他人の空似

こちらの2体のウミウシ、同じ種類が一つの岩に離れ離れに付いていたので、ちと失礼して片方をもう片方のそばに移動させてみたら、あらびっくり。違う種類のウミウシでした。

似て非なるウミウシ

触角と二次鰓、外套膜の色もそっくりだけど背中(?)の模様と色の組み合わせが明らかに違っています。

似て非なるウミウシ

それぞれ正確な名前は解らんです。近似種も多いし。 右がシボリイロウミウシかな。もしくはキベリクロスジウミウシ(エリザベスウミウシ)、左はコモンウミウシ属の一種かと。

似て非なるウミウシの片方

似て非なるウミウシの片方

フィリピンのお土産

成田空港から自宅に送ったスーツケースがさきほど届きました。

中には機材とともに、フィリピンのスーパーで買った現地の食料がたっぷり。

フィリピンのお土産

敷き詰められているのはインスタントヌードルですが、他にもシシグの具材の缶詰め、シニガンスープの粉末、そしてHAPPY。

HAPPYはフィリピン航空の国内線に乗るとサービスされる小粒のピーナッツ(チキンアドボ味)。妙に美味しいのでガイサノのスーパーマーケットで探したら売ってました。

エアーピルエクスプレスの機内サービス

まあ、現地の人たちが普段食べてるようなものが私の好みってわけです。

ホヤライダーズ

アオホヤ(ホヤカクレエビが入っている)についていたエビ。名前は知りませんが、ホヤカクレエビとは別種ですね。多くのホヤカクレエビは褐色だけど、こちらは白。

ホヤエビ

それにホヤカクレエビのようにお尻が丸くもありません。

ホヤカクレエビ
こちらがホヤカクレエビ
ウミタケハゼの仲間?
右側の穴が撮影時にターゲットライト光を侵入させるのに重宝します

そしてこちらはウミタケハゼの仲間かな。よくバブルコーラルに乗っかっていますが、このときはアオホヤでした。

ホヤニカクレラレナイエビ

こちらのホヤカクレエビは昨日の写真とは別の個体。運良く自力で発見することができました。

ホヤカクレエビ
前日よりも撮り方がこなれた気がします

例によってアオホヤの奥の穴からフォーカスライト光を当てつつ手前の穴を覗き込んで撮影していたところ、不意にホヤカクレエビが外に這い出てきました。こういうこともあるのですね。エビの体長は6mmぐらいだったかな。

ホヤカクレエビ
何の気まぐれか、外に出てみたところ、ホヤの口がすぼまって…

その後、アオホヤは二箇所の穴を閉じたので、ホヤカクレエビはもう戻れません。

ホヤカクレエビ
入り口がガッチリ閉められて出入り禁止状態。 このエビ、右のハサミがないので、やんちゃな冒険家タイプなのかも。 まあ、そのうち生えてくるけど

結局、ホヤカクレエビは近所の別のアオホヤに引っ越していきました。

ホヤカクレエビ

例年なら梅雨明け日前後ということで今週末の沖縄を狙っていた人も多いだろうけど、残念ながら台風ですね。台風自体は今日にも沖縄を抜けるものの、しばらく海況は悪そうだ。まあ、観光もよかろうて。


実は先週のテーマ生物の一つがホヤカクレエビでした。昨年12月にマクタンに行った際に何気なく撮った写真が不本意だったので、改めて気合いを入れて撮ってみようと。

ホヤカクレエビ
昨年12月撮影の写真。 実は現像段階でかなり明るくしています

私の水中写真の専門分野は今となってはエビ。2年半前、一眼レフの水中カメラセットを買う際は主にハゼ類を撮るつもりで105mmのマクロレンズ仕様にしたものの、次第にエビ撮りの方が楽しくなって。なにしろ異形だから。だったらもっと短いマクロレンズにしとけば使い勝手も良かったのだろうけど

自力で20個ぐらいアオホヤを覗いてみたもののエビ入りは見つからず。結局ガイドに見つけてもらって撮影を開始。 単純にオートフォーカス頼みだと、こうなりがちです。

ホヤカクレエビ

よってマニュアルによるフォーカス調整を加えます。 そうして撮ったのがこちら。

ホヤカクレエビ
果たして半年前より進歩したのかどうか…

1枚撮っては液晶のプレビューを確認という作業を繰り返し、最初の数枚は失敗したものの、次第にコツを掴みました。

なお、ホヤカクレエビはアオホヤ内部の奥に潜んでいるので、左右のストロボ光は外壁に阻まれますが、この種のホヤには穴が前後2箇所空いていることに着目。

私のカメラにはレンズポートの上にフォーカスライトを付けてあるので、手前の穴からカメラで覗き込み、もう一方の奥側の穴からフォーカスライトを当てるとホヤの内部が程よく明るくなりました。