iBooks Auther

AppleがiBooksの新しいバージョンと、iBooks向けのコンテンツを作るためのMacアプリ「iBooks Author」をリリースしました。それからiTunes UのiOSアプリも。すべて無料です。

私が密かに期待していたMac版(およびWindows版)のiBooks(iOSとパソコンで同じようにコンテンツを表示できる定番ビューワが欲しいので)は出ませんでした。

なお、教科書向けと言いつつ音声自動読み上げには対応できていないようです。この先、アメリカでは視覚障がい者の支援団体が圧力を掛けに動かざるをえないかも。

新iBooksの特徴はマルチメディアを含む電子書籍が見られるようになったこと。これまでもそのような電子書籍がそれぞれ単体アプリとしてリリースされていたので目新しさはないものの、それらをiBooksのライブラリ内に集約できるようになった点は進歩です。必然的にタッチ操作の作法も統一されて行くでしょう。

iBooks Authorアイコンさて、個人的に最も関心があるのはiBooks Author。以前からあったワープロソフトのPagesを電子書籍作成向けに発展させた感じのものです。なるほど、もくじや用語集、練習問題など教科書っぽい要素を盛り込めるようです。

そして気になるのは「Publish」の機能。作成した教科書はiBookstoreに公開できるらしいこと。その際「iBookstore 販売者アカウント」が必要となり、それなりにハードルは高そうですが、基本的にはiOSアプリのように、個人でも教科書を作ってiBooksで配布・販売ができるのでしょう。

また、ライセンス規定には「用途はいかにも教科書然とした教科書に限る」という条項はなさそうなので、これを機に電子書籍の個人出版がブームになるかもしれません。

例えば東京都の府中市に遊びに行って、道中に撮影してきた写真と動画をページに並べて短い文章を書き添えたら「2012年府中の旅」などと名付けて85円ぐらいで売てみるとか。ダジャレだけど…。

まあ、ここではパラオのダイビングツアーにしましょうか。コロールの港からロックアイランドを抜けて沖合いに向かう間にクルーザーの前をイルカが泳いだりジャーマンチャネルで頭上をマンタが旋回する様子、あるいはブルーコーナーのグレーリーフシャークの捕食シーンなどの動画やブルーホールの縦穴に光が差し込んだ写真などを組み合わせて、旅行記本に仕立て上げるとか。

パラオの写真
私のパラオの写真ストックから抜粋

難点はiBookstore専用コンテンツになってしまうこと。まあでも現段階ではAppleも作家とコンテンツを囲い込みたいでしょうから、致し方ないでしょうね。

差し当たり、私のダイビングと飲みの仲間で某大手旅行社OBの方がいます。一昨年会社を辞め、過去にツアーコンダクターとして足を運んだ世界各地の写真に文章を添えて旅行記本の出版計画を出版社との間で進めていたものの、昨春の大震災でもって話が流れてしたそうな。以来、再計画の目処も立っていないようです。彼なんかが個人出版に挑戦するにはいい仕組みかもしれません。

チキンフィレダブル

今日のお昼、ケンタッキー・フライドチキンの新商品「チキンフィレダブル」を食べてきました。

チキンフィレダブル

この通り、チキンフィレ2枚でベーコンとスライスチーズ2枚、そして特製マヨネーズを挟んでいます。ドリンク付きで500円でした。

さて、食べた感想はというと、これが微妙…。確かに肉類を食った満足感は得られます。でも、バンズがないためハンバーガーの味のバランスの「ちょうど良さ感」はありません。ご飯なしでおかずだけ食べてる感じですね。マヨネーズでいくらか緩和されてますが、基本的にはしょっぱいチキンと、ややしょっぱいチーズと、やはりしょっぱいベーコンだけの味です。個人的にはトマトケチャップがひとひねり入ってたら嬉しいかな。それからタマネギのみじん切りなんかも…。まあ炭水化物抜きダイエット食には良いかもしれません。

なお、今のところ池袋サンシャイン通り店のみでの先行発売ですが、2月2日からは他店でもラインナップに加わるようです。チキンフィレダブルだけでは量的に寂しいので、ポテトやらサラダとセットで頼めるようになるといいですね。

大光量水中ストロボが登場間近

Sea&Seaのblogで水中ストロボの新製品が予告されています。

SEA & SEA YS-D1の予告写真

もったいぶっていますが、何のことはない、昨年のDEMA Showでは展示されてたし、同社のアメリカ向けサイトでは2ヶ月以上前からとっくに紹介されていました

YS-D1

この通りSea&Sea製品のオーソドックスなフォルムとLEDターゲットライトは保ちつつ、従来機よりも前半分がぐっと短くなっています。YS-110αと比べて奥行きが39mm減だそうな。それでいてガイドナンバーは最大32(!)。一般向けの製品ではあのでっかいYS-250PROに並ぶ最高値ですね。

  YS-D1 YS-110 YS-250 Z-240
ガイドナンバー 32 22 32 24
幅×高さ×奥行き(mm) 87x135x111 88x115x150 107×130×223 99x122x100
重量(陸上) 610g 700g 1,780g 583g
重量(水中) -10g -10g -80g 77g

これが来月発売になるとのこと。ちなみに米国での価格は$750。 国内ではSOLAライトのラインナップ一新とともに来月のダイブビズショーでお広めとなりそうです。 ということでINONの次の出方も楽しみになってきました。そろそろ新製品が出て良い頃だろうし。

Appleは教育分野にも革新をもたらすか?

四角帽Appleが本日1月19日(日本時間の明日)、教育関係の発表会を行うようです。これが様々な憶測を呼んでいます。

思い起こせばApple IIの頃からAppleと教育分野の繋がりは強固でした。Macのシェアがジリ貧だった頃こそ主役の座をWindowsに明け渡したものの、今やMacBook AirとiPadによって見事に返り咲いた感じです。

さて、Appleが発表するのは何でしょうか?現在でもiTunes Uを通じて350,000以上の教育リソースを利用できるので、あり得そうなのはやはり教科書の電子化支援かと。こんな感じかな。

  • 教科書ビューワ
  • 教科書データフォーマット
  • 教科書オーサリングツール
  • 教科書ライブラリ

教科書ビューワはiPad(iPhone、iPod touch)およびMac(あるいはWindowsでも)で普遍的に読めるアプリになるでしょう。加えてiCloudを通じて、しおりや書き込みを同期できるようにもなるかな。視覚障がい者向けのテキスト読み上げ機能も付くでしょう。

データーフォーマットはおそらくePUB3でしょうが、Appleのことなので独自の拡張を施してくるかもしれません。

そして注目なのはオーサリングツール。教科書に限らず電子書籍作成用の定番ツールはまだないので。pagesの発展版、あるいはkeynoteををベースにしたHyperCardの再来でしょうか。

そして世界中の教科書リソースの販売や貸し出しを集中的に取り扱う図書館機能をiTunes内に設けるのではないかと。

まあ、簡単に想像できるのはここまで。Appleの考えはまったく違っているかもしれません。ともかく明日の朝のお楽しみです。

レンベは意外に近いかも

今月いっぱいでマレーシア航空の羽田⇔コタキナバル便が運休になるため、もし東京近郊からシパダン方面に行くとなるとクアラルンプールかシンガポールを経由することになります。

シンガポール経由の場合、曜日によっては時間のロスも多く(トランジットに約6時間とか…)、リゾート滞在日数も減るため、かなり気合いを入れないと行きづらくなりました。せめて成田からのコタキナバル便が復活するまでは私は行かれないかも。残念です。

でも意識を切り替えれば良いことも。これまでは遠い印象だったレンベ行きが現実的に思えてきたので。

シパダンの各リゾートに行くには成田/羽田→クアラルンプール/シンガポール→コタキナバル→タワウと飛行機を3便乗り継ぎ、さらに陸路とスピードボートで2時間ほど移動しなければなりません。

一方、レンベだと飛行機が成田/羽田→ジャカルタ/デンパサール/シンガポール→メナド。それから陸路とボートで約80分。便や経由地によって所要時間は違うものの空路が一区間少なく、移動の面では、もはやシパダン方面よりも楽に行かれる感じです。

もしレンベに行くのなら私は強引にでも休暇を取ります。ならば残す課題は連れ。一人で行くと1万円/日ぐらでツアー代が上がるので。とは言えレンベはおよそ南国リゾートには似つかわしくない大瀬崎の湾内みたいな砂地が広がる海らしいです。ダイナミックなドロップオフや大物なんかまったく期待できないんじゃないかな。誰が来てくれるだろう…。

それでもレア生物の宝庫ですし、何といっても「世界中のカエルアンコウのキャピタル」なんで。陸のリゾートも素晴らしいらしいので一度は行く価値はあると思うのですが。

セブのカエルアンコウ
こちらはセブのカエルアンコウ

ただし、6日間のツアーでも燃油代込で20万円は超えそう。以前よりも近くなったように思えたけど、価格面でのハードルはちょい高めだなぁ。まあシパダンでも来月からはそれぐらいか、もっとしてしまうけど。