Canon EOS M3用の水中ハウジング

Canonのミラーレス一眼カメラEOS M3用の水中ハウジングがNauticamから発売されます。 Canon EOS M3用水中ハウジング 正直まったくの予想外でした。というのも水中で使えそうなEOS M3用のレンズはまだないと思っていたから。 ちなみに私が考える水中写真向きレンズは以下の通り。

  • フィッシュアイレンズ
  • ワイドレンズ(35mm判換算で20mm未満)
  • マクロレンズ

Canonのサイトを見てもEF-Mマウントレンズは11-22mm、22mm、55-200mm、18-55mmの4本のみ。どれも当てはまりません。水中では望遠レンズやズームレンズは無用の長物です。 ただしマウントアダプタを使えば以下のEFレンズが使えます。

この三本は水中撮影で定番感のあるレンズです。 マウントアダプタをかませるとオートフォーカスの速度が下がると思うけど、このカメラしか持っていないってことなら考えてみてもいいかも。特に被写界深度が極めて深いフィッシュアイレンズにはオートフォーカスは関係なさそうだし。

SONYのミラーレスでもマクロの水中撮影が可能に

先月、SONYから新しいマクロレンズ『Sony FE 90mm f/2.8 Macro G OSS』が発売されました。

Sony FE 90mm f/2.8 Macro G OSS

Eマウント、つまりミラーレス機用です。

これまでSONYのミラーレス機はマクロに弱かったのですよね。なにしろ30mm(35mm版換算で45mm相当)という物足りないレンズが1本あるだけだったので。アダプタを介してαマウントレンズを使おうにもフォーカスリングを回すとレンズ長が変わるタイプなので、およそ水中には持ち込めませんでした。

よってミラーレスでマクロというと、どうしてもマイクロフォーサーズ陣営のOLYMPUSかPanasonicということになっていました。あちらには45mm(90mm相当)の『LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-ES045』と60mm(120mm相当)の『M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro』があるので。

でも90mmの中望遠マクロレンズの登場で私の好きな水中マクロ撮影が可能になりますね。APS-C機で使えば35mm版換算で135mm相当、小さな被写体をマイクロフォーサーズよりも大写しにできます。もちろんFEレンズなのでフルサイズ機でも使える気合いの入った代物です。

ならば気になるのは水中ハウジングですが、私も愛用しているNauticamは抜け目なく既に対応をアナウンスしています。

NAマルチプライヤー1が発売開始に

NAマルチプライヤー1の発売が開始されたようです。

NAマルチプライヤー1
NAマルチプライヤー1

NAマルチプライヤー1は今年のマリンダイビングフェアで展示されていたNauticam製クローズアップレンズの新製品。単体では使えず、NAスーパーマクロコンバージョンレンズSMC-1の全面に装着して撮影倍率を上げてくれます。

Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』の装着例
Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』の装着例

これを使ったときの撮影倍率はこちらのページで確認してください。

私もナノ・マクロ派(ミリ単位の被写体を好んで撮る)を自負するので是非とも欲しいのだけど、¥58,800(税別)ではまだ手が出ません。私の場合、浮力の調整とフォーカスライトのリプレースが先なもので。まあNauticamのことだから最初の内は出荷数もわずかで当分は入手も困難だと思うけど。

それにレンズをこんなに長くし、ワーキングディスタンスを縮めてしまうとライティングが難しくなります。外部ストロボの光がレンズ自体にケラレるので、アームも長いものを使わないと。やっぱレンズを買い足すのは後回しになりそうです。

Nauticamの新レンズ

マリンダイビングフェア2015のFisheyeブースでNauticamの新レンズ『Multiplier-1』が展示されていました。

この通りNauticam スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1のレンズ面に装着して使います。SMC-1のみで約3倍のところを約4倍に拡大してくれるようです。

Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』
Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』

跳ね上げ式のアダプタを使えば簡単に着脱できます。

Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』
Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』

撮影風景はこの通り。解りづらいけど100mmマクロレンズ装着カメラの場合、被写体まで約2cmの距離まで近づけます。

Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』
Nauticamの新レンズ『Multiplier-1』

会場の被写体はガチャガチャのウミウシフィギュアでした。うろ覚えでファインダーの像を再現するとこんな感じだったかと。

Multiplier-1によるウミウシフィギュアの再現写真
Multiplier-1によるウミウシフィギュアの再現写真

うん、この撮影倍率には惹かれます。

ただし注意点が一つ。展示カメラはCanon EOS 5D。フルサイズ機です。よって私のNikon D7000のようなAPS-C機だと、撮れる範囲がかなり小さくなります。おそらくこんな感じで。

Multiplier-1によるウミウシフィギュアの再現写真
Multiplier-1によるウミウシフィギュアの再現写真

よってAPS-C機で使うのはちょっと考えものかも。

そもそも倍率の高いレンズを使うほどピント合わせがシビアになるし、被写体まで寄れるってことはライティングも難しくなります。いや、最も厳しいのは、狭い画角の像で被写体を探すのが困難になること。SMC-1だけでもかなり苦労するのに。

よって欲しいけど今しばらくは様子見かな。

なおこのレンズ、今月中には発表されるそうです。SMC-1おりも少し安くなるそうなので5万円前後かと。

水中撮影の新製品(SEA&SEAブース)

マリンダイビングフェア2015、SEA&SEAブースで展示されていたのがこちら。

手前に並んでいるのがクローズアップレンズ(左から1.5倍、2.2倍、2.9倍、3.6倍、4.6倍)。その奥に置かれているのが跳ね上げ式のレンズホルダー(レンズ1個用、2個用、3個用)です。もちろん67mm径ですね。

近くにはこれらのレンズを装着して撮った撮影サンプルが置かれたいました。こちらのページでも後悔されています。カメラはCanon 70DだからAPS-C機に100mmのマクロレンズの組み合わせですね。

ちなみに私が同じAPS-C機であるNikon D7000 & 105mm microレンズにNauticam スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1を装着して撮影した写真がこちら。

ガラスハゼ(Nikon D7000 & 105mm microレンズにNauticam スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1を装着して撮影)
ガラスハゼ(Nikon D7000 & 105mm microレンズにNauticam スーパーマクロコンバージョンレンズ SMC-1を装着して撮影)

サンプルではこれよりもさらに拡大撮影していますね。