D7000に決めて良いものか…

私はコンデジで200ダイブほど修業してそこそこの水中写真も撮れるようになったと自負するのですが、一方でコンデジに限界を感じるようになったので、そろそろデジタル一眼にステップアップしようと考えています。

候補はNikon D7000。憧れのNauticamのハウジングが発売間近なので。カメラ雑誌などの評価を読むとD7000の評価はすこぶる良好で、上位モデルのD300Sとも十分張り合えるだけの性能を有しているようです。

Nikon D7000 ボディ

ただし、およそ欠点が見当たらないD7000にも気になる点がないわけではありません。私は一眼のカメラセットをマクロ撮影に使う予定なので、レンズはSIGMAのMACRO 70mm F2.8 EX DGあたりを考えています。あるいはNikon純正のAF-S DX Micro NIKKOR 85mm f/3.5G ED VR。で、前者には手ブレ補正機構がなく後者にはあるわけですが、説明にはこんな注意書きも添えられています。

撮影距離が約2.6mより近距離になるにしたがい、手ブレ補正の効果は徐々に減少します。

そう書かれると、ちとためらってしまうのですよね。

もっともマクロ撮影ということはストロボ光が十分届く距離に寄れる被写体を大写しにしたいわけで、手ブレ補正機能の有無はさほど重要ではない気もします。水中バランスを上手く調整しておけば、あとはしっかりホールドしてシャッターを切るだけです。うっかりカメラを大きく動かそうものなら手ブレ補正も意味がありませんし、近接撮影ではむしろ手ブレ補正機能が悪さをする(?)という話も聞きます。

とは言えD7000はフルHDムービー撮影に対応しているので、その面では手ブレ補正機能は捨てがたいのですよね。一瞬が勝負の写真とは違って、継続的なムービー撮影の場合は手ブレ補正の有無は大きかろうと。

いや、そもそもマクロレンズ/マイクロレンズで撮る以上、ムービーもやはり近接撮影。ならばやはり手ブレ補正は大して意味をなさないのかも。

ならばいっそのこと、1:1の倍率を諦めてSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO OS HSMあたりに切り替えるか…。こちらは撮影倍率こそ1:2.7と小さくなりますが動画撮影時の手ブレ補正効果が期待できます。ただし、コンデジっぽい使い方になってしまうのですよね。Nauticamのチャートを見るとドームポート利用らしいので、コンデジのようにコンバージョンレンズで撮影倍率を上げることもできませんし。

水中ハウジングの場合、レンズを換えるとレンズポートの類いも交換になってしまいます。そのために数万円の出費が必要です。うーん、悩ましい。

この際、ワイド&ムービー用のHX5Vとの2台持ち込みにするかな。でも、それだとムービー撮影中はD7000が邪魔になるし…。