が出まくっているけど、またか。今週末の伊豆やらの海も大荒れかも知れません。我々ダイバーにも馴染みがある伊豆大島、受難だ…。


先日のアニラオからの帰り、マニラ空港で搭乗15分前というタイミングで私の名前が館内コールされて呼び出しをくらいました。

何事かと搭乗口に出向いたところ、搬送時に私のスーツケースが開いてしまったとのこと。なるほど私のスーツケースはもう13年目なので相当くたびれています。何かの衝撃で開いてしまう可能性は大いにありましょう。

その後はフィリピン航空の女性スタッフに連れられ、普段乗客が通ることのない通路を通りながら2階下の到着フロアに移動。イミグレーションと荷物受け取りのベルトコンベアーがあるフロアですね。

しばし待つとベルトコンベアーの横のドアからバックヤードのスタッフが私のスーツケースを抱えて持って来たので、内容物を確認し、書類にサインしたら一つ上の階の出発フロアに移動。そこでスーツケースをラッピングしてもらいました。

ラップされたスーツケース
ラップされたスーツケース ラッピングマシン、7月に行ったマナド空港で見かけて面白く思ってたけど、 早々に自分も世話になるとは…

ラッピング作業は見ていて楽しいですね。手慣れたスタッフが回転台にスーツケースを立ててラップを巻き付けながら2周。スーツケースを横置きにして更に2周。ハンドルとキャスターの箇所をハサミで切れば完成です。

料金は一律160ペソ。370円ぐらいかな。200ペソ札で20ペソ2枚のおつりがきたので、次回行くときののチップに使えますね。ちょうどよかった。

再び荷物を預けたら出発ゲートに戻り、なぜか優先搭乗扱いにしてもらいました。イレギュラーな客はさっさと通してしまえってなもんでしょうかね。

もちろん荷物は成田空港に無事受けとれましたよ。

ドラゴンフルーツ?

アニラオのハナイカです。10cmほどもある大人の個体でした。

ハナイカ

この通り茶、黄、紅がベースのド派手なイカ。

ハナイカ

もちろん体色は変わります。

ハナイカ

どことなく南国産のドラゴンフルーツっぽいかな。特に短くて赤い触腕が反り返っている点が。

ちなみにドラゴンフルーツはサボテンの実だそうです。

ロングノーズホークフィッシュ

今年は台風が容赦ないですね。10月も後半だというのに27号が発生。伊豆大島などに大きな被害をもたらした26号と似たコースを辿ると見られます。

しかも21日の時点で中心気圧が925hPaという予想。日本への最接近がその2〜3日後なので910hPaなんて強烈な台風が襲うやも。まだ先日の大雨で地盤が緩んでいるだろうし、コース次第ではまたもや甚大な被害をもたらしそうです。

さらには太平洋の海水温が高いので、これで打ち止めでもなさそう。事実、マリアナ諸島の付近では28号の卵が産まれようとしています。

地球温暖化や海水温の上昇傾向が進んでいる以上、毎年こうなるのでしょうかね。たまらんです。


アニラオのクダゴンベ。英名はLongnose hawkfishというそうな。

クダゴンベ
構図はこちらの方がいいけいど…
クダゴンベ
写りはこちらに分があります

赤いチェック柄が人気のこの魚、アニラオではかなり接近できました。この通り、尻尾が画角から見切れているし。

一緒に潜ったタンク数70本ぐらいの男性が容易に見つけるものだから、船に上がって「名人ですね」と話しかけたら「前回同じとこで潜って居場所を覚えてた」だそうな。そう、彼はパシフィコアズールリゾートの常連さんでした。

リニア新幹線は要らんと思わない?

JR東海のロゴ発表から一ヶ月が経ち少し古い話題になったけど一応触れておきます。リニア新幹線の話、私は否定的です。壮大な無駄だと思うから。

批判にありがちな「外の景色が楽しめないからダメ」なんて言う気はありません。飛行機だってそうだもの。直ぐに窓の日よけを下げろと言われるし、上げたところでひたすら雲だから。

でも、諸々考えると、つくづくリニア新幹線には見込みがなさそうな気がするのですよね。

《時短効果》

一番のうたい文句に「品川から名古屋まで最速40分」などと言われているけど、途中の各駅に止まれば72分かそれ以上かかるそうです。停車時間に加えて減速と再加速が必要だから。でも、そうなると現行の89分〜よりも圧倒的に速いとも言えません。品川駅が地下深くに作られるならなおさらです。

また、神奈川から乗ろうとすると橋本は新横浜よりも都心から遠く不便です。

まあ、車両基地を造る関係で新横浜近辺にできなかったのだろうけど。

よってリニアはほぼ品川⇄名古屋のシャトルとして運用されるのでしょうね。結局、リニア新幹線による時短の恩恵を受けられるのは品川にアクセスしやすい人に限られそうです。

《ライバルは?》

東京⇄名古屋の移動に飛行機を使う人はほとんどいないので、リニア新幹線の最大のライバルは在来の新幹線にほかなりません。

しかもリニアが事実上の品川⇄名古屋のシャトルなら、その他の駅を基点にする乗客には無縁なわけだから、乗客数の面でリニアの方が分が悪い気がします。

例えば東京駅に近い人が名古屋に行く際、わざわざ品川に移動してリニアに乗ったりはしませんよね。同じく名古屋よりも西から東京方面に行く人もリニアに乗り換えたりはしません。

それに熱海や掛川、浜松なんかにもそれなりの乗降需要はあります。

ダイバー目線で言えば、大瀬崎(日本でもっとも多くのダイバーが詰めかける)に近い三島駅まで新幹線を使う人も多いのですが、内陸を通るリニア新幹線ではもちろん行かれません。まあ、ダイバーは全乗客の中のほんの僅かだけど。

人口は増えないこと、リニア新幹線が開通しても在来線は廃止できないことを考えると、リニアと在来で客を分け合えば、どちらが勝っても負けても運用コストが嵩み、結局は運賃に跳ね返りかねません。

《航空機との競争》

2045年には大阪まで伸ばすと言われており、そうなると飛行機との競争が現実味を帯びてきます。

名古屋までのリニア新幹線の運賃は現在の新幹線の800円増しを予定しているそうですが、それだと11,580円。一方、飛行機は早めに押さえれば沖縄へだって1万円以下で飛べます。この傾向は向こう30年間でますます進むのではないかと。

なにしろ飛行機の操縦やらメンテナンス(ローカルルールは加わるかもしれないけど)やらは世界共通。外国人のパイロットを連れてくることも容易ですが、リニア新幹線は日本独自のものなので、運転手や整備士の人件費の面でもなかなかコストを下げられないはずです。

それに、リニアって早い話が「飛行機並の速度で走る地下鉄」。高速走行は爆音を伴うので地下を掘って通すか、地上なら防音壁のチューブ内を走らせる必要があります。当然、建設コストは莫大で、かつ運用には全区間のトンネル内(リニアの場合「線路」でいいの?)のメンテナンスが常に必要です。

大気の整備なんかいらず、空港さえ造って維持すれば運行できる飛行機とはコストに雲泥の差が出る可能性は大いにありましょう。価格競争の面ではリニア新幹線は飛行機には到底適わないはずです。

帰省ラッシュ時の「乗車率200%」なんて荒業はさすがに飛行機には無理ですが。

よってリニアが大阪まで延びることはないかも知れません。いずれにせよ何十年も先の話ですが。

《輸出の実現性》

「リニア新幹線は海外に売れるはず」という意見も聞きますが、どの国が買ってくれるのでしょう?

条件的には国土が広くて経済力があり、空路が十分に発展していないところでないと。しかも必要な電力は新幹線の3倍。整備や運用には日本人と同レベルのスタッフも必要です。

真っ先に思いつくのはドイツですが、意外や意外、生真面目で几帳面な印象のあるドイツ人も鉄道に関してはルーズなのだとか。ダメじゃん。

きっと文化の違いなのでしょう。鉄道は時刻上の正確性を求める対象ではないと。

先日、安倍総理は米国でニューヨーク⇄ワシントンDCにどうかと提案していましたが、アメリカは言わずと知れた飛行機大国。とっくにバス感覚です。もちろん要人やセレブはプライベートジェットだし。

他にはシンガポール?ドバイ?狭すぎます。ユーロ諸国横断?足並みが揃わなそう。

中国?確かに国土は広いけど、この先は政変もありそうで経済力が順調に伸びるとも限らないし、運用も無理でしょう。

ってなわけでリニア新幹線、技術的には文句なしに優れていても日本独自のガラケーならぬ「ガラテツ」になりそう。

いや、地上でも走らせられるよう爆音を抑えるべく速度を落とすなど、諸外国向けに運用条件を相当下げればすり合わせできるかも知れませんが、それなら高価なリニアではなくもっと枯れてて安価に導入出きる方式の方が受けはいいはずです。

今の新幹線ですら、海外にはなかなか売れないわけだし。

だいたい長距離の電車移動で10分、20分を短縮して喜んでいるのは世界中でも日本人だけです。

いや、もちろんリニア新幹線にも明らかなメリットはあって、例えば在来線のバックアップ目的では有用です。

この先、富士山の噴火や関東や東海地方の巨大地震も起こり得るわけだし。

それに悪天候下も運行できそうな点でも有利ですが、そもそも大雪やら台風直撃だと品川や名古屋まで辿り着くのが困難かも知れないわけで…。

リニア新幹線計画については「民間企業がやろうとしていることに口を出すな」という意見もよく聞きますが、本当にあらゆる条件をシミュレーションして計画を発表したのか私は怪しいと思っています。特に乗車率の面が。果たして在来線も残しつつ十分な利益を上げられるだけの乗車率を確保できるのか。実現にこぎ着けるために大きく数字を盛ってやしないかと。

リニア新幹線、14年後の開通、運行開始も怪しいところですが、走らせるほどに赤字が積み上がっていくものの、不採算でもJR東海は潰せないからと、今の東電のように政府が税金で支えるようなことにならないことを願うばかりです。

アニラオの海の印象

台風27号、日本への最接近は来週半ばだと思うけど、その頃には920hPaなんて凄まじい勢力になっているやもしれません。みなさんお気をつけください。


日が経って忘れない内にアニラオの海の印象を書いておきます。

台風のせいでコンディションは万全からはほど遠かったものの、一定の感想を得ました。ひと言で言うなら「魚がすれてない」でしょうか。

例えばジョーフィッシュ。ソンブレロというダイブサイトのオリビアシュリンプがいる岩窟の左隣には砂地のスロープがあり、ゴールドスペックジョーフィッシュが1匹生息していました。

ゴールドスペックジョーフィッシュ
ゴールドスペックジョーフィッシュ。 思いっきり寄れるもんだから近寄りすぎてピントが向こう側の目にいっちゃいました

フィリピン人ガイドのニックさんがおもむろに近寄っていったと思ったら、巣穴から頭を出していたジョーフィッシュの喉元に人さし指でちょこんんとタッチ。するとジョーフィッシュが飛び出して近くの別の巣穴にお引っ越し。

ゴールドスペックジョーフィッシュ
あっさりと全身をさらしてくれます

ニックさんが元の穴を石で塞ぎ、もう一度タッチ。するとまた別の穴に移動します。

二番目の穴も塞いで三たびタッチしたら、ジョーフィッシュは最初の穴を塞いでいる石をくわえてどかそうとしました。もちろん全身はさらけ出した状態です。

これが他所のジョーフィッシュなら、人間が近寄っていくだけで穴の奥に後ずさりして潜ろうとするのですが、ここのは緊張感というか警戒感が薄いですね。

ゴールドスペックジョーフィッシュ
頭から撮るとなかなかシュールです

アニラオはダイビング向けにフィリピンで最初に開拓された地だと聞いていたものの、何十年もダイバーが入っている割に、魚達がすれていませんね。あるいは人馴れしているのか。ピグミーシーホースも浅い海にいるし、クダゴンベなんかもけっこう寄らせてくれました。

海況のベストシーズンは3月から5月でベタ凪だそうな。その頃にもう一度行かなければと思わせてくれるだけのポテンシャルを持った海でした。

アニラオのピグミーシーホース事情

強烈な台風26号が去ったものの、グアム近海には次の卵がスタンバイ中。順調に行けば27号となって、しかも26号とほぼ同じ進路を辿りそうな気配。要警戒です。


マクロ派ダイバーに人気な被写体の一つがピグミーシーホース。成長しても体長1〜2cmにしかならないこの魚を大写しにするのはなかなか骨が折れますが、挑み甲斐のあるテーマです。

特に私の105mmレンズでは寄るほどにボケやすいので、いまだに正面顔の撮影では成功していません。横顔は割と得意になってきたけど。

この魚の難しいところは小ささもさることながらウミウチワに擬態していること。一旦目を離すと肉眼では見つけられてもファインダー越しではなかなか再発見できなかったりします。

そしてもう一つの難点が深いところにいがちなこと。しかも足場がない場合もあります。

一昨年、マクタンに撮りに行ったときは、水深31mの壁面から生えたシーファンにいたので、片手撮りを強いられ肘を痛めました。プロでもないのに職業病なんて悲しいよな…。

前置きが長くなったけど、アニラオのピグミーシーホース事情を。初日のカバンコーブというダイブサイトでは水深22mの地点に黄色のピグミーシーホースがいました。まあ、レンベと同じぐらいの水深ですね。22mならけっこう長居もできます。

でも、三日目の最終ダイブで潜ったコアラというサイトでは水深13mにピンクの個体がいました。これはお得すぎるかも。私の中では最浅記録です。しかも砂地から上に生えたシーファンに付いているし、絶好の撮影条件です。

ピグミーシーホース
背中が汚れているけど、それが目印になります

とはいえ良いことはそうそう重ならないもので、私が撮り始めると他のチームが駆けつけてきたので、アップを撮る前に譲らざるを得ませんでした。しかもビギナーが混ざっていると、あっという間に砂を巻き上げて辺りをモクモクにしちゃうし。

まあ、アニラオはピグミーシーホースの撮影には最適な海の一つと言えましょう。これは収穫です。

オリビア

アニラオでの最初のダイブの前に「何が見たい?」と訊かれたので「オリビア」と答えました。それが目当てで行ったたわけじゃないけど、リゾートのTシャツにプリントされていたので「ああ、ここにはいるんだ」と知って。我がホームのマクタンの海ではまだ見たことがないのですよね。

で、そのオリビア、三日目にしてようやく見ることができました。正式名はオリビアシュリンプです。

オリビアシュリンプ

ソンブレロというダイブサイトの切り立った壁面にぽっかり空いた岩窟内の直径10cmぐらいの穴に潜んでいて。

ガイドが何やら指し示しているけど場所の雰囲気敵に「ウコンハネガイかな…」と思いつつ近寄って確認したら、このエビでした。体長は5cmぐらいあったかな。いや、もっと大きかったかも。

オリビアシュリンプ

オリビアシュリンプ

見ての通り、ハサミや頭の上がタワシ状で、足はストライプ、体には雲紋と呼ばれるマークがちりばめられているのが特徴。およそデタラメでポップなデザインを採用したエビです。

せっかくなので横向きも撮ってみたかったけど、穴の中にいたので無理でした。すぐに他のチームも駆けつけてきたし。

フィリピン航空がキャンセル

フィリピン航空のバナー今日のフィリピン航空、マニラ→成田便(14:30発)は台風26号のためキャンセルされました。私は昨日の同じ便でアニラオから帰ってきたのですが、もし今日の帰国を予定していたらマニラで足止めを食らっていましたね。危ない危ない。

まあ、台風が1日早く日本に迫っていたとしても同じだけど、ともかく私は助かりました。今日は会社を休めない事情があったし。

さて、代替の便は明後日の08:30マニラ発、13:55成田着。その足で会社に行こうにも着くのは夕方。もうこの日は仕事になりません。

ただし、今日のマニラ→成田便が明日の朝にずれ込むので、明日のマニラ行きは成田を14:55発と、いい感じの時間帯になります。私がその立場なら、いつものように早朝に自宅を出る必要もありません。マニラ着が18:35だから仮にアニラオに行くとしたら、何とかその日の内に現地に行き着くでしょう。

でも、マニラ経由でセブに行くとなると21:10発のフィリピン航空セブ行きかな。19:35の便はマニラでの入国審査の時間を考えると無理だし。それでも何とか明日中には着けそうですね。

ちなみに今日の9:30マニラ発のANA便を押さえていた私の連れは何ごともなく帰国できたみたいです。結局キャンセルされたのは1日5便の内、午後発のフィリピン航空のみ。その他のJAL、ANA、デルタ、ジェットスターはすべて午前発だったので台風接近前に成田に辿り着きました。

アニラオ帰り

昨日フィリピンのアニラオから帰ってきました。来春から羽田⇄マニラのANA便が飛びそうなので、マニラから行かれるダイビング拠点作りです。

あいにく滞在中に台風25号がルソン島を横断したため海のコンディションは悪かったものの、それでも三日間で11ダイブ潜れました。

で、恒例の写真紹介。まだ編集が終わっていないので、お手ごろな1枚から。

ピグミーシーホース
初日一本目に見たピグミーシーホース。水深22mのところにいました

体長1〜2cmの被写体を大写しするのが私の得意分野。そしてピグミーシーホースに出くわしたのはサウスレイテ、レンベ、アニラオと今年三箇所目。さすがに慣れてきたので足場のあるところで1分ほど貰えれば、このぐらいは撮れるようになりましたね。

そう、この写真は上下のトリミングなし。最初からこの大きさに撮ってます。

怪しいモバイルバッテリー

私は長いことiPhoneを使っていながらモバイルバッテリーを持っていません。平日は自宅と会社で充電できるし、長時間の外回りももめったにしないので、なくても事足りるから。

でも、旅に出るときは往々にしてiPhoneのバッテリーが切れかかります。

成田空港やシンガポールのチャンギ空港では出発ターミナルのパソコン用デスクで充電できますが、那覇空港では自由に使えるコンセントを見つけられませんでした。

でも、コンセントをあてにする方法は、長時間その場を離れられないのが難点です。先客で塞がっていることあるし。

また、京成スカイアセスには前の座席の下と自分の座席の下にコンセントがありますね。確かにあの電車は便利。ただし上野か日暮里の近くに住んでいれば。私は普段の成田行きはリムジンバスなので充電用コンセントなんてありません。

加えて、国際線には座席エンターテイメントの画面とUSB端子が付いているときもあるけど、ないときも。しかたなくiPhoneで時間を潰すと、またバッテリーを消費します。

ほんでもってダイビングで行く外国では空港からリゾートまでの時間が長いことが多いのですよね。

移動時間はリロアンとサウスレイテが3〜4時間。アニラオ、レンベ、シパダン(スピードボートも含めて)などは約2時間です。我がホームのマクタンだけは2〜30分と近いけど。

iPhoneが外国で干上がったり帰国後の帰路に使えなかったら手持ちぶさたの時間が長いので、そろそろ私もモバイルバッテリーを買った方がいいのでしょう。何もべらぼうに高いわけでもないのだし。でも、選択肢が無限にあるので迷うのですよね。

私の用途だとiPhoneを半分ぐらいまで充電できればOK。そして私は旅先には単3・単4充電池を16本一気に充電できる充電器を持参するので、重たいリチウムイオンタイプよりも電池交換式が良さそうです。充電池がへたっても取り換えられるし、バッテリー充電用にマイクロUSBケーブルを持参する必要もありません。乾電池なら外国でも雑貨店で買えるし、ストロボ用のエネループも流用できます。

ということで検索してみつけたのがTIMELYのUSB充電(単三乾電池1本で最長40分通話可能)。

TIMELYUSB充電器

単三電池1本とは画期的。1.5Vを5Vに昇圧するパワーブースター回路を搭載することで必要電圧を実現したのだと。

単三電池1本の容量はたかがしれているけどiPhoneのバッテリーが10%ほどチャージされるなら急場凌ぎにはOK。安いし面白そうなので人柱覚悟で買って試してみたら、見事に玉砕。少なくともiPhone 5ではまったく充電されませんね。

ああ、後から気付いたけどパッケージにちゃんと「400mA」と表いてあるや。iPhoneの必要電流は500mAだからか使えないのも当然か。速度は遅くてもちびちび充電されればいいのですが、そういうわけにもいかないようで。

うん、やっぱ奇抜な商品はダメだな。もっとまともな充電池じゃないと。ならばこちらが良さそうです。

容量はiPhoneを50%回復させる程度ですが、電池2本込みで僅か72g。機内持ち込みのカメラバッグが重い私は、この軽さはありがたいところ。

あるいは充電式だけど、こちらも70gと軽くていいかな。

ドリー?

2016年の夏、『ファインディング・ドリー』って映画が公開される予定です。今度はドリーが探される側だ。健忘症だったしね。 ってなわけで、慶良間で撮ったナンヨウハギの幼魚。ドリーのモデルになった魚ですね。

ナンヨウハギ
サンゴの奥にいる赤いやつはベニハゼかな…

ナンヨウハギ

まだ体長2cmぐらいですが、あんまり可愛く見えないのは黒いバンドが太く、まだ尾びれも黄色くないからかな。

フォトコンに出そうかな

三度、慶良間のウミウシカクレエビ。背景はトゲナマコです。

ウミウシカクレエビ
タイトル次第では来年の地球の海フォトコンに出せそうだ

二日目の3ダイブ目はウチザン礁。マンタ狙いのドリフトダイブポイントですが、この日はマンタが出なさそうだったし、それどころか魚が少ないと解ったいたので、もう最初からナマコ探し。ジャノメナマコは見つからなかったけど、トゲナマコをひっくり返したら、ウミウシカクレエビが付いていました。

でもこの個体はやたらと動き回ります。常に裏に回ろうとするので、右手でカメラを構え、左手で指示棒を駆使してナマコをひっくり返すのですが、トゲナマコも体をよじらせるので、なかなかいいシャッターチャンスが来ません。10分ほど格闘してようやく撮れたのが上と下の2枚。

ウミウシカクレエビ
丸いポツポツはトゲナマコの腹側。 吸着性の触手みたいなのが出てきてベタベタするので触りたくないところです

Lightningケーブルの不思議な仕様

iOS7になってからLightningケーブルの認証チェックが厳しくなりました。以前なら使えていた非認証ケーブルがダメといわれることもしばしば。これ、困るのですよね。

私が旅行時に使っているのが上海問屋で購入した3mのケーブル(666円)。旅先ではベッドサイドに電源コンセントがあるとは限らないので、この長さは重宝します。でも、このケーブルも非認証製品なのでiOS7では警告が出るようになりました。

不思議なのは動作が一貫していないこと。iPhone 5を充電しようにも頑なに拒まれたかと思いきや、数時間置いてから刺すと「正常に動作しない可能性があります。」の警告は出るものの雷マークが表示され、以後は充電が可能になることもあります。また、端子をひっくり返して差し直すのも時には有効なようです。あるいは途中までしか挿さないとか。

iOS7の警告メッセージ
この通り。でも右上に雷マークが出ていれば充電可能です

一方で同じケーブルでもiPadでは雷マークが一瞬表示さるもののすぐに消えますね。「使用できません。」と表示されることもありました。ただし、その状態でも充電はちびちびと進むようです。計ってみたら1時間あたり5%ぐらいだから1/4倍速ってところかな。まったく充電されないよりはマシだけど、iPad用の電源アダプタなのに、まるでUSBハブからの微量な電力供給であるかのようです。

非認証のLightningケーブルが制御を行ってるとは考えられないので、iOS7およびiPhone/iPadの方の都合ですね。何らかのロジックでもって本体側で通電をブロックしているのでしょう。

思い当たるのは中国での発火事故かな。純正品ではない電源アダプタを使ったところiPhoneが燃えたという話があったので、この際、厳しくしたのかも。そして必要とする電力量が少ないiPhoneでは条件を緩く、iPadでは厳しくしたとか。違うかもしれませんが。

でも、それほどの制御が可能なら、過大だったり異常な充電を防止しつつ、非認証のケーブルも使えるようにしてくれても良さそうですが…。

ともかく、この先は安価な互換ケーブルは買わない方が賢明ですね。少々高くとも「MFi」「Made for iPhone」などと書かれている製品を買うべきです。

まあ、遠からずiOS7のチェックもすり抜ける安価なサードパーティ製品も出回るとは思うけど。

もし長いLightningケーブルが欲しければ、15cmぐらいのLightningケーブル(MFI認証製品)と長いUSB延長ケーブルを組み合わせると良いでしょう。

タケノコの里

慶良間のホタテウミヘビとホシテンスの幼魚。

ホタテウミヘビとホシテンスの幼魚

このホシテンスの幼魚は体長1cnぐらい。ガイドいわくずっとホタテウミヘビの傍らに居着いているとのこと。寄らば大樹の陰みたいなことかな。ホタテウミヘビがボディーガードになってくれるかは怪しいけど、単独で生き抜くよりはいいのかも。

ホシテンスだけの写真はこちら。

ホシテンスの幼魚

そしてホタテウミヘビのアップ。常にタケノコ状に生えています。

ホタテウミヘビ

ケンシロウの兄ラオウ

これからアニラオに行ってきます。フィリピンです。今日明日中にルソン島を横断しそうな台風が心配だけど…。

私はサイパン、グアム、パラオの海では満足できないし(多分に客層とガイディング次第だけど…)、マレーシア、インドネシアなんかだと少し遠いので、どうしても移動日が往復1日ずつでOKのフィリピンに足が向いてしまいます。マクロ向きの生物は沖縄よりも圧倒的に多いし。

アニラオはマニラから車で南に約2時間のマクロ系の海。行き慣れたセブのマクタンやリロアン、サウスレイテもいいけどマニラ方面にも拠点を作っておこうと。

ハルゲルダ・バタンガスの交接
ハルゲルダ・バタンガス。バタンガスってのはアニラオがある州の名前です

なにしろ成田⇄マニラはPAL(フィリピン航空)の他にもJAL、ANA、デルタ、そしてジェットスターが飛んでるので、直行便がPALだけのセブよりも融通が利きます。

もっとも帰りのマニラ→成田はJAL(14:25)かPAL(14:30)じゃないと厳しそう。他はジェットスターが6:00、デルタ9:00、ANAが9:30なので空港近くに前泊するかリゾートを未明に出発しなければなりません。ANAのマイル持ちの人は悩ましいですね。

しかも来春には羽田から行かれるようになるかもしれません。これってきっとセブではなくマニラですよね。

ちなみに今回の予算は4泊5日8ダイブ、宿泊と食事込みでで8万円弱。パックツアーだと12〜13万円コースですが、今回はフィリピン航空のマイレージを使いました。

成田⇄マニラも成田⇄セブも特典航空券に必要なマイル数は同じ20,000マイルなので、より遠いセブ行きに使った方がお得なのですが、貧乏ダイバーとしては目先の機会に使うしかありませんからね。エコノミー→ビジネスクラスへのアップグレードなんてもっての外です。

アカスジシラヒゲエビ&ソリハシコモンエビ

台風去ってまた台風。今度はフィリピンの東とグアム近海に双子の台風の卵が控えています。日本の東海上に高気圧があるので、これに沿って北上しようものなら日本は今週末も2連発で台風を食らいますね。まあ、左の方は西に進む予想が出てますが。


ドラゴンレディ、スザクラエビと同じ岩礁の岩穴にいたアカスジシラヒゲエビ。

アカスジシラスジエビ
どの部分がアカスジなのか、この写真では解りませんね。背中かな

同じ穴の奥で浮遊していたソリハシコモンエビ。

ソリハシコモンエビ

もっと何枚も撮っていたかったけど、別のチームも駆けつけてきて譲ってあげたのでこの1枚だけです。

アカスジシラスジエビとソリハシコモンエビ、どちらも覚え難く読みづらい名前だ。特に前者は「シラスジアカヒゲエビ」なんて言ってしまいそうだし。

レギュレーターがエアー漏れ

先日の沖縄にて。初日朝のセッティングの際、私のレギュレーターの付け根(バイオフィルターとの接続部分付近)から空気が漏れていることがわかりました。

前回のレンベでは問題なかったので、その後スーツケース内で妙なテンションがかかったのかも。

微量な空気漏れなら海中で小さな泡が出続けるだけですが、このときは風圧を感じるほどだったので、これはもうアウト。ダイビングボート上で応急処置できそうにもなく、レンタルにしました。

さて、ここからがややこしい話。私のBCDのインフレーターにはAIR2を付けてあります。

バディがエアー切れの時は自分のレギュを分け与え、私がAIR2をくわえることになります。幸いまだ一度もその機会はありませんが。

ファーストステージとインフレーターを繋ぐ中圧ホースは基本的にメーカー共通仕様ですが、このAIR2を使う場合は特殊な口径のプラグをつけたホースが必要になります。

自分で息を吹き込めばBCDを膨らませそうな気もしますが、水圧を受ける水中でBCDをオーラルで膨らますのは常人には不可能とのこと。ドライスーツ着用なら、そちらの浮力調整で代用できますが、ウェットスーツのときは中圧ホースの接続は絶対条件です。

レンベではレンタルBCDを使ったので、私のレギュセットの中圧ホースは予備の一般口径のものを付けたままでした。よって沖縄のボートの上で、持参したAIR2用のホースに付け替えてもらい、タンクにセットしたらレギュのエアー漏れが発覚したわけです。

レンタルのレギュセットは当然ながら通常の中圧ホースを装着してあります。仕方なく、さっき付け替えたばかりのAIR2用ホースを外してレンタルレギュセットに移植して使うことに。

でも、このAIR2用ホースもよくよく見るとファーストステージとの接続部付近がヘタってきていました。今回はそのまま使ったけど、こちらも交換時期間近ですね。

というわけで、沖縄から送った機材が届き次第、すぐさまレギュレーターをオーバーホールに出しました。不意の出費は痛いけど、まあしかたありません。次の予定もあるし。

そしてもう一つの課題はくたびれたAIR2用の中圧ホース。順当にいけば交換ですが、手元にはまだ新品に近い状態の予備の中圧ホース(AIR2用ではない標準規格品)もあります。一昨年、新しく買ったBCDに付いてきたやつです。だったら追加の出費を避けるべく、こちらを有効活用したいところ。

というわけで、この製品を買うことにしました。

STD→AIR2変換アダプタ

一般用中圧ホースのプラグをAIR2用に変換してくれるアダプタです。これがあれば、不意にレンタルのレギュセットかBCDを使うことになっても対応できます。しかもAIR2用のホースよりはいくらか安いし。

ジョーフィッシュ×2

慶良間、ドラゴンレディのジョーフィッシュ2匹。

ジョーフィッシュ

ジョーフィッシュ

ご近所にいた2匹だけど、色柄が随分違いますね。私はアゴアマダイ事情には詳しくないのですが、これでも同じ種なのかな?  

スザクラエビ

慶良間、ドラゴンレディのスザクラエビ。

スザクラエビ
左上にもう一匹の足が写っています
スザクラエビ
これまた右上に違う一匹がボケまくって写っています

体中に帯だか水引きだかを巻き付けたような柄が見事です。それに美味そうだよなぁ。

ホテル評(GRGホテル那覇松山)

いやあ、沖縄は台風ラッシュですね。昨日23号が抜けたけど24号も迫ってます。ほんでもってグアム近海には25号の卵も控えているという。今週も要注意だな。

まあ、今年の沖縄は夏に海水温が上がりすぎたし、存分にかき混ぜて冷やしていってほしいものです。


GRGホテル那覇松山の朝食ブッフェ
1日800円の朝食ブッフェの盛りつけ例。 右上は沖縄そば、スクランブルエッグの隣は島豆腐です

先日の那覇行きではGRGホテル那覇松山を使いました。理由は楽天トラベルの半額セールがあったから。一泊3,250円です。朝食を付けると+800円になっちゃうけど。

通常料金がちと高い分、近隣のリーズナブルなホテルの一般的な部屋よりは少し広いですね。スーツケースを広げても余裕でした。

GRGホテル那覇松山の客室
この通りシングルルームでも、スーツケースを広げてもまだ余裕があります

いや、過去クレシア泊(旧ラッソ泊)やピースランド(かつてはラフホテルだったそうな)でも妙に広い部屋に当たったことがあったけど、それはたまたまだった気がするし。

さて、GRGの設備は至って普通。最小限の要素は全て揃っていますね。冷蔵庫内に冷凍コーナーはなかったけど。

GRGホテル那覇松山の客室
その他の備品はこんな感じ。さすが今どきのホテル。コンパクトに収まっています

ただし、難点もあって、その一つ目はベッドサイドに電源コンセントがない点。長いケーブルがないと寝転がりながら充電しつつスマホを…ってことができません。

二つ目は外出時にカードキーをドア際の壁のホルダーから抜くと室内のすべての電源が落ちること。そのため帰ってくると毎回シャワートイレの待機水が冷えててウォーミングアップに15秒ぐらい待たされます。

それに、夜、飲みに出ている2〜3時間の間にiPadを充電しておくなんてことができません。

裏技としては、カードキーと大きさや厚みが同じヤマダ電機のポイントカードなどを差しておけば、電源を切らずにドアをロックして外出できます。何か起きたらまずいのでお勧めはしませんが。

それから、GRGホテルを使う醍醐味は、朝晩に出勤前後のお姉様方を見かけられることかな。場所が松山。周りにはキャバクラを始め、その手のお店がたくさんありますからね。

GRGホテル那覇松山の壁掛け写真
場所が場所だけに、壁の額もセクシー

ウミシダヤドリエビ

慶良間でのダイビング初日、三本目はトウマNo.1。そこで連れが見つけたウミシダヤドリエビ。

 ウミシダヤドリエビ

 ウミシダヤドリエビ

コンディションがよろしくない海では、この手の被写体は貴重です。私もウミシダを見つけるたびに開いてみたけど見つけられませんでした。

ウミウシカクレエビふたたび

慶良間での2ダイブ目はドラゴンレディ。昔の映画『彼女が水着に着替えたら』の撮影舞台になった場所です。 こちらの見どころは先日のヤシャハゼでした。このところ警戒心が強く、ちっとも寄らさせてくれないと聞いていたものの、実際には20cmぐらいまでは寄れましたね。どういう気まぐれなんだか。

と書きながら、さきほど気になって写真を見返したら、ヤシャハゼはこの後の3本目、トウマNo.1でした。このドラゴンレディで見たのは、ジョーフィッシュとアカネダルマハゼぐらい。1ダイブで20枚ぐらいしか写真を撮ってませんね。

で、他に撮ったのが、またもやウミウシカクレエビ。やはりジャノメナマコに付いていました。

ウミウシカクレエビ

ウミウシカクレエビ

まあ平凡な写真ですが、ジャノメナマコの表面ってこうなっているのですね。豹紋の中心にはちょこんと突起が出ているんだ。知らなかった。

救世主

慶良間でのダイビング初日、一本目のアリガーケーブルは台風の後だったからか、とにかく見どころ無し。しかたなく深場でレギュラーのチンアナゴへの接近を試みるも、ここの連中は警戒心も強く、あまり近寄らせてくれませんね。

ガーデンイール
正面顔を狙ったけど、これが限界でした。僅かにフラッシュ光がとどく距離だから1m弱かな

で、エントリから40分が過ぎ。そろそろ終わりも近いかというタイミングに、ダイビングボートの下でジャノメナマコを発見。もちろんひっくり返してみたところ、いました。ウミウシカクレエビが。もう、このダイブの救世主です。

でも、ジャノメナマコが少々奥まっているところにいたので指示棒を駆使して引っ張り出したら、こうなっちゃいました。

ウミウシカクレエビ
右の白い触手は肛門から吐き出されたキュビエ器官。触るとベタベタして始末に悪いやつですね

キュビエ器官は指示棒で巻き取り、岩の角に引っかければすっきり取れます。これで準備が完了。そうしてこちらの写真を撮りました。

ウミウシカクレエビ

ヤシャハゼ

慶良間のヤシャハゼ。

ヤシャハゼ
ペア

いやぁ、ハゼ撮りって楽しいですよね。砂地に伏せたらカメラを構えてほふく前進。じりじり近寄っては撮り、近寄っては撮りの繰り返し。最終的にはピントが合わない距離まで迫ってしまうこともしばしば。レンズ前15cm以内とかですね。今回はそこまでは寄らせてくれなかったけど。

ヤシャハゼ
共生エビとのコンビ

今回、一番良く撮れたのはこちら。

ヤシャハゼ

あ〜

台風ラッシュですね。22号は今日関東をかすめて行くけど、今週末には23号が猛烈な勢力を得て沖縄本島を直撃しそうな気配です。先週行っといた良かった。 ちなみにグアム沖には24号の卵かもしれない低気圧も控えています。


慶良間のヒトスジギンポ。

ヒトスジギンポ
「あ〜」って言っているみたい
ヒトスジギンポ
こちらも口が空いています

いつも岩の上にちょこんと乗っていて、そこそこ近づけるので、久々の水中撮影の際には肩慣らしにちょうどいい被写体です。

アカネダルマハゼ

先週末、慶良間で潜ってきました。あいにく天気は「晴れのち曇りのち雨のち曇り」みたいな感じ。周辺に低気圧が点在していたし、途中の海も荒れてて何人も船酔いでダウンしてたなぁ。

まあ、知人に会う旅でもあったから贅沢は言いません。今週末だって沖縄は強烈な台風23号が襲う可能性もあるし。

で、アカネダルマハゼ。わざわざ慶良間まで出向いても私はこんなのを撮っています。

アカネダルマハゼ

アカネダルマハゼ

トゲサンゴの奥にいて近寄れなかったし、ふわっとした印象になってしまったけど、まあそれもいいかな。