新国立競技場は無用の長物

新国立競技場の二案が発表されました。 A案がこちら。

新国立競技場のA案
新国立競技場のA案

そしてB案。

新国立競技場のB案
新国立競技場のB案

さすがにどちらも悪くないと思うけど私はC案支持かな。つまり「建設しない」です。日産スタジアムや味の素スタジアムで代替するという。東京の将来を見据えると、こんなの造っている場合じゃないと思うのですよね。

なにしろ五輪後は団塊の世代が後期高齢者となっていきます。最大ボリューム層が所得税を払う側から高齢者向けサービスを受ける側に回るインパクトは大。特に高齢者人口の多い東京圏の財政は一気に悪化していくはずです。果たして新国立競技場が独立採算でやっていかれるかも疑問だし。

またこの先、東京圏では医療介護の供給能力が不足するので高齢者を地方に移住させよという提言すらなされています。つまり何も手を打たなければ、まともな医療や介護のサービスを受けられない人が大勢出てくるわけです。待機児童ならぬ待機老人。当人はもちろんだけど、その家族も介護離職を余儀なくされたりして厳しい状況に追い込まれます。優秀なビジネスマンらがキャリアを捨てざるをえず、後年再就職しようにも安定収入の職が得らないなんて話も聞かれるし。

だったらあの広大な敷地には競技場ではなく病院や介護施設を建てるべきだと思うのですよね。それこそ世界に誇れる最先端医療・介護の一大拠点にするという。周りには広大な公園もあって環境も良いし。

ほんでもって海外からも医療ツーリズムを受け入れれば、爆買い以外のインバウンドにも期待できます。

でも、きっとどちらかの案で新国立競技場が造られてしまうのでしょうね。やはり東京の将来は暗いようです。都市計画なんてものがなく、経済効率最優先で発展してきたツケを払わされることになるのだから。

キングダム英雄立志伝

漫画キングダムの40巻が発売され、前半が完結しました。大王政が呂不韋を退けて秦の全権を握ったことで、次巻からはいよいよ中華統一に挑みます。

キングダム英雄立志伝でも、諸々の史実はどうだったのかが気になったので『キングダム英雄立志伝』なる書籍を買って読んでみました。キングダムの登場人物や歴史考証について書かれた本です。

確か漫画では英雄として描かれている始皇帝は、実際にはおよそ人を信じることをせず、時として残虐な面も見せる人物だったはずなのですよね。

でもこの本には拍子抜けでした。特に人物紹介では大半が漫画のおさらいで、史実がちょこっと書き添えられている程度だから。それもWikipediaやWebをあたれば出て来るような情報ばかり。まあ2,200年以上年も前のことだから歴史書があまり残っていないのだろうけど。

よって一回目を通せば十分。自炊して残すまでもないのでBOOKOFF行きだな。