ダンジョン飯 12巻の感想

アニメ化も発表されたダンジョン飯の12巻を読んだ感想などを書こうかと。連載は読んでいないので解釈が違っているかもしれないことはご容赦を。

以下ネタバレを含みます。

ダンジョン飯12巻

自然の摂理

物語が佳境に入り料理シーンがすっかり減りました。狩って食べるどころの話ではなくなって。

代わりに登場したのが食中毒の再現。カナリアが繰り出した使い魔が群体化した巨鳥に飲み込まれたライオスは、今度は自身が寄生虫として振る舞い食中毒を引き起こして対抗します。

さらにはそんなライオス達を飲使い魔ごとみ込んだケツァルコアトルの体内で消化、排泄されるという。なるほど、これもまたダンジョン飯か。調理をしない丸呑みも食だよな。今までとは食う食われるの立場が違うけど。

マルシルの郷土料理

本巻唯一の料理であり、マルシルの関心を引くために作ったのはまさかの二郎系ラーメン。魔物食ではない料理はこれが初めてじゃないかな?

悪魔

翼獅子、いわゆる悪魔は、本来は悪ってわけでもないけど人の欲望を好む性質上、ダンジョンの主がたとえ善良な思いから力を振るったとしても最終的には破滅を招きます。

マルシルはそういう負の側面を薄々感じながらも、ファリンを助け、人種間の寿命差を無くすという願いから心を取り込まれた一方で、すぐにでも魅了されそうなライオスの方が鈍いながら悪魔の力の本質を見抜いたのが愉快です。

どんな願いも叶う

マルシルが人種間の寿命差を無くすために取ろうとした手段は世界中をダンジョン内に取り込むというものでした。

以前、ミスルン隊長が「悪魔に会えばどんな願いも叶う」と言った際には「どうやって?」と思ったものだけど、そういう手段があったわけだ。確かに黄金城はそうなってたものな。

この先の展開は?

さて、この先はどうなるのでしょうかね?ライオスは食生活の改善を説いてマルシルを正気に戻したものの、物語をどう決着させるのかが見ものです。

私が思うに、ライオスがマルシルに代わって迷宮の主になるも「悪魔を退けたい」と願って翼獅子をジレンマに追い込むとかかな。

でも、それだとファリンは助からなそうだし、人種間の寿命差も変わらず、悪魔が退けられて「やっぱ世の摂理に刃向かってはいかん」的な終わり方だと結果的にエルフの思う壺なわけで…。

まあ、13巻を楽しみに待ちましょう。月刊で6話収録なら3月頃の発売かな。

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