ムカデが大集結

明日の土曜日、ダイブアワード津田沼店のクリスマスパーティがあるそうな。この時期の各社恒例行事ですね。ダイビングショップにとっては翌年も顧客をつなぎ止めるための大事なイベントだから。

で、私も誘ってもらったし、散り散りになったかつてのコナミスポーツのダイビング仲間に久しぶりに会いたい気はするけど、ドレスコードの入るパーティの類いはパス(目的にもよるけど)。2次会からの参加は不可とのことだから、皆さんで楽しんできてくださいな。

まあ、普通の飲み会、親睦会の類いには私も喜んで参加させていただきます。


カパライのハウスリーフの海底には木の柱と梁を組んだやぐら風の構造物があちこちにあり、1m級のタマカイなどの住み処になっています。

そのうちの一つ、海底から近い梁の側面に1匹のムカデミノウミウシを発見。名前は気持ち悪いけど、なかなか雅で美しい色合いのウミウシです。

ムカデミノウミウシ

その個体の写真を撮り終え、ふと横を見ると別の個体。ならばそちらも撮影。

ムカデミノウミウシ

そして横を見るとまた別の個体。というか辺り一面に長短さまざまな成長度合のムカデミノウミウシがわんさか付いていて、全固体を撮るのは早々にあきらめました。

ムカデミノウミウシ

ムカデミノウミウシ

シパダンウォータービレッジと競合他社

先日のマレーシアではシパダンウォータービレッジ(Sipadan Water Village。以下、SWV)を利用しました。私にとっては3箇所目のマレーシアのダイビングサービス一体型リゾートになります。ちなみに1箇所目はシパダンカパライダイブリゾート(Sipadan Kapalai Dive Resort。3年前。以下、カパライ)、2箇所目がボルネオダイバーズ・マブールリゾート(2年前。以下、ボルネオダイバーズ)。毎回同じ時期です。

この中で独断でランキングを付けるなら、こんな感じになります。

《ダイビングの充実度

1.カパライ
2.ボルネオダイバーズ
3.SWV 

カパライはSWVと似た無制限ダイブのリゾートですが、ハウスリーフの充実ぶりが素晴らしかったのですよね。桟橋からエントリしてちょっと行くとカクレクマノミとイソギンチャクがわんさか。当然エビやウミウシも。あるいはコショウダイの群れやタマカイも見られます。まだ様相が変わってなければいいけど。

今回、カパライのハウスリーフにはボートでアプローチしたため桟橋近辺は確かめられず。深いところに1m級のタマカイはいましたね。

ボルネオマブールリゾートはダイブセンターが沖に突き出ていて重たいカメラを持って往復するのがしんどいけど、SWVよりはたくさんの生き物を見せてくれました。シアミル島への遠征ではピグミーシーホース(デニス)なんかも。やっぱ一日は非シパダンの日を作ってもらわないとな。

ピグミーシーホース(デニス)
ピグミーシーホース(デニス)

ダイビングサービスの質

1.カパライ
2.ボルネオダイバーズ
3.SWV  

カパライは到着日のオリエンテーション前後にスタッフがボックスかごで各人の機材を集め、到着客が昼食をとっている間にダイブセンターに運んでセッティングまでしてくれます。最終日は機材を洗って干してもくれました。ボルネオダイバーズとSWVはほぼセルフっぽいですね。頼めば機材運びもやってくれるけど、そんな程度です。

ボルネオダイバーズ対SWVは甲乙つけがたいけど、ダイビングセンターにカメラルームがあるボルネオダイバーズの方が上等です。まあ、SWVもマブール側のお部屋に泊まっていれば苦はないけど、シパダン側からだとけっこう遠いのですよね。

お部屋

1.カパライ
2.SWV
3.ボルネオダイバーズ

ボルネオダイバーズ・マブールリゾートは島の陸地に建てられたリゾートで、客室のベッドに毒蟻が這い上がってくるのですよね。あれに噛まれると痒みを伴う痕ができて何日も引かないし。

帰国して薬局で買った虫刺されの薬を塗ってようやく治まりました。薬剤師さん、私が蟻に噛まれたと言うと驚いてたなあ。

さすがにSWVの水上コテージに毒蟻は来ないけど、蚊の類いはたくさん飛んできます。無害そうな蟻もちらほら。所詮は島の浅瀬に建ったコテージてすね。

その点、カパライはまったくの沖合いの砂州に作られたリゾート。虫を気にする瞬間は皆無。ベランダで海風に吹かれながら夜を明かしても構わんと思えるくらいでした。

また、同じ水上コテージでもカパライの方がグレードが上。お向かいがないので素っ裸でもベランダに出られます。でもSWVでは無理。通路や別の部屋から丸見えだったりするので。

加えてSWVはツインベッドですがカパライはトリプルベッド仕様。SWVがシャワーのみなのに対してカパライのバスルームにはバスタブまでついてます。

その代わり、一人部屋料金はSWVよりも高かったはず。二人なら追加料金はないので二人以上で行きたいところです。

カパライのお部屋
カパライのお部屋はトリプルベッド仕様で広々してるし…
カパライのバスルーム
バスルームの窓際にはバスタブも。もちろんオーシャンビュー。別途シャワーもあります

しかもカパライのコテージ下には時折海亀か来て、「ブハー」と息継ぎしたりしますが、SWVでは小魚が見られる程度。せいぜいヤガラやダツが来ればいい方です。そこは沖合と島の違いですね。

食事

1.カパライ
2.SWV
3.ボルネオダイバーズ

どこもビュッフェ形式ですがボルネオダイバーズは総じて油っこい料理が多かった印象。それと比べるとSWVは無難な印象だけどやや単調なのでカパライの方が上ですね。メニューがより豊富だし、食堂が常時解放されていて冷えたジュース(水やコーヒーと同じく無料)や小腹塞ぎ用のワッフルなども常備されていたし、ダイブセンターと客室の中間にあって立ち寄りやすくできていました。SWVの食堂は食事の時間以外は入れないし、ダイブセンターとも客室とも離れたところにあります。

てなわけで、以前から何となくカパライとSWVは同等のダイビングリゾートだと思ってたけど、SWVも使ってみたら、どこをとってもカパライの方がグレードが上でした。カパライ、あれから変な風に変わってなければいいけど。

私が仲間から相談されてカパライを勧めても、なぜかSWVを使う人たちが多いのですよね。かつて日本人スタッフが常駐していたこともあって「同じような水上コテージだったらSWVの方が使いやすいかも」という印象を抱くのかな。 でも、素直にカパライにしておけば、すべてにおいてもっと上のリゾート体験ができるのに…。

ああ、でもSWVがいいところもありました。人なつっこい猫が数匹いて、たっぷり遊んでくれることです。猫好きにはたまりません。

同じくボルネオダイバーズには敷地内にミズオオトカゲが出ますね。トカゲ好きにはたまりません。こちらは近づくと尻尾で容赦なく打たれますが。

それと、カパライのハウスリーフは少し沖に行くと水深が軽く30mを超えるので、セルフダイブの際はマブール島のときよりも少し条件が厳しくなります。「セルフをのんびり楽しみたい」ってことなら比較的浅いSWVの方がいいでしょう。

まあ好き好きだし、最初に利用したリゾートがしっくり来るって人が多いかも知れませんが、私がまた行くなら断然カパライですね。

フィリピンが恋しい

シパダン・マブールのダイビングが予想以上に拍子抜けだったので、フィリピンが恋しくなってきました。行けば写真をわんさか撮れることが解っているので。もっとも小物ばっかりだけど私にはそれで十分。

アニラオのピグミーシーホース
フィリピン、アニラオのピグミーシーホース

折しも今のフィリピンは多くの観光客を欲しています。ボホール地震でセブへの観光客が減ってた上に台風30号の襲来。幸いマニラやセブ島(北部以外の)は無事なわけだから、お金を落としに行きたいですよね。

本当はレイテ島に行ってあげたいけど、壊滅したタクロバン空港はいまだ特別便しか発着できないそうな。まあ滑走路は整備できても管制塔とターミナルの商業運用業務はそうそう復旧できませんよね。

とはいえ私はダイビング予算が尽きて今はお金ありません。シパダンのツアー代金もまだ引き落とされていないし。 cebpacificair

さて、来春にはLCCのセブパシフィック航空が成田および中部に就航します。ただしセブ便ではなくマニラ便ですが、アニラオに潜りに行かれますね。

差し当たり成田11:45発(マニラ15:45着)は現在のフィリピン航空の成田09:30発よりも朝が楽です。まあ、フィリピン航空にも再来週から15:55発(マニラ19:55着)および19:00発(23:00着)の2便が増えますが、アニラオのリゾートまで2時間半かかることを考えると、あまり有利ではありません。

ただし復路のセブパシフィック航空はマニラ05:25発(成田10:35着)と微妙。リゾートを零時台に出ないといけないし、厳密にいくなら前日は午前でダイビングを終えないと。

これがフィリピン航空ならマニラ09:45(成田14:55着)、同じく12:50(18:00)と15:00(20:10)の三便。

うん、時間の面では行きはセブパシフィック航空、帰りはフィリピン航空の第2便か第3便で往復するのが良さそうです。価格面がどうなるかはこれから確かめます。

でも、いつになったら行かれるだろうか…。

ポンポン島殺人事件の影響

私たちがシパダン(宿泊はマブール島)に行く6日前の11月15日未明、マレーシアのポンポン島にて謎の武装勢力(一説ではフィリピン系イスラム過激派とも)がリゾートに侵入し、台湾人ご夫婦の夫を射殺し奥さんを拉致する事件が起きたそうな。最初から台湾人を狙ったのか、たまたま台湾人だったのかは不明です。その後、奥さんがどうなったかも解りません。せめてどこかで開放されていればいいのですが…。

そういやシパダン・マブールの海域では、昔から稀にこの手の話が聞かれますね。その度に短期的に渡航禁止になっていたような…。

そのポンポン島はマブール島からボートで1時間弱の距離にある島。さしあたりポンポン島および周辺のリゾートでは警備体制が厳しくなっているとの話でしたが、シパダンウォータービレッジでは微塵も感じませんでした。

マレーシア海軍兵?
かつてのカパライで見かけた光景。今回はまったく見かけませんでした