恐るべし中国人

かつてシパダン・マブールは西欧人、具体的にはドイツ人やイタリア人のダイバーに人気の場所でした。それと日本人と。

おう、三国同盟がそろい踏みだ。たまたま趣味趣向が似ていたのかな。

マブール島のリゾート各社は2004年にシパダン島のリゾートが全閉鎖となり移設されたり新設されたものですが、当初は客の9割程が西欧人、残りが日本人というのが一般的な構成だったそうな。うん、3年前にカパライに行った際もまだ多くの西欧人ダイバーを見かけました。

でも私が2年前にボルネオダイバーズを利用したときは8割が中国人、残りが日本人で西欧人は皆無。たまたまかもしれませんが。

で、今回シパダンウォータービレッジでも、やはり7割ぐらいが中国人。残りが日本人10名ほどとイタリア人が二人。

シパダンで潜るゲストは1本目の前に現地の詰め所でレジストレーションの名簿に記名するのですが、名簿はあまり埋まっていませんでしたね。シパダン島のビーチには休憩用のテーブルとベンチがたくさんあり、かつては西欧人のダイバーで埋め尽くされていたものですが、今回はほんの10人かそこらしか見かけませんでした。明らかに彼ら彼女らの足が遠のいています。理由は言うまでもなく中国人客の増加の影響でしょう。

私たちが馴染みになったイタリア人カップルのEMAさんとMONIAさんも辟易してたし、どうやら西欧の人たちにとって中国人のマナーや食事風景は自分たちとは異質で堪え難いものらしいです。

シパダンウォータービレッジの食堂
この雰囲気のいいシパダンウォータービレッジの食堂が、ガサツな中国人で埋め尽くされていました

例えば全員ではないけど水着のまま食堂にやってきたり、ブッフェでは決まって食べきれないほどの料理をごっそり持っていき、大騒ぎしながら食べ散らかします。さすがに食べかすを床に落とすことまではしていませんでしたが。

それに中国人は列に並ぶということをしないのですよね。順序よく並んだ我々の列にわずかな隙を見つけては当然のように割り込んできます。

それでも2年前のボルネオダイバーズの中国人ダイバーは20〜30歳代で国際感覚を身に付けた上品な人たちばかりだった印象ですが、今回のSWVにはいわゆる三世代、一家総出の家族連れなんかも。それからカップルなのか何なのか、よく解らない人たちとか。彼ら彼女らはダイビングではなく、シュノーケリング(ライフジャケットを付けた)で大はしゃぎしていました。

中には旅行会社が連れてきたと思しき新郎新婦風の男女とカメラマンなど。あるときなどはウエディングドレスを着て海に入っていたなぁ。

推測するに、近年の経済発展で裕福になり仕事や留学で外国を見知った人たち以外までが大勢詰めかけるようになって、彼ら彼女らは外国でも自分らの習慣を押し通すものだから、それがストレスになる西欧の人は来なくなっちゃったと。欧州からマブールまでは飛行機を乗り継いで24時間かそこらかかるらしいですしね。

そりゃ、腕利きのダイビングスタッフも次々と辞めていくわな。

中国も経済発展のペースは鈍化しているし、いずれ政変が起き、国の体制が安定しないときが来るかもしれませんが、だとしても今裕福な人たちは外貨なり海外に資産を逃がしているだろうから、やはり将来もお金持ちでしょう。自国の習慣が外国で疎まれていることに気付くこともないかも。ってこてとは中国人に狙われたらそのリゾートはアウトか…。

リゾート側はまさか「中国人お断り」なんてこともできないわけで、シパダン方面はこの先行くにはちょっと厳しいように思えました。中国人恐るべし。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください