67mmレンズアダプタを紛失!

67mmレンズアダプタ何たる不覚。Seatool製Cypber-shot HX5Vハウジング専用の特注マクロレンズアダプタ(→)を紛失してしまいました。しかもどこで無くしたのかまったく記憶がありません。私の場合アダプタは常時装着ですし、あの作りからして海の中で落としたとは考えにくいので、陸上でメンテナンス中に外してそのままにしたのではないかと思うのですが…。

私の水中写真のスタンスはマクロ重視なのでクローズアップレンズは必須アイテム。容赦なく近寄れる被写体の場合、高倍率のINON UCL-165と低倍率のUCL-330を2枚重ね、そうでない場合にもどちらか片方を使って撮影することが少なくなかったりします。

紛失に気付いたのは先週マクタンの海に潜った際。いざクローズアップレンズを使おうとしたら装着先がなくて。しかたがないので、毎回手でレンズポートの先にクローズアップレンズをかざす撮影スタイルを余儀なくされました。水中ではカメラセットも軽いので負担にこそなりませんが、左手で岩を掴んで体を安定させて撮る技が使えないと、写真の歩留まりが悪くなってしまいますね。

その内見つかるだろうとタカをくくっていたものの、見つからないまま今日と明日は大瀬崎でダイビング。しょうがない、またレンズ手かざしで頑張るしかないか…。

Nauticam NEX5 for SONY αNEX5

日本での販売元のFisheye社がお盆休みの間にNauticam社にSONY αNEX5向け水中ハウジングの発売時期を訊ねるメールを送っていたのですが、そのメールが転送され昨日Fisheyeから返事が来ました。ホームページの更新通り9月発売予定だそうです。

そして現段階で解っている情報をサイトにUPしたとの旨が書かれていたため、さっそく覗いてみました。断片的にですがほぼ全景が見て取れます。

Nauticam NEX5ハウジングのバナー

私が気掛かりだったのは以下の点。

  • 外部ストロボとの接続方法は?
  • ズームレンズポートの先に67mmレンズが付けられるか?
  • 具体的な発売日は?

前者に対してはまだ明確な回答がありません。でも、まさか光で連動させられないということはないはずなので、何らかのアダプタが付くようになるのでしょう。

そして後者に対してはレンズアダプタが用意されるとのこと。安心しました。

ちなみに私はまだCybershot HX5Vの高倍率ズーム&マクロレンズ(UCL-330)の組み合わせでクッキリ撮れたことがありません。でもNEX用のズームレンズ(SEL1855)はコンデジ風に言えば最大3倍相当なので、けっこう手軽に楽しめるのではないでしょうか。

M67レンズアダプタ

後は発売日。9/23日からいつものセブに行くことになったので、できればその前に評価して、購入すべきかどうかを決めたいのですが…。

ハウジングセットの欠陥を発見

Seatool社HX5V用ハウジングの本体は少々癖があるものの、まあまあの出来映えという印象です。

M67マウントタイプ AD-CUM67-G10ただし、オプションのレンズアダプタである「M67マウントタイプ AD-CUM67-G10(写真)」を装着すると、何とも深刻な欠陥が浮かび上がりました。ワイド端で四隅が大きくケラレてしまうのです。解消する
には実にx2.4の位置までズームを効かせる必要があります。

アダプタはレンズポートカバー(右写真の四角いパーツ)に67mm径リング部(円形パーツ)をネジ止めした構造なのですが、愚かにもネジがリングの内側で止められており、下図の黒い部分が邪魔して画角が大きくケラレてしまうわけです。

アダプタの構造図

Seatool社に問い合わせると、「マクロレンズを使わないときはアダプタごと外してくれ」とのこと。そうは言っても、このアダプタはレンズポートにぴったりはめ込むタイプなのでそうそう簡単には脱着できません。加えて、外したマクロレンズのやり場にも困ります。アダプタには紐が付けられるのですが、レンズを付けたままハウジングから垂らせば、いつかどこかに引っかけてぶち切れます。かといってレンズをアームのレンズホルダーなどに収める方法では、いざ写真を撮る際に、まずハウジングにアダプタを付け、さらにレンズを差すことになり、手順が増えてしまいます。ああ煩わしい…。

せっかくのコンデジなのですから、ワイドもマクロも手軽に撮りたいところなのに、これではあまりにナンセンス。アダプタは常時装着といきたいものです。と言うか、価格が少し上がっても良いので最初からレンズポートに67mmのネジ径を刻んでおいてもらいたいと切に願います。

結局、使えないアダプタは返品。代わりにSeatool社に掛けあって、アダプタのレンズポートカバー(樹脂製)に直接67mmのネジ径を刻んだもの(↓)を特注しました。

レンズアダプタ(改造後)

この特注品でもケラレは出るのですが、x1.3の位置までに半減。不満はあるものの、このレンズポートのサイズから、 さほど善処の余地もなさそうだったので、まあ許容範囲としましょう。

今回初めて製品を買ったSeatool社への私の評価は60点、ギリギリ及第点といったところ。何というか、ハウジングとしての要件を満たしただけで使い勝手までには考えが及んでいないのだろうなという印象です。