レンベピグミーシードラゴン?

直前のブリーフィングでレンベピグミーシードラゴンが見られると聞いていて、実際にそれっぽいのを見せてもらったのですが、これは違いますよね。

レンベのパイプフィッシュ
一般的なヨウジウオの若魚かな

指示棒と比べて解るように確かに小さいのだけど、まだ肉眼で魚として認識できたから。 で、レンベピグミーシードラゴンってのはおそらくこれ(↓)と同じ種。

ピグミーシードラゴン
昨年、恩納村で撮影。全長が30mmぐらい。胴の直径は0.5mmかそこら。 肉眼では先端の頭がわずかにこんもりして見える程度です

たいがい小さい水中生物を見慣れた私の目にも、この魚は糸くずにしか見えません。

ゼニス

先日、伊豆の馴染みのショップのから「9/24(火)、ゼニスに潜りに行かないか?」というお誘いを受けました。でもゼニスなんて聞いたことがありません。響きは外国っぽいけど日帰りできるはずがないし。

調べたら神津島の近くらしいです。漢字表記だと「銭洲」。

基本的には魚釣りのポイントらしく、ダイビングとしては秘境の部類に入るみたい。なるほど、マクロダイブも可能かは解らないけど、ダイバーがあまり入ってない海域で潜るのは楽しいだろうな。

でも私は9/26(木)から那覇。余裕をもって機材を送らなければなりません。

しかも銭洲の費用は船のチャーターなどもあって一人当たり6万円だそうな(人数が増えれば下がるらしいけど)。6万円といえば私の那覇3泊4日の予算とほぼ同額。飛行機とホテルで約21,000円、慶良間6ボートが4万円弱だから。

ホテルは楽天のセールと重なったので、1泊6,500円の部屋が半額で取れました。 客の立場からすると楽天トラベルは意外に頼りになりますね。以前パラオに行った際もパレイシアホテルがウエストプラザ系とさほど変わらない値段だったし。

うん、計12万円は予算オーバー。両方には行かれないし銭洲1日のために沖縄行きの航空券を捨てることはできません。せっかくの穴場ダイビングだけど今回は諦めました。

ノコギリダイの群れ
慶良間のノコギリダイの群れ。 慶良間はマクロ生物の数でこそフィリピンとかには負けるけど、 中層が圧倒的にクリアなので105mmのマクロレンズでこんな絵も撮れます

水ぶくれ?

ウミタケハゼの仲間。種類はアカスジウミタケハゼかな。

ウミタケハゼ

右の胸びれ付近に丸い粒があります。寄生虫にやられた水ぶくれかとも思ったけど、やっぱ一粒だけ残った卵でしょうかね。

巨人襲来!

レンベのメジロダコ(ココナッツオクトパス)シリーズ。また別の個体。

やっぱりインドネシアではタコは食べないのでしょうかね。生息数がやたら多いです。これがフィリピン人ならタコだろうがナマコだろうが、食えるものは何でも食うのに。

このときは殺風景な砂地でたまたま指示棒を地面に突き立てたところ、砂に潜っていたこのタコがにゅっとわき出てきました。そう、ちょうど舞台の底から噴煙とともにジャンプして登場したマイケル・ジャクソンみたいに。

メジロダコ(ココナッツオクトパス)

写真には写っていないけど、体の両脇に二枚貝の貝殻を1枚ずつ携えていました。

メジロダコ(ココナッツオクトパス)

で、これ幸とばかりに私が写真を撮っていたところ、二枚の貝殻を放り出してそそくさと逃げていきました。

体長20cmほどのタコにしてみれば、人間は化け物っぽく見えるのでしょう。まるで得体の知れない巨人に襲われる『進撃の巨人』の人間の感覚なのかも。

追跡はしないであげたので、せめて私が立ち去るところを見守って、貴重な貝を回収してくれてればいいけど。

レンベのココナッツオクトパス、昨日とは別の一匹。

メジロダコ(ココナッツオクトパス)

この個体もココナッツの殻は持っておらず、代わりに右手(?)に2枚貝の殻1枚、左手にお菓子の袋を携えていました。

メジロダコ(ココナッツオクトパス)

さしずめ二刀流の盾持ちってところでしょうか。おそらくココナッツを持つのは身を隠すというより防御に使うのではないかと。

ならばアルミニウムでコーティングされたお菓子の袋であっても、ないよりはマシなのだと思います。