野田政権誕生で民主党の終焉が早まったな

民主党新代表に野田佳彦氏が選ばれました。彼が次の総理大臣ですか。私の予想は「これで民主党再興の可能性がなくなった」「彼が民主党政権にとどめを刺す」です。まあダチョウクラブの上島さんは引っ張りダコになるかもね。

党首選の顔ぶれを振り返ってみるとこんな感じ。

・野田佳彦・・・・松下政経塾A。財務省に魂を売った人
・前原誠司・・・・松下政経塾B。若いけどスネに傷がたくさんある人
・海江田万里・・・小沢一郎氏の操り人形
・鹿野道彦・・・・それって誰?
・馬淵澄夫・・・・シルバーバック(雄のゴリラ)

私はこの中では馬淵氏が唯一の適任者だと考えていました。他の人は政治屋色(しかもアマチュアの)が強いのに対して、彼だけは経営者の思考とスキルを持ち合わせているので。情報さえ正確に入れば、数々のこじれた難題に向き合う上でも最も有能な手腕を発揮するだろうと。

だから小沢一郎氏が馬淵氏を推せば話は早かったのですが、彼は自分の言うことを聞かないと見たのでしょうね。意のままに操れそうな海江田氏を担いだところに小沢一郎氏のケツの穴の小ささを感じます。ほんでもって結果的に勝負に負けたわけで、何だかなぁ。

さて、展望予想。当然ながら野田政権では消費税増税の早期引き上げを目指すことになるはずです。財務大臣は与謝野氏ですかね。官房長官は蓮舫氏かな。でも、民主党内でもその路線を嫌う人は少なくありません。「不況下で増税をチラつかせれば経済がいっそう萎縮しかねない」は建て前で、本音は「不況下の増税先行では選挙に勝てない」と。そもそも彼が掲げる財政再建は「健全な方向にもっていくんだ」ではなく「改革の代わりに増税で帳尻を合わせよう」とも聞こえますし。

そうして経済問題には有効策を打てず、原発処理や震災復興にも軸足が定まらずに迷走。

で、本来ならそこで党を出るという人が続出してもおかしくないわけですが、小選挙区制の下、新政党を作ってまでという気骨のある憂国の士は現れず、何とも煮え切らないまま党内もまとまらず、野党の突き上げの度に傷を深め、その後はもうグダグダ。

破れかぶれの解散も打てずに民主党政権はおろか民主党そのものの存亡すら危うくなっていく…。これが私の予想です。

せめて政党交付金がカウントされる年内に民主党から馬淵澄夫、自由民主党から河野太郎らが離党して「共和党」でも作れば、日本の政治にもまた明るい光が差し込む可能性があろうというものですが…。