お勧めのダイビンググローブ

長らくリゾートダイバーを続けてきた私は普段グローブを着けません。そもそもリゾートではグローブ禁止のところも少なくないですし。 でも、今年は冬春も潜るつもりだったので、昨年末こちらの製品を買ってみました。

hele i wahoのダイビンググローブ

多分、取り扱いはAQUROS・HIDのみの商品です。おっ、私が買ったときよりも値下げしてますね。

このグローブを選んだのは伸縮タイプだったから。カメラを扱う都合上、ぴったりフィットじゃないと。で、お店でMサイズを試着してみて微妙に大きかったのでSサイズを購入。伸びるので、やや小さめが良かろうと。

これを着けて撮った写真がこちら。

アオウミウシ

5mm級のアオウミウシ。鰓全体が引っ込んでるし、斑点もなし。 斑点模様は成長とともに出てくるのかな

一眼レフ水中ハウジングの操作も特に違和感なくできました。まあまあお勧めできるグローブです。

ただし、難点もあって、生地がベルクロテープ(マジックテープ)のオス側に吸着します。BCDの左右のウエストベルトを張り合わせる際に巻き込まれるので、このグローブはBCDの後に装着しないとダメすね。

ちなみに寒がりの人には3mm厚の防水生地タイプもあります。私は生来の暑がり(水温19℃までは3mmウェットスーツで潜る)なので2mmの方にしましたが、こちらならまったく濡れないしベルクロテープにも反応しないのではないかと。

なお、サイズ交換にも応じてくれるので、お店に試着に行かれない人でも安心して購入できるでしょう。

生涯初のダンゴウオ

2013年の潜り初めは南伊豆の谷津。昨日、行ってきました。

お目当てはダンゴウオ。長らくリゾートダイバーだった私はまだ見たことがなかったので。ほんでもってマクロ派を自認するなら一度は撮っておくべきだろうと。

冬の伊豆で潜るのは15年ぶりぐらいかな。昔はダンゴウオはあまり知られていなかったのですよね。マクロ撮影はハードルが高かったし。ウミウシと同様、デジカメの時代になってから注目されるようになったのだと思います。

で、期待していた通り、目の良い美人ガイドが2ダイブで1匹ずつ見つけてくれました。ともに3cmクラスの成魚でしたね。

谷津のダンゴウオ
ヒレの形やサイズから、おそらくメス
谷津のダンゴウオ
こちらがオスですね。ちょっとピントが甘いや

どちらもカメラが入らない角度に顔を向けていたため、この通り斜めからのショットのみ。欲を言うと正面顔をあおりながら撮りたかったけど、まあ最初だからこれでいいことにしましょう。来月には稚魚、幼魚が出ると思われるので、その頃にまた撮りに行ってもいいかな。

ちなみにこの日の水温は私のダイコンでは14.3℃と12.4℃。透視度は15mぐらいでした。

心待ちにしている図鑑

発売が楽しみな図鑑があります。

月間ダイバーの最新号でも紹介されていました。

図鑑用の写真を揃えるにあたっては、ときに目的のエビ探しダイブイベントが敢行されたのだとか。ぜひ参加したかったなぁ。まあ、私は探すより撮る方が好きなので役には立てなかったかもしれないけど。

ともかく、この図鑑はサンゴ礁域のエビ類をメインに撮っている私にとって愛読書となってくれるでしょう。2月1日の発売だそうです。待ち遠しい。

知らないエビ
名前が解らないエビ。お尻がクード・ブーを出しそうに膨らんでます。マブールで撮影

でもなあ、今さら紙の図鑑なんて買いたくないんだよな。電子書籍版も出してほしいなぁ。

笑う門には福来る

昨年のマクタンで潜ったときの写真です。ミナミギンポ。

ミナミギンポ

ミナミギンポ

この魚はいつも口元がニコニコしています。

本当は正面顔を下から上に煽って撮ると、もっと笑顔なのですがね。

2013年、潜ってみたい海

以下は私が今年行ってみたい海のトップ3(同率2位が2ヶ所)。

1位:レンベ

知る人ぞ知る「世界中のカエルアンコウのキャピタル」ですね。インドネシアのスラウェシ島、マナド(メナド)の近くです。

大瀬崎の湾内みたいな砂地に、毛むくじゃらのカエルアンコウを始めとする希少生物がわんさかいるのだそうな。

何年も前から行ってみたいと思っているものの、いまだ実現していないので、今年こそは。

2位:延岡

宮崎。私が九州で唯一訪れたことのない県です。

レンベが世界中のカエルアンコウのキャピタルなら、延岡はさしずめ「カエルアンコウの日本の首都」かな。とあるポイントでは1ダイブで34匹も確認されたことがあるそうな。

今となってはエビが私のメイン被写体なわけですが、もちろんカエルアンコウも大好きです。泳がない生態のカエルアンコウがそれほどいるってことは、きっと豊かな海なのでしょう。

クマドリカエルアンコウ
クマドリカエルアンコウ クマドリカエルアンコウ。 いっつも両手を左右に突っ張っていて、赤い隈取りの柄とあいまって歌舞伎の見栄みたい。 白個体の方がもっと歌舞伎役者っぽいけど

2位:錦江湾

鹿児島湾の別名が錦江湾(きんこうわん)。桜島のある湾です。

どうやら海の特定の生き物にとって火山灰は栄養満点らしく、それが桜島からふんだんに供給されるので、錦江湾の生態系は別格のように豊かなのだと聞いています。

国内の南国ダイビングといえば何といっても沖縄。沖縄の気候風土は私も大好きなのですが、マクロ写真の観点でいくと、ずいぶん前からサンゴが死にまくっている沖縄の海にはガッカリさせられることが少なくありません。

昨年はたっぷり台風が来たので、これからは海水の撹拌効果による回復が期待できるものの時間はかかるし、台風が来ない年が続けばまた悪化します。

ならば海底のマクロな生態系は、もともとハードコーラルが少ない温帯の海の南九州の方が保たれていてるのではないかと。宮崎も鹿児島も往復航空券は2万円前後〜で買えるので行きやすいし。

てなわけで、伊豆とも沖縄とも違う魅力的な海が広がっているのかどうかを自分の目で確かめに行きたいと思っています。えてして良い話ばかりが伝わってきているかもしれませんので。

ともかく両県とも土地の食べ物と焼酎が美味しそうなので、旅の連れが欲しいところですが。