ハナヒゲウツボは難しい

私が苦手な被写体の一つが、体色が真っ黒な生物。正直、どう撮ればいいのか解りません。 例えばハナヒゲウツボの幼魚も真っ黒なので、まだ上手く撮れた試しがないのですよね。

ハナヒゲウツボの幼魚
ハナヒゲウツボの幼魚

でも成魚の方は楽しく撮れます。

ハナヒゲウツボの成魚
ハナヒゲウツボの成魚

そっくりさん

てっきりアカフチリュウグウウミウシだと思って撮っていたら違うようで。名前を「リビングストンリュウグウウミウシ」と言うのだそうな。リビングストンさんが見つけたのかな。

リビングストンリュウグウウミウシの顔
リビングストンリュウグウウミウシの顔
リビングストンリュウグウウミウシの横顔
リビングストンリュウグウウミウシの横顔

言われてみれば赤以外の体色が白黒(アカフチリュウグウウミウシはスイカ風の色合い)なので別種かもしれませんが、単なる色の変異体にも思えます。

アカフチリュウグウウミウシの顔
アカフチリュウグウウミウシの顔
アカフチリュウグウウミウシの後ろ姿
アカフチリュウグウウミウシの後ろ姿

いずれにせよ同じリュウグウウミウシの中でもかなり近縁なのでしょう。

犬で言えば、ボストンテリアとフレンチブルドッグぐらいの関係かな。

また騙された自分が馬鹿だった…

またもやEye-Fiカードにしてやられました。

今回のリロアン行きで私が最も楽しみにしていたのがコガラシエビの撮影。マヌリバというポイントでのナイトダイブにて1回だけチャンスがあったものの、その少し前にEye-Fiカードがエラーを起こし、D7000カメラがあえなく撮影不能状態に。それがなければコガラシエビのペアの写真が撮れていたはずなのですが…。

カニ
このカニ(種類は不明)の顔を撮った直後にエラー発生

Eye-Fiは前にも同じ現象が起き、先日新品に交換してもらったので無事にいけるかなと思ってたのですが、新しいのもダメでした。おそらくカード固有の問題ではなく製品としての不具合が潜んでいるのでしょう。その日の夕方のダイビングまでは正常に動作していたのに、よりによって一番肝心な時にエラーとは…。Eye-Fiカードはもう水中では使えません。

それにしても残念なのはNikon D7000の設計。SDカードを2枚挿せるものの、どちらか1枚が潰れると以後は撮影もプレビューもできないという仕様はお粗末すぎやしないかと。航空機に例えるなら、片方のエンジンに不具合が起きるともう片方も止めてしまう仕様です。おっかない。

まあカメラの不調では人は死なないし、おそらく水中利用は考慮していなかったのでしょうね。陸上ならエラーカードを抜くだけで状態が回復するので、フェイルセーフ要らず。エラーの発生を表示するだけで事が足ります。

ただまあNikonのカメラは何十年も前から水中撮影に活用されてきた歴史があります。自らも水中撮影用カメラのNikonosシリーズを出していたくらいです。最近ではNikon 1用に純正ハウジングを発売しましたし。だったら水中撮影にも配慮してもらいたいものです。これまで想定外だったにしても、これからは想定に入れると。

私が思うに、内容的にもファームウェアレベルでのアップデート対処は可能ではないかと。エラーを検出後、ユーザーがメニューまたはInfoボタンを押したら液晶画面に

スロット2のSDカードにエラーが発生しました。 カードが交換されるまで、スロット2への保存は行われません。

というダイアログを表示してOKボタンを押させると。ああ、そうなればEye-Fiもまた安心して使えるようになります。

さしあたりNikonには3ヶ月前に現象を報告してありますが、今のところ音沙汰なし。アマチュアユーザーでしかない私からのリクエストでは声が小さいので、あらためてアンサーの野本さんあたりからも要望を上げてもらいましょうかね。

リロアン

セブ島の南端のリロアンから帰ってきました。弱いながら台風が近くを通ったため海はうねっていましたね。お天気も曇りときどき雨。ま、このタイミングならこんなものでしょう。

海況的にバリカサグへの遠征も叶わず。もっとも私は大物や群れには関心がないのでいいのですが。

で、写真の紹介。まずはエビから。コロールアネモネシュリンプです。

コロールアネモネシュリンプ1
触手を抱きかかえながらイソギンチャクに潜んでます
コロールアネモネシュリンプ2
赤いのは胸だけ。体も意外に長いですね

Nikon D3200用水中ハウジングがかっこいい

Nikonの一眼レフカメラのエントリーモデルD3200用水中ハウジングが出ました。Ikelite製です。 Ikeliteの水中ハウジングは海外ではよく見かけます。伝統的に箱形で透明のアクリル樹脂を採用している点が特徴で、陸上/水中ともにアルミ削り出しタイプのものよりもかなり軽いのではないかと。

Ikelite製D3200用水中ハウジング
D3200のレッドモデルを収納するとなかなかかっこいいですね

D3200は一つ上の機種のD7000と比べると防塵・防滴処理がなかったり撮影枚数が約半分だったりと性能面では多少劣るものの、やや小振りで235g軽量なので、「小さいニコンのデジイチ」を軽いハウジングで使いたい人には良さそうです。

WordBookerに選出される画像

このblogはWordPressで書き、WordBookerというWordPressのプラグインを使ってFacebookのウォールに流しています。以前はFacebookのMyBlogPostsやRSS Graffitiといったアプリを使っていたものの、不規則な投稿漏れが起こるのでWordBookerに落ち着きました。

WordBookerはblogエントリ内の写真をサムネール化してFacebookのウォール投稿に添えてくれるのですが、写真が複数枚ある場合、どう選ばれるのかがしばらく解りませんでした。

当初は最後の1枚が採用されているっぽかったので、サムネールにしたい写真を最後に置くように構成していたのですが、それでも選ばれないケースが出てきました。

で、少々実験して解ったのは、どうやらWordPressに最後に読み込ませた画像を採用しているようです。blog内での登場順は関係なかったのですね。

てなわけで、写真を複数枚使う場合にはサムネール用の画像を意図的に最後に読み込ませるといいようです。

ちなみにSNS全盛の今、私がblogを書き続けているのは訓練のため。目の前にいない人に対して的確に伝わる文章を書くという。TwitterやFacebookの近況だと、どうしても短文で言葉足らずになりがちになるので。もっともblogだと逆に冗長になりがちですが…。

それにFacebookは欧米では既に流行のピークを過ぎたとも言われています。本当にそうなのか、盛り返す可能性がないのかは解りませんが、ともかくblogなら自分の都合でコントロールできて好都合です。いくばくかの小遣い稼ぎにもなりますしね。

iPhoneの下取りってのは上手いやり方だ

iPhone 5が発売されましたが、フィリピン滞在中なのでしばらく予約投稿です。

今回、期間限定でスマホ下取りプログラムが実施されます。

スマホ下取りサービス

切っ掛けはユーザーのtweet。それに孫社長が「やりましょう」と応えた形ですが、とうぜんそこにはしたたかな計算があったはず。なるほどソフトバンクは下取り価格を月々利用料から割引くことでauへの乗り換えを防止できます。

私はiPhone 4Sは紛失してしまったので、手元にあるのはiPhone 3GS(1,000円×5ヶ月間割引)と3G(1,000円×4ヶ月間割引)。そして下取りは一台まで。1,000円の違いなら古い3Gの方を引き取ってもらいましょうかね。

さて、これでソフトバンクには中古のiPhoneが大量に集まるはずです。だったら次にお願いしたのが「代替機レンタル」。iPhoneを無くしてしまったけど新しいのを買いたくはないという人に中古の旧機種を月単位でレンタルするというサービス。これがあれば「買い直すぐらいなら、この際、MNP特典を受けてau iPhoneに乗り換えよう」を思いとどまらせる効果が見込めるでしょう。ユーザー側もそれなりの機種をそれなりの負担で使い続けることができます。

iPhoen 5、発売日に手に入らず

iPhone 5 White9/20(木)の夕刻、ソフトバンクでiPhone 5の本申し込みを行いました。店頭に並んだり、店舗で長々と時間を使わされるのは厄介なのでオンライン予約です。 急いで手続きすればひょっとして9/21(金)の発売日中にブツが送られてくるかと少し期待したものの、届け日指定は9/22(土)以降とのこと。でも今日は9:30成田発のマニラ行きに乗らないと。さすがに空港ターミナルで早朝受け取りというわけにはいかないですよね。さっそく旅先でも試してみたかったのですがね。 仕方がないので帰国の前日、会社に届けてもらうことにしました。次の日出勤したら席に置いてあるでしょう。 さて、一連の手続きの中で迷ったのが料金プラン。

パケット定額 for 4G LTE パケットし放題 for 4G LTE
容量無制限でパケット使い放題。 月額定額料 : 5,460円(税込)/月 月額定額料 : 2,100〜6,510円(税込)/月 (パケット通信:0.0525円/パケット、7Gバイトまで)

私は普段イー・モバイルのルーターを持ち歩いているので従量制でもいけるかなと。 でも計算してみると104,000パケットを超えると月額定額料よりも高くなってしまいますね。さっそくMy SoftBankにアクセスして確認したら、8月が637,193Pkt、7月が2,474,603Pkt、6月が3,676,529Pkt。何気に10万パケット以上使ってたのですね。 私の使い方だと例えイー・モバイルと併用でも気をつけてどうこうできる感じではなさそう。素直にパケット定額にしました。 あとはあんしん保障プランを付けて申し込みが完了。明日からのダイビングも楽しみだけど、帰国して出勤するのも待ち遠しくなりました。

不気味な熱帯低気圧

今年は台風の当たり年。すでに最強クラスが二つも沖縄を襲っただけでなく、とある気象予報士によれば季節が例年よりも1ヶ月ほど遅めに推移しているため、10月は台風ラッシュになる可能性があるとか。発生したらことごとく日本に向かってくると思っていた方がいいとのこと。

さて、現在もパラオの北方海上にTD(Totopical Depression。弱い熱帯低気圧)があり、しかも西に進んでいます。つまり、フィリピン中部にまっしぐら。もしこれが発達しようものなら明後日と明明後日のダイビングはアウトかも。前回は怪我でノーダイブだったのに今回も台風で?

と思っていたら、こんな進路予想が出ました。

熱帯低気圧の進路予想

これだったら潜れない心配はなさそう。ぜひそうなって欲しいものです。

でも、このTDが発達して台風になり、帰国予定の25日(火)の夕方〜夜に関東に接近するなら帰ってこられないか。まあ、私としては早めに決めてくれるのなら欠航でもいいなぁ。延泊してもう一日よけいに潜ってくるので。


追記。最新情報をチェックしたら夜の内に台風になってました。17号。今のところ日本ではなく台北に向かっています。ちょっと西にズレたら25日(火)のセブ→マニラ便が怪しくなるな…。

This is PNG

昨日、パプアニューギニア・ダイビングイベント – This is PNGに参加してきました。 イベント内容はざっとこんな感じ。

  • 19:00に開会
  • マックス・ベンジャミンさん(観光協会のトップ)のご挨拶
  • パプアニューギニアおよびダイビング事情の簡単な説明
  • プロカメラマン二名(鎌田多津丸さんと中村卓哉さん←中村征夫さんのJr.)のトーク
  • お食事タイム
  • 親善大使の任命
  • ジャンケン大会
  • 21:00、いったん閉会

会場では食事とビール、ソフトドリンクが振る舞われました。ああ、それとパプアニューギニア産のコーヒーも(マリンダイビングフェアでもお馴染みの)。あのコーヒーはココアの香りがするのですよね。味的にはお茶っぽくて私が馴染むには少々回数が必要かな。

鎌田多津丸大使とお子さん
新大使は当然、鎌田多津丸カメラマン。 足掛け13年、50回以上足を運んで各地を潜り倒しているそうな。 新宿のアンサーに行くと会えますね

で、イベントの感想ですが、パプアニューギニアについて少し解ったような、そうでもないような。今回が第一回目だったからか、商業色はなくプロの写真とトークを中心とした「こんな感じの海、リゾートですよ」という組み立てでした。私としては、もっとあからさまな感じでも良かったかなと。つまり「行くには最低何日が必要で、金額的にはいくら」とか「何が見たければどういう感じのツアーにすべし」など、ダイビング雑誌にも載っている情報+載っていないツアー選びの秘訣みたいな。それこそ行って潜る気がある人たちの背中を押すように。

そして最後は往復航空券&宿泊券(1名分)を賭けてのジャンケン大会。が、勝者はマリンダイビングのゴット姉さん(副編集長&ライター)という何とも釈然としないオチ。ま、ジャンケンで勝ったんだからしょうがないけど。羨ましい。

PowerShot S110に見られる進化

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化

2012年上半期、個人的に名機、最も水中撮影に適したコンパクトデジカメだったと思うのがCanon PowerShot S100。その後継機S110が発表されました。

Canon PowerShot S110

今回の目玉機能はスマホとの連携。Wi-Fi機能を搭載していて、iPhoneやAndroilスマホの専用アプリからカメラ内の写真や動画を取り出せるのだとか。近年、スマホのカメラ性能も上がっているものの、当然ながらコンデジの上位機には適わないわけです。よって私はFacebookに上げる際、スマホのカメラで妥協して撮るよりも、コンデジで撮ってiPhoneからアップロードする方が好みです。

なお、センサーが新しくなっていること、モニターがタッチパネルになっていること以外の仕様は、おおむねS100を受け継いでいます。もちろんコントローラーリングも健在なので、マニュアルフォーカスや絞り機能を割り振ってダイヤル操作で調整可能です。

そしてもう一点、ダイバーとして見逃せないのが純正のウォータープルーフケース(水中ハウジング)WP-DC47。

ウォータープルーフケース(水中ハウジング)WP-DC47

この通り、上部にシューベースがつきました。キヤノン純正品としては初めてじゃないですかね。私も10年前からぜひ付けてくれと言い続けてきて、ようやく実現しました。これでアーム類に頼らずともINONのLEDライトなどと組み合わせて使えるようになります。

あとはコンバージョンレンズを付けるためのネジ径もお願いしたいところです。

うん、スマホとの連携は使い勝手が良さそうなので、もし誰か私のコンデジ水中カメラセット(SONY Cybershot HX5V & Recsea製水中ハウジング)を買ってくれる人がいれば乗り換えてもいいかな。水中では使わないかも知れないけど。

関連エントリ:Canon PowerShot S120の進化

エアアジアの乗り方は難しそうだ

AirAsia logo

「エアアジア・ジャパン: らくらく乗り方ポイント」という動画が公開されています。就航から2ヶ月弱が経つものの、いまだ多くの人が戸惑ったり困ったりしているのでしょうね。成田空港だとチェックインカウンターが到着フロアーにあるし…。

私も来月末、エアアジアで成田から沖縄に行くので、この動画はありがたいです。 今回はキャンペーンの片道5円チケットなので、たいがいの不自由(羽田ではなく成田とか、チェックインが1時間前までなど)は許せるものの、厄介なのが機内持ち込み荷物の7kg制限。 ジェットスターの機内持ち込み手荷物 私のカメラバッグ(カメラをセットしたハウジングを収納)は海外旅行向け軽量バージョン(mont-bellのタフトート)で約7.5kg。国内旅行向け大型バックパック(Kataのカメラバッグ)だと約9kgです。どちらで行ってもいいのですが、いずれにせよ重量制限をオーバーします。なるべくならカメラバッグは預けたくはないし。

でも、軽い方のバッグならカメラだけ取り出しておけば7kgに収まりますね。むき出しの一眼レフは携行品扱いにしてくれるだろうか。 というか、そもそも両方ともサイズがオーバーか。仕方がない、ここは覚悟を決めてKATAのカメラバッグを預けますかね。預け荷物15kg枠が799円か…。 これがANAやスカイマークならKATAのカメラバッグも機内に持ち込めるのですがね(去年のJALはダメだった…)。やっぱLCCは安いだけに癖がありますね。

いよいよ血迷ったか?SONY

先日、SONYがCyber-shot DSC-RX1を発表しました。フルサイズのCMOSセンサーと単焦点レンズを積み、市場推定価格が25万円という驚異的なコンパクトデジカメです。

Cyber-shot DSC-RX1

発表以来、SONYがこのカメラで何を狙っているのかをずっと考えてきたのですが、ようやく一つの結論に至りました。「戦艦ヤマトを作りたかったのだろう」です。

そもそも単焦点なので用途はほぼスナップショット用かと。でも、それならもはやケータイで十分。むしろケータイの方がSNSにUPするのに有利です。DSC-RX1ではおそらくコンデジには考えられないほどの高画質、高精細の絵が撮れるのでしょうが、大半の人々は決してそれを求めてはいません。

第一、写真に高画質を求める人なら素直に一眼レフ機を買うわけです。光学ファインダも持たず、レンズも換えられないカメラに25万円もの大金を払う奇特な人は稀でしょう。

まあ、その点はSONYも重々承知のはずなので、たとえ使うのがもったいないほどであっても、スペック的に圧倒的な機種を投入して、社内外の士気を鼓舞したいのではないかと。この機種に限れば採算は度外視で。まさに戦艦ヤマトですね。ザクを圧倒するガンダム(戦局を一変させるほどの高性能機体)ではなく、ある意味お飾り的な…。

ただ、一個の商品としては、やはりピントが外れている気がしてならなりません。なぜなら、これが「いつかは欲しい」「お金に余裕があれば買いたい」と思わせる製品だとは到底考えられないので。もちろんべらぼうに高価なコンパクトデジカメがあってもいいけど、それは人々の憧れに成り得るものでなければならず、やるんならα、もしくはNEXにおける圧倒的な最上位機じゃないと。

順当な上位機種DSC-RX100だけでは飽き足らず、筋がよろしくないDSC-RX1までも出してきたことで、私は今後もSONYの迷走が続くような気がしてきました。

SDXC card

SDXCカード(64GB)を買ってみました。

私のNikon D7000では16GBのSDHCカードでRAWファイル写真(FINE)が455枚撮れます。豊饒なフィリピンの海でも1日3ダイブ程度では到底使い切れません。

D7000では非圧縮のRAWファイルは1枚約16MB。計算上は1,000枚弱は撮れるはずなのですが…

じゃあなぜ無用の長物っぽい64GBのSDXCカードを買ったかというと、そろそろ動画も撮ってみようと思って。発売から約2年が経とうとしているD7000は実は動画撮影に向いた機種。もちろんフルHD動画が撮れます。

ただし私のレンズは105mmマイクロ。マクロ撮影時はレンズの手ブレ補正機能が使えず、どうしても手ブレが拡大されやすいため、これまで動画撮影は諦めていたのですが、先日漁師さんグッズを装着することで水中での安定感が向上したので、だったら動画も録ってみようかと。

良いのが取れたらYouTubeにUPします。でもその時はより強力なビデオライトが欲しくなるだろうな…。

ちなみに64GBだと記録枚数が811枚に増えました。

ミューなのにBism?

ミューフィンというとGULLの名品ですが、いつのまにかBismからもミューフィンが発売されていました。コラボ商品のようです。

そういや以前、SASからも出てましたしね。

Olymplus XZ-2が登場間近?

今週、ドイツのケルンで開催されているフォトキナには間に合わなかったようですが、来週ドイツのケルンで開催されるフォトキナまでに発表されるかは不明ですが、Olympusの人気デジカメXZ-1の後継機、XZ-2が登場間近なようです。

Olympus XZ-2
グリップ部が付いてホールドしやすくなっています

レンズの付け根に謎のレバーがある点が皆の関心を呼んでいます。レバーの操作部品は水中プロテクター(水中ハウジング)にも設けられているので、何か重要な役割が割り振られているのでしょう。

Olympus XZ-2用水中プロテクター(水中ハウジング)
ストロボ窓のケーブルソケットが2個に増えていますね

まだリーク写真が出回っているだけの段階なので、詳細は追って。

宮崎は沖縄よりも魅力的かも

今週末、沖縄は台風16号に見舞われます。中心気圧が920hPaで本島の西海上を抜けて行くようなので、15号に続いて今回のやつもまた強烈。3連休は無理して潜れても奥武島とゴリラチョップ限定、ほとんど海に浸かるだけのダイビングってパターンですね。これで沖縄の今年の夏も終わりなのでしょう。


月間ダイバーの今月号に宮崎の特集記事が載っていました。

何でも宮崎県の北部、延岡の海にはカエルアンコウがわんさかいて、1ダイブで33匹も見られたことがあったとか。確かにNHKのダーウィンが来た!のカエルアンコウの回も延岡で撮影されていましたしね。

「世界中のカエルアンコウのキャピタル」はインドネシアのレンベだと言われていますが、日本の首都は延岡なのかもしれません。カエルアンコウは天孫族の末裔なのかも。

早速行き方を調べてみたら、ソラシドエアが羽田⇄宮崎を1日7往復、片道9,870円〜(28日前までのバーゲン価格)で飛んでいますね。もちろんANAとJALも。

ソラシドエアの機体

宮崎空港から延岡までは鉄道でも移動できます。例えば以下のような。

  • JR にちりんシーガイア20号(73分、2,920円)
  • JR にちりんシーガイア20号 & JR 日豊本線(115分、1,720円)

これなら3泊4日で中2日間、無理なく潜って来られそうです。

航空券+鉄道料金+ホテル3泊を個別に手配しても4万円弱。探せばもっと安いパックツアーが見つかるでしょうから、感覚的には沖縄の本島中部に行くのと変わらない感じ。いや、沖縄は首里城よりも北へは車移動しかないので、こちらの方がゆったり行かれますね。

実は、今年の6月、沖縄の恩納村で一緒に潜った韓国人ダイバーの知人は、珊瑚が白化しまくっていて落胆していました。「沖縄の海ってこんなものか…」と。彼はフィリピンの海でもよく潜っているので落差を感じたようです。亜熱帯の沖縄の珊瑚は温暖化、水温上昇には弱いけど、熱帯のフィリピンの珊瑚は高い水温に強い種類なのでしょう。

もちろんひと括りに沖縄といっても島やポイントによってコンディションは違うわけだし、沖縄の雰囲気や食べ物は私も大好き(特にテビチと豆腐ようが好物)なのですが、ついつい沖縄を格別な海と思いがちなのは改めたほうがいいかも。ダイビングの目的次第では沖縄以外の選択肢、特に延岡は十分ありのような気がします。近々試してみないと。石垣牛、泡盛もいいけど、宮崎牛、焼酎もよかろうと。

docomoがiPhoneを発売する日

iPhone 5新しいiPhoneが発表されました。総じて噂通りでしたね。特に不満もないので早々に予約します。唯一、MacのiTunesとのシンクにはOS X 10.8(Mountain Lion)以降が必要となっているのが気掛かりですが…(まだ、より動作が安定しているOS X 7 Lionを使っているので)。

4インチRetinaディスプレイの解像度は1,136 x 640ピクセル。これまでのiPhone・iPod touchともiPadともアスペクト比が違うので、私の仕事(UDデザイン)は増えてしまいますね。


iPhoneを取り扱わないdocomoは市場で苦戦を強いられています(嘘つき日経新聞の飛ばし記事はやっぱりガセだったわけだ)。もっともAppleの要求は容易に呑めるものではないようで。

例えば「販売するスマートフォンの過半数をiPhoneにせよ」というノルマがあるのだとか。本当かどうかは知りませんが。

また、docomoの社員から私が直接聞いた話では「国内メーカーとの関係が深いのでiPhoneの販売には乗り出せない」とのことでした。そこは電電公社の流れを汲むdocomoです。さもありなん。

ただし、私は向こう1年以内には条件が整うと見ています。

現在、docomoにケータイを提供している国内メーカーは以下の通り(順不同)。

  • シャープ
  • 富士通
  • パナソニック モバイルコミュニケーションズ
  • NECカシオモバイルコミュニケーションズ
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ

そう、ここにきて大規模リストラを発表した会社の名前がズラリと並んでいます。

特にシャープは鴻海に揺さぶられまくりの八方ふさがり(組めば美味しいところだけ持って行かれるけど、組まなければ生存も難しい状況)だし、NECカシオは今春、最後の挑戦とばかりに確かタイ市場に打って出たはずですが、実を結んだという話は聞かれませんよね。その他もスマートフォンでは決して大成功はしていないはずです。

ならば、いつどこがとは言わないけど、遠からず撤退する企業がチラホラ出てきても不思議はないわけです。

そうして国内メーカーが2〜3社に絞られれば、「半数がiPhone」も現実的になるので、docomoもいよいよiPhoneの販売に乗り出せましょう。

国内メーカーが傷んだ結果でそうなるというのは寂しい話ですが、もはやテレビ、ケータイ、パソコンは国内メーカーが作るべき製品ではないと思います。

Windows 8で楽になったこと

いよいよ明日の未明(米国では今日)、新しいiPhoneとiOS 6のリリーズ時期が発表されますが、今回はWindowsの話。

来る10月26日、Windows 8が発売になります。

WIndows-8-logo

 Windows 8で個人的に嬉しいのはスクリーンショットの加工が楽になったこと。なにしろウインドウの外枠がベタ塗りの長方形なので。ウインドウ単体のスクリーンショットなら手間要らず。画面全体の場合でも簡単にトリミングできます。

ソフトウエア製品やWebサービスのマニュアル類を作成する際、ウインドウの絵を多用しますが、Windows XP・Vista・7ではウインドウが角丸だったため奇麗に見せようとすると四つ角を丸く落とす必要がありました。

また、Vistaや7はタイトルバーが半透明だったので背後の模様が透けて汚く写り、撮り直すこともしばしば。要するに余計な手間ひまがかかっていたのですよね。

私は以前、IT機器関連各社のマニュアル類を専門的に作成する会社に身を置いていたのですが、これであの会社の製作作業も少しは楽になったかも。でも一方でお得意先の製造業メーカーがことごとく事業を見直し、製品ラインナップが縮小されて受注の単価や総量は下がっているはず。せめてマニュアルの一斉改編ニーズによる「Windows 8特需」が多少なりとも埋めてくれると良いのですが…。

それにしてもMicrosofにとっては正念場ですね。Windows 8、PC向けにはそれなりに売れるでしょうが、Windows 8へのアップグレード料金は$39.99。Windows 7は$119.99〜だったので、1/3に値崩れした形です。

そして何といっても最大のテーマはモバイル市場でどう戦うか。拡大するこの分野で向こう1年以内に一定のシェア、プレゼンスを確保できなければ致命傷にもなり兼ねません。

Windows 8の特徴は二つのOSが同居、連携しているように見えること。Windows Phoneは当然として、タブレット端末でもスッキリしたタイル表示のModern UI design(旧称「Metro UI」)だけですべてを完結できれば及第。でも、何かを達成するためにいかにもWindows風のデスクトップを介在させる必要があるならアウト。だったら軽量のラップトップPCを使う方がよほど便利なわけで。

果たしてこのハイブリッド風OSで先行するAppleとGoogleの牙城にどこまで食い込めるかは見物です。私はかなり厳しいと見ているのですが…。

海の中で「美味しそう」

ダイビング業界の重鎮だった舘石昭さんが亡くなられました。享年82。彼がスキューバダイビングの楽しみを「獲る」から「撮る」に替えたことで今日の楽しい業界があります。ご冥福をお祈りします。

さて、その舘石さんが創刊した月刊マリンダイビング誌のWebサイトMarin Webに「続・まだまだびっくり!外国人ダイバー」というページが載りました。本誌に載せきれなかった分のようです。

私が気に入ったのはイタリア人ダイバーのエピソード。水中でイソマグロなどを見て人さし指で自分のえくぼを指すという件。ほっぺをグリグリやる「buono!(ブォーノ)」のサインですね。日本語訳だと「上等」でしょうか。イソマグロはプリっとした見た目とは裏腹にあんまり美味しくない魚だとも聞きますが…。

私だとbuonoは伊勢エビやハタの類いでしょうかね。キビナゴやシャコも捨てがたいなぁ。

ゴシキエビ
ブォーノなゴシキエビ
イセエビ
ブォーノなイセエビ

憧れのパプアニューギニア

私にも憧れの外国、地域がいくつかあります。例えばインドネシアのレンベ(ゴミ溜めみたいな海に希少生物がわんさかいるらしい)。それにフィジー(伝説の食材「バロロ」を食べてみたい)、そしてパプアニューギニアです。

以前、オーストラリアから帰国する際に飛行機からパプアニューギニアを眼下に見て、深緑の大きな島に魅せられました。加えて、聞くところでは海の中の生物相も非常に充実しているのだとか。

さて、来る9/19(水)〜21(金)にかけて、東京の虎ノ門にてパプアニューギニアのセミナー&勉強会が開催されるとのこと。

向暑の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 この度、パプアニューギニア政府観光局とニューギニア航空は、来る9月19日(水曜日)から3日間連続で 「パプアニューギニアイベント – “This is PNG”」と題しまして、 エージェント様、メディア様、また一般の方がご参加頂けますセミナー&勉強会の機会を設ける運びとなりました。 この機会にパプアニューギニアの魅力を3日間のイベントを通して見つけて頂ければ本当に幸いです。

だそうです。

三日間のうち19日(水曜日)19時〜21時がダイビングイベント(20日はハイランド地方&セピック川のイベント、21日がサーフィンイベント)。ゲストゲストスピーカーにプロカメラマンの 中村卓哉さんと鎌田多津丸さんも登場するとのこと。

無料だし、面白そうなのでとりあえず申し込んでみました。

9月の海はリロアン

再来週、またリロアン(セブ島南端の方の)に行くことにしました。

今回はメンバーの都合で土曜日出発の4日間。ならば行かれる海外はグアム、サイパン、フィリピン、バリに限られ、行きやすさと水中の楽しさ重視でフィリピンに決定。

地方としてはアニラオ、レイテ、マクタン、リロアンが候補となり、私が最後の一票を投じる形でリロアンに決着。なにしろ先々月、怪我してまったく潜れなかったのが心残りだったので。先日、そのときの傷害保険も下りたし。

それにレイテには来年行く予定。マクタンにはいつでも一人でふらっと行かれるけど、リロアンだと一人部屋追加料金が高くなるので連れがいる時に行っておこうと。

かの地では、私はまだ撮ったことがないコガラシエビ(前回のメンバーが見てた)をリクエストしようと思っています。

TANDUAY RHAM(タンドゥーアイ・ラム)
リロアン・マリンビレッジにはTANDUAY RHUM DARK、 通称「体に悪いラム」(40°)が常備されています

先日、フィリピンのルソン島の東海上で大きめの地震があり、ビコール島やレイテ島ではいくぶん被害も出たようですが、まあ地震の心配はなかろうと。それよりも時期的に気になるのが台風。セブ島は内海だけど、波とうねり、濁りは入るので。

それとストライキ。昨年のその時期はマニラ空港でストライキが起きて、フィリピン航空の国内線がことごとく運休したのですよね。私の知り合いもボホールで無駄に1日延泊させられてました。あれが年次のことでなければいいのだけど。

いや、運休を早々と決めてくれるなら私個人は何日か延泊になってもいいな。というか、そうなってほしい…。

ダイビング機材はまだ買わないほうがいいかも

もう9月。私はこの時期は欲しいダイビング機材類があっても買わないようにしています。なぜなら毎年11月(今年は14日〜17日)に世界最大のダイビング業界展示会DEMA SHOWが開催されるから。

特に海外製品、例えばLEDライトなどの新製品はここで発表されることが多いので。買ったそばからモデルチェンジされたら悲しいですしね。

DEMA Show 2012 LOGO

iPadでは競争に勝てない

昨日、11/04(日)の那覇→羽田のスカイマーク航空券のWebバーゲン(9,800円)の購入を試みたものの買えませんでした。発売開始の9:30は通勤電車の中だったのでiPadからアクセスしたら一連の手続き中に売り切れて。まあ全5席なので。

どうやらスカイマークの予約システムは、所定のリンクをクリックした先着5名までが手続きに進めるのではなく、大勢のクリックを受け付けた上で、早く手続きを完了できた5人を当選させる仕組みのようです。次の機会があればそのつもりで臨むことにします。

でも、こういうときはiPadは不利ですね。タッチ操作による文字入力では、どうしてもパソコンの操作スピードには敵いません。

しかたがないので次善策としてWeb割21の12,000円チケットを購入しました。往路はエアアジアのキャンペーンチケット(成田→那覇)を買ってあるので往復12,155円。ま、いい感じかな。

ふと気になってジェットスターの料金を調べてみたら成田便が8,900円(預け荷物なしの場合)とのこと。でも3千円程度の差なら羽田便の方がいいですよね。

4日間の海の選び方

仲間と近々ダイビングに行く話が出ました。今回の条件は金曜の夜以降の出発で火曜日帰り。ならば海外だとグアム、サイパン、フィリピン、バリに限られます。月曜日出発でよければパラオにも3泊4日で行かれるのですが…。

でもグアムは私の好みではないのですよね。過去に一度だけ行ったものの、ひたすら青い海が広がっていただけ。ドロップオフにカスミチョウチョウウオが群れていた印象しかありません。有名なブルーホールも、いびつなハート型の穴を見上げたからって何が楽しいんだか。

そんなグアムでもちゃんとショップを選び、事前にリクエストを出せばしっかりマクロ生物も見せてくれるような話も聞くのですが、それとて一緒に潜るメンバー次第ですよね。いかにもグアムっぽい海を期待して来た見知らぬ人たちと合流したら、こちらの希望は通らないでしょうし。

サイパンの海はグアムよりは楽しめる感じですが、振り返ってみれば当たり外れが大きかったような。3月は良かったけど7月は悲しいぐらいに殺風景で。しかも良かった時でも生き物はそう多くはなかったなぁと。まあそのときの仲間とガイドにもよるのでしょう。

あとはバリってのも可能ですね。今春から羽田⇔デンパサール便が飛んでいるので。金曜の夜に羽田に集合して機内泊。朝の7:30にデンパサール空港に着くため、空港のすぐ東のヌサペニダあたりならその日の午後にも潜れましょう。不幸にもかの海では最近日本人ダイバーが一人亡くなられたばかりですが…。

ただし問題は帰り。デンパサール→羽田便の到着時刻は23:30。預け荷物を待っていたら日をまたぎかねません。おそらく今回のメンバーの大半が終電を逃すので、車を用意しておくか、どこかに泊まる必要が出てきます。

これがデンパサール→成田便なら出発は00:30。8:50には成田に着きますが、帰国の前日は潜れないので観光。これも具合が宜しくないです。私はバリ観光は前に一回行ったのでもういいかなと。なにしろ車でどこまで走ってもひたすら田園風景と寺院ばかり…。

で、結局のところ消去法でフィリピンに落ち着くのですよね。さすが魚類発祥の地と言われているだけあって生き物の種類と数はすごく多いです。出発は成田9:30のマニラ行きか14:30のセブ行き。帰りもセブ便で成田13:30着、マニラ便でも20:00着と無難です。きっかり4日間で中2日潜ってこられます。

セブの海

というわけで最近の私はちょっと小金が貯まり、週末+2日間ぐらいの休みがとれるときは「沖縄もしくはフィリピン」というのが定番です。

鹿児島、宮崎、高知(柏島)あたりでも潜ってみたいとは思っているのですが、ついつい南国に足が向いてしまって。

フィリピン航空を有効に使うには

来年の3月にサウスレイテのツアー計画が進行中です。実施されれば私にとっては二年ぶり。企画者と私の嗜好からしてジンベエザメ(餌付けされてない!)を見る以外は完全なマクロ狙いになるでしょう。個人的にはまた黄色いピグミーシーホースを撮りたいと思っています。

サウスレイテの黄色いピグミーシーホース
昨年のサウスレイテの黄色いピグミーシーホース。かろうじて顔が写ってます。 Nauticamからのハウジングの納品が遅れ、ぶっつけ本番で挑んだものの、 案の定うまく撮れませんでした

参加メンバーはおいおい募るとして、個人的に気になるのは予算の工面。おそらくツアーに含まれるのはマニラから先の料金だけなので、成田⇄マニラ間をいかに安く上げるかは各々の裁量次第になります。

フィリピン航空の航空券、普通に買えば燃油代などを含む往復で7万円弱。マイレージが2万マイル貯まっていれば特典チケットに交換できるものの、私のマイル残高は1万ちょっと。これからセブに2回行っても届きません(2往復で約8,000マイル)。

でも大丈夫。裏技があって、フィリピン航空ではマイルを買えるのですよね。1,000マイルが2,500円なので上限の10,000万マイルを購入すれば航空券と引き換えてもらえます。燃油と手数料と空港使用料で二万円弱かかるにしても、私はMAX45,000円ぐらいで収まりそう。

セブには年内にもう一回ぐらい行くかもしれないから、そうしたら4,000マイル溜まるので、さらに1万円安くなります。

いや待てよ。レイテだとマニラ⇄タクロバンの国内線にも乗るわけです。機内預け荷物23kg x 2個のルールは成田 or 名古屋⇔マニラ or セブ限定なので適用されません。しかも荷物は国際空港のセブとは違って預けっぱなしとはいかず、往復ともマニラで一旦受け取る必要があります。

そして、確かフィリピン航空国内線の重量制限は15kg(最低ランクのチケットの場合)。だとするとどうやっても無理。私の機材一式(カメラと水中ハウジングを除く)は約26kgだから11kgオーバーです。規定の超過料金は150ペソ/kg+Tax 12%。税込み1,848ペソだから約3,500円ぐらい。往復だと約7,000円。対して、年会費6,300円のスポーツプラスフィリピンに加入しておくと+20kgまでOK。1往復で元がとれるのだから、こちらに入っておく方がお得ですね。

フィリピン航空のことなので、ちょいちょい事情が変わるかも知れませんが、今のところマイレージを買い足し、スポーツプラスフィリピンに加入した上で参加するのが一番リーズナブルなようです。

ONE PIECEを半自炊

前回、電子書籍版のコンテンツは買わない方がいいと書きました。将来、読み返そうにも業者がサービスを停止していたら読めなくなるので。

とは言え現時点で既に67巻もあるONE PIECE。紙の単行本を買い揃えると本棚を目一杯占有するので、できれば1枚のiPadの中に収めてしまいたいところです。

ならば、現時点で最も有効な手段は自炊。紙の本をスキャンしPDF化しておけば未来永劫閲覧環境に困ることもないでしょう。

ただし、それには裁断機とドキュメントスキャナが必要です。それぞれ定番の新品を買えば計5〜7万円ぐらい。そこそこ大きな出費額になります。単行本も新品で大人買いすれば10万円コースです。

というわけで、もっとリーズナブルな方法を考えました。手順は以下の通り。

  1. 電子書籍版のコンテンツを購入
  2. コンテンツをiPadの対応アプリで表示
  3. ページをめくりながら全ページのスクリーンショットを撮影
  4. 画像一式をパソコンに転送
  5. Photoshopで余白をトリミング
  6. AcrobatでPDFにまとめる

名付けて「半自炊」。通常の自炊は食材の下ごしらえ(本の裁断)から始めるところを、既に下処理(スキャン)された具材を調理する感じなので。こうしてPDF化しておけば、以後はユーザー認証も要りません。好きなPDFビューワーで読めます。

1巻あたり約200ページのスクリーンショットを撮るのはけっこう面倒ですが、自炊の場合でも裁断角度や読み込み角度がずれたり、複数枚原稿の紙送り(スキャン漏れ)、ドキュメントスキャナ内で原稿がジャムるなどの不具合が多々起こり得るので、一概に大変な作業とも言いきれません。

また、見開き状態でスクリーンショットを撮れば手間は半分ですみます。RetinaディスプレイのiPadなら見開きでも十分な解像度が得られます。トリミング作業もPhotoshopのアクション機能でバッチ処理させれば数分待つだけで余計な手間もありません。1巻30分もあればPDF化できそう。だったら暇をみて半自炊しておく価値はあるでしょう。

注意事項としてはあらかじめiPadのフォトストリームをオフにしておくこと。じゃないとスクリーンショットを撮っている最中にiCloudに転送が発生してiPadの動作が緩慢になってしまうので。

もちろん作成したPDFを外部に流通させるのは御法度。摘発されれば個人では払えないほどの額の損害賠償請求を喰らい兼ねません。

ちなみに、現状ONE PIECEの電子書籍版はYahoo!ブックストアとBookLive(& GALAPAGOS STORE)が取り扱っています。前者は単色で66巻まで刊行済みで378円/巻。後者は着色されたものが12巻まで刊行済みで473円(100ポイントバック)/巻。

どちらを選ぶかは好き好きですが、私ならYahoo!ブックストアですね。着色されているBookLiveの方が見栄えは良いものの、その分電子書籍化に余計な工数がかかっています。後発なので差別化のためにそうしたのでしょうが、現状12巻までしか刊行できていないし、いつまでに何巻まで出揃うかも不明です。

GALAPAGOSにいたっては母体のSHARPの先行きが怪しくなっています。外部からの資本注入がなされたら、この事業は続けられなくなる可能性も大いにありましょう。

おまけにBookLiveのiPad版アプリは少なくとも私のiPadではろくに起動しません。10回中9回は最初のページめくりのタイミングで落ちます。稀に成功するのが不思議ですが…。

その点、Yahoo!ブックストアのアプリの方は安定して動作します。ユーザー認証を頻繁に求めてくる煩わしさと誤操作が起こりやすいUIの出来の悪さが難点ですが、いったんPDF化してしまえば解決します。

電子書籍の時代はまだ来ない

ONE PIECEの電子書籍版を買っていいものか迷っています。いや、自分の中での結論は出ているのですよね。「買ってはいけない」と。

理由は永続性が保障されないから。一度買った作品は半永久的に読めるようであってほしいものですが、現状ではオンライン書店の業者がサービスを停止したらユーザー認証が通らなくなり、本としての寿命が尽きてしまいます。

もし、閲覧の際にユーザー認証を経ない仕様になったとしても、iPadのOSのバージョンが上がって専用のビューワーアプリが起動しなくなれば(Appleは古いAPIを容赦なく切り捨てるので、往々にして起こり得る話)、そのコンテンツは単にメモリ容量を圧迫するだけのゴミデータと化します。

ONE PIECEの電子書籍で言うなら、Yahoo!ブックストアなりBookLiveGALAPAGOS STOREが向こう何十年もサービスを続けてくれればいいのですが、その保障はありせん。もちろん天下のYahooだし、BookLiveやGALAPAGOSにも錚々たる企業が出資、協賛しているものの、あてにはできないでしょう。特にBookLiveやGALAPAGOSは先行き怪しいと思うのですが、その話は別の機会に。

言い換えると電子書籍版は、電子書籍としての作品そのものではなく、業者がサービスを継続している期間中にその作品を読む権利を買うということ。この二つは持ち家と賃貸住宅ほどの違いがあります。

有償コンテンツであってもDRMの掛かっていないePubなりPDFで提供されればいいのですが、多くの有力コンテンツホルダーはDRMがないデータの流通を嫌うのですよね。その考えも解ります。紙の本ならコピーしても品質劣化した紙切れにしかなりませんが、デジタルデータは原本と同じ品質の副製品が作れるので。ePubを所管するIDPFはEPUB Lightweight Content Protectionという軽いDRMを提唱していますが、果たして日本のコンテンツホルダー側が飲めるかどうか…。

これまで「コンテンツが揃わないから電子書籍が普及しない」と「電子書籍が浸透しない内はコンテンツが揃わない」が鶏と卵の関係のように言われていましたが、私が考えるに、一番大きな課題は「固いDRMがなければ提供できないコンテンツホルダー」と「普遍性がないコンテンツはおいそれとは買えない消費者」の利益相反をどうやって解消するか。有効な策がないままコンテンツの数が増えても状況は大して進展しないでしょう。音楽のように有力な書籍コンテンツがDRMなしで販売されるようになれば、電子書籍市場も爆発的に拡大しそうなのですが…。

そしてこの先起こりそうなのは、「ある日突然業者がサービスを停止し、せっかく買った電子書籍が無駄になった」という事態に大勢のユーザーが直面すること。この2〜3年の間に電子書籍に乗り出したものの思うように売り上げが上がらずにギブアップを余儀なくされるオンライン書店が続出することは大いに考えられます。その際、顧客の購入履歴を別の業者に委譲し、閲覧環境の互換性も確保されればいいのですが、そうなるかは解りません。

まあでも、それが有望な解決策かなとも思います。つまり、買収に次ぐ買収で資産を漏らさず継承しながらオンライン書店が大手の2〜3社に集約されれば、DRMが掛かっている電子書籍コンテンツも安心して買えるようになるだろうと。委譲、移行がスムーズに行われれば、ピンチを絶好のチャンスに変えることもできましょう。

ユーザーにとっては選択肢が限らて寂しくなるものの、言わば都市の再開発みたいなものかと。駅前の特色のない個人商店が役割を終える一方で、郊外の大型ショッピングモールが需要の大半を吸収するような流れと同じですね。

とは言え、中小の業者もあらゆる手段を用いて必至に生き残りを図るので、諸外国はともかく日本では本格的な電子書籍の時代の到来はまだまだ先だと私は見ています。何年かの後、皮肉にも果敢にチャレンジした業者の大半が倒れ、礎となった暁に、ようやく花開くのではないかと。