Nauticam NEX5 for SONY αNEX5

日本での販売元のFisheye社がお盆休みの間にNauticam社にSONY αNEX5向け水中ハウジングの発売時期を訊ねるメールを送っていたのですが、そのメールが転送され昨日Fisheyeから返事が来ました。ホームページの更新通り9月発売予定だそうです。

そして現段階で解っている情報をサイトにUPしたとの旨が書かれていたため、さっそく覗いてみました。断片的にですがほぼ全景が見て取れます。

Nauticam NEX5ハウジングのバナー

私が気掛かりだったのは以下の点。

  • 外部ストロボとの接続方法は?
  • ズームレンズポートの先に67mmレンズが付けられるか?
  • 具体的な発売日は?

前者に対してはまだ明確な回答がありません。でも、まさか光で連動させられないということはないはずなので、何らかのアダプタが付くようになるのでしょう。

そして後者に対してはレンズアダプタが用意されるとのこと。安心しました。

ちなみに私はまだCybershot HX5Vの高倍率ズーム&マクロレンズ(UCL-330)の組み合わせでクッキリ撮れたことがありません。でもNEX用のズームレンズ(SEL1855)はコンデジ風に言えば最大3倍相当なので、けっこう手軽に楽しめるのではないでしょうか。

M67レンズアダプタ

後は発売日。9/23日からいつものセブに行くことになったので、できればその前に評価して、購入すべきかどうかを決めたいのですが…。

ストロボを二灯立てにしたいのだけれど…

私はまだ水中写真を外部ストロボ一灯で頑張っています。アームを調節し、レンズの真上から発光させるようにしているのですが、上から見下ろすように照らすため近い被写体には影が出ます。

緑色の影が出た写真
グリーンの影が…

そこで左右二灯立てにしたいところです。レンズの両サイドから光を当てれば影は消えますよね。でも、実際どれを買って良いものか悩みます。というか現行商品はどれも買いたくないなあと。

以前はSea&SeaのYS-27を使っていましたが機能的に陳腐化したため、より小型軽量でS-TTLにも対応したINON S-2000で置き換えて今に至ります。小さいながら上位機種のD-2000 Type4と同等以上の性能を持っているS-2000はとても気に入っているのですが、残念ながらターゲットライトが備わっていません。かといってターゲットライトのためだけにD-2000を買い足すのも気が引けます。フィンやカメラもそうですが、とにかく「なりは小さいけどパワフル」が私の一貫した好みなので。

もちろんINON製とSea&Sea製のハイブリッドという選択肢もあり得ません。美観を損ねるだけでなく、光ケーブルの接続や運用が厄介になりますので。

これは私の勝手な想像ですが、INONは「D-2000 Type5」のような新製品を開発中なのではないでしょうかね。ターゲットライトのLEDをより新しいものに換え、リサイクルタイムをS-2000に劣らないように高速化した感じの。あるいは「S-2000 Type2」とでも呼ぶべきターゲットライト付きのS-2000か。ともかく「設計の古いD-2000(またはD-240)」か「ターゲットライトのないS-2000」かの二者択一状態を放置しておくのは好ましくないと思うのですがね。

いや、ターゲットライトの観点で言えば人気のLEシリーズで代用させる手もありましょう。私もLE250とLE550-Wを一本ずつ持っています。それらをストロボの底部に取り付けるためのダブルライトホルダーも買いました。ワイドのLE550-Wをビデオライト、LE250をターゲットライトとして使うのは良い考えです。

ただし、ターゲットライトには赤色フィルタを付けたいところ。その方が生き物にストレスを与えにくいとされていますので。でも赤いLED光を当てたままフラッシュを焚いても、おそらく近い被写体には赤味が乗って映りますよね。少なくとも陸上で試した限りではそうでした。いくら水中では赤い色は減退しやすいといっても近距離ならその効果は微々たるもの。ひょっとして二灯分の光量があれば…とも考えるのですが試せていませんし、マクロ撮影では光量がありすぎても困ります。

そこで、INONかサードパーティのどこかにぜひとも出してほしいのは下図のようなパーツ。

INONライトをターゲットライト化するパーツ案

この通り、LEシリーズのライトヘッドとボディ(電池ホルダー)の間にかませ、S-2000のスレーブとして接続した光ケーブルから信号を受けると一瞬ライトを消灯させるような発光遮断機です。これがあれば赤色フィルタを付けたLE250をターゲットライトとして使えるようになります。

ああ、もしそういった新製品が出るとすると、おそらく発表のタイミングは10月17日からラスベガスで開かれるDEMA Showでしょうかね。買ったそばからより高性能な新製品が出た日にはとても悔しい思いをするので、今しばらくはストロボ一灯とビデオライトで凌ぐことにするか…。

Nauticam αNEX-5用水中ハウジングの発売日決定か?

今日、二日ぶりにNauticamのサイトを見てみたら、遂にアナウンスが載りました。私が心待ちにしていたSONY αNEX-5用の水中ハウジングです。数日前、いつごろ発売かを問い合わせたら、「日本ではFisheyeに訊いてくれ」という返事だったのですが、まるで私の催促に触発されたかのような。まあ、もともと7月と言っていましたから頃合いだったのでしょう。

イラストを見ると、カメラのフラッシュ光を透過させる作り、ハンドルはステイごと外してコンデジ風のコンパクトなハウジングとしても使えそうです。

そおれからズームレンズポート仕様でレンズを短くした際にケラレないか、ポートの先端に67mmネジ径を刻んであるかといったことは不明です(ポートの口径が67mmよりもちょっと大きいようにも見えますが…)。

また、αNEX-5の特長であるぼかしのダイヤルはいけそうですが、その左下のボタン類にもグリップを握ったまま親指が届くかは実物を触ってみないと解らりませんね。
以下はサイトからの引用です。

また、αNEX-5の特長であるぼかしのダイヤルはいけそうですが、その左下のボタン類にもグリップを握ったまま親指が届くかは実物を触ってみないと解らりませんね。

以下はサイトからの引用です。

  • Reliable and rapid port release locking system
  • Double safety secured housing lock
  • Flash on/off control
  • Easy to use camera tray allows easy removal of battery and memory card
  • Super sensitivity shutter release
  • Rocker switch for play and movie control
  • Removable optical fibre mounting plate for flexible lighting choices
  • Strobe mounting thread on housing providing steady mounting choices
  • Focus light cold shoe on top of housing is available
  • Rail holder is built providing option for monitoring hood and magnifier
  • Wide range of lens port choices

シューはホットではなくコールド(水中で使うものですし)ということですし、相変わらず外部ストロボとの接続方法は解りませんが、液晶フードや拡大鏡が付けられるようですね。
そして最後の一行には注目の文言が。

Shipment will start two weeks later!

今日から二週間だとギリギリ今月中。注文が早ければ、来月前半には入手できるかも知れません。
とは言え今はその気十分でも買うかどうかはお値段と実物の出来栄え次第。意外に高かったり面白みのないハウジングになってしまったなら、一転してCanon EOS KISS X4のセットが魅力的に思えてきそうですし…。

◆◆◆

追記:

8/19、馴染みの販売店の店長からFisheyeに確認してもらったところ、十中八九、発売は九月にずれ込むだろうとのこと。しかもまだ試作機すら完成しておらず、価格も未定(予想ではポート込みで20万円を切るくらいになりそう)だそうです。まあ予想通りか。お盆休みが開けたFisheyeのサイトも「9月発売」に変更されていました。Nauticamは当初の予定から2ヶ月ほど遅れるのが常。こりゃ中旬頃までに実物にお目にかかれれば御の字かな。

新進水中ハウジングに見る日本の未来

最近、フォト派ダイバーの間で話題なのがNauticamとACQUAPAZZAという会社。どちらもここ半年ほどの間にデビューを飾ったルーキーの水中ハウジングメーカーです。そして彼らの出自を見ると、どうにも日本の未来を象徴しているように思えます。

先ずはNauticamから。

Nauticam製ハウジング

資料によると、NauticamはNOKIAケータイなどの金型製造会社のオーナーだった香港人のエドワード・レイ氏が立ち上げたメーカーです。言わば金型のスペシャリストである彼が、自らの趣味と実益を兼ねてハウジング製造に乗り出したのだそうな。でも、ここで「あれっ?」と思いますよね。何しろ金型といえば日本の町工場のお家芸だったはずじゃないかと。

とは言え、近年さまざまな理由から閉鎖を余儀なくされた町工場を外国資本が設備ごと買い上げるなどして、日本から大陸方面への技術移転がどんどん進んでいるとも聞きます。Nauticamがどこに工場を持ち、どのような経緯で技術を高めてきたのかは知りませんが、ともかく日本以外のメーカーがケータイという花形市場で実績を積み上げ、水深100メートル(!)という過酷な状況下でも使えるハウジングを作るに至ったことは紛れもない事実です。

しかもケータイというすこぶる現代的なカテゴリの市場で揉まれた彼が送り出してくるハウジングはモダンなフォルムで、かつ妥協のないこだわりが見て取れます。ハウジング使用時の一番の恐怖は水没なのでリークセンサー搭載の効果は絶大ですし、カメラの装着を確実にする固定プレートの採用や、ハンドルを握ったまますべての操作部にアクセス可能なところなど、プロをも唸らせるクオリティを持ち合わせているというのは、とんでもない大型ルーキーが現れたものです。もちろん大歓迎ですが。

次に、もう一方のACQUAPAZZAですが、こちらも今の日本が置かれている状況を如実に反映していると言えそうです。

ACQUAPAZZA製ハウジング

ブランド母体の株式会社山本工業所はそもそも自動車などの部品を製造していた創業1964年の会社だそうで。それが今になって決して市場が大きいとは言えない水中ハウジングの世界にも手を広げたということは、少なくとも本業が手いっぱいではないのでしょう。

その自動車で言えば、この先、日産マーチの新車はタイ工場で作られて輸送されてくるそうですね。日本では高齢化と人口減少、車離れが進む一方で、より人口が多い新興国の購買力と意欲はますます伸びていくのですから、最大需要地に近く、人件費も安いところに製造拠点を構えるのが定石。残念ですが、そう遠くない内に日本から自動車工場はほとんどなくなってしまうでしょう。

ならば部品を供給する会社にしても同様。今はまだ技術的なアドバンテージがあっても、いずれは新興国勢に追いつかれ、今以上の苦境に立たされるのは明らかです。これはもう避けられない流れなのでACQUAPAZZA・山本工業所の判断は理に適っています。ぜひ水中ハウジングが彼らの事業の柱の一つに育ってもらいたいものです。

日本は永らく製造業立国としてやってきたわけですが、もう無理ですね。デフレ不況が止まらないのは製造業従事者の割合が多いからだという説もあるくらいです。いざグローバルな競争にさらされるようになると低価格競争では到底適わないため、我々の豊かさが仇となります。一度は勝ち得た所得水準や雇用すら維持するのが困難となり、果てしなくデフレが続いていくのだと。

もう一つの製造業の雄であるエレクトロニクス分野にしても、商品の価格が高い自動車ほど急激ではないにせよ、遅かれ早かれ後を追うことになるでしょう。工場が閉鎖され、傘下の下請け、孫請け企業もろとも苦渋の決断をせざるを得なくなると。

何というか、NauticamとACQUAPAZZAが水中ハウジングの市場に参入してきたことは小さな業界内の小さな出来事にすぎないものの、それが暗示するところは日本が産業構造の転換を迫られていて、しかも待ったなしだということなのだと思います。このまま製造業が多くの人材を抱え続ければ、ある日突然、産業の突然死という悲惨な結末を迎え兼ねないのではないでしょうか…。

αNEX-5用水中ハウジングがぼちぼち

Seatool αNEX-5用ハウジング(パンケーキレンズ仕様)
パンケーキポート仕様 (写真のボールジョイントベースはオプション)

αNEX-5用ハウジングの情報が出回り始めましたね。 先ずはSeatool。やはり先陣を切りました。

Seatool αNEX-5用ハウジング(ズームレンズ仕様)
ズームレンズポート仕様

耐食アルミのボディ128,000円、レンズポートもパンケーキ用が15,800円、ズームレンズポートが24,000円と、割りかしお手ごろではないでしょうか。ただ、見た感じでは遮光フードはありません。また、コンバータレンズを外付けできるポートは随時投入とのこと。私のスタンスはマクロよりなので、現時点で飛びつくわけにはいきません。 次にACQUAPAZZA。こちらはマリンダイビング誌9月号に開発情報が載っていました。

ACQUAPAZZA αNEX-5用ハウジング

まだ試作機のようで詳細は解らないものの、カメラのバリアングル液晶を傾けてセットする仕様のようですね。8月発売とのことですから、向こう1~2週間の内に全容が判明しそうです。 そして最後にNauticam。Fisheyeのサイトにて本日ようやくCAD画像が部分公開となりました。

Nauticam αNEX-5用ハウジング(バナー)

このイラストで目につくのはストロボの箇所。Seatoolのハウジングと同様、白い拡散版に見えるのでカメラのストロボ光を透過させる感じですね。カメラが小さい分ハウジングもコンパクトに仕上がるため、マクロぐらいなら外部ストロボを使わずともそこそこ撮れるという仕様を検討しているのかもしれません。もっとも、必要に応じて塞げて光ケーブルが付けられるなら、ストロボ光用の窓があろうが無かろうが構いませんが。

次に背面。

Nauticam αNEX-5用ハウジング(分解図背面)
こちらはリアパネルではなく、カメラをセットした場合の図面です。この図から見て取れたことは以下の通り。
  • 筐体の向かって左側にヒンジがあり、右側のバックルで閉じる
  • 他の同社製ハウジング同様、カメラを固定プレートに固定してからセットする
  • 左側に出っ張った回転パーツでレンズのギアを回す(ズームレンズ使用時)
  • Nauticam製ハンドルを接続することはできない

この他、おそらく同社の特徴である水没検出のリークセンサーが搭載されるものと思われます。Nauticamの思想(ハンドルを握ったまま操作可能にする)からしてハンドルが付属しないとは考えにくいので、専用ステイを履かせてそちらに接続する感じでしょうか。 また、Nauticamのハウジングの特徴の一つは他社製レンズポート類を流用できることですが、さすがにNEX-5の場合、レンズポートは新設計にならざるを得ないでしょうね。もっとも現状NEXにはAFが効くレンズが2種類しかないわけですし。 で、気になるのはお値段と発売時期。小さくて稼働部品も少ないので、何とかボディのみで10万円台前半になってくれないものかと期待するのですが…。それとこの時期にCAD画像レベルということは、発売は9月以降にずれ込むのかな。