ソーのハンマーは運搬できますか?

キャプテン・マーベルの映画封切りまであと1ヶ月。待ち遠しいです。無敵のキャラクターは描写が難しく、得てして退屈な作品になりがちだけど、アベンジャーズ創設の話なので見逃せません。翌月にはアベンジャーズの新作映画も控えていることだし。

さて、マーベルコミックの人気キャラクターでアベンジャーズのメンバーでもある雷神ソーは常にハンマー「ミョルニル」を持っています。ソーに飛行能力を授けるこのハンマーは、ソー本人やヴィジョンなどのごく限られた人物にしか扱えない代物で、トラックで引いてもビクともしないし、ハルクですら持ち上げることができません。

Thor and his hummer

でも、ふと疑問が湧きました。「ハンマーがキャスター付きの椅子や台車に置かれていたなら運べるのか?」という。ハルクが持てないのなら単純に超重量ではなさそうなので。

まあ、普通に考えれば不可でしょうね。確か劇中でもハンマーで押さえて誰かをその場に釘付けにしたシーンがあったと思うし。でも、それだとソーがクイーンジェットに乗っている際、トイレに行こうと座席にハンマーを置いたら機体が空中に静止してしまうのでしょうか?あるいはたちまち推進力を失って真っ逆さまに墜落するとか…。車やバイクなどの地上の乗り物では?

ONE PIECE風の解釈でいくと「使い手本人の意識がある内はどうにでもなる」ってところですかね。

CAPTAIN MARVEL Trailer

キャプテン・マーベルの映画トレーラー第3弾がリリースされました。

私はキャプテン・マーベルにはあまり知識がなく、彼女がDCコミックで言うところのスーパーマンに匹敵する最強級のスーパーヒーローだというくらいしか知りませんでした。でも、DCがWonder Womanをヒットさせたので、マーベルもいよいよ真打ちスーパーヒロインの彼女を投入してきた感じでしょうかね。

ただ、強すぎるキャラクターというのは実は扱いが難しいはず。なるほど、だからこそAVENGERS: INFINITY WARでサノスにヒーロー達があらかた消滅させられたこのタイミングでの登場なわけだ。それと次作のAVENGERS: END GAMEに唐突に出すわけにもいかないから、この順番なわけですね。それに彼女はアベンジャーズというチームの創設時メンバーでもあるし何かと計算尽くだと。

当然、本作はキャプテン・アメリカの第1作目みたいに過去の話がメインになるものの、現在のアベンジャーズには参加していないだから隠遁するくだりが描かれるのでしょう。ほんでもってラスト近くでは、塵になって消えゆくフューリーからのポケベル信号を受けて姿を見せるところで終わり、クレジットの最後でお決まりの「CAPTAIN MARVEL will Return in AVENGERS: END GAME」といくと踏んでいるのだけど、どうだろう。

でもまあ、ここはあんまり予備知識を入れずに見た方が楽しめるかもしれないな。

ちなみにキャプテン・マーベルは昔のX-MENのアニメにも「Ms. Marvel(吹き替えではミズ・マーブル)」の名で登場していて、養母ミスティークにそそのかされたローグにスーパーパワーを根こそぎ吸い取られて昏睡状態に陥ります。

X-MEN アニメ 22話のワンシーン
X-MEN アニメ 22話より

ONE PIECE 91巻

ONE PIECE 91巻が発売されてしばらく経ったので雑感を少々。週刊少年ジャンプの連載は読んでないので、すでに違っていることはあるかもしれません。

ONE PIECE 91巻の表紙

ルフィらがワノ国に入国したことで、前巻途中までのレヴェリーの流れは完全にお預けになってしまいました。

ワノ国編はきっとルフィ側がカイドウ達をぶっ飛ばして終わるのだろうから、革命軍が暗躍して、かつ海軍の総戦力とサイファーポールを相手に大立ち回りを繰り広げるであろうレヴェリー編の方が私は気になるのだけど、一年ぐらい待たされるのかな。ONE PIECE、バトルシーンが始まると話が進まなくなるんだよな。

以下気づいたことを簡単に。

タコはどうなった?

ワノ国に漂着前のサニー号に乗り込んでいた妙に懐っこいねじり鉢巻のタコ、その後は出てこなかったけど、わざわざ登場させたからには何か意図があるはず。予想がつかないけど。

酒呑丸はアシュラ童子?

あのジャックと堂々と張り合い、カイドウにも一目置かれている盗賊の酒呑丸。名前からして光月おでんの配下だったアシュラ童子の20年後の姿かな。

日和も生きてるんじゃないの?

トキトキの能力で5人を20年後の未来に飛ばしたモモの助の母は、あの時代で果てる覚悟のような描写があったけど、作中わざわざモモの助の妹の日和に言及したってことは、やぱり未来に別送されて生きているのではないかと。で、お玉がそうなんじゃないかな。モモの助たちよりも5年前ぐらいに送られて天狗に育てられたとか。

カイドウの能力は?

ラストシーンでカイドウが巨大な龍の姿で現れました。ゾオン系幻獣種かな。「百獣のカイドウ」と呼ばれ、SMILで不完全ながら配下にゾオン系能力者を増やしていたことから、自らもゾオン系だろうと予想されていたけど、その通りでした。

でも、龍の姿の能力者としてはモモの助が登場済み。能力は重ならないはずだから同じ龍でも別モデルなのかな。もしくはモモの助が食ったのがベガパンクの手による特別製とか?

お玉の能力はかなり強力

きびだんごで動物を従えてしまうお玉の能力は、まさかカイドウやジャックにも有効ってことはないと思うけど、少なくともSMILには効果があるので、今のワノ国ではかなり有効。なるほどストーリー展開に必要な能力者として登場させているわけだ。

ダンジョン飯

前々から書こうと思っていながら書きそびれていたのだけど、最近気に入っている漫画が『ダンジョン飯』。年2冊のペースで現在5巻まで出版されています。6巻の発売は2月かな。待ち遠しいなぁ。

ダンジョン飯

知らない人のために紹介すると、魔法やモンスターに満ち溢れている西洋風のベタベタなファンタジー漫画です。指輪物語やダンジョン&ドラゴンの世界観そのもので、エルフやドワーフといった人種の設定もそのまま引き継いでいます。小柄な人種はホビットではなくハーフフットという名前になっているけど。

ONE PIECEがゴールド・ロジャーの死に際の一言で大海賊時代が訪れたように、ダンジョン飯ではある日、島の地下墓地がダンジョンに通じ、そこから出てきた1,000年前に栄えた国の王と称する人物が「魔法使いを倒した人に全てを与える」と言い残して朽ち果てたことでダンジョン探検ブームが起こったことになっています。それから何年も経つものの、まだ魔法使いを倒した人物はいません。

ストーリーは主人公の一行がダンジョンを探検する上で、やむを得ない事情から自給自足を強いられ、ダンジョンに生息する魔物を糧に冒険を続けるというもの。手始めには歩くきのことスライムを退治、調理して食べていました。フジテレビの『ダレトク』の『キモ旨グルメ』みたいな感じです。

この漫画の特徴は以下。

ギミックが効いている

ダンジョン内では何度でも生き返るという設定が、うまく機能しています。何しろ冒険の目的はドラゴンに食われて死亡した仲間を助け出すことだし。

ストーリー運びが巧妙

序盤は1話完結風だけど、ことごとく後の展開の伏線になっていて、連載漫画の作り方として秀逸です。

生物に対する知識が豊富

例えば作中にバジリスクという半鳥半蛇の生き物が出てきます。鳥のパーツはニワトリです。後にコカトリスという近縁種が登場するけど、こちらの半身はドロマエオサウルス風の羽毛を持った小型恐竜(ニワトリ風)。つまり「鳥類は恐竜と同じ生き物」という近年の生物学に基づいて描かれています。

料理に対する造詣もなかなか

食事シーンではわざわざ調理の過程や材料一覧、栄養素の7角チャートまで書かれています。しかもズッコケるタイトルを添えて。野生生物を狩って食べる漫画としては『トリコ』などがあったけど、あちらがバトルのついでに獲物を食う(ちっとも旨そうに見えない)のに対して、こちらは架空の食材を扱いながらも、ちゃんとしたグルメ漫画っぽくなっています。しかも西洋風のファンタジーなのに和食が多く箸で食べていたりします。ライオス、よく正座してるし。

画力が高い

作画力は見事です。作者は九井諒子さんという名前なので女性だと思うけど、絵も少女漫画っぽくはないし、それでいて女性の仕草の描写は見事です。例えばマルシルというメインキャラクターの指使いなど。また空間認識能力が高いというか、様々なアングルから描き分けています。作者のプロフィールは知らないけど相当デッサンの鍛錬をした人っぽい気がしますね。

ツッコミがしっかりしている

そしてこの作品が魅力的なのは、ツッコミがしっかりしているところ。主にボケ担当はお坊ちゃん育ちなトールマン(人間)のライオス。一応のパーティーリーダーである彼は魔物が好きすぎて天然ボケな言動を繰り返します。対してツッコミ担当はハーフフットの鍵師チルチャック。非力で臆病な反面、常に現実的な彼は必ず的確なツッコミのセリフを吐きます。漫才がそうだけどツッコミが決まってこそボケが活きるというものです。

また、マイペースなドワーフで魔物食研究家のセンシ、どんくさいけれど実は凄腕の魔法使いマルシルも実にいい味を出しています。

ちなみに私のお気に入りはセンシ。魔物食材の調理に長けた彼は、キモ美味グルメの平坂さんのポジションですね。特別制の鍋と包丁を有しているので、意外にいいとこの出なのかも。

さて、第5巻でおおよその背景が見えてきました。ライオスが絵画の世界の中で会ったことのある褐色肌で銀髪のエルフが狂乱の魔術師でダンジョンの支配者らしきことが描かれています。このエルフが黄金城の城主デルガル王を溺愛するあまり城に不死の魔法を張り巡らせたのでしょう。結果、彼は人間であるにも関わらず1,000年もの間死ぬことが許されなかった(死ぬたびに蘇生させられていた)と。それでも城がとある小島の地下墓地と繋がった際に何とか逃亡に成功し、遺言を残して果てたものの、それを知らない魔術師は使役する赤い火吹き竜に消息を絶ったデルガル王を探させている…ということなのだと推測します。

この漫画、もう少し話数が溜まったらアニメ化するべきだと思います。実に愉快なので。

昭和天皇物語

『昭和天皇物語』なる漫画の単行本第1巻が発売されたので読みました。ビッグコミックオリジナルで連載されているようですね。

昭和天皇物語

今上天皇の退位が近くなったことで企画されたのだろうけど、よもやこのテーマの漫画が世に送り出されるとは思ってもみませんでした。何というか、おそれ多いタブーの領域だと勝手に思っていたもので。

でも、映画『日本のいちばん長い日』では本木雅弘さんが演じていたし、考えてみれば昭和天皇は我が国の近代史が誇る最大の偉人なので、むしろ後世に積極的に伝えるべきでしょう。

第1巻の冒頭はかの有名なマッカーサー司令官との会談で始まります。敗戦国の王として命乞いをするどころか、 自らが戦争の全責任を負うと申し出られたことで、マッカーサーがいたく感銘を受けたいという。昭和天皇のこのお言葉がなければ天皇制は廃止され、その後の日本はもっと主体性のない国になっていたかもしれません。

さて、物語は昭和天皇が皇太子になる前、明治時代後半の幼少期から描かれています。我々は昭和天皇が高潔なお人柄だったことぐらいしか存じ上げないので、非常に興味深いです。当然ながら今後青年期に差し掛かり、20歳で摂政になり、25歳で天皇に即位され、その間には関東大震災が、その後も太平洋戦争、そして戦後の復興など激動の時代が天皇中心に描かれていくのでしょう。

作者および編集者は、この漫画の連載をやるからには膨大な資料を読み込み、各方面に綿密な取材を敢行しているはず。よって逸話やセリフの細かいところまで史実なのか、あるいは多分にフィクションで補正されているのかは私には解らないのだけど、ともかく最終話まで読み遂げないといけない作品だと思いました。