たかがお金じゃないですか

TBSラジオのDIGのPodCast(12/15日放送分)を聞いて、良い言葉だと思ったのがこれ。

たかがお金じゃないですか

この日のゲストで辺境作家の高野秀行さんが、平穏な国で過ごすときとはまったく違う生き方、希少な体験とお金を対比して言い放ったもの。

うん、確かにお金をたくさん持っていれば日々の生活に余裕が出るし、物質的な豊かさは享受できましょう。でもそれはお金を基準にした尺度。お金に替えられない経験の方がよほど価値がある気がします。お金は誰にとってもお金。何かを得るための手段や触媒に過ぎず、経験は自分だけだけ、あるいは時と場所を自分と共有した人たちだけの記憶、心の糧です。

私もお金にまつわる悩みを抱えていないわけではないけど、それに囚われすぎてもね。

来年もがんばって海に潜りに行くことにします。

代償

世の中、何かを得るために何かを差し出さなければならないときがあります。

先日のセブ・マクタンではINON S-2000ストロボを水没させてしまいました。初日早々にピグミーシーホースの団地やレイドシュリンプゴビーなんかを見たことで舞い上がっていたのか、翌朝の電池交換時にセッティングを失敗していたらしくて。まあ代償というより単なる不注意か…。

水没原因はOリングがレールを外れ、それをキャップが噛んでいため本来の防水効果が得られなかったこと。グリスが乾ききっていてキャップがOリングの表面を滑らずに巻き込んだのかもしれません。不具合に気づいたのは海に入った後だったのでもう手遅れ。電池ボックスのみならずストロボ前面まで海水が回っていたので修理して回復するレベルではなさそうです。

まあストロボは2灯にしてあったので、片方が生きていれば撮影に大きな支障は出ないものの、撮った写真を見るとやはり被写体の右側の影が消えてませんね。

ニシキテグリの幼魚
例のニシキテグリの幼魚。この時期はデメキンっぽくて目の動きで頭の形が変わります。 そしてこの通り右側にグリーンの影が出ちゃっています

さて、ストロボ1灯立てでは影がうまく消えてくれないので遠からず買い直さないと。バランスが悪くなるのと電池の消耗サイクルにズレが出るので他の機種にするわけにもいきません。S-2000ストロボはAmazonで33,700円ですか。ちょうど2〜3ヶ月間ダイビングをお休みする予定だし、春のmic21の決算期には大胆に値切れそうなのでそれまで待つかな。

それと私は永らく水没という事態に遭ってなかったものの、やっぱダイバーズ保険には入っとくべきですね。今年から高価なカメラセットに持ち替えたのだし。

訊けばあの保険はダイビング以外にも使えるらしく、だったら先日のiPhoneの紛失にも適用できたわけだ。もちろん頻繁に利用すればブラックリストに載って保険の更新や再加入を断られてしまうけど…。

ま、過去8年間ぐらいダイバーズ保険を適用したくなる機会はなかったから、その間の掛け金を払わなくてすんだことを考慮すれば今回のS-2000の買い直し代金は安く上がったと考えらなくもないです。

愛国心旺盛なハゼ

ニチリンダテハゼ。フィリピンの海ではさほど珍しいくはないものの実に絵になる被写体です。蛍光マーカーで線を引いたみたいで…。

ニチリンダテハゼ

この個体は入り口の幅が私の肩幅ほどしかない洞窟状の砂地にいたので、自分はすっぽり挟まりながら撮影。背びれを立てて口を開けた瞬間を撮ってみました。

タイトルは背びれの日輪を日の丸の旗および日章旗になぞらえたわけですが、この子は言うなればフィリピン人なんですよね…。