フィリピンに支援金を寄付

先週、季節外れの台風「ボーファ」がフィリピンを見舞いました。南部のミンダナオ島では700人以上が亡くなられたそうです。なにしろインフラが整ってない上、南国の台風は強烈だから…。

今やフィリピンは私にとって最も重要な外国。というのもセブ・マクタン島が水中写真撮影のホームグラウンドになったので。あの海に通ってなければ今の私の写真スキルはありませんでした。

珊瑚が白化しまくりの沖縄や、ブルーコーナーの棚のヘリがつんつるてんになりつつあるパラオなどと違い、かの地の海はまだまだ元気いっぱいです。潜ってると、たまにダイナマイト漁の爆発音がして心臓に悪かったりしますが…。

というわけで、台風被害の復興支援にいくばくかの寄付をする簡単な方法があればと思っていたところ、ソフトバンクが始めました。

ソフトバンクかんたん募金

「ソフトバンクかんたん募金」なるiPhoneアプリを使って、クレジットカードで寄付する方法のほか、電話料金と一緒に引き落としてもらったり、貯まったソフトバンクのポイントを寄付することもできます。

なお、受付期間は12月21日(金)午前10時までとのことです。

データローミングはおっかなくて

先月、フィリピンに行った際、友人からのケータイメールを受信できるように、思い切ってiPhoneのデータローミングをONにしてみました。軽いメールのやり取りならローミング料金も大して発生しませんので。

先ず「設定」アプリの「メール/連絡先/カレンダー」項目内の「データの取得方法」で「メールのプッシュ」をOFF、同じく「フェッチ」を手動に設定しておきます。これをやっておかなないとローミングをONにした際に大量のeメールを取りにいってパケット通信量があっという間に増えてしまいます。

設定が完了したらデータローミングをON。すると早速1通目のメールが届きました。

<ソフトバンクより> チャリティホワイトご加入のお客さまへ

チャリティホワイトを通じた、東北への継続的な支援にご協力いただきありがとうございます。 この度、チャリティホワイト加入者が20万人になりました。

ありがとうの気持ちをこめて、復興を目指す現地の方々による東北特産品を抽選で390名様にお届けします。お申込は不要です。

詳細はこちら https://ckantan.jp/dm/mob/dm_comfirm.jsp?cmcd=4100013305

配信元:ソフトバンクモバイル㈱ TEL:157[9-20時]

配信停止はこちら https://mb.softbank.jp/mb/r/s04/

そう、ソフトバンクからの長文のキャンペーンメールです。こんなのが立て続けに届いてローミング代がかさむのは馬鹿馬鹿しいですよね。ソフトバンクからは「新しいiPadを買いませんか?」的なメールもよく届くし…。

ひょっとしてソフトバンクからのメールは海外で受け取っても無料だったりするのかもしれませんが、そこは何とも判断がつかなかったため、すぐさまローミングをOFFに戻しました。それが数百円とかでも納得感がなければ惜しいので。

MySoftbankのサイトにアクセスすれば、その場でお知らせメールをOFFに設定できるものの、そのためにはデータローミングが必要で…。拙いことに滞在中、リロアン・マリンビレッジのWi-Fiも潰れてましたし。

結局、その旅ではデータローミングを使わないことにしました。次回は友人知人以外からのメールは来ないようにしてから渡航しようと思います。

ケータイの世界の近未来

ソフトバンクによる米スプリント・ネクステル社の買収が完了すると世界で3番目のケータイ電話会社になるようです。つい先日まで、国内で3位の座に甘んじていたというのに。

ソフトバンクが世界3位へ

ソフトバンクの契約数9600万

懸念された米国の規制当局も静観のようで。外資が参入しようとも、業界3番手企業がガタついて無くなるよりはマシという感じでしょうか。

「契約数でdocomoを抜いたといっても日米合算じゃないか」は、「通算安打数、張本の方がイチローよりも上」と言うのと同じようなもの。「世界第3位」の前では「国内シェアトップ」は霞んで見えてしまいます。

まあ、安打数とは違ってケータイの契約数は減る可能性もあるので、買収完了後が重要なわけですが。iPhoneのテザリング解禁後はイー・モバイルの解約ラッシュも予想されますし。

この買収が目論見通り実を結ぶのかは解らないものの、もし一定の成果を上げることができたなら、さらにその先のステージが見えてきますよね。それはもちろん世界展開。次は欧州のどこかでしょうか。

そうして、航空業界のように世界中のキャリアでアライアンスが形成され、ソフトバンクがその中核がとなって、「ちょいちょい海外に行く人は断然ソフトバンクが有利」といったサービスプランを展開しようものなら、docomoやauは「極東のローカル企業」でしかなくなります。

私もソフトバンクが好きなのではなく、iPhoneとの付き合いでソフトバンクなだけですが、今後の同社の動向は要注目。早ければ5年後には世界のケータイ市場の様相、面々がガラッと変わっているかもしれませんし。

テザリングが当たり前になれば…

au iPhoneではすでにテザリングが可能です。ソフトバンクのiPhoneでも12月15日からできるようになります。iPhoneを持たないdocomoも既にやっていますし、今後は「スマホでテザリングは当たり前」になるのでしょう。

ならば、近い将来起こりそうなのが「モバイルルーター需要の減退」。特にEMOBILEの契約者が減るという。

例えば私はiPad(Wi-Fiモデル)でもネットに繋がるようEMOBILEルーターを携行していますが、出先の軽い用途ならiPhoneのテザリング(7GB/月)でまかなえるでしょうから(ソフトバンクはまだまだ繋がり難いとしても、さほど緊急性を求めていないため)、更新月(7月)が来たらEMOBILEは解約して、代わりに固定回線を自宅に引き直そうと考えています。EMOBILE、1年レンタル契約にしといて良かったです。いや、違約金の額次第ではさっさと解約してもいいか。

差し当たり私の自宅にはJ:COMの下り12Mbpsの光回線が月1,980円で導入可能なので、OSのアップデートや動画の閲覧など重めの通信は自宅で済ませ、外ではメールやニュースサイトの閲覧に留めればネット代を半分にできそうです。これで月々2,000円、年間換算で14,000円を倹約できます。

モバイルルーターのヘビーユーザーはともかく、ライトユーザーの間では、このパターンが増えてくるでしょう。なるほど、イー・モバイルがそそくさとソフトバンクに身売りしたわけです。いざソフトバンクのiPhoneでテザリングが解禁されようものなら、ヘビーユーザー以外が離れ、遠からず商売が成り立たなくなるのは目に見えていたと。

ちなみに同じモバイルルーターでもau傘下のWiMAXの方はEMOBILEほどの打撃は受けないでしょう。帯域制限を行っていないため、フレッツひかりやauひかり等の置き換え需要が期待できるので。

モバイル三国志時代の到来

Softbank + emobileのロゴソフトバンクがイー・アクセスを買収と経営統合するそうです。3位4位連合ですね。契約総数ではそれでもまだ2位のauに追いつきませんが孫さんのプレゼンによれば業界2位に躍り出るそうだし、イーアクセスは700MHzや1.7GHz帯も持っているので、ソフトバンクとしては900MHzと合わせて帯域の拡充に寄与しそうです。とりわけLTE、テザリングのインフラが強化されるとのこと。

また、当面EMOBILEブランドと事業は存続されるそうなので、auが傘下のWiMAXと組んでいるように、遠からずソフトバンクケータイとEMOBILEルーターの組み合わせでお得な契約プランが用意されるのでしょう。スマホのテザリングだけで済むユーザーばかりではないわけで。さしあたりソフトバンクとEMOBILE両方のユーザーである私としては、がぜん今後が楽しみになってきました。

でも、現状のEMOBILEルーターは痛しかゆし。私は今年の7月にUQ WiMAXからEMOBILEに乗り換え、おかげで使えるエリアが広がり、自宅での通信速度も2〜3倍(7〜10MB/S)に向上したものの、帯域制限をくらうようになりました。

例えば先月、MacのOSのアップデータ(約500MB)をダウンロードしようとしたら「約15時間」と表示されました。いくらなんでもかかりすぎです。別に大きな動画を見てたわけでもないのに…と思いつつ振り返ってみると、その日は朝方にiPhoneとiPadでiOS6(共に600MB超)をダウンロードしていました。無意識にたっぷり使ってたわけだ…。

EMOBILEは1日あたりの通信量が320MBを超えるとその日の21:00〜02:00に極端な帯域制限を課せられるんでしたっけ。いや、月末までだったっけかな。まあ夜中の2時を過ぎれば回復するものの、一番使いたい時間帯(だからこそ制限がかかるのだけど)がそうなのは残念でならないのですよね。

その点、WiMAXは通信速度が遅かったものの帯域制限なし。ただし、なぜかJTWC(米軍の台風情報)にはアクセスできませんし(ユーザーサポートは原因を調べてくれなかった)、私の普段の行動範囲内でも繋がらないところがチラホラ。今さらWiMAXに戻るか?と訊かれたら迷ってしまいますね。

いずれにせよ、この先ははdocomo vs. au (& UQ WiMAX) vs. ソフトバンク(& EMOBILE)という三国志時代に突入します。さながら大国の魏=docomoにiPhoneで利害を一にする呉と蜀が挑む形でしょうか。どっちがどっちとは言いませんが。勢力的にはソフトバンクが蜀にあたりそうだけど、そのトップの名字は「孫」だし…。