XOR for Windowsをリリース

XOR for WindowsをMicrosoft Storeにてリリースできたので、ようやくWindows版とMac版が揃いました。

App icon of the XOR

XORは「PDF比較アプリ」と呼ばれるPCソフトウェアです。印刷物や配布用のドキュメント制作では少しずつ内容を修正しながら完成を目指すので、修正の前と後のPDFを見比べる機会が多々あります。PDF比較アプリはそれを助けるツールです。

この分野のNo.1は何と言ってもProof Checker Pro。最高峰です。ただし1ライセンス100万円超で大きな組織しか導入できません。しかもUSBドングルによるコピープロテクトが施されているため一度に一人しか使えない仕様です。

No.2はAdobe Acrobat DC PRO。普及度でいけばProof Checker Proよりも圧倒的に多いものの、こちらのPDF比較の精度はProof Checker Proほどではありません。うまくいくときもあれば、いかないときもあるといった感じです。

ならばNo.3は何かというと、これがどうにも。少なくとも私が過去に務めたY社やI社では上記の2製品以外を使っている話は聞かれませんでした。

いや、「PDF比較」で検索すると「DiffPDF」や「WinMarge」など、有償無償いくつかのアプリが見つかります。そこで見つけるたびに試してみるのですが、比較精度、使い勝手、プラットホーム、価格のどれかに満足できず、決め手が欠ける気がします。

そこで、私が長年、取扱説明書の制作者として従事した経験と近年の業界動向を踏まえた理想のPDF比較アプリとしてXORを設計、開発しました。

XORの主な特徴は以下。

  • 差異を100%検出
  • 設定いらずの簡単操作
  • サブスクリプション(2,000円/月)
  • 1ヶ月の無料試用期間あり

つまり、Proof Checker Proには手が出せない中小の制作会社や印刷会社、個人事業主のドキュメント制作者でも導入でき、廃業や休業で不要になれば解約できます。再契約も自由です。それでいてAcrobatのように比較漏れも発生しません。よって、少しでも関心のある方は無料で1ヶ月お試ししてみてください。

また、親戚や知人にドキュメント制作や印刷業、メーカー企業の取説担当者などがいれば、是非紹介してあげてください。Proof Checker PROとAcrobatは別格として、3位グループの中ではXORは最も有力なPDFアプリだと思うので、きっと感謝してもらえるはずです。

Lenovoの不思議

Windows PCが一台欲しかったので、あれこれ迷った末にLenovo Ideapad S340 AMD Ryzen 5を買うことにしました。

Lenovo Ideapad
MacBook Air風で薄く見えるけど、実はそこそこ厚みがあります

一応MacBook AirにBootCampでWindows環境を作ってあるけど、Windows使用中はMacが使えないのが難点なので。仮想化って手もあるもののリソースを食うし、純粋なラップトップを一台用意した方が何かと都合が良さそうです。

ちなみにこの機種にしたのは、Kakaku.comで見比べるとコストパフォーマンスが抜群に良さげだったから。低価格機にはAtomやCeleron搭載機が多く、CPUスコアは1,000〜3,000といったところだけど、Lenovo Ideapad S340 AMD Ryzen 5のモデルは8,145。この数字にどれほど信憑性があるかは解らないけど、より高価な他社製品よりもハイスコアなのですよね。

それに今更内臓DVDはいらないし、トラックパッドが中央付近にあって、VGAポートなども省かれていてどことなくMacBook風なのも気に入りました。

低価格機の多くはメモリの増設ができないので51,667円の8GB搭載モデルを選び注文しました。

とはいえ不可解に思うのが価格。Lenovoのサイトを見ると希望価格が99,360円だそうな。それをクーポンコードを使うと51,667円になるそうで。どういう値付けなんだか。

しかもKakaku.comを定点観測していると3〜4日ごとに価格が約2,000円増減しています。Lenvono価格付けは何かと不思議な印象です。

ELECOMのワイヤレスキーボードが使えなかった話

私のMacBook Air(2018)はBootCampを使ってWindows 10を入れて、必要に応じてWindows環境を使えるようにしてあります。

それは完全なWindowsとして動作するもののキーボードがMac版のままでは不便です。なにしろMacにはPrint Screenはないし、Ctrキーの位置も違うからショートカットを押し間違えやすくて。

そこでこちらのキーボードをAmazonで購入。これを選んだ理由はテンキー付きでキーストロークが浅いものが欲しかったので。

ELECOMワイヤレスキーボード TK-FDP099TWH

でも、接続を試みたものの成功しませんでした。

まず、Mac環境で繋ごうとしたらキーボード設定アシスタントが表示され、[Z]キーを押せと促されたので押したけど反応なし。しかたなくその画面を閉じたら、以後はアシスタントがまったく表示されなくなりました。設定が完了していないのだからキーボードは使えるようにはなりません。

それでもWindows環境で使えさえすればいいのだからOSを切り替えて試したけど、ドライバーのインストールまでは成功しているっぽいものの、所定の[Fn]+ [Q]で無反応。やはり繋がらないようです。

原因はわかりません。MacBook AirのUSBポートはType-Cだけなので受信機をHUBに接続しているからかもしれないけど、ともかく私の環境では使えないようです。動作条件に「MacBook Air(2018)非対応」とは書いていなかったはずだけど、検証がされていなかったのかも。

まあそういうこともありましょう。返品させてもらいます。こんなことになるとは思わずAmazonの箱と緩衝材を潰してしまったので面倒だけど…。

代替品は有線にしようと思います。その方が無難そうだから。

WinをMac風に使いたい

私の仕事は商用のドキュメント制作。ただし、悲しいことに今の職場はWindows一色。DTPやWeb制作など画像をたくさん扱ったり複数のアプリを切り替えながら行う作業に限ればWindowsでの作業効率はMacよりもはるかに劣るのだけど、保守管理の観点からWindowsに統一することを選択したようです。加えて、まだAdobe CCではなくCSを使っているので、Mac版を買い直すのが惜しいという判断もあるのでしょう。

よって当面はWindowsを使いながらMacに移行できる機会を待つしかありません。そこで、せめてMacの便利機能を再現しようと見つけたのがSeerというフリーウェア。macOSに搭載されているQuickLookをWindowsで再現してくれるのだそうな。

ちなみにQuickLookとは、ファインダ(Windowsのエクスプローラに相当)でファイルを選択してスペースキーを押すと、そのファイルのプレビューを表示してくれる便利機能。Windowsにはこれがないばかりに、画像ファイルの確認のためにわざわざPhotoshopやIllustratorを起動する必要があり、累計でかなりの時間をロスしていたのですよね。

macOSのプレビュー機能
Macではアイコンを選んでスペースキーを押すと、こんな風にその場で画像の確認ができます
さっそくダウンロード。すると以下のウインドウが表示されました。

Symantecの警告
シマンテックは30日以上前から存在を知っていて、信頼に値しない証拠があるのだそうな。残念だけど会社のマシンなので強行して入れることは諦めました。Ver. 1.0はシェアウエアになったと書いてあったけど、それだと会社に買ってもらわなきゃならないのですよね。これまた面倒です。

でも、何だ。最初から純正アプリが充実しているMacとは違い、Windowsはサードパーティ製の追加アプリを入れてナンボの世界だというけど、そりゃマルウェア被害もたっぷり出るわけだ。ユーティリティ類をあれこれ試していれば感染機会も増えるわけで。

PCとMac、どちらを買うべき?

スマホ全盛の時代とはいえ、ちょっと手の込んだ作業となるとまだパソコンに頼らざるを得ません。大型モニタで一度に表示できる情報量とフルピッチキーボードの入力効率たるや絶大です。

ならば懸案はWindows PCとMac、どちらを買うべきか。昔は「Macはアーティストが使うやつ」というイメージもあったけど、iPhoneやiPadのおかげでApple製品のハイブランド的な敷居の高さは失われて久しいはずです。

macOS Sierra

一般的な検討過程はこんな感じかと。

  • 会社がWinならプライベートもWin
  • 困った時に訊ける人が多いWinが有利

でも、Winはシェアが大い分、狙ってくるウイルス類も圧倒的に多いのですよね。中にはMacを狙うやつもなくはないけど、Macがランサムウェア(画面を動かなくして身代金を請求してくるやつ)の被害にあった話は聞かれません。これは、Macに最初から様々な純正アプリがついてきてサードパーティ製アプリへの依存度が低いこと(フリーウェアの類を必要としない)や、AppStore経由で入手したアプリは安全なことなども理由でしょう。MacならWinを狙うウイルスに感染したメールを開いても平気だし、怪しげなWebサイトにアクセスしても無事なことが多いので。

とはいえウイルス対策をしっかりやって、怪しげなサイトにもアクセスしなければWinも無難に使えます。

ならば、用途で決めるのもいいでしょう。WinもMacも基本的には同じことができるものの、それぞれ向き不向き、得手不得手はあるので。

私が知る限り、以下の用途ではMacの方が圧倒的に有利です。

  • テキストライティング
  • DTP
  • Webデザイン
  • フォトグラフィ

他にもあるかもしれません。例えば音楽とか。昔からミュージシャンにはMacユーザが多いし。でも私にはその知識がないのでここには書かないでおきます。

逆にWinが強い、もしくはMacの強みがあまり活かせないのは以下の用途です。

  • Excelなどの事務作業
  • Web閲覧
  • メールの送受信

つまり、一つのアプリを全画面表示して、一個のファイルしか作成しない、もしくはファイルを介さない用途においては、文字の美しさを除けばMacの優位性はありません。

そして以下の分野だとMacはWinにまったく歯が立ちません。

  • ゲーム

以下、Macが強い分野の解説です。

テキストライティング

Macの方が文字表示が圧倒的に美しい上、選択テキストを読み上げる「スピーチ」機能によって聞いて確認できる点が大きいです。

DTP

Macの強みは画像プレビューの確認が楽な点とアプリの切り替えがスムーズにできること。よって大量の画像を扱い、InDesignとIllustratorやPhotoshopを頻繁に切り替えながら作業するDTPでは、MacとWinの作業効率は段違い。もちろんMacが上です。

Webデザイン

DTPと同じく大量の画像を扱い、テキストエディタとWebブラウザを行き来しながら完成させていくWebデザインの分野でも、Macの方がWinよりも断然有利です。

フォトグラフィ

いわゆる写真関連ですね。昔からMacの発色には定評がある上、開発をApple一社が手がけているため雑多なWinより表示品質も安定しています。