X-MEN フューチャー&パスト

5月30日、『X-MEN フューチャー&パスト』を見てきました。レイトショーで1,300円。映画館ビジネスは不採算なのかもしれないけど私が映画に払えるのはこの金額が上限かな。通常料金で見るくらいなら「DVDのレンタルを待とう」と思ってしまいます。

さて、以下はネタバレなので、それが気にならない人だけお読みください。


前作の『ウルヴァリン:SAMURAI』は退屈だったけど本作は良くできていますね。面白かったです。

X-MENの見せ場は「奇抜なビジュアルの超能力バトル」であり、ストーリーの重要なエッセンスは「迫害」。前作にはどちらも欠けていたものの、本作では基本に立ち返っています。

今回、超能力描写で目新しいのはファン・ビンビンが演じるブリンク。どこでもドアみたいな空間の裂け目(ドラゴンボールの精神と時の部屋の裂け目みたいな感じ)を作り出し、これをくぐることでミュータント・レジスタンスの面々は追っ手からの追撃を間一髪で巧みに躱していきます。

追っ手とはミュータント抹殺ロボットのセンチネル。この無敵の未来型センチネルはいつしかミュータントばかりでなく、そのミュータントを産む可能性がある一般人類すら標的にし始め、暗澹たる世界を作り出しました。

仲間を一人また一人と消されていき、いよいよ打つ手がなくなったレジスタンスの最後の手段は、ウルヴァリンの精神を過去の体に送り、歴史を変えること。キティは壁抜けに加えて、その能力も持っている設定です。コミックの原作ではタイムトラベルするのはキティだけど、半世紀前には生まれてませんからね。

このように原作のプロットを踏襲しつつも、さまざまな変更が加えられています。クイックシルバーも原作ではマグニートーの息子だけど本作ではどうやら無関係みたいだし、ミュータント殲滅の切っ掛けとなったロバート・ケリー上院議員の暗殺はボリバー・トラスク博士に置き換えられています。ケリー議員は第1作でクラゲに強制的にミューテートされて殺されてるからなぁ。

そして本作における最重要人物はミスティーク。誰にでも変身できるとはいえ、本来の姿が常人とは著しく違う彼女は、ひときわ大きな心の葛藤を抱えています。過去では彼女がトラスク博士を暗殺したことで反ミュータントの法制化、センチネルの配備が決まり、悲惨な未来に繋がりました。よってミスティークの行動を変えられるかがウルヴァリンらのミッションになります。

ミスティーク

ちなみに初代ミスティーク役のレベッカ・ローミンもどこかでカメオ出演しているそうですが、スタン・リーともども見逃してしましました。DVDが出たときの楽しみだ。

他にも強烈な存在感を放っているのがトラスク博士。小人症の俳優を配役したところが上手いですね。あの時代に超高性能な自立ロボットを作り出すほどの天才的な頭脳の持ち主でありながら、彼もまた異質な外見であり、社会の構造物も自分とは合わないサイズで構築されていますからね。それでいて、劇中ではスーパーパワーを持つミュータントに憧れもあると言います。この辺りの感情は複雑そうだ、と考えさせられますね。

でもここまでで疑問。半世紀前にセンチネルが配備されたのなら、その後の歴史は相当変わっていたはず。なのにセンチネルが出てきたのは3作目のデンジャールーム(ホログラム訓練施設)の中でのみ。いや、旧式のセンチネルからは逃れることも容易だったけど、未来型が投入されてからはそれができなくなったという解釈かな。

前作までの疑問といえば、エグゼビア教授の復活やウルヴァリンが金属の爪を取り戻した経緯などもあるけど、それらも語られませんでした。まあ、あんまり深いことは考えず、本作を純粋に楽しみましょう。

さて、本編後のエンドロールの後には例によってオマケがあります。

砂漠で群衆から湧き上がる「エン・サバー・ヌール」コール。その対象は一人の細身のミュータント(女性?)。ならば次回作にはアポカリプスが登場するわけですね。アポカリプスは古代エジプト時代から生きていて、分子を操る何でもありっぽいミュータント。強いて言うと『ウォッチメン』のDr.マンハッタンと『グリーンランタン』のグリーンランタンを合わせた感じかな。いよいよ小競り合いのネタも尽きて、超絶的な敵を出すに至ったわけだ。

アポカリプスの上空には念動力で組み立てられようとしているピラミッドのパーツが浮かんでいます。ピラミッドは原作ではアポカリプスのコールドスリープ装置です。

遠くの丘には騎馬の影が4つ。直属部下のフォー・ホースメンだ。

話の内容的には本作で完結させても良かったけど、X-MENシリーズ、まだまだ続くようです。ドル箱だからな。

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