MavericksでFrontRowが復活?

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明日の22日(日本時間の23日)、新しいiPadなどとともにMacの新OS『OS X Mavericks』が発表される見込みです。Mavericksは月内に発売開始かな。

Front Rowのアイコンとはいえ私はいまだ自宅のiMacでLion(2011年7月発売)を使っています。現行のMountain Lion(2012年7月発売)の前のバージョンですね。理由はFront Rowが便利すぎるから。

Front RowはMacをAppleTVのようなメディアプレイヤーにする純正アプリ。離れたところからApple Remote(Apple純正の赤外線リモコン)を使ってMac内のコンテンツをフルスクリーン再生できます。
私はMacに繋いだ外付けHDDにビデオ(最近はNHKの『ダイオウイカ』や『深海鮫』がコレクションに加わった)を録り貯めているため、このアプリが必須です。
アメリカでの映画の予告編をザッピングできるところもいいのですよね。

そのFront RowがMountain Lionでまったく動かなくなったので、私はLionから移行できないでいました。PLEXやMacCentralMediaCentralといった同ジャンルのアプリも試したものの似て非なるものだったし。

でも、ここにきて良い情報を発見。フランス語ですが、Youtubeのデモ動画が貼られているので内容は解ります。どうやら有志がMountain Lion向けのFront Rowインストーラーを作ってくれたようです。今年の8月中旬にリリースされたみたいですね。

さっそくダウンロード。どうせならとMountain LionではなくMavericks(GM)にインストールしてみたところ、あっさり動きました。これで晴れて私のiMacも最新OSに移行できそうです。実に1年3ヶ月ぶりか。

と思ったのもつかの間、確かにDockから起動すれば動くしキーボードでは操作できるけど、肝心のApple Remoteに反応しません。起動はおろかメニュ操作も不可。これだと魅力激減です。

まっさらなMarvericsだからだろうと思い、Apple RemoteのMENUと右ボタンを長押ししてiMacにペアリングするも、やはりFront Rowは無反応。上下ボタンでMacの音量の調整はできるので、赤外線信号が無視されているのではなく、Front Rowの起動や操作との連携が切れているようです。

ああ、まだしばらくLionを使い続けることになりそう。MavericksはMacBook Airだけで使うか。

個人的な希望を言えば、Appleに純正のFront Row後継アプリを出してほしいところです。近年のMacは赤外線受光部がないのでリモコンにiOSデバイスも使えるようにして。

あるいはBluetoothリモコンでも良いし。

ほんでもってアプリ名は『Apple TV』かな。つまりセットトップボックスのApple TVをMac上で再現するアプリですね。映画や音楽もリモコンの簡単操作で買えたり借りれたりすると。

例えば、それが入ったMac miniをリビングの大画面テレビに繋いでおけば、けっこう楽しいメディア視聴環境ができ上がると思うのですよね。Apple、前向きに検討してくれないかな。

スーツケースをラッピング

台風28号まで発生しました。今のところ日本列島には来なさそうだけど、小笠原諸島には到達する予想が出ています。今秋はすでに小笠原丸の航海にも影響が出まくっているけど、またか。今週末の伊豆やらの海も大荒れかも知れません。我々ダイバーにも馴染みがある伊豆大島、受難だ…。


先日のアニラオからの帰り、マニラ空港で搭乗15分前というタイミングで私の名前が館内コールされて呼び出しをくらいました。

何事かと搭乗口に出向いたところ、搬送時に私のスーツケースが開いてしまったとのこと。なるほど私のスーツケースはもう13年目なので相当くたびれています。何かの衝撃で開いてしまう可能性は大いにありましょう。

その後はフィリピン航空の女性スタッフに連れられ、普段乗客が通ることのない通路を通りながら2階下の到着フロアに移動。イミグレーションと荷物受け取りのベルトコンベアーがあるフロアですね。

しばし待つとベルトコンベアーの横のドアからバックヤードのスタッフが私のスーツケースを抱えて持って来たので、内容物を確認し、書類にサインしたら一つ上の階の出発フロアに移動。そこでスーツケースをラッピングしてもらいました。

ラップされたスーツケース
ラップされたスーツケース ラッピングマシン、7月に行ったマナド空港で見かけて面白く思ってたけど、 早々に自分も世話になるとは…

ラッピング作業は見ていて楽しいですね。手慣れたスタッフが回転台にスーツケースを立ててラップを巻き付けながら2周。スーツケースを横置きにして更に2周。ハンドルとキャスターの箇所をハサミで切れば完成です。

料金は一律160ペソ。370円ぐらいかな。200ペソ札で20ペソ2枚のおつりがきたので、次回行くときののチップに使えますね。ちょうどよかった。

再び荷物を預けたら出発ゲートに戻り、なぜか優先搭乗扱いにしてもらいました。イレギュラーな客はさっさと通してしまえってなもんでしょうかね。

もちろん荷物は成田空港に無事受けとれましたよ。

ドラゴンフルーツ?

アニラオのハナイカです。10cmほどもある大人の個体でした。

ハナイカ

この通り茶、黄、紅がベースのド派手なイカ。

ハナイカ

もちろん体色は変わります。

ハナイカ

どことなく南国産のドラゴンフルーツっぽいかな。特に短くて赤い触腕が反り返っている点が。

ちなみにドラゴンフルーツはサボテンの実だそうです。

ロングノーズホークフィッシュ

今年は台風が容赦ないですね。10月も後半だというのに27号が発生。伊豆大島などに大きな被害をもたらした26号と似たコースを辿ると見られます。

しかも21日の時点で中心気圧が925hPaという予想。日本への最接近がその2〜3日後なので910hPaなんて強烈な台風が襲うやも。まだ先日の大雨で地盤が緩んでいるだろうし、コース次第ではまたもや甚大な被害をもたらしそうです。

さらには太平洋の海水温が高いので、これで打ち止めでもなさそう。事実、マリアナ諸島の付近では28号の卵が産まれようとしています。

地球温暖化や海水温の上昇傾向が進んでいる以上、毎年こうなるのでしょうかね。たまらんです。


アニラオのクダゴンベ。英名はLongnose hawkfishというそうな。

クダゴンベ
構図はこちらの方がいいけいど…
クダゴンベ
写りはこちらに分があります

赤いチェック柄が人気のこの魚、アニラオではかなり接近できました。この通り、尻尾が画角から見切れているし。

一緒に潜ったタンク数70本ぐらいの男性が容易に見つけるものだから、船に上がって「名人ですね」と話しかけたら「前回同じとこで潜って居場所を覚えてた」だそうな。そう、彼はパシフィコアズールリゾートの常連さんでした。

リニア新幹線は要らんと思わない?

JR東海のロゴ発表から一ヶ月が経ち少し古い話題になったけど一応触れておきます。リニア新幹線の話、私は否定的です。壮大な無駄だと思うから。

批判にありがちな「外の景色が楽しめないからダメ」なんて言う気はありません。飛行機だってそうだもの。直ぐに窓の日よけを下げろと言われるし、上げたところでひたすら雲だから。

でも、諸々考えると、つくづくリニア新幹線には見込みがなさそうな気がするのですよね。

《時短効果》

一番のうたい文句に「品川から名古屋まで最速40分」などと言われているけど、途中の各駅に止まれば72分かそれ以上かかるそうです。停車時間に加えて減速と再加速が必要だから。でも、そうなると現行の89分〜よりも圧倒的に速いとも言えません。品川駅が地下深くに作られるならなおさらです。

また、神奈川から乗ろうとすると橋本は新横浜よりも都心から遠く不便です。

まあ、車両基地を造る関係で新横浜近辺にできなかったのだろうけど。

よってリニアはほぼ品川⇄名古屋のシャトルとして運用されるのでしょうね。結局、リニア新幹線による時短の恩恵を受けられるのは品川にアクセスしやすい人に限られそうです。

《ライバルは?》

東京⇄名古屋の移動に飛行機を使う人はほとんどいないので、リニア新幹線の最大のライバルは在来の新幹線にほかなりません。

しかもリニアが事実上の品川⇄名古屋のシャトルなら、その他の駅を基点にする乗客には無縁なわけだから、乗客数の面でリニアの方が分が悪い気がします。

例えば東京駅に近い人が名古屋に行く際、わざわざ品川に移動してリニアに乗ったりはしませんよね。同じく名古屋よりも西から東京方面に行く人もリニアに乗り換えたりはしません。

それに熱海や掛川、浜松なんかにもそれなりの乗降需要はあります。

ダイバー目線で言えば、大瀬崎(日本でもっとも多くのダイバーが詰めかける)に近い三島駅まで新幹線を使う人も多いのですが、内陸を通るリニア新幹線ではもちろん行かれません。まあ、ダイバーは全乗客の中のほんの僅かだけど。

人口は増えないこと、リニア新幹線が開通しても在来線は廃止できないことを考えると、リニアと在来で客を分け合えば、どちらが勝っても負けても運用コストが嵩み、結局は運賃に跳ね返りかねません。

《航空機との競争》

2045年には大阪まで伸ばすと言われており、そうなると飛行機との競争が現実味を帯びてきます。

名古屋までのリニア新幹線の運賃は現在の新幹線の800円増しを予定しているそうですが、それだと11,580円。一方、飛行機は早めに押さえれば沖縄へだって1万円以下で飛べます。この傾向は向こう30年間でますます進むのではないかと。

なにしろ飛行機の操縦やらメンテナンス(ローカルルールは加わるかもしれないけど)やらは世界共通。外国人のパイロットを連れてくることも容易ですが、リニア新幹線は日本独自のものなので、運転手や整備士の人件費の面でもなかなかコストを下げられないはずです。

それに、リニアって早い話が「飛行機並の速度で走る地下鉄」。高速走行は爆音を伴うので地下を掘って通すか、地上なら防音壁のチューブ内を走らせる必要があります。当然、建設コストは莫大で、かつ運用には全区間のトンネル内(リニアの場合「線路」でいいの?)のメンテナンスが常に必要です。

大気の整備なんかいらず、空港さえ造って維持すれば運行できる飛行機とはコストに雲泥の差が出る可能性は大いにありましょう。価格競争の面ではリニア新幹線は飛行機には到底適わないはずです。

帰省ラッシュ時の「乗車率200%」なんて荒業はさすがに飛行機には無理ですが。

よってリニアが大阪まで延びることはないかも知れません。いずれにせよ何十年も先の話ですが。

《輸出の実現性》

「リニア新幹線は海外に売れるはず」という意見も聞きますが、どの国が買ってくれるのでしょう?

条件的には国土が広くて経済力があり、空路が十分に発展していないところでないと。しかも必要な電力は新幹線の3倍。整備や運用には日本人と同レベルのスタッフも必要です。

真っ先に思いつくのはドイツですが、意外や意外、生真面目で几帳面な印象のあるドイツ人も鉄道に関してはルーズなのだとか。ダメじゃん。

きっと文化の違いなのでしょう。鉄道は時刻上の正確性を求める対象ではないと。

先日、安倍総理は米国でニューヨーク⇄ワシントンDCにどうかと提案していましたが、アメリカは言わずと知れた飛行機大国。とっくにバス感覚です。もちろん要人やセレブはプライベートジェットだし。

他にはシンガポール?ドバイ?狭すぎます。ユーロ諸国横断?足並みが揃わなそう。

中国?確かに国土は広いけど、この先は政変もありそうで経済力が順調に伸びるとも限らないし、運用も無理でしょう。

ってなわけでリニア新幹線、技術的には文句なしに優れていても日本独自のガラケーならぬ「ガラテツ」になりそう。

いや、地上でも走らせられるよう爆音を抑えるべく速度を落とすなど、諸外国向けに運用条件を相当下げればすり合わせできるかも知れませんが、それなら高価なリニアではなくもっと枯れてて安価に導入出きる方式の方が受けはいいはずです。

今の新幹線ですら、海外にはなかなか売れないわけだし。

だいたい長距離の電車移動で10分、20分を短縮して喜んでいるのは世界中でも日本人だけです。

いや、もちろんリニア新幹線にも明らかなメリットはあって、例えば在来線のバックアップ目的では有用です。

この先、富士山の噴火や関東や東海地方の巨大地震も起こり得るわけだし。

それに悪天候下も運行できそうな点でも有利ですが、そもそも大雪やら台風直撃だと品川や名古屋まで辿り着くのが困難かも知れないわけで…。

リニア新幹線計画については「民間企業がやろうとしていることに口を出すな」という意見もよく聞きますが、本当にあらゆる条件をシミュレーションして計画を発表したのか私は怪しいと思っています。特に乗車率の面が。果たして在来線も残しつつ十分な利益を上げられるだけの乗車率を確保できるのか。実現にこぎ着けるために大きく数字を盛ってやしないかと。

リニア新幹線、14年後の開通、運行開始も怪しいところですが、走らせるほどに赤字が積み上がっていくものの、不採算でもJR東海は潰せないからと、今の東電のように政府が税金で支えるようなことにならないことを願うばかりです。