PowerShot S120が買い時

Canonがデジカメのキャッシュバックキャンペーンを行っています。キャンペーン対象購入期間は来年の1月13日までだそうな。 ボーナスも出て自分にご褒美が欲しいってダイバーは、ちょっと考えてみてはいかが?

差し当たり水中写真用途であればPowerShot S120が最適でしょう。より上位製品のG1 XやG16は冗長です。

G1 Xはめちゃめちゃ高画質そうだけど長い最短焦点距離(20cm〜)が水中ではハンデになります。 G16はレンズ前1cmまで寄れるけど、そんなに寄るとストロボ光が当たらないし、水中撮影では使いそうにない機能がてんこ盛りなので、やはり持て余しそう。

PowerShot-S120

PowerShot S120ではレンズ回りのコントロールリングを回してのマニュアルフォーカスもできるし、ピントが合っている箇所に色付けして見せてくれる機能も付いています。現時点で「マクロ撮影に最も適したコンパクトデジカメ」と言えましょう。

もちろん安価な純正ハウジングもあります。

PowerShot S120用水中ハウジング

ただし、レンズポートにネジ径が切られていないので、クローズアップレンズなんかを装着するにはINONのマウントアダプターも必要になります。

28LDマウントベース・DC51
28LDマウントベース・DC51

折しもそろそろ東伊豆や南関東近海でもダンゴウオのシーズンに突入します。体長がせいぜい3cmにしかならないダンゴウオを撮るにはマクロに強いコンデジが必要です。もちろんコンデジでは一眼のように大写しはできないけど、だからこそなるべく優秀な機種で撮影に挑みたいですからね。

 

フィリピンには羽田からANAで行くべし

ANA B767_300待ちに待ったANA国際線の新路線が発表されました。そう羽田空港発着です。

個人的な注目はマニラへの便。往路が羽田9:55発(マニラ13:30着)で復路がマニラ14:40発(羽田19:55着)。もっと微妙な感じになるかと思ってたけど、何というか考えられないほど素晴らしい時間帯でした。これ最高です。就航開始は3月30日とのこと。

ちなみに現在のANA便は成田17:30発(マニラ21:30着)、復路がマニラ09:45発(成田14:55着)。地方に飛ぼうにも往復マニラで一泊ずつしなければならないし、地続きのアニラオに行くにしてもリゾート到着は深夜を回り、現地出発も未明という強行軍。

よってこれまでマニラ行きにはフィリピン航空を利用していました。往路が成田9:30発(復路20:00着)です。でも、これに乗るには自宅を5時過ぎに出ないと間に合いません。それがほぼ同じ時間帯のフライトなのに1時間ちょっと遅く家を出ればよくなります。早朝の1時間って大きいですよね。

しかもANAはマニラ空港(ニノイアキノ空港)の第3ターミナルに着きます。第3は本来LCC用のターミナルなので、セブパシフィック航空やPAL ExpressといったLCCに乗り換えれば地方都市に安く行かれます。というかセブ以外の地方都市にはフィリピン航空といいつつも傘下のPAL Expressとの共同運航(第3ターミナル発)だったりするので、日本からはむしろフィリピン航空(第2ターミナル着。第3ターミナルまでは車で10分ほどかかる)で行くよりも有利です。

そうして行かれるはずだったレイテ島のタクロバン空港は例の台風30号によって壊滅したまま。何とか早い復旧を願いたいものです。

てなわけで、来春からフィリピン行きにに成田空港を使うのはセブへの直行便に乗るときだけになるかな。

恐るべし中国人

かつてシパダン・マブールは西欧人、具体的にはドイツ人やイタリア人のダイバーに人気の場所でした。それと日本人と。

おう、三国同盟がそろい踏みだ。たまたま趣味趣向が似ていたのかな。

マブール島のリゾート各社は2004年にシパダン島のリゾートが全閉鎖となり移設されたり新設されたものですが、当初は客の9割程が西欧人、残りが日本人というのが一般的な構成だったそうな。うん、3年前にカパライに行った際もまだ多くの西欧人ダイバーを見かけました。

でも私が2年前にボルネオダイバーズを利用したときは8割が中国人、残りが日本人で西欧人は皆無。たまたまかもしれませんが。

で、今回シパダンウォータービレッジでも、やはり7割ぐらいが中国人。残りが日本人10名ほどとイタリア人が二人。

シパダンで潜るゲストは1本目の前に現地の詰め所でレジストレーションの名簿に記名するのですが、名簿はあまり埋まっていませんでしたね。シパダン島のビーチには休憩用のテーブルとベンチがたくさんあり、かつては西欧人のダイバーで埋め尽くされていたものですが、今回はほんの10人かそこらしか見かけませんでした。明らかに彼ら彼女らの足が遠のいています。理由は言うまでもなく中国人客の増加の影響でしょう。

私たちが馴染みになったイタリア人カップルのEMAさんとMONIAさんも辟易してたし、どうやら西欧の人たちにとって中国人のマナーや食事風景は自分たちとは異質で堪え難いものらしいです。

シパダンウォータービレッジの食堂
この雰囲気のいいシパダンウォータービレッジの食堂が、ガサツな中国人で埋め尽くされていました

例えば全員ではないけど水着のまま食堂にやってきたり、ブッフェでは決まって食べきれないほどの料理をごっそり持っていき、大騒ぎしながら食べ散らかします。さすがに食べかすを床に落とすことまではしていませんでしたが。

それに中国人は列に並ぶということをしないのですよね。順序よく並んだ我々の列にわずかな隙を見つけては当然のように割り込んできます。

それでも2年前のボルネオダイバーズの中国人ダイバーは20〜30歳代で国際感覚を身に付けた上品な人たちばかりだった印象ですが、今回のSWVにはいわゆる三世代、一家総出の家族連れなんかも。それからカップルなのか何なのか、よく解らない人たちとか。彼ら彼女らはダイビングではなく、シュノーケリング(ライフジャケットを付けた)で大はしゃぎしていました。

中には旅行会社が連れてきたと思しき新郎新婦風の男女とカメラマンなど。あるときなどはウエディングドレスを着て海に入っていたなぁ。

推測するに、近年の経済発展で裕福になり仕事や留学で外国を見知った人たち以外までが大勢詰めかけるようになって、彼ら彼女らは外国でも自分らの習慣を押し通すものだから、それがストレスになる西欧の人は来なくなっちゃったと。欧州からマブールまでは飛行機を乗り継いで24時間かそこらかかるらしいですしね。

そりゃ、腕利きのダイビングスタッフも次々と辞めていくわな。

中国も経済発展のペースは鈍化しているし、いずれ政変が起き、国の体制が安定しないときが来るかもしれませんが、だとしても今裕福な人たちは外貨なり海外に資産を逃がしているだろうから、やはり将来もお金持ちでしょう。自国の習慣が外国で疎まれていることに気付くこともないかも。ってこてとは中国人に狙われたらそのリゾートはアウトか…。

リゾート側はまさか「中国人お断り」なんてこともできないわけで、シパダン方面はこの先行くにはちょっと厳しいように思えました。中国人恐るべし。

頼もしきイタリア人

先日のマレーシアにて。ダイビング二日目は朝5:15からシパダンに出発。バッファローフィッシュの行進狙いですね。

4:45に連れの三人を叩き起こして勇んで行ったものの、シパダン島の詰め所(シパダンで潜るにはゲスト全員の署名が必要)は無人。結局6:00になっても係員が来なかったので無署名でダイブを開始するも、案の定、早朝の行進は見られず。

バッファローフィッシュの行進
2年前のバッファローフィッシュの群れ。お昼前に撮影。早朝だともっと暗いです

さて、私の連れの一人はブランクダイバー。シパダンは透明度もよく波もなかったのですが、不慣れなためエントリしてもなかなか沈めなかったり潜行後もなかなかペースが掴めないようでした。 本来なら私がサポートしたいところですが、なにぶん私はペーペーの最低ランクダイバー。ライセンスはBSACの「Sports Diver」止まり。PADIでいうと「Advance」相当です。

私のダイビングの目的は潜り始めた20年前から写真撮影だったので、それに十分なところまでしか取得していないのですよね。

よって様子を気にかけつつも、当人がどう困っていて、どう助けていいのかもよく解らないでいました。

しかも私のタンクは空気漏れしていて潜行後に交換させられたし。ボートのラダーに掴まりながらエアーで膨れたBCDを着直すのは難しいですね。いったんボートに上がれば良かった。

そんな際に助けてくれたのが同じチームになったイタリア人のカップル、EMAさんとMONIAさん。そのダイビングの後の休憩時に聞くとEMAさん(男性の方)はインストラクターなのだとか。MONIAさんもかなり潜り慣れた様子。しかも先方からサポートを申し出てくれたので、その次のダイビングでは連れが慣れるまで付き添ってもらえました。

彼らは早朝からのシパダン3〜4本の後もセルフで1〜2本潜っていましたね。ダイバーの鏡だ。

その後も、私がExitの際にボートマンに手渡そうとしたウエイトベルトからウエイトが1個滑り落ちた際にも拾いに行ってくれました。いやぁ感謝、感謝。

SWVではウエイトをなくすと罰金です。そこは甘んじて受け入れるとしても、SWVのそのボートには予備のウェイトを積んでいるか怪しかったので次のダイビングに響きかねません。EMAさん、ありがとう。

結局、彼らとはそこそこ仲良くなって、最終日にはいっしょにログを付けたり記念写真を撮ったり。実に感じのいい人たちでした。

grupposolaris.orgのグッズ
記念にいただいたグッズ。下はシールです

なお、彼らのダイビングショップはGRUPPO SOLARIS。イタリアといえばスキューバダイビングの本場です。MaresやCressi Subもイタリアの機材メーカーだし。もしイタリアで潜る機会があれば是非とも彼らのお店を訪ねようと思います。イタリア語か英語勉強しないと。

grupposolaris.org
GRUPPO SOLARISのロゴマーク

ちなみにマブールからイタリアへはクアラルンプールとカタールを経由して24時間掛かるのだとか。タフですね。