Mac vs. Widnows(3):テンキー入力

スマホ全盛の昨今、今さら感があるけどMacとWindows、どっちが優れているかのお話。事務処理はともかくクリエイティブワークではMacの方が断然有利です。

※ Mac = パソコンの名称、macOS = OSです。PCとWindowsと同じですね。

03. テンキー入力が常に半角数字で確定する

macOSではテンキー入力が常に半角数字として確定入力されるので、Illustratorでのオブジェク ト移動量の入力値として有効です。

Illustratorの移動ダイアログ
テンキーの数字入力で確実に数値を指定できます

Windowの場合、日本語入力モードではテンキー入力の数字が変換候補になるため、その都度確定させる必要があり、うっかりスペースバーを押せば「1」が「一」や「①」などに変換されてしまいます。

Mac vs. Widnows(2):プレビュー表示

スマホ全盛の昨今、今さら感があるけどMacとWindows、どっちが優れているかのお話。事務処理はともかくクリエイティブワークではMacの方が断然有利です。

※ Mac = パソコンの名称、macOS = OSです。PCとWindowsと同じですね。

02. プレビュー表示機能が雲泥の差

ドキュメント制作では目当ての画像ファイルを素早く見つけたいことが多々あります。

macOSでは、デスクトップやファインダ(Windowsのエクスプローラに相当)でファイルのア イコンを選択してスペースキーを押せば、ほぼすべての画像ファイルをアプリを起動することなく瞬時にプレビュー表示できます。

macOSのプレビュー機能
プレビューの表示例。アイコンを選択してスペースバーを押すだけでIllustratorだろうがPhotoshopだろうがネイティファイルがプレビュー表示されます

WindowsのエクスプローラでもPDFやPNGならプレビュー表示できるものの、.aiや.psdはでき ないので内容確認のためにいちいちアプリで開かなければなりません。

Mac vs. Widnows(1):スピーチ

スマホ全盛の昨今、今さら感があるけどMacとWindows、どっちが優れているかのお話。

私のお仕事はドキュメンテーション。日々、Adobeのツールを駆使して商用のドキュメント類を制作しています。

でも、悲しいことに今の職場はWindows一色。長らく使われていないPowerMac G4が何台か部屋の隅っこに置かれているので、十数年前(私が加入する前)に制作環境を切り替えたようです。まあ解らなくもありません。部署全体でOSを統一しておけば何かと都合がいいから。しかたなく私もWindows 7を使っています。

ただし、事務作業ならともかく制作の実務に使うならMacの方が断然有利なのですよね。作業効率は3割ぐらい違ってきそうな感じです。

というわけで、その主な理由を何回かに分けて書いていきます。

※ Mac = パソコンの名称、macOS = OSです。PCとWindowsと同じですね。

01. スピーチ機能がある

Macによるドキュメント制作が有利な一番の理由がこれです。

macOSには選択範囲のテキストを読み上げてくれるスピーチ機能が搭載されていて、テキストの 校正において多大な効果を発揮します。固有名詞や漢字の読み間違いは多いものの、助詞(てにをは)や誤字脱字、文法のチェックなどには有効です。

例えば「たけこのごはん」という文字列を見ると脳で「筍ご飯」と読み替えがちですが、読み上 げさせれば「竹子のご飯」だと簡単に解ります。

macOSのスピーチ

これが来たるべき未来だと思う

HP Elite x3という製品が近々発売されます。これ、未来の来たるべき姿だと思うのですよね。

HP Elite x3
HP Elite x3

HP Elite x3自体は高性能スマホですが、外付けモニタを繋いだドックに挿せばデスクトップPCに変貌します。WebやOffice系の軽い作業ではサクサク動くのでしょう。

HP Elite x3
HP Elite x3 + デスクドック

でもそれだと机上作業限定だから会社や自宅に1台ずつモニタ類一式が必要になるので、ノートPC型のドック(液晶モニタ&キーボードの構成。CPUやメモリなし)も用意されているとのこと。これなら出先で作業できます。

HP Elite x3のノートドック
HP Elite x3 + ノートドック

このスマホはOSがWindows 10 Mobileだけど、今秋にはChrome OSでAndroidアプリが動くようになるので、他社からAndroidの同等製品も登場するでしょう。Chrome OSでAndroidアプリを動かした場合はマウスカーソルが表示され、PCと同様に使えるようになるはずです。

これらによって企業はPCとモバイルのOSを統一して保守のコストを減らせるようになります。厳密にはChrome OSはAndroidではないけどAndroidアプリが動くなら同一視されましょう。

じゃあWindowsとAndroidのどちらが勝つかといえば、Androidでしょうね。それも地滑り的に。なにしろシェアが段違いだもの。モバイルファーストとなると、Windowsの強みであるPCの圧倒的な出荷台数、膨大なPCアプリ、対応デバイスといった点は評価されません。

唯一、Microsoft純正のOfficeが使える点はメリットだけど、Windows 10の使い勝手の評判は芳しくないのでOfficeはOffice Web Appsで済まそうと考えるユーザーも多かろうと。Windowsである必然性は見当たらないのでAndroidによる侵食を食い止める方法はちょっと思いつきません。

ちなみにAppleはというと、幸か不幸か昔から企業ユースではWindowsに大負けしていたので、この点でWindowsほど食われることはありません。でも、だからといってメインストリームには立てず、覇者の交代を見守ることになると思います。

そうしてWindows PCやMacは、特定の作業用途でのみ使われる代物に成り下がっていくのでしょう。

Windowsの終焉が始まる予感

今秋、ChromoebookでAndroidアプリが動くようになります。

Chromebook

確かWindows 10もそんな触れ込みだったけど、いかんせんWindows Phoneは圧倒的マイノリティ。ほとんど影響力はありませんでした。でもAndroidとなるとiOSを凌駕するシェアを持っているわけで、そのインパクトや大です。

差し当たり私が知っているソフトウェアハウスでもAndroid用のアプリとChromebook用のアプリを別に開発しいたけど、後者は不要になってしまうわけだ。開発の手間が減る一方で別々には売れなくなってしまいます。

まあユーザーにしてみればアプリが有料でも一つのアプリでスマホもPCもOKとなればあり難い話。だけど、ソフトウェアハウスにとっては悩ましいですね。慣習的にモバイルアプリはパソコン用ほど高い値段設定ができないので収益性を脅かしそうだもの。

ならば気になるのはAppleの出方。MacにもSiriが載るとの噂もあるけど、やはりiOSアプリがMacでも動くようになるのかな。そうしなければ利便性の面でAndroid & Chromebookに劣ることになるから。

そしていよいよAndroidがWindowsをも置き換えていくのでしょう。もはや大掛かりな作業以外はモバイル機器やWebブラウザで事足りてしまう時代。どうしても古いデバイスドライバが棄てられないといった事情でもなければWindowsは無用の長物と言えそうです。頭の固い企業とて今さらスマホ禁止ってわけにもいかないし、モバイル機とPCでOSを統一できればメンテのコストがぐっと下がるので、どんどん置き換えられていくでしょう。MacはiOSに侵食されても自社内の話。やはりAndroidに侵食されるのはMicrosoftの方です。