FROGFISH.JP開通までの顛末

このたび、ようやくFROGFISH.JPのURLでサイトを開設できたので、その顛末を書くことにします(今まではFC2ホームページで暫定的に運用していました)。

はじめに

7月、独自のサイトを開設しようと思い立ち、せっかくなら加入済みのmobilemeのディスクサービスを利用しようと考えました。

ただし、mobilemeの素のサービスのままではURLに自身のアカウント名(兼メールアドレスの@の前)が含まれてしまうので、独自のドメインを介在させるパーソナルドメイン機能を使って運用することに。

ちなみにドメイン名は表紙ページに使おうと思った写真の被写体から取りました。

ドメイン申請

「mobileme パーソナルドメイン」でググってヒットしたこちらを参考に、先ずはFC2で「frogfish.***」をチェックし、空きがあった候補の中から「frogfish.jp」を申請。

そして先のサイトに倣ってmobilemeを設定。ログイン後、所定のフィールドに「frogfish.jp」と入力するだけなので数十秒で完了。

驚愕の事実

次にFC2にログインし、mobilemeと紐付けすべくDNSレコードにCNAME値を設定しようとしたところ「汎用JPドメインではDNSレコードの設定はできません」という表示が。何ともピンポイントの嫌がらせのような仕様。これは予想できませんでした。

どうにかならないものかとFC2に問い合わせるも、どうにも的外れな返答が戻ってくるだけ。「汎用JPドメインでもDNSレコードの設定ができるようにしてほしい」とリクエストするも、音沙汰なし。

代替手段を模索

とは言え今さら別のドメインを追加取得する気にもなれないので対策をググったところ、世の中にはフリーのDNSサービスを提供するサイトがあることが解りました。

Appleのディスカッションボードで相談し、EveryDNSを使うようアドバイスを受けるも、どうやらEveryDNSはDynDNSに買収され新規ユーザ登録ができず。ならばとDynDNSを試そうとしたものの、どうにも要領を得ずどこに何を設定をしていいやら。他のフリーDNSサービスも同様で、門外漢には敷居が高いものでした。もう少し気合いを入れて調べれば解ったのかも知れませんが、労力や時間が惜しくなってきたので断念。

ドメインを移転

ドメイン申請から2ヶ月経てばFC2から別の業者に汎用ドメインの管理を移転できるとのことなので、それぐらいなら待っても良かろうと、一先ずFC2が提供する無料ホームページサービスでサイトの仮運用を始めました。まだ検索エンジンの巡回も届いていませんでしたし。

そうやって、誰が訪れるわけでもないBlogを小まめに更新しながら時がくるのを待っていたのですが、8月のある日、ふと思い立って移転先にと見込んでいたムームードメインのサイトを覗いてみると、ドメインの管理を移すには二種類の手段という手段があることを発見。

  • 汎用JPドメインの移転
  • 指定事業者の変更

両者の違いは忘れてしまいましたが、ともかく後者の方法なら2ヶ月間待つ必要もなく、費用も発生しないとのこと。条件にも合致していたのでさっそく申請しました。

CNAMEを設定

10日後、ムームードメインより移転完了のメールが届きました。

さっそく「ムームーDNSセットアップ」のページにアクセスし、念願だったCNAMEに「web.me.com」と設定。FC2でもこれができれば何の苦労もなかったのですが。

さて、DNS設定が反映されるまで最大2日間ほどかかるとのこと。健気に待ちつつ何度もwww.frogfish.jpと打ち込むも一向に繋がりません。困ってムームードメインに問い合わせると、CNAMEの設定だけでなく、メニューの「ネームサーバ設定変更」で「ムームードメインのネームサーバ(ムームーDNS)を使用する」にチェックを入れる必要があるのだそうで。

言われた通りにチェックを入れ一時間ほど待つと遂にwww.frogfish.jpが開通!!

長い道のりでした。

まとめ

  • 汎用JPドメインではなく、.comなどを取得した方が無難(FC2でも問題なく運用できるのでは?)
  • FC2は不親切
  • もしFC2で汎用JPドメインを取得してしまった後なら、すぐさま「指定事業者の変更」手続きでCNAMEが設定できる他社に乗り換えた方が良い
  • ムームードメインはそれが可能だった

ScanSnapを買いたいのだが…

私も電子書籍を自炊したくなりました。会社には裁断機とScanSnapが設置してあるのですが、裁断はともかく、スキャナをプライベートな書籍のスキャンに使うのは遠慮したいところ。なにしろ数十枚ごとに原稿を給紙しなければならないので。そのため自宅にもドキュメントスキャナを導入したいと思って調査を始めました。

まずは機種選択ですが、やはり定番のPFU(Fujitsu)ScanSnapが良さそうです。当初、よりコンパクトな下位モデルのS1300にしようかとも思ったのですが、ドキュメントスタッカの収容枚数が10枚と少ないので却下。読み取り速度は遅くても良いのですが、原稿の給紙回数が増えると厄介なので。

だとすると、私はMacユーザなので必然的にS1500Mとなります。こちらのドキュメントスタッカは50枚対応なので快適に使えるでしょう。

ただし、引っかかるのが添付品。Acrobatのバージョンが8のままなのです。Win版(S1500)のAcrobatは9なのに。PFUになぜかを訊ねると「Adobeとの契約です」というつれない回答。推測するに、Adobeとはバージョンあたりのライセンス数で契約していて、Macの方は想定ノルマまで達しておらず、切り替えられないのでしょうかね。

と言うか、私はAdobe CSを所有していてAcrobat 9(Mac版)を既に持っているのですよね。ノルマの話が本当なら相反してしまいますが、ぜひAcrobatなしで割安なS1500Mも発売して欲しいところです。そもそも売価4万円程度の製品に36,500円相当のソフトウエアが添付されているというのも妙な話でしょう。

それと気になるのがScanSnap S1500Mの発売が2009年2月で、既に1年半が経過していること。某量販店の店員さんに訊ねても「情報は持ってませんが、周期的にそろそろ新製品が発表されてもおかしくないです」とのこと。もちろん実際にそうなるかは解りませんが、買ったとたんに新製品が出た日にはやり切れないので今はまだ買えませんね。念願の自宅での自炊生活はもう少し先になりそうです。

出版業界、突然死へのカウントダウン

荒川強啓デイ・キャッチのPodcastで山田五郎さんのデイ・キャッチャーズボイスを聴きました。内田樹さんのスト宣言のいきさつに触れつつ、人気作家の本ばかりが矢継ぎ早に出る好ましくない風潮の理由として、書店での場所取りの目的があるのだとの考察でした。年間7万点あまりの新刊本が発行されている中で、人気作家の本でないと書店で置いてもらえない現状があるのだと。

また、取次に卸せば一旦は売り上げが立つため、すべてではないにせよ出版社は返品分を上回るだけ新刊本を作って卸す自転車操業的な運営がなされており、スタッフの数は増えていないのに出版点数は増えていくという、たいへんな状況にあるのだそうです。

もちろん電子書籍にしてしまえば書店のスペースなんぞには影響されなくなるわけですが、そうすると干上がるであろう取次会社の大株主は出版社だったりするので、手足を切り離すような思いきった決断もできないとのこと。

ならば出版社が電子書籍ビジネスにイマイチ乗り気でないのも解らなくはないです。近ごろiPadがブームとはいえ電子書籍端末の普及度はまだ僅か。現段階で電子書籍に軸足を移しても大きな売り上げは見込めないわけですから、出版社の経営者としては旧態然としたやり方にしがみつくしかないですよね。「将来性はないが、まだそこそこ売り上げが立つやり方」と「将来の本命でも今はまだ満足な売り上げにならないやり方」の選択肢なら断然前者。それをいつまでも続けられないことは重々わかっているものの、今日明日を食いつなぐためにはそうするしかありません。そうして逆境にも耐え忍んでいれば時折メガヒット作品に恵まれたり、何かのブームが訪れる特需があるやもしれませんし。

とは言え、当面は人気作家に本を書いてもらえば(人気作家の名前で本を出せば)取りあえずの売り上げには繋がるかもしれませんが、それを続けていくと購買者層を絞り込むようなことにもなりかねませんよね。結果、多様なニーズに応えられなくなればますます本離れが進みますし、街の本屋さんがギブアップすれば人々は本を買う機会を減らし、その習慣を忘れることでしょう。

産業にも旬や寿命があるものです。出版業界の団体はもはや「我々の誰かが食いっぱぐれるなら電子書籍なんかやらない」なんて言っていられる場合ではなく、業界を挙げて早いこと電子書籍でも食っていかれるように守り立てないと、もっと惨いことになりかねません。例えば、業を煮やした著名作家がことごとく外国の電子出版業者と契約を結んでしまうとか…。

驚くべき新製品は発表されたのだろうか?

昨夜(厳密に言うと今日)はうとうとしながら午前2時からAppleの新製品発表会のストリーミング中継を見ました。感想は「あれっ?それだけなの?」。どうにも拍子抜けした感じで。

今回、久々にApple自身が中継を行う(かつてQuickTimeでストリーミングをサポートした頃にはやっていたような記憶があります)ということで、さぞ気合いの入った発表があるのだろうと踏んでいたのですが、フタを開ければ総じて当たり前の新製品ばかりだったなぁと。自社でのストリーミングは、それこそ新Apple TVサービスの実証実験を兼ねるのだろうと。

もちろんフルモデルチェンジとなったiPod、小さくなったApple TV(ケーブルを繋ぐとコケそうだ)、SNS対応を果たしたiTunesなど、どれも決して悪くないとは思うものの、ほとんど事前のリーク情報通りでしたし、この内容だと誰も驚かないですよね。

ってことは、まだタマは残してあるのでしょうかね。とは言えクリスマス商戦に投入するためには来月中には発表しておきたいところでしょうから、もうしばらくお財布に余裕を持たせながら待ってみることにしましょう。

電子書籍の時代は本当に来るのだろうか?

オンザウェイ・ジャーナルの佐々木俊尚さんの回(2週目)を聴きました。前回同様、過渡期にあるメディア論は大変興味深かったのですが、中でもちょっと気になった点が。それは「村上龍さんの『歌うクジラ』の電子書籍は、横書きにも関わらずぜんぜん読みやすい」との見解。いや、もちろんここで語られているのは佐々木さん個人の感想に過ぎないのですが、それでもきっとそうなのだろうなと。なにしろ今日の日本語の文章には横文字が多々含まれているわけです。古典文芸書などはともかく、今どきの社会的な背景の文章には断然横書きの方が向いているはずです。

で、今さらなぜそんな当たり前のことを書くかというと、電子書籍の主役的なフォーマットであるePubの難点として「ルビが表現できない」「縦書きができない」という意見がよく聞かれるから。

確かにルビは日本語の書き文字文化を豊かにしてくれる重要な要素となっています。もし仮に人気漫画「ONE PIECE」なんかをルビ禁止にしたら面白さが目減りしてしまうような気がします。人の名前にしても、平易に読める字しか使ってはいけないとなると、何とも味気ないことになりますよね。

でも、縦書きの方は、そんなに必須というわけではないんじゃないかと。古典文学や文芸書が横書きでは雰囲気がそがれる思いを抱く人は多いかもしれませんが、誰もが目にしたことがある教科書を始め、横書き文書はそこら中に溢れているわけですし、慣れればどいうとうこともないのではないかと。事実、IT用語のように英数字が混在する今どきの文章では、むしろ縦書きは不利なわけです。中国なんかでもとっくに縦書きから横書きに切り替えてしまってるそうですし。

結局、ePubの縦書きうんぬんは言い訳として便利に使われているだけなんじゃないかという気がしています。皆ケチやら注文を付けたいんじゃないかと。

例えば出版社や著作者は、電子書籍による収益性が未知数、もしくは懐疑的、あるいは受け入れがたいほど厳しそうなので、なるべく先送りにしたい。そしてIT側に身を置く人は、様子見の方便に使っているか、あるいは来るべき日に自身が有利に立ち振る舞うべく表向きは牽制しているとか。「日本ではまだまだですねぇ」などと言いつつも裏では着々と対応を進めているような。

そして、「ルビ振りと縦書きさえできるようになりさえすれば…」を真に受けて、キラー的なニーズと捉えようものなら痛い目に遭いそうな気がしないでもないです。案外、それらが実現しても、やっぱり日本の電子書籍市場は、ごく一握りの有名作家(紙でも電子でも売れるような)の作品のみが売れる程度という状況が続く可能性もあるのではないかと…。