iPhone 5はiPhoneで買えるようにしてほしい

フィリピンのボホール島に行っていた知人は何とか昨日の内に成田に辿り着けたそうです。ただし、私は28日(水)帰国予定と聞かされていたものの本当は27日(火)だったらしく、ストライキで1日延泊させられたとのこと。私には言い間違えてたのでしょうが、結果的にその通りだったわけですね。遠巻きながら台風に遭った上、ストですか…。踏んだり蹴ったりだ。私も台風の可能性は前の週に告げていたものの、さすがにストの勃発までは予見できませんでした。

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来週の火曜日深夜、日本時間の水曜日未明にいよいよiPhone 5が発表される見込みです。新しいiPod touchなども出るかも知れませんが、iPhone 5とiOS 5、そしてiCroudがメインになるでしょう。

実は私もiPhone 5をなるべく早く買いたいと思っています。iPhone 4はパスして3GSを2年余り使っているのですが、さすがにくたびれてきたので。もちろんAndroidに乗り換える気はありません。

中にはauの出方待ちという人が少くないようですが、私は同日発売でもない限り継続してSoftBank版を買うでしょうね。SoftBankは好きではないものの今さらメールアドレスを変えたりするのも面倒なので。そもそも私はあまり通話しませんし、データ通信はWiMAXで補完できるようになったのでSoftBankでもさほど不自由は感じていないのですよね。

それでも発売日にApple Storeや家電量販店、SoftBankのお店に並ぶようなことをしたくはありません。手続きの時間だけで手に入れたいところです。いや、その手続きさえもできれば省きたいなと。

App Storeアプリのアイコンそこで思いました。先日せっかく日本でもApp StoreのiOSアプリが出たので、これを使ってiPhone 5の購入ができると最高だなと。

その上、お店に出向くことなくiTunesを使ってアクティベーションができれば言うことなし。実際、2007年に米国で最初のiPhoneが発売されたときは自宅でアクティベーションする仕組みでした(システムがトラブってたけど…)。

今回、W-CDMAとCDMA2000の両対応機が出ると仮定すれば、従来のようなSIMを採用していないはずです。ああでも4年前は全員が新規購入だったので今とは大きく事情が違うか。

ともかく、iPhoneももう6世代目になるわけですし、各国で事情は異なるにせよ膨大な数のユーザーを掴んでしまっているのですから、買い替え需要を上手く裁かないと販売ペースにも悪影響を及ぼし兼ねません。

ならばiPhoneアプリを使って購入⇒手続きのお店と日時を予約できるぐらいの周到さがあっても良さそうなものです。

ドラクエの本分

スクエア・エニックスの株価が3日続落だそうです。まあここのところの全面安に引きずられている点も否定できませんが、今日は日経平均も上げているわけで…。

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もちろん原因はドラゴンクエストXをWii/Wii U向けと発表したことでしょう。確かに時代はオンラインに向かっていますがドラクエはあくまでもドラクエじゃないと。つまり「ファンタジー小説を読むようなRPGゲーム」ですね。

通常、小説は仲間でコミュニケーションしながら読み進めるものではありません。だからこそその世界に没入できるわけです。モンスターハンターみたいに「部活のようなゲーム」を目指されても…。

私はドラクエは今後もパーソナルなゲームであり続けなければならないと思っています。小説本がそうであるように、トイレでも電車の中でも、Wi-Fi圏外や外国でも楽しめるような。なのでプラットホームはNintendo DS、PSP、iOS機、Android機(条件を満たした一部の)のどれかであるべきだろうと。まあ、順当に考えてDSでしょうがPSPでも可でした。逆に今さらWiiの線はあり得ません。同じくPS3やXBOX、PCも不可です。

Wii Uのコントローラは液晶モニタつきなのでフルセット(+WiMAX端末)を持ち歩けば電源次第で割とどこでもゲームが楽しめますが、ネタ作り以外でそういうことをする人はいないでしょう。

いや、ドラクエの世界観を受け継いだオンラインゲーム自体はあってもいいと思います。でもそれを直系のラインナップに並べては拙かろうと。やるんならドラクエXではなく「ドラゴンクエスト・オンライン – The Five Tribes -」みたいな名前のスピンオフ作品にするといった配慮が必要でした。その一方でドラクエX自体はもっとじっくり時間をかけて開発してくれて構わないわけで。

まあでも堀井さんなりスクエア・エニックスの人たちにそのような思考が欠けていたとも考えにくいので、やはり任天堂の猛烈なラブコールを断れなかったのかな。「是が非でもレギュラーシリーズの1本として出してくれ」と。なにしろ任天堂、Wii Uがコケるといよいよ後が無さそうだし…。

王者の時代が終わりつつあるという話

今日読んだネット記事で目に付いたものを二つ。

一つ目は日経新聞サイトの「1通のメールが物語る任天堂の苦境」。Nintendo 3DSの1万円値下げに象徴される同社の苦戦はのおさらい記事です。

もちろん背景にあるのは市場構造の変化。DSで言えば本格的なゲームはPSPに譲り、脳トレなどでより普遍的な路線で棲み分けて来たわけですが、ひとたびiPhoneを始めとするスマートフォンが流行ると触ってもらう時間が減りました。「お手軽路線」は「もっとお手軽」の前には弱いものです。かつて脳トレに励んでいた層はそもそも熱心なゲーマーではないので、必需品であるケータイのオマケ機能でそこそこ楽しめるんなら、わざわざDSも持ち歩く機会は減るのも当然でしょう。両者では個々のタイトルの価格も桁一つ違いますし。

とは言え「DS Phone」で勝負できようはずもなく、Wiiにもかつての輝きはないので、望みはゲームのヒット作に恵まれることぐらいでしょうか。まるで金鉱を掘り当てるような賭けだ…。

二つ目はITメディアの「2人のスティーブの差?それは「能力」だろうね――米Googleのシュミット会長」。 最も印象的なのはシュミット氏の以下の発言。

Microsoftはソフトウェアのライセンスをコントロールして、ハードウェアのイノベーションを阻害した。消費者には目を向けず、業界の構造を支配することに腐心した。それに対してAppleは「消費者が抱える問題を解決すれば売り上げが伸びる」と考えた。

彼が元Appleの役員でひいき目があるにしても正しい認識だと思います。そしてその結果どうなったかというと、Microsoftは長らく業界の盟主の座に君臨し、一頃はOS市場で90%以上のシェアを誇ったものの、PCがケータイよりも安く売られるような今日では存在感が薄れゆく一方だったりします。果たしてWindows Phoneで反転攻勢が可能かは見物ですね。

折しも世界中で経済の雲行きが怪しく、企業は本当に価値がありそうに思えるものにしかお金を出さなくなっています。そうなると時代にマッチしているのは自分たちの課題をより直接的に解決してくれるAppleの方ということになりましょう。ということで今や多くの企業がパソコンではなくiPadで遂行できるように業務を再設計しています。

ITの主役がパソコンからスマートフォンやタブレットに移りつつあるということは、いよいよ人々が書類を作らない時代に入っているととを意味しているのだと思います。もはやそれをやるのは一部の人たちだけで、その他大勢は通話とメール、入力フォームのチェックぐらいでことが足りてしまうような。

でもそれって当然の話ですよね。ITが発達すればするほど仕事の本質は人力による部分にフォーカスされていくのは。スタートレックの世界のコンピュータは人が話しかけて操作しますが、やはりそういうことなのでしょう。人間がやるべきこと以外は全部肩代わりしてくれるのが、あるべき進歩の姿なのだと。もちろん良いことばかりではありませんけども。ITの発達は雇用を減らす方向に働きやすいので。

勢いがあるときは、まさか任天堂やMicrosoftがこうも失速するなんて考えられなかったかもしれませんが、そこは「盛者必衰」。いや、むしろ「進化の法則」でしょうかね。強いものが生き残るのではなく、変化に適応できたものが生き残るという。差し当たりAppleは変われましたが任天堂やMicrosoftはどうでしょうかね。

ドラクエXの発表後、スク・エニ株価が急落

9月5日、ドラゴンクエストX(テン)の発表後、スクエア・エニックスの株価が急落したそうです。この記事によればオンラインゲームと判明した途端株価が下がったのだそうな。

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確かにガッカリもしますよね。DS版の前作やDQMがあれほど成功したのに対応機種がWii/WiiUでは…。

オンラインゲームなのですれ違い通信は再現、強化できるにしても、今さら据え置きゲーム機向けなんて、とても正気とは思えません。DSは持っていてもWiiは持っていないという人も多いはずですし、通勤通学の電車内や旅先で遊ぶこともできないのですから、株主が「あまり数が出ず儲からない」と踏んで売りに走ったのも頷けます。

おそらくスクエア・エニックスはスマホ向けゲームとは一線を画しつつWiiUのスターティングラインナップにビッグタイトルを揃えたい任天堂に泣きつかれたのでしょうね。それを断れなかったと。

でも、私が経営者なら、開発の初期段階からWii/WiiUだけでなく他のプラットホームでも動かせるようにUI等を設計させておくようなことを画策するだろうな…。WiiU、そして任天堂がコケても素早く挽回できるように。

Adobe Photoshop ElementsがMac App Storeに登場

ふとMac App Storeを立ち上げてみたらAdobe Photoshop Elements 9 Editorなる製品が登録されていました。本家Photoshopの姉妹品ですが、ともかくAdobeもMac App Storeを使うようになったのは興味深いところです。

Mac App Storeのスクリーンショット

6,900円という価格はApertureと同じですね。Adobeは売り上げから2,070円をAppleに持っていかれるわけですが、それでもやらざるをえなかったのでしょう。Macbook Airに続きMac miniでも光学ドライブを捨てたApple。さすがに唯一ではないものの事実上標準のアプリケーションストアで売らないことにはMacユーザの目には止まらないという自体になりかねませんので。

ならばこの先のAdobe CS6がどうなるかは要注目。相変わらずパッケージ版と自社サイトでのダウンロード販売をメインに据え続けるかもしれませんが、Mac App Storeもまるっきり無視はできないでしょう。

ただし、一つのApple IDで2台を超えるMacにインストール可能という点はAdobeには容認しづらいかも。また、Win版とMac版で売価が違ってくるのも拙かろうと。

とは言え多くのMacユーザがMac App Stoeしか見なくなったら…。ただでさえ小粒な定期アップグレードの繰り返しで人々のAdobe CSへのアップグレード意欲は下がりきっていますし。