アザラシ通路の考案者

福岡県の海ノ中道マリンワールドにもアザラシの円柱水槽があります。水槽の窪みに上下方向の通り道になるパイプ状の水槽をこしらえることで、観客のすぐ目の前をアザラシが通る仕掛け、いわゆる行動展示の一例ですね。

マリンワールド海の中道のアザラシ
逆にアザラシが観客を見に来ることもあります

これ、旭山動物園が最初に導入し、その後各地の動物園・水族館に広まっていったものですが、発案は海ノ中道マリンワールドだったそうな。

確か八景島シーパラダイスでも見かけたなぁ。

かつて閉園の危機に陥った旭山動物園が目玉になる試みを探していたときに、マリンワールドがアイディアを提供したとのこと。

で、旭山動物園に遅れること数年。ようやく予算が工面できたのか、本家のマリンワールドにもアザラシの円柱水槽が作られた次第です。

なお、マリンワールドではアザラシの円柱水槽の上が餌やり場になっているので、来場客も小魚の餌を買ってチューブの上から上手い具合に落とせば、意図したタイミングでアザラシが円柱内を通ってくれます。

マリンワールド海の中道のアザラシ
水面の姿もけっこう近くで見られます