不信任否決の勝者は菅ではなく小沢&鳩山?

昨日、TBSラジオの武田記者が先週末の国会での茶番劇の解説しておられました。

世間では「菅総理の騙しのテクニック、ミスリードに鳩山元総理以下が乗せられてまんまと不信任案否決に利用され、当の本人は無期限に居座ることに成功した」と理解されているようですが、実際の勝者は小沢&鳩山の方で、菅総理はもはや打ち首を待つ身とのこと。なるほどそういう見方もできますか。

菅総理、自ら首を差し出すまでは生き延びられるにしても、もはや無様な姿をさらすだけの死に体であることには代わりありません。そこで取り巻きの枝野氏、千石氏、岡田氏などは、菅総理の首を手土産に野党と手を組もうと画策している、これが大連立話の真相だろうと。

とは言え本当の勝者である小沢&鳩山連合にしろ次の一手に恵まれている状況ではないようで。

結局、「現執行部が敵陣に寝返ったような大連合」か「小沢&鳩山が裏で手を引いた大連合か」といったくだらない主導権争いになりそうな…。

東芝とソニーが事業統合

東芝とソニーが液晶事業を統合して新会社を設立するそうですね。今後この手の話は増えてくるのでしょう。

さて今回の件は有機ELの将来市場を睨んでの動きとのこと。私としては携帯よりもデジカメのモニタとして期待しますね。液晶モニタの表示は晴れの日の明るい水中では見えませんが、有機ELなら大丈夫でしょうから。

 

iCloudの先にあるもの

WWDC ‘2011 Keynote、予告通りOS X Lion、iOS5、iCloudの3本でした。珍しく事前に出し物を発表したのは、毎年恒例となっていたiPhoneの新モデル発表がないことで変に株価が動くことを避けたかったからでしょうか。

さて、従来のmobilemeが漠然とした有料ディスクスペース提供だったのに対して、iCroudは「クラウド版デジタルハブ」とでも言うべきもの。用途というかサービスの性質を絞り込んできました。しかもiCroudが成功すればMacやWindows PCの母艦は必ずしも必用ではなくなります。まもなく登場するChrome PCの動向と合わせて要注目でしょう。

ただし、iCroudの容量は無料とはいえ5GBぽっち。mobilemeは20GBでしたし、いずれ「写真や動画もお願い」「別のクラウドサービスを頼むのは煩わしい」という声が出ることは予想しているでしょうから、そのうち有償の追加オプションが加わるかもしれません。

でも私が一番のポイントだと思うのは「iTunesで購入したコンテンツは5GBにカウントされない」という点。CDからリッピングした音楽も同様の扱いにするとのこと(当面、米国限定の有料サービスらしいですが)。「身元は割れているので、リクエストに応じてマスターからコピーさせればいい」という考え方ですね。これはエンターテイメントビジネスの慣習をガラリと変えかねないのではないでしょうか。つまり、いよいよメディアレスが進むと。

例えば映画をDVDやBlu-rayで流通させればコピーが無限にばら巻かれかねませんが、配信型サービスなら防げます。仮に破られても有益な対策が打てそうです。ならばコンテンツホルダ各社はいずれDVDやBlu-rayを辞めてしまう可能性だって十分あり得るのではないかと。

ユーザにしても、作品の視聴権を買うという扱いになれば物理メディアの煩わしさから開放されます。過去にDVDで買った作品をBlu-rayで買い直すといったケースでも、SD版を+数百円でHD版にアップグレードできればあり難いです。あるいは新しく出たディレクターズカット版も、ちょっとの追加料金で見られるようになるとか。メディアの保存方法や耐久性にも気をつけなくて良くなりますし。

差し当たりAKB48の選挙権が100票分欲しければ100個のApple IDが必用になりますね。まあ、そこはどうぞご自由に。

大連立っておっかねーよ

先週の国会での茶番劇から週をまたぐと一気に大連立ムードが高まってきました。法案がちっとも通らない状況なので無理もない気はしますが、やはりそれはまずいだろうと。

「期間限定で大連立を組み、その後解散総選挙を行えば問題なかろう」という向きもありますが、それだと選挙民は何をもって投票対象の政党を選べばいいんでしょうか。いやまあ、大連立政権内で政党間の決定的な対立が見て取れれば何とか選択できなくはないかもしれませんが。

それと大連立なら懸案の消費税増税などがほとんど電車道状態で可決、施行されてしまうのではないかとも。復興支援、財政難という大義名分がありますし、民主・自民・公明、一蓮托生の総与党なら所属議員は選挙民の目を気にしなくても良くなりますので。いったん上げた税率は下げないでしょうし、消費税を上げるということは本来の改革を先送りにしてよけいに傷を深めることを意味しているとも思いますし。

Nauticam GH2用水中ハウジングが素晴らしい点

Nauticam GH2用ハウジング 既報の通り、Nauticam(ノーティカム)からPanasonic LUMIX DMC-GH2用の水中ハウジングが登場しました。

値が張ることを除けばなかなか良さそうに思えたのですが気になる点も。それはレンズポート。Nauticamのサイトにはマクロ写真が掲載されていながら左のドームポートの写真しか載っていないのですよね。まさかこれでマクロ写真が撮れれるの?

と思いきや、読み進めると以下のような説明がありました。

The port system for GH2 expands upon the existing port system for the NEX-5 housing, adding additional ports for the superb Panasonic Lumix m4/3 lenses. Olympus m4/3 lenses and Leica m4/3 lenses can be used with this camera as well, further expanding the lens choices. Lenses initially supported include the Lumix 14-42mm, the Lumix 14mm/2.5, the Lumix 8mm Fisheye, the superb Lumix 7-14mm, the Leica 45mm macro, Olympus 14-42mm, and Olympus 9-18mm. Zoom gears are available for the zoom lenses listed here.

3メーカー競合でスペックが重複しているものも含まれますが、対応レンズポートも順次投入されていくのでしょう。

ワイド系が充実していてマクロレンズ(ちょっと短いけど…)も既に存在している点は同カテゴリ機のSONY NEX-5よりも断然上。一機種でワイド派からマクロ派までをカバー可能とは頼もしい(レンズ交換式カメラなら、本来そうあるべきですが…)。荷物の物量的にも、これなら何種類もレンズシステムを持ち込んでダイビングポイントによって使い分けることもできそうです。

Panasonic デジタル一眼カメラ GH2 レンズキット(14-42mm GH2 F3.5-5.6標準ズームレンズ付属) フルハイビジョンムービー一眼 ブラック DMC-GH2K-K