LUMIX GF3 マクロセット

行きつけのダイビングショップで知人の後輩ダイバーが最近購入したPanasonic LUMIX GF3で試し撮りしていました。レンズは45mmマクロ(35mm換算で90mm相当)。被写体は例のウミウシガチャガチャ


Panasonic デジタル一眼カメラ LUMIX GF3 ダブルレンズキット エスプリブラック DMC-GF3W-K

Panasonic デジタル一眼カメラ マイクロフォーサーズ 交換レンズ H-ES045

私も少し使わせてもらいましたが、なかなか良い感じです。筐体サイズはPowerShot Gシリーズぐらいだし、レンズ前5cmぐらいまで寄れますね。ちなみに私のNikon D7000は105mmマイクロ(35mm換算で157mm相当)を付けた場合で約20cm。5cmまで寄るにはINON ULC165M67を使う必要があります。しかもピント合わせが極端に難しくなるし。


INON UCL-165M67 水中クローズアップレンズ

液晶画面で見た限りでは、ギアを回してのマニュアルフォーカスは良好、ボケ味もなかなかのものでした。あのサイズでデジイチが成立するのですから、なるほどミラーレスが人気なのも解ります。

なお、その人は新宿の水中カメラ専門店アンサーでプロモ・ファクトリー社製の対応ハウジングを注文してきたそうな。受注生産品なので納期に約2週間ほどかかるらしいです。

LUMIX GF3も液晶画面をファインダ代わりに使うため、さすがにバッテリの持ちは悪そうですが、それ以外は総じて私のカメラセットよりも圧倒的に扱いやすそう。ウミウシ写真の出来栄えなんかではいきなり負けちゃうかも。

ま、いいけど。完全マクロ指向の仲間が増えると何かと都合がいいし。

リゾート vs. マクロ

私は3mmのウエットスーツしか持っていないリゾートダイバーです。一方でマクロ派ダイバーでもあります。

もちろんその両者は本質的に対立する尺度ではないものの、悩ましいのは一般的に水温が高いと生物の発育が速くなる点。

例えば割と冷たい海を好むダンゴウオも水温が高めの方が卵が孵化するまでの日数が少なくなります。もちろん適性温度を超えては生きられませんが、孵化した後も水温が高いと発育に有利でしょう。なにしろ食物連鎖の底辺のプランクトン類が多くなるので。

何が言いたいのかというと、リゾートダイバーの私は冬春の伊豆で潜っている人よりも稚魚や幼体を見る機会が圧倒的に少ないのではないかと思うのですよね。

もしフィリピンのカエルアンコウが伊豆のカエルアンコウよりもすくすく育つのだとしたら、よほどタイミングに恵まれないと孵化してから日が浅い稚魚を見られないことになります。逆に伊豆のような海なら、その個体が小さい時期が長いだろうと。

ひょっとしたら熱帯の海の方が繁殖のサイクルが短かったり頻度が多かったりするかもしれませんが、暖かい海では捕食者の数も多いですからね。

やっぱ数ミリサイズの生き物が見たければ冷たい伊豆の海にも潜れってことか。おっくうだ…。

アオウミウシ(5mm)
5mm大のアオウミウシ。昨年12月、南伊豆の谷津で撮影