世界一受けたい授業の7月25日放送分の録画を見返してみました。
注目は京都大学の森谷敏夫先生(65歳で体脂肪率9.8%)による『痩せたければ炭水化物を食べろ!!』というコーナー。近年の世間的な固定観念とは真逆の理論ですよね。
なんでも炭水化物抜きダイエットで体内から減るのは脂肪ではなく水分だそうで。
摂取した炭水化物の糖質は体内で4倍の水分と結合し、グリコーゲンとして筋肉に貯蔵されるとのこと。逆に炭水化物を抜くと脳に必要な糖質が不足するため、筋肉中のグリコーゲンが糖質と水に分解され、糖が脳の栄養として使われて水分が対外に排出されるらしいです。
よって炭水化物抜きで減らせるのは体脂肪ではなく水分。それどころか筋肉は痩せるのに脂肪は変わらないので隠れ肥満になるのだとか。
なるほどライザップのあれは2ヶ月間の炭水化物断ちで体脂肪を減らすのではなく、体から水分を絞り出すことで痩せさせるということなのか。霜降り肉からサシが減るのではなくジャーキーになる感じかな。まあ実態がどうであれ見栄えのする体が欲しい人もいるだろうから、それもありでしょう。
でも体内の水分が減れば水圧に弱くなりますね。普通の人には関係ないけど我々ダイバーにとって炭水化物抜きダイエットはリスキーかな。ダイエット前よりもスクイーズを感じるのは確実だし、ひょっとしたら冷えやすくなったり窒素酔いしやすくなるかも。
なお、番組では同じカロリーでも炭水化物を多く食べた場合と少し食べた場合の体温変化を双子の俳優で実験していました。
結果は炭水化物を多く摂った方が体温が上がるようです。痩せたければ炭水化物を食べろという根拠ですね。
とは言え炭水化物も余計に食べれば太るのは明白だから、ちゃんと痩せるには適度に食べなければいけません。ちいと困った。炭水化物を抜くのは簡単だけど、適量を見分けて余計に食べないようにするのは食いしん坊には難しいところです。
最後に森本先生がお勧めするダイエットは「日常生活の中で何気ない動き(NEAT *)を増やせ」だそうな。ティッシュの箱はあちこちに置かずに必ず歩いて取りに行くとか、テレビのリモコンを使わないとか。
* NEAT:Non Exercise Activity Thermogenesis