ONE PIECE 74巻の感想

ONE-PIECE_74一週間経ったし、6月4日に発売されたONE PIECE 74巻の感想でも。

以下はネタバレが含まれているので、気にならない人だけお読みください。


まずは全体の印象から。正直なところ「地味」「並」「期待してたほど盛り上がりはなかった」かな。ドフラミンゴの側近の能力がたくさん披露されたけど、どうにも総花的で見どころに欠けたような。

でも、最後の3ページは最高でしたね。あれで75巻が楽しみになりました。

トンタッタの一行がシュガーをどうやって気絶させるか興味深かったのだけど、タタババスコ入り偽グレープを食べさせられたウソップのあまりに無防備かつ凄まじいリアクションに度肝を抜かれての失神ですか。ああ、かつてスリラーバークでペローナのネガティブホロウが効かなかったとき以来の「弱さの勝利」だ。尾田っち、やるなぁ。

うん、このシーンがなかったら私はもう単行本買うのやめてたかもしれません。ONE PIECE、1年分ぐらい未読が貯まってから誰かに借りるなりして読めばいいだろうと。

近年、ダウンタウンがテレビで視聴率を取れなくなったのと同様、ONE PIECEにも「いまだに面白さは健在だだけど、ご馳走は飽きる」って感じがしてたのでよね。

でもこれで国中のおもちゃがいっせいに人間に戻ってドレスローザ革命に雪崩れ込むのでしょうね。ちょうどアラバスタ内戦と反対の構図。あのときは乗っ取りをたくらむ七武海から国を守る戦いだったけど、今回は七武海から国を取り戻す戦い。かねてから支配者層への反旗がONE PIECEの裏テーマだったけど、ついに王政が転覆する革命が描かれるのか。

ならば、75巻も発売日に買って読まないと。9月?10月?

あとは、まあ気になるところが少々。遠からず明かされるはずですが。

まず、サンジ・ナミ・ブルック・もものすけ・シーザーの様子が本巻では描かれませんでした。あちらもビッグマム船団と対峙して窮地に陥ってたはずです。もっとも私はビッグマムとは戦わないと踏んでるのだけど。ビッグマムは「求婚のローラ」の母じゃないかってことで。

そして藤トラが目論む七武海制度の撤廃の行方。トラファルガー・ローの称号は藤トラによって既に剥奪済み。ドフラミンゴも倒されれば、やはり称号剥奪は必至。世界政府公認である以上、無印の海賊より強くなきゃいかんですからね。国王の座を逐われればモリアのときみたいに隠し通せないし。

その七武海、いまだ明かされない新メンバーが加入したかも解らないうちに制度廃止の流れになっていくのかな。そうなってバギーがうろたえる姿は見たいような気もするけど。

ついでにディアマンテのモデルはスティーブン・タイラーですかね。エアロスミスの。74巻ではスタンドマイクを持ってるシーンもあったし。こちらもいずれSBS内で決着がつくでしょう。

みやびなヤドカリ

アンボンのヤドカリ。

アンボンのヤドカリ

紫色のイソギンチャクを両端にくっつけて、どことなく雅な色合い。もしくはヤンキー色か。

アンボンのヤドカリ

それにしても、ヤドカリがどうやってイソギンチャクを貝殻に吸着させるのか気になります。おそらくイソギンチャクを岩からはがすテクニックを持っているのだとして、バランスを取りながら殻の左右に吸着させる課程は解りません。地面に寝かして横ばいするのかな。

でもイソギンチャク、災難だな。移動できるのはいいとしても、これだと触手が砂まみれになりますよね。