いよいよ老眼か?

マブールでのチェックダイブにて。エントリ後、ふと左手首のダイコンに目をやったら数字が読めませんでした。えらいこっちゃ。前の日まではちゃんと見えていたのに。しかも少し大きめに見えるはずの水中で。

まあ年齢的にはそうなっても全然おかしくないものの、私は子供の頃らから近視だったので老眼の進行はやや遅かろうと踏んでいたのですが…。

でも次の日にはまたダイコンの表示が普通に読めるようになっていました。急性老眼症(?)は半日で直ったようです。

思い当たる節は一つ。成田からの夜便でクアラルンプールに飛び機内泊。国内線でタワウまで飛んで車と高速船でリゾートに。その間もずっと同じコンタクトレンズをつけっぱなし。前日の朝に装着してからだから32時間ぐらいが経ってました。そりゃ不具合も出るかも。

もっとも私も普段は老眼者ぽい行動になってます。近年、近視が進んでコンタクトレンズの度が強くなったことで近くの文字が見えづらくて。iPhoneの画面の字も30cmぐらい離さないと満足に読めません。裸眼だと8cmぐらい先でも余裕で読めるのですが、いちいちコンタクトを外すわけにもいかず…。

将来老眼になってもいいように私のカメラには視度調整機能付きのファインダを付けてあるけど、ダイブコンピュータの文字が見えなくなったらアウトです。文字盤の字が大きなやつに買い換えないと。 今、ダイコンを買い替えるならこれかなぁ。

CRESSI-SUB_LEONARDO_DIVE_COMPUTER
安価だし、文字も大きくて見やすそうだ

 

でも今はお金がないので、本格的な老眼は何年か先であってほしいです。

でも、いずれはこの手のダイブコンピュータが必要になりそう。

ダイコンが干上がりそう

畑の作物ではなくダイブコンピュータの話。

先月のシパダン行きは成田空港を夜に発つ日程だったので、その日の朝、カメラセットを持ち、ダイコンを腕時計代わりに着けて会社に向かったのですが、通勤電車に乗った頃にダイコンがピーピー鳴り始めました。バッテリー切れの警告です。見ると電池マークが点滅しているし。1ヶ月前のアニラオでは何ともなかったのだけど。

電池切れ間近のNEMO SPORT
電池切れ間近のNEMO SPORT 私のMARES NEMO SPORT、右下の電池マークが点滅しています。 まあこのダイコンは7年前に購入したもの。 ログも310ダイブ、270時間分ほど貯まっていたので、よく持った方でしょう

で、電池切れ間近は解ったから何とか音だけは止めようと4個あるボタンの組み合わせをあれこれ試したものの鳴り止む気配なし。と思っていたら腕から外すとあっさり止まりました。どうやら本体左側面のセンサーが肌に触れるなどして水分を感知するとしばらくの間アラーム音が鳴るようです。

その日の夕方には成田に向かわなければならず電池交換に預けるわけにもいかなかったので、何も処置できず旅先に携行。その状態でもシパダン・マブール・カパライでの7ダイブは乗りきれました。さすがに水中でアラームは鳴りませんね。そんなに引っ切りなしに鳴ってたら深刻なアクシデントっぽいからでしょうね。

ワイド系のダイブならダイコンなしでも他者と水深を合わせとけば無難にやり過ごせるけど、私はマクロ派フォトダイバー。海底にへばりつくので自分のダイコンは必須です。

当面、海に行く予定はないけど、不意にダンコウオ情報が飛び込んできたら撮りに行きたくなるかもしれないし、さっさと電池交換しておくべきか。新しいダイコンを買うと最低でも2.5万円ぐらいするし。

恐るべし中国人

かつてシパダン・マブールは西欧人、具体的にはドイツ人やイタリア人のダイバーに人気の場所でした。それと日本人と。

おう、三国同盟がそろい踏みだ。たまたま趣味趣向が似ていたのかな。

マブール島のリゾート各社は2004年にシパダン島のリゾートが全閉鎖となり移設されたり新設されたものですが、当初は客の9割程が西欧人、残りが日本人というのが一般的な構成だったそうな。うん、3年前にカパライに行った際もまだ多くの西欧人ダイバーを見かけました。

でも私が2年前にボルネオダイバーズを利用したときは8割が中国人、残りが日本人で西欧人は皆無。たまたまかもしれませんが。

で、今回シパダンウォータービレッジでも、やはり7割ぐらいが中国人。残りが日本人10名ほどとイタリア人が二人。

シパダンで潜るゲストは1本目の前に現地の詰め所でレジストレーションの名簿に記名するのですが、名簿はあまり埋まっていませんでしたね。シパダン島のビーチには休憩用のテーブルとベンチがたくさんあり、かつては西欧人のダイバーで埋め尽くされていたものですが、今回はほんの10人かそこらしか見かけませんでした。明らかに彼ら彼女らの足が遠のいています。理由は言うまでもなく中国人客の増加の影響でしょう。

私たちが馴染みになったイタリア人カップルのEMAさんとMONIAさんも辟易してたし、どうやら西欧の人たちにとって中国人のマナーや食事風景は自分たちとは異質で堪え難いものらしいです。

シパダンウォータービレッジの食堂
この雰囲気のいいシパダンウォータービレッジの食堂が、ガサツな中国人で埋め尽くされていました

例えば全員ではないけど水着のまま食堂にやってきたり、ブッフェでは決まって食べきれないほどの料理をごっそり持っていき、大騒ぎしながら食べ散らかします。さすがに食べかすを床に落とすことまではしていませんでしたが。

それに中国人は列に並ぶということをしないのですよね。順序よく並んだ我々の列にわずかな隙を見つけては当然のように割り込んできます。

それでも2年前のボルネオダイバーズの中国人ダイバーは20〜30歳代で国際感覚を身に付けた上品な人たちばかりだった印象ですが、今回のSWVにはいわゆる三世代、一家総出の家族連れなんかも。それからカップルなのか何なのか、よく解らない人たちとか。彼ら彼女らはダイビングではなく、シュノーケリング(ライフジャケットを付けた)で大はしゃぎしていました。

中には旅行会社が連れてきたと思しき新郎新婦風の男女とカメラマンなど。あるときなどはウエディングドレスを着て海に入っていたなぁ。

推測するに、近年の経済発展で裕福になり仕事や留学で外国を見知った人たち以外までが大勢詰めかけるようになって、彼ら彼女らは外国でも自分らの習慣を押し通すものだから、それがストレスになる西欧の人は来なくなっちゃったと。欧州からマブールまでは飛行機を乗り継いで24時間かそこらかかるらしいですしね。

そりゃ、腕利きのダイビングスタッフも次々と辞めていくわな。

中国も経済発展のペースは鈍化しているし、いずれ政変が起き、国の体制が安定しないときが来るかもしれませんが、だとしても今裕福な人たちは外貨なり海外に資産を逃がしているだろうから、やはり将来もお金持ちでしょう。自国の習慣が外国で疎まれていることに気付くこともないかも。ってこてとは中国人に狙われたらそのリゾートはアウトか…。

リゾート側はまさか「中国人お断り」なんてこともできないわけで、シパダン方面はこの先行くにはちょっと厳しいように思えました。中国人恐るべし。

頼もしきイタリア人

先日のマレーシアにて。ダイビング二日目は朝5:15からシパダンに出発。バッファローフィッシュの行進狙いですね。

4:45に連れの三人を叩き起こして勇んで行ったものの、シパダン島の詰め所(シパダンで潜るにはゲスト全員の署名が必要)は無人。結局6:00になっても係員が来なかったので無署名でダイブを開始するも、案の定、早朝の行進は見られず。

バッファローフィッシュの行進
2年前のバッファローフィッシュの群れ。お昼前に撮影。早朝だともっと暗いです

さて、私の連れの一人はブランクダイバー。シパダンは透明度もよく波もなかったのですが、不慣れなためエントリしてもなかなか沈めなかったり潜行後もなかなかペースが掴めないようでした。 本来なら私がサポートしたいところですが、なにぶん私はペーペーの最低ランクダイバー。ライセンスはBSACの「Sports Diver」止まり。PADIでいうと「Advance」相当です。

私のダイビングの目的は潜り始めた20年前から写真撮影だったので、それに十分なところまでしか取得していないのですよね。

よって様子を気にかけつつも、当人がどう困っていて、どう助けていいのかもよく解らないでいました。

しかも私のタンクは空気漏れしていて潜行後に交換させられたし。ボートのラダーに掴まりながらエアーで膨れたBCDを着直すのは難しいですね。いったんボートに上がれば良かった。

そんな際に助けてくれたのが同じチームになったイタリア人のカップル、EMAさんとMONIAさん。そのダイビングの後の休憩時に聞くとEMAさん(男性の方)はインストラクターなのだとか。MONIAさんもかなり潜り慣れた様子。しかも先方からサポートを申し出てくれたので、その次のダイビングでは連れが慣れるまで付き添ってもらえました。

彼らは早朝からのシパダン3〜4本の後もセルフで1〜2本潜っていましたね。ダイバーの鏡だ。

その後も、私がExitの際にボートマンに手渡そうとしたウエイトベルトからウエイトが1個滑り落ちた際にも拾いに行ってくれました。いやぁ感謝、感謝。

SWVではウエイトをなくすと罰金です。そこは甘んじて受け入れるとしても、SWVのそのボートには予備のウェイトを積んでいるか怪しかったので次のダイビングに響きかねません。EMAさん、ありがとう。

結局、彼らとはそこそこ仲良くなって、最終日にはいっしょにログを付けたり記念写真を撮ったり。実に感じのいい人たちでした。

grupposolaris.orgのグッズ
記念にいただいたグッズ。下はシールです

なお、彼らのダイビングショップはGRUPPO SOLARIS。イタリアといえばスキューバダイビングの本場です。MaresやCressi Subもイタリアの機材メーカーだし。もしイタリアで潜る機会があれば是非とも彼らのお店を訪ねようと思います。イタリア語か英語勉強しないと。

grupposolaris.org
GRUPPO SOLARISのロゴマーク

ちなみにマブールからイタリアへはクアラルンプールとカタールを経由して24時間掛かるのだとか。タフですね。