ゴールデンウィークなんていらない

世間はゴールデンウイーク突入ですね。5月の1日、2日を休めば9連休ですか。日数的にはいい感じです。インドネシアの離島に行っても6日潜れそうだし。

でもゴールデンウィーク、私は大嫌い。どうにも前時代的な慣習ですよね。大勢が工場労働者とかで生産ラインを止めるために一斉に休むのが合理的だった頃の。それが職業が多様になった今でも続いていると。

そんなわけだから多くの人がここぞとばかりに旅行やレジャーに繰り出すのだけど、わざわざ混んでいて高額な時期に旅するなんて馬鹿げています。

とはいえ中小企業では有給休暇数が年間10日なんて会社も多いはず。そんなのインフルエンザの罹患2回で終わってしまいます。まあ年に2度はかからないにしても、子供が熱を出したとかで半日休んだりを繰り返せば、あっという間になくなるので迂闊には使えません。結局、ゴールデンウィークとか年末年始でしか長く休めなくなるわけです。

また、皆で一斉に休めば企業の経営者側は人員を最小限に抑えようとするし、その人数でやりくりできるなら賃金が上がらない上、好きなタイミングで休みを取りづらい空気が醸成されてしまう悪循環に陥ります。

ちなみに日本の祝祭日は年間17日で先進国トップ。今上天皇のご譲位後は2月23日が新しい天皇誕生日として加わるし、12月23日も祝日(「平成の日」かな)として残るのでしょう。また増えるわけだ。こんなことしていれば日本の労働者のワークライフバランスなんて一向に改善されっこありません。

そんなわけで、せめて「祝祭日も出勤日にするけど年間の有給休暇数を17日増やす」って企業が現れ、その考え方が普及してほしいものです。サービス業の多くは祝祭日関係なしに営業しているわけだし。

年間の有給休暇が1ヶ月ほどあれば、土日と合わせて様々な可能性が出てきますよね。例えば仕事の閑散期に2〜3週間、欧州各国を旅したり、フィリピンの英語学校に短期留学するとか。学校に通う子供と休みを合わせたい人は祝日に休暇を取ればいいし。

そうして休みのタイミングが分散すれば、何かといい時代になると思うのですよね。人手不足が顕著になって労働者の賃金も上がるだろうし。

マダライロウミウシ
マダライロウミウシ

レンベツアーのフライト事情

ふと思うところがあってインドネシアのレンベ行きの空路を調査してみました。3年前に行ったときとは変わっているかもしれないので。

モデルケース的なツアーを選んで調べたところ、こんな感じです。

羽田→チャンギ国際空港

22:55発 シンガポール航空(ANA) 05:00着(7時間5分)

成田→チャンギ国際空港

20:50発 シンガポール航空 03:00着(7時間10分)

チャンギ国際空港→羽田

22:15発 シンガポール航空(ANA) 06:30着(7時間15分)

チャンギ国際空港→成田

23:55発 シンガポール航空 08:00着(7時間5分)

シンガポール航空

羽田便は往復ともANAとのコードシェア便で機体はANAのB787です。対して成田便は往路A380、復路B777か。

シンガポール→メナド(サム・ラトゥランギ国際空港)のフライトは同じなので成田から行くと2時間余計に待つことになりますね。帰りも待ち時間が1時間長くなります。チャンギ空港は大型ショッピングモールみたいな感じだけど、長時間飽きずに楽しめる感じでもありません。

よって往復羽田便を使うのが何かと有利なのだけど、ツアー代金は1万円ほど高くなるようです。だったら妥協して往路成田で復路羽田がいいかな。こちらだと往復成田の料金らしいので。1万円あればナイトダイブに2回参加出るもんな。

ただしレンベの場合は移動日に前後二日ずつ必要なので、6日間のツアーでも2日(+到着日のナイトダイブ)しか潜れないのが難点です。その点、フィリピン各地の方が断然楽ですね。

アンボンへのダイビングツアー

マルクダイバーズのロゴオフシーズンで休んでいたアンボン(インドネシア)のマルクダイバーズが再始動したようです。Facebookの近況がまた流れ始めました。

アンボンでは数年前に地域紛争が起きたため、私が行った昨年四月時点では日本からのツアーがなかったものの、今ではあります。扱っているのはユー・ツアー・サービス

試しに検索すると5日間ツアーが149,500円 ~で9日間ツアーが267,500円 ~と出ました。どちらも別途燃油が13,000円かかります。

5日で16万強はフィリピンと比べてもさほど変わらずお手頃だけど、移動がが長いのですよね。日本からだとフィリピンの倍ぐらい遠いジャカルタでトランジットして、10時間弱置いてから、さらに国内線で3時間半ほど飛ぶことになるから。初日の11:45に羽田を発ってもアンボンに着くのは翌朝。当然機内泊です。そして潜れるのは到着日である二日目と三日目の二日間だけ。四日目の午後にはジャカルタを経由した帰国になります。もちろん帰りも機内泊。

よって5日ツアーは寂しいですね。せめて中三日の六日間ツアーにアレンジしたいところです。

もしサイケデリカが高確率で見られそうな情報が出たら私も強行して行ってしまうかも。

ダンゴウオからマンタまで パラオ

マリンダイビングフェアで貰ったワールドエクスプローラーの資料、SORA extraに折り込まれていた紙に気になる文言を見つけました。

「ダンゴウオからマンタまで パラオ」
「ダンゴウオからマンタまで。ダイバーなら一度は潜ってみたい!王道パラオ」

だそうな。何ぃ???

SORA extraの折り込みチラシ

ダンゴウオは水温17℃ぐらいが上限の魚です。パラオでもごく稀に水温が20℃を割り込むと聞いたことがあるけど、おそらく年間を通して25℃以上。およそダンゴウオが生息できる条件ではありません。

とはいえ高水温に適用した近縁種がいるなんて話も聞いたことがありません。

ならばダンゴウオに似た名前と取り違えてるのかと考えたものの、それっぽいものが思いつきません。

しかたなくワールドエクスプローラーに問い合わせたら、こういう解答。

ダンゴウオからマンタまでという事に関してですが オアシスダイビングショップが伊豆とパラオにあり、 オアシスが伊豆のダンゴウオからパラオのマンタまでご紹介できます という意味のご案内になります。 パラオにはダンゴウオはおりません。 解り難く失礼致しました。

だそうです。納得。

でも、上の広告だとどう見てもパラオにダンゴウオもいるように思いますよね。

レンベ旅行のおさらい

忘れないうちにレンベ旅行について要点をまとめておきます。

飛行機の重量制限:

最近発売されたガイドブック類には「シンガポール航空の預け荷物は20kgまで」とあったし、シンガポール航空のWebサイトにもそう書かれていたけど実際にはダイバー特典で30kgまで許容されるようです。

とはいえ規定は変わるかもしれないし、不安なら念のため事前に問い合わせてみるといいでしょう。

シンガポールでのトランジット:

話には聞いていたけど、シンガポールのチャンギ空港、アホみたいに広いですね。成田空港何個分なのだろう。

とはいえ各所に運行状況のLCDモニターがあるし、ターミナル間にはシャトルも走っているので困ることはありません。

トランジットなら入国審査の類いもないので、飛行機を降りてちょっと歩いたらすぐにショッピングモールみたいなゾーンに出られます。機内預け荷物もマナドまで運んでくれるので、チャンギでは身一つで乗り換えるだけ。

ただし、移動する際は構内地図を確認してからの方がいいですね。無造作にシャトルを使うと、下りたターミナルの端から端まで歩かされかねないので。

帰りなんか、無計画にシャトルに乗ったら目的のゲートまで「20min」なんて案内板が出てたような。実際はそこまで時間はかからないけど。

でも、もし遠くまで歩くのが面倒なら、大型カートみたいなやつで目的のゲートまで運んでくれたりもするみたいです。

必要な現金

関連投稿:レンベ行きにビザは必要?

マナド空港で支払う到着ビザ代が$25(US)。日本円でも払えるようですが、3,261円みたいな変な金額表示でした。硬貨は使えないのでお札で払うと、お釣りがインドネシアルピアで返ってきます。1万円も渡そうものなら約500,000ルピアが戻ってきて使い切れずに往生するので、事前にUSドルを用意しておくのがベストですね。ビザ代、きっかり3,000円とかにしてくれると楽なのだけど。

インドネシアの到着ビザ
インドネシアのビザ。旅券にかっこいいページが増えました

なお、マナドから出国する際には空港使用料として100,000ルピア(約1,000円)が必要です。ただし空港で日本円を換金すると100,000ルピア=840円ぐらいだったかな。よって少なくとも2,000円は換金しなければなりません。

3,000円分のルピア
3,000円を換金したらこうなりました

結論としては、$25 + 2,000円がカサワリレンベリゾートにダイビングに行く際に最低限必要な現金ということになります。

ラマダンの影響は?:

インドネシアは世界で最も多くのイスラム教徒を抱える国。私が訪れたときはちょうどラマダンの時期だったものの、何ら影響は見られませんでした。

滞在したカサワリ・レンベリゾートが外国人(もちろん非イスラム教徒が多い)向けだということの他にも、そもそもマナドのあるスラウェシ島ではクリスチャンの比率が高いのだとか。当然、リゾートでお昼ご飯が出てこないとか、ダイビングガイドが日中空腹でへろっへろなんてことはありません。マナド空港のカフェやレストランも普通に営業していました。

私にとってインドネシアは3回目で、シンガポールでのトランジットは始めて。でも弾丸ツアーっぽい日程を除けば、何ら不自由もない快適な旅でした。これなら(リゾートでの部屋代が上がらないように連れさえ見つかれば)気軽にまた行かれそうです。

期待に沿わないビジネスは報われないという話

パラオは言わずと知れたダイビング天国。でも、とある現地ショップの情報によると、最近はどうにも閑散としているそうな。まあ雨期だから。

いや、雨期といっても昼間は短時間スコールが降る程度らしいのですが、問題は風向きでブルーコーナーに代表される外洋ポイントに出られない可能性が高くなります。

この点がパラオのダイビングビジネスの泣き所ですね。ブルーコーナーを中心に大物ダイブを売りにしているがために、ローシーズンはその大物好きのダイバーが寄りつかないという。

そりゃそうだろうな。今の時期、5日間で94,000円(4ダイブ付き)といった安ツアーもあるけど行く気にはなりませんよね。誰だって「どうせ行くならメインイベントが楽しめる季節に」と思うもの。

そんなわけでパラオスポート号も毎年雨期の間はフィリピン方面に遠征しています。2年前の7月にはカビラオ(ボホール島南西の離島)でパラスポのテンダーボートに遇ったなぁ

ブルーコーナーのサメ
確かに早朝のブルーコーナーのサメの捕食シーンなどは圧巻です

この際、雨期限定で構わないので、どこかのショップがマクロダイブを堪能できるポイントを10箇所ぐらい確立してくれれば、私は通ってみたいと思うのですが。

例えば、かつての小笠原のように水深15mでヘルフリッチ(シコンハタタテハゼ)が見られたり、パプアニューギニアのように18mかそこららにピグミーシーホースがいたりするなら名物になり得ます。しかもパラオの固有種なんぞが見られるならなお良し。

でも難しいかな。マクロのガイディングは相応のスキル(小さい生き物を見つける技量と各種ごとの生態の知識)が必要とされるので。数もケタ違いに多くて名前覚えるだけでもしんどいし。


さて、先日マクタン島に行った際、新しいレストランで夕食をとりました。EL SUEÑO(エルスウェーニョ)というフィリピン料理がメインのレストラン(日本人経営)です。マクタン島北側の海岸線沿い、BIGFOOTという大きな語学学校の建物の並びにあります。

でも、すぐお隣はスラム街なので「日本人オーナーがよくこんな場所にオープンさせたもんだ…」と思ったものの、まあ一度は試してみようと。 で、感想は「微妙」。中にはシシグ(細かく刻んだ豚肉類とタマネギなどの炒め物)のように美味しいメニューもありましたが、シニガンスープ(酸味が特徴のスープ)はちっとも酸っぱくなく(辛さと酸っぱさの両方を抜いたトムヤムクンみたいだった…)、ガーリックライスも随分おとなしい味付け。これって何なんだか。

オーナーに訊くと「酸っぱいのが好きではない人もおられるので」「ガーリックの匂いが強いのを嫌がる人も…」だそうな。

でもね、フィリピン料理が好きなら本格的なフィリピンレストランに行くし、フィリピン料理が苦手な人ならフィリピンレストランには来ません。その中間の「日本人向けにアレンジしまくったフィリピン料理」には、どれほども需要はなさそう。この日は金曜日の夜だったけど来客は我々一組だけだったし。

そもそもフィリピン料理の味付けの基本は醤油で、その多くは日本人でも馴染める味。それを日本人向けにアレンジするってのは方向性が間違っている気がします。むしろフィリピン料理はコテコテの現地風にして、日本人向けの定番料理をいくつかメニューに足す方が正解ではないかと。それならフィリピン料理好きと苦手な人が連れ立って利用できるので。

どうやらランチタイムもやっているし、この店の経営は、まだフィリピン慣れしていない日本人語学留学生頼みかな。長く存続できればいいけど…。

ブコ・パンシット
パンシット・カントンという焼きそばにブコ(ココナッツ)が乗った一品。 パンシットはいたって普通の焼きそばだけど、余計な食感が加わってたような…

コナミカードが意外に使えそうな件

KONAMI-JACCS-MastarCard個人でコナミスポーツに入会すると原則としてクレジットカード(JACCSのVISA、MastarCard、JCB)を作らされます。年会費は無料ですが、コナミスポーツを退会すると年会費が発生するので、その場合は即刻解約するべきですね。

交渉次第ではカードを作らず銀行引き落としなどの支払いを指定できるようです。

私もコナミスポーツの支払いのためだけのクレジットカードを不本意に思いつつも惰性で持ち続けてきたのですが、今さらながら良い使い道を見つけました

まずはポイントの利用。毎月の会費支払いで貯まったポイント(200ポイント以上100ポイント単位)はJALマイル(1ポイント→2.5マイル)またはANAのマイル(1ポイント→3マイル)に移行できるようです。

また、私のコナミカードはJACCS MastarCard。そして私がダイビングツアーで利用することが多いワールドエクスプローラーの支払いはVISAもしくはMastarCard限定。残念ながら私のメインのANA JCBカードは使えないものの、代わりにコナミカードで払えば後々ポイントをANAマイルに移行できます。マイルへの還元率はANA JCBカードより低いとしても、捨てるよりはずっといいです。

さらにはJACCSカードには海外旅行障害保険が付帯されていますね。傷害治療費用が最高200万円、携行品損害が最高20万円です。ちなみにANAカードは年会費の安い一般カード(年会費2,100円)ではなくワイドカード(年会費7,612円)に入会しておかないとまともな保証は受けられないようです。

私は昨年セブ島の南端のリロアンで口元を怪我し、ネグロス島の救急病院で縫合手術を受けました。
このときは三菱東京UFJのVISAカードで払っていたため付帯の保険が下りたのですが、こちらのカードのポイントはJALマイレージにしか移行できません。

というわけで、コナミのクレジットカードはコナミの月会費ならびに海外旅行代金に使うのが良さそうです。

もちろんANAカードをJCBではなくVISAかMastarCardで、かつワイドカードにしていれば、その必要はないかもしれませんが。

でも今となっては国内旅行にはジェットスターやエアアジアを使って、ポイントはマイルではなくTポイントなんかに割り当てた方がお得かも。


追記:

後で調べたらJACCSカードは持っているだけで海外旅行保険が適用されるそうです。ならば旅行費用は好きなカードで払ってもいいわけですね。コナミカードもありがたいな。


私の旅行のFacebookページ:FROGFISH.JP

Dive Award 〜 新生ダイビングサービス 〜

春は無情な別れの季節。昨日でコナミスポーツのダイビング事業が終了しました。これがエイプリルフールのネタだったら良かったのだけど…。

私は1993年春からの会員で、過去20年間あったものがなくなってしまうのは非常に悲しいことです。近年はほぼ毎日立ち寄れたし、ジムや大浴場を利用した後に少し話してから帰るといった具合に、もはや生活の一部になっていたので。もちろん仲間が集える場所だったり、機材のオーバーホールや最新の海況情報交換など、ダイビングサービスとしても重宝していました。

これまでも数多くの歴代スタッフの旅立ちを見送ってきたものの、今回は完全消滅。しばらくは味気なさを覚える日々が続くのだろうな…。

コナミ側はスタッフ全員の雇用継続を約束したようですが、当然ながら職種は変わります。時に職場も。

それでも正社員はある種の配置転換ですみますが、アルバイトスタッフはせっかく何年もかけて頑張って時給を上げてきたのに、新たな部署では新人と同じ最低レベルからの再スタートを提示されたとのこと。これまでの貢献がなかったことにされ、培ったスキルも無価値と評価するような会社からは当然辞めていきますよね。

結局、新百合ヶ丘店の4人は散り散りになり、誰一人として残りませんでした。せめてアルバイトスタッフ2人の時給は例外的にでも維持してやれば良かったものを…。

さて、去るものがあれば新たに訪れるものも。コナミによる「受け皿すら用意しない全顧客切り捨て」という無慈悲な仕打ちを見兼ねた旧コナミスポーツ所属インストラクター有志によって新しいダイビングサービス《Dive Award(ダイブアワード)》が設立されました。

Dive Award logo

本日より浜松店が稼働し、今月中旬には津田沼店、そして6月1日から武蔵小杉店がオープンする予定とのこと。ツアーの予定表はひと月ぐらい前に貰っていました。残念ながら新百合ヶ丘店はないものの、武蔵小杉なら私もそう遠くないので時おり顔を出せそう。津田沼店と浜松店には縁がないかな。

武蔵小杉という場所はコナミのダイビングスクールがあった三店舗(横浜、川崎、新百合ヶ丘)の会員の利便性から割り出したのでしょうが、確かに神奈川県の拠点としては良い選択のような気がします。JRの湘南新宿ライン(葉山に乗り換えなしで行かれる)や伊豆急行のスーパービュー踊り子号(下りは3号のみ、登りは10号のみだけど)も通っているし、副都心線で埼玉方面とも繋がりました。まあ、海に行く各人は電車派ばかりではないし散り散りに住んでいるのだけど。

なお、東京店の計画は未定。順当に考えれば飯田橋ですが、都内はさすがに競合も多いのでどうなるか…。

Dive Awardの立ち上げに参加するイントラの面々はコナミ(東証1部上場企業)の100%子会社のコナミスポーツでそれなりの待遇を保障されていた正社員たち。それを捨てて新たな出発を決断したのだから肩入れしたくもなるというもの。

で、新しいお店は「Award(授与)」という名前からして、ライセンスはもちろんダイビングの楽しみを与えていくことを標榜しているのでしょう。私としても顔なじみのインストラクター達が始めたお店なので、微力ながら応援していくつもりです。

さしあたりナイトロックスがもう少し広く普及すれば(どこでも頼まないでも選べるぐらいになれば)、エンリッチのライセンス講習を受けても良いし、そこそこ魅力的なショップツアーがあれば代金が高くても参加しましょうかね。

近年、自分で空と宿と海を手配して、なるべく人が少ないタイミングを見計らって潜りに行くようになってから、新しい仲間が増えていないことに気づきました。ダイビングの仲間はさまざまな理由で次第に減っていく傾向にあるので、たまには補充しないと。

それと私が協力できそうなのは写真の提供。アマチュアながら私もフォトコンの末席にはコンスタントに加われるくらいにはなったので、宣材や雰囲気作りのためには惜しむことなく提供するつもりです。

そうしてお店を盛り立てれば、いつかは新百合ヶ丘店を出してもらえるかも知れないし、多くの反対の声を押し切ってダイビング事業を切り捨てたコナミにもちょっとは後悔させてやりたいから。

今回、コナミが密かに出資しているのでなければ、Dive Awardの立ち位置はフリー。つまりコナミのライバル関係にある企業やスポーツクラブとの提携も可能です。

それってコナミスポーツが20年以上にわたって自社(エグザス時代を含む)の元で培ったダイビング業務のノウハウと人脈、そしてユーザーコミュニティーをそっくり商売敵に献上するってことに他なりません。

やっぱ固定客がついてて、それなりに儲かる事業を切り捨てるなんてことはやっちゃいけないんだよ。本筋なら分社か、せめて事業売却して「経営からは手を引くけど顧客サービスはなるべくそのままに」ってのが良心的かつ無難な話だったわけで。

もっとも、コナミスポーツはともかく親会社のコナミにとってはスキューバダイビングはコアコンピタンスから外れてるってことかもしれません。その客も現役会員は数千人程度だから、たとえ恨まれようとも構わんとばかりに。

でも、人体や生態系と同じで、案外、無用と思える機関、種を取り除いたら予想以上の副作用が出たりするもの。ダイビングはコナミの主戦場であるエンターテイメントや余暇の充実といったジャンル、主力分野とも近しいのだし…。

まあ、そうじゃなくともDive Awardが向こう何十年も存続できるように。そう、信頼していたお店が無くなり、馴染みのスタッフと会員コミュニティが(不採算事業でもなかったはずなのに)雲散霧消する様を見るといった経験はもうしたくないのでね。

それはそれとして、今回、コナミに残ったダイビングスタッフが社内で発言力を得て、いずれまたコナミスポーツ内にダイビングサービスを復活させてくれると嬉しいのだけど。


追記(2014-07-02):

公開後1年以上が経っても、このエントリにアクセスがあるので書いておきます。Dive Award浜松店は昨夏よりbe Diveに生まれ変わり、今でも稼働中です。

一方、Dive Awerd武蔵小杉店は…、話が消えてそれっきりですね。でもDive Award津田沼駅前店精力的にツアーやイベントを行っているようです。

コナミスポーツ新百合ヶ丘店のダイビングカウンター跡地は応接スペースみたいになってますが、使われているところは滅多に見かけません。

セブ行きにはスポーツプラスはいらない

昨年末、自宅最寄り駅のマクドナルドが閉店して、入れ代わりに近々ファミリーマートがオープンするそうな。ちとラッキー。今まで帰り道にはスリーエフが2軒しかなかったから。マクド、よくぞ潰れてくれたってなもんです。やっぱコンビニの方が便利だし。

再来週、ちょっとだけ馴染みのダイビング仲間がコナミスポーツのセブツアーに参加します。なにしろコナミのダイビング事業もあと2ヶ月足らずでお終いだからなぁ。

でも、彼女の話を聞いていると気になることが。「重量制限の緩和のために、ナントカって会費を払ってぇ…」だと。でも、成田発着のエコノミークラスの重量制限が20kgで、荷物の多いダイバーだとスポーツプラス(年会費12,500円で+15kgの追加重量枠加算)への加入が必要だったのは1年以上も前の話です。

ひょっとして実際はセブではなく隣のボホールあたりに渡るのかとも思ったけど、聞くと往路が成田→セブ、復路もセブ→マニラ→成田だそうな。だったら往復とも23kgが2個までOKなのでスポーツプラスの加入は不要です。

どうやらツアーの引率は古参ののインストラクター。なるほど、かつてセブに行った時のまま情報がアップデートされていないのでしょう。 もちろん私が最後に行った昨年12月前以降に再改定されたという話も聞かれません。

フィリピン航空のお知らせ
フィリピン航空のホームページのお知らせはなぜか命令口調

というわけでフィリピンのリピーターダイバーの勤めとして、昨日の夕方、人伝てにツアーリーダーに事情を教えてあげたけど、参加者各人のスポーツプラスの加入キャンセル、間に合うかなぁ。出発が10日後だから、もうみんな手続き取っちゃってるかも。

今回はイントラが二人同行するらしいからゲストは12人ぐらいか。仮に14人全員がスポーツプラスに加入したら合計で175,000円もの丸損になってしまうのだけど…。

コナミのダイビング事業を買い取って!

KONAMI SPORTS CLUBコナミスポーツが来春でダイビング事業をやめてしまうため、最後の思い出作りとばかりに3月までの発表済みダイビングツアーが異例のハイペースで埋まっているようです。これに味をしめて「前言撤回。こんなに儲かるんなら、やめるのやめた」となって欲しいところですが、さすがにそれはないか…。

どのツアーもインストラクター同行なので、もちろんお値段は高め。例えば「セブ(マクタン島ステイ)3泊4日6ボートダイブ付き」が178,000円とのこと。私の感覚だと2回分ですね。まあ、私が一人で行くときに使うような安ホテルやゲストハウスではなく、もっと★の数が多いホテルに泊まるらしいけど。

さすがに今回は最初で最後の閉店記念特需みたいなものですが、これまでもほとんどのツアーに多くの参加希望者がいました。なにしろダイビングのライセンスを取り立てのビギナーや体力面に不安のあるシニア、海外を旅慣れてない人などは、少々値段が高くとも自分の性格やスキル、諸般の事情も知ってくれている顔見知りのインストラクターに引率してもらえれば心強いので。

もちろん純粋に接客に長けたインストラクターも少なくありません。そのため「この人のツアーしか行かない」とか「この人のツアーなら必ず行く」という気合いの入ったお客さんもでてきます。

そう、これこそがサービスツーリズムの典型例。この先の厳しい時代において最も有望なビジネスモデルの一つです。「他では得られない経験」と「個別ニーズへの対応」の両方を満たしているので。その付加価値分はもちろん代金に上乗せできます。

逆にコナミスポーツの主業務であるフィットネスのようにマスを相手にした大括りな商売は他でも代替がきくため、際立った特徴があるか地域独占でもなければ、どんどん厳しくなっていきます。

業界最大手ということは、それだけ切り崩される素地が大きいとも言えます。まだ激変の時代の入り口とおぼしき今、特徴の一つであるダイビングスクールをやめてしまうのは、明らかな戦略ミスに思えるのですが…。

ダイビングスクールビジネスの優れたところは、自分たちで旅行商品の固定客を育成できる点です。とりわけコナミスポーツでは頻繁に広告を打ったり街頭で呼び込みなどをしなくても、フィットネスの会員を存分に勧誘できます。

もちろん関心を示さない人や既にCカード取得済みの人も大勢いますが、乗り気になってくれる人もポツポツ見つかるので、全店合計で毎年何千人もがコナミスポーツのダイビングスクールを通じてライセンスを取得してきました。

中にはライセンスは取ったけどもダイビングを止める人や、逆に完全にダイビングスクールから巣立つ人もいますが、一方でコナミスポーツに軸足を置く人や時たま使うという人が残り、そのまま先のようなツアーのお客さんになるわけです。

これが単なる旅行会社だとどうしても「参加者公募型」のビジネスになってしまいます。既にCカードを持っている人、もしくはCカード取得希望者を旅先に送り込むタイプの。いずれも広告を打って反応を待つ以外のアプローチは難しいわけです。

しかも客の方はあまたある会社のあらゆるダイビング込みツアーから選べます。あるいは航空券と宿泊だけのダイナミックツアーで現地に赴き、顔なじみのダイビングサービスを直で利用するとか。そしてもはや旅行商品もWebで簡単に比較可能です。当然、普通の旅行会社はダイビングスクールの同行ツアーほどの利幅は乗せられないばかりか、容赦なく価格競争にさらされることになります。

また、コナミスポーツの施設には例外なくスイミングプール(一部店舗にはダイビング用の深いプール)があり、施設内でプール講習も可能な点は街の小さなダイビングスクールにはない優位点です。学課講習を受けたそばからプールに移動し、耳抜きやマスククリア、中性浮力の取り方などを教われるので。いわゆる体験ダイビングも随時実施できますし。

ということで、どこかコナミスポーツのダイビングスクール事業を丸ごと買収しようという企業が現れてくれませんかね。

現状、コナミスポーツが売却先を探しているという話は私のところまでは聞こえてきませんが、どうせ来春には切り捨てられる事業です。交渉すればきっとお安く買えるのではないかと。彼らも営利企業。たとえダイビング事業を手じまう気でも、売れるものを売らずに葬り去って幕引きなんてことはしないはずです。

しかも今なら大勢の固定客を掴んでいるスタッフを丸抱えする形で譲り受ることができましょう。ダイビング業務のオペレーション全般も彼ら彼女らが熟知しているので、異業種からの参入でも大丈夫です。

当然、買う側の業種によってシナジー効果の有無、大小はありますが、それこそ大手旅行会社なんかが傘下に収めれば効果は大。なにしろ自ら新人ダイバーを養成して、自社の旅行商品のリピーター、ヘビーユーザーに仕立て上げられるので。

競争が厳しい中にあっても、人気インストラクターを立てれば集客力が増し、その同行(添乗)を付加価値としてツアー代金に上乗せできます。

また、同行者を必要としなくなり、ダイビングスクールを巣立って思い思いのツアーに行くようになった人も、ポイントサービスなどで囲こめば、依然として自社のツアーを選んでもらえる可能性は高くなります。

直前にキャンセルが出たり、見込みが外れて売れ残った南の島へのツアーがある際は、ちょっと値引きして「ダイビング会員の皆様だけに特価ツアーを案内します」なんてこともできましょう。

よって、事業買収にあたってコナミスポーツから「フィットネス会員の勧誘の許可」と「学科講習と接客用の場所」、そして「講習時のプールの使用権」さえ取り付けられれば、当座の成功は約束されたようなもの。早い話が経営権だけ委譲してもらい、これまで通りに営業すると。

それに、なにもコナミスポーツに限らず同業他社とも業務提携して、もっと手広くやることも可能でしょう。

これって例えるなら「ダイビング界の讀売巨人軍が廃業予定」みたいな話。またとないお買い得商品だと思いますよ。

今の経営者が内向き思考に陥って情熱を失ったものの、決してビジネスが行き詰まったわけではないばかりか、依然として同業他社よりも有利な立場にのあるのだし。

もし私が資産家だったら自ら出資して経営に参画したいぐらいです。