HP Elite x3 という製品が近々発売されます。これ、未来の来たるべき姿だと思うのですよね。
HP Elite x3
HP Elite x3自体は高性能スマホですが、外付けモニタを繋いだドックに挿せばデスクトップPCに変貌します。WebやOffice系の軽い作業ではサクサク動くのでしょう。
HP Elite x3 + デスクドック
でもそれだと机上作業限定だから会社や自宅に1台ずつモニタ類一式が必要になるので、ノートPC型のドック(液晶モニタ&キーボードの構成。CPUやメモリなし)も用意されているとのこと。これなら出先で作業できます。
HP Elite x3 + ノートドック
このスマホはOSがWindows 10 Mobileだけど、今秋にはChrome OSでAndroidアプリが動くようになるので、他社からAndroidの同等製品も登場するでしょう。Chrome OSでAndroidアプリを動かした場合はマウスカーソルが表示され、PCと同様に使えるようになるはずです。
これらによって企業はPCとモバイルのOSを統一して保守のコストを減らせるようになります。厳密にはChrome OSはAndroidではないけどAndroidアプリが動くなら同一視されましょう。
じゃあWindowsとAndroidのどちらが勝つかといえば、Androidでしょうね。それも地滑り的に。なにしろシェアが段違いだもの。モバイルファーストとなると、Windowsの強みであるPCの圧倒的な出荷台数、膨大なPCアプリ、対応デバイスといった点は評価されません。
唯一、Microsoft純正のOfficeが使える点はメリットだけど、Windows 10の使い勝手の評判は芳しくないのでOfficeはOffice Web Appsで済まそうと考えるユーザーも多かろうと。Windowsである必然性は見当たらないのでAndroidによる侵食を食い止める方法はちょっと思いつきません。
ちなみにAppleはというと、幸か不幸か昔から企業ユースではWindowsに大負けしていたので、この点でWindowsほど食われることはありません。でも、だからといってメインストリームには立てず、覇者の交代を見守ることになると思います。
そうしてWindows PCやMacは、特定の作業用途でのみ使われる代物に成り下がっていくのでしょう。