デューン 砂の惑星 PART2

ずっと楽しみにしていた『デューン 砂の惑星 PART2』が公開されたので観てきました。

以下、ネタバレなので気になる人は読まないでください。

デューン 砂の惑星 PART2

私の感想は「これでいいのか?」です。何だろう、満足感はあまりなかったなぁと。どうりでシネコン内の割り当てが中規模スクリーンだったわけだ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はPART 3も作りたいと言ってたけど、どうだろうな。これ、大ヒットはしなさそうだもの。三部作は三作目がコケるのが定番なのだけど。

私の不満点、まず暗い映像の場面が多いこと。ブレードランナーも前作もそうだったし、いかにもヴィルヌーヴの映像なのだけど、眠気を誘われるのですよね。

次にナビゲーターが登場しなかったこと。元は人間だったもののメランジの大量摂取によって異形のミュータントと化し、引き換えに宇宙船の恒星間航行を可能にする超能力を授かったナビゲーターは、サンドワームに次ぐ本作のマスコットキャラクター(?)なのに。ヴィルヌーヴの趣味には合わなかったのかな。

同じく、アリアも産まれて来ず、成長した姿が予知夢のようなヴィジョンで登場しただけ。胎児の段階ですでにベネ・ゲセリットの叡智を発揮するアリアは、母の口を通じて意思を伝えるのみで味気ない。

他にも、声を破壊力に変えて発射する兵器も出てきませんでした。あれがポール率いるフレメンの戦い方だと思っていたのだけど。

そして極め付けの「これ、要るか?」と思ったのがポールの血筋。実は母のジェシカが宿敵ウラジーミル・ハルコンネン男爵の娘だったという。でも、そもそもジェシカがベネ・ゲセリット結社から娘を産むよう指令を受けていたのは、ハルコンネン家に嫁がせて両家を和睦させ、コントロールしようという計画だったんじゃないかと。その設定がまるっきり崩れてしまいます。

そんな感じで、なんか期待していたのと大きく違ったのですよね。私が原作小説を読んだのは何十年も前であまり覚えていないし、原作と違うからどうこうと言うつもりはないのだけど、何というか、SFっぽい展開を削って原始宗教風の人間ドラマに振り切っているような。

それで思い当たるのは私がSF好きながらスターウォーズシリーズが苦手なこと。あちらもSF的な舞台装置たっぷりなのに、どこか歴史ドキュメンタリーみたいで眠くなってしまいます。ヴィルヌーヴ版のDUNEも人間社会の営みや関わり合いに強くフォーカスした救世主物語然としているため、個人的には何だか物足りなさを感じてしまったんじゃないかと。

でももまあ、音声兵器は登場しなけど水遁の術ならぬ砂遁の術で砂に身を潜めて敵を迎え撃つ忍者風ゲリラバトルは見応えがあるし、何世紀にも渡り救世主の降臨を待ち望む信仰心が篤い民族の営みや団結、蜂起への道のり、ポールのカウンターパートであるフェイド=ラウサ・ハルコンネンの異常性などは丁寧に描かれているので、奇抜なSF要素よりもヒューマンドキュメンタリー、あるいは宗教の始まりの物語が好きなら楽しめるのかも。そういう人が多ければ本作もヒットして三作目にも繋がるでしょう。ハリウッドは弾切れっぽいし。

実はこの日、Youtubeに上がっている「Lynch’s DUNE The ultimate workprint」 リンチ版「砂の惑星/デューン」を予習がてら観てから行きました。

かつてのリンチ版、尺の都合でプロデューサーにカットしまくられて興行的には失敗したけど、このバージョンは未公開シーンを足して、より完成形を目指したもの。おかげでストーリーを把握しやすくなっています。もちろんナビゲーターもアリアも、リンチ自身も出てくるし、リンチ監督特有の悪趣味さもたっぷりで見ごたえあり。ちなみに私が犬のパグを始めて見たのがこの映画でした。

最後にヴィルヌーヴ版、ジョシュ・ブローリンが演じるガーニー・ハレックが演奏していた楽器の音色は、リンチ版でパトリック・スチュワート(ピカード艦長になる前の)が奏でていたものと似ています。トリビュートかな。

ゴールデンカムイ実写版

ゴールデンカムイ、実写映画の続きがWOWOWドラマになることが発表されました

ゴールデンカムイ実写版北海道刺青囚人争奪編

撮影は映画版と同時に行われていたようです。どうりで映画の最後にこれから登場するキャラクターのチラ見せシーンがあったわけだ。

ということは漫画原作のエピソードをかいつまんで映画を連作するのではなく、各エピソードを配信ドラマとして展開し、最高に盛り上がる場面だけまた劇場映画にするのではないかと。おそらく網走刑務所突入のあたりを。そしてその後の樺太編はまたWOWOWドラマになるのかも。

何しろ映画1作目は見事な出来栄えだったし、このWOWOWドラマも見逃せません。

なお、WOWOWにはスタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールドもあるので、ゴールデンカムイの話数が揃ってきたら、WOWOWオンラインに加入しようと思います。秋まで待ち遠しいなぁ。

ちなみにスタートレック、新スタートレック、ディープスペース9、ヴォイジャー、エンタープライズ、ディスカバリーはU-NEXTで配信されています。ほんでもってスタートレック:ローワーデッキはAmazon Primeビデオ。どこか一つのサービスにまとめて欲しいよなぁ。

SAGA ARENA

11月、水の神様を祀る與止日女神社神社に向かう途中、見覚えのある建物が見えてきました。SAGAアリーナです。

SAGA ARENA
SAGA ARENA(佐賀駅からの北に向かって見た時の外観)

SAGAアリーナはバレーボールの久光スプリングス、バスケットボールの佐賀バルーナーズなどがプレーする競技場であり、各種エンタメも実施される多目的会場です。

ゾンビランドサガリベンジの第4話でもアイアンフリルが柿落としを、フランシュシュがその前座を務めました。

アリーナを北側から佐賀駅方面に向かって撮ると、こんな感じ。

SAGA ARENA
SAGA ARENA(佐賀駅に向かって見た時の外観)

アニメだとこうです。

SAGA ARENA。ゾンビランドサガリベンジ第4話より
SAGAアリーナ。ゾンビランドサガリベンジ第4話より

こうして見比べると現物とアニメの絵でディテールが微妙に違うけど、確かアニメの初回放送時はまだ建設中だったかと。