エアーピルエクスプレス改め

3/11時点では、マニラ⇄タクロバン間はフィリピン航空とエアーピルエキスプレス(AirPhill Express。フィリピン航空の子会社のLCC)のコードシェアとして運行されていました。機体はフィリピン航空だけど、ターミナルやスタッフはLCCのエアーピルエキスプレスを活用することで、コストを下げているのでしょう。

フィリピン航空とエアーピルエクスプレスの共同運行便
機体はフィリピン航空
エアーピルエクスプレスの機内サービス
LCCといいつつも1時間ちょっとのフライトに機内サービスがあります。 コーヒーはお湯の入ったカップとインスタントの粉が渡されました

よって注意点は以下の通り。

・ターミナルが違う

日本からマニラに行く場合、フィリピン航空なら第2ターミナル、JALは第1ターミナルに到着します。

タクロバン行きの便は第3ターミナルなので、どちらで行くにせよ荷物を持って移動しなければなりません。ターミナル間に鉄道やシャトルバスの類いはないので、移動には車を手配する必要があります。

ちなみに成田からのANA便は第3ターミナルに着くものの、夜の到着なのでその日のうちに乗り継ぐことはできません。

・預け荷物の重量制限は10kg

エアーピルエキスプレスは預け荷物の重量制限は10kgです。フル機材を持ったダイバーには到底足りません。

ただし、エアーピルエキスプレスでは+15kgの重量枠を買えます。事前購入なら1,000ペソ(約2,400円)。25kgは微妙だけど、団体なら合算してもらえます。

なお、成田と名古屋以外からのリピーターダイバーは、きっとフィリピン航空のスポーツプラスに入っていることでしょう。こちらは+20kgまで預けられます。

よって航空券を購入する際、個別の手配が可能ならスポーツプラス会意はフィリピン航空で、それ以外はエアーピルエキスプレスの便として買うのが良いでしょう。

どちらで買っても乗る飛行機は同じです。エアーピルエキスプレスはフィリピン航空と同じマイレージサービスを採用しているのでマイルを貯め損なうこともありません。

…などと書いていたら、3/15付けでエアーピルエキスプレスは「PAL Express(パルエクスプレス)」というブランド名に代わり、フィリピン航空との統合がさらに進んだようです。

ちなみにオレンジ色を基調としたエアーピルエキスプレスのWebサイトはフィリピン航空カラーの紺色に変わっています。内容はほぼ同じのようですが。

と、ここで一つ疑問が。

・便が遅れたときは待ってくれるの?

例えば成田→マニラが遅れたとき、同じフィリピン航空どうしなら多少は待ってくれていました。逆にタクロバン→マニラが遅れたときも然り。でも、これからはそういった時間の融通もなくなるかもしれませんね。

まあ、フィリピンではいろいろローカルルールがありそうだから、確かなことは解らないけど。

カビ?

クマドリカエルアンコウの黄色個体。体長が10cm以上あったので例によって顔だけ。

クマドリカエルアンコウ

ところどころカビが生えて胞子が出てるようにも見えるけど、まあ違うと思います。たぶんこういう肌ですね。

獲物が寄ってくるのをじっと待つ生態のカエルアンコウがたくさんいる海は豊かな海。サウスレイテにも、カエルアンコウがわんさかいます。

野生のミジンベニハゼ

ゴーストタウンのミジンベニハゼ。 この通り、貝殻に寄り添って生活しています。

ミジンベニハゼ

ミジンベニハゼ

どうにも空き瓶や空き缶に住んでいる印象が強い魚ですが、昔は瓶なんてなかったわけだから、こちらが本来の姿ですね。

廃れた街

サウスレイテで有名なダイブサイトの一つがゴーストタウン。かつてゴーストパイプフィッシュ(ニシキフウライウオ)がたくさんいたためにそう名付けられたのだと聞いたことがあります。

このゴーストタウン、以前はミミックオクトパスが頻繁に出るという評判だったのですが、腕利きガイドのペドロによると、もうすっかりいなくなったそうで。ミミック目当てに人が入りすぎたのでしょうかね。

シルト状の海底は相変わらずですが、水中生物、とくにハゼ類の個体数も2年前より目に見えて減った印象です。

サウスレイテではちょうど2年前にノバ・ジンベエクラブという日本人経営のショップがオープンしたのですが、何か影響したのかな?

何というか、まだ楽しめなくはないけど、以前ほどの豊かさはありませんね。次回は行くかどうか…。

ピクタスブレニー
ピクタスブレニー。フィリピン辺りの固有種だそうです

サウスレイテからの長い道

サウスレイテのツアー、往路(計18時間)も長かったけど帰りはもっと。

朝6:55のマニラ行きの飛行機に乗るためリゾートを1:30に出発。車で走ること約2時間半。さすがに夜中は道が空いていますね。

ほんでもって国内線に乗り、定刻の8:10にマニラ空港に到着。ちなみにこの日はタクロバン空港のX線検査機が故障していて、手荷物のセキュリティチェックも皆無に近い状態でした。

さて、日本行きの国際線は関空行きが14:25発で成田行きが14:55。何もない空港で6〜7時間は長すぎです。しかたなくマニラの水族館(MANILA OCEAN PARC)で時間を潰すことに。

道中、マクドナルドで朝食を。ちなみにフィリピンでもマクドナルドの呼び名は「マクド」。関西やフランスと同じですね。

フィリピンのマクドナルドの一品
せっかくだからローカルメニューを頼んでみたら…
マクドナルドの甘辛のひき肉ソーセージと卵とライスで
甘辛のひき肉ソーセージと卵とライスでした
まあ、水族館の後は普通のマニラ経由での帰国と同じです。14:55の便でマニラを発ち、20:10頃に成田到着。21:00の最終バスに乗り、自宅に着いたのが23:30頃。リゾートを発ってから足掛け21時間ってところですか。

道中小まめに睡眠は取れてたけど、移動に丸一日近く掛かってるので、その後は6日ぶりのお風呂に浸かりながら6時間ほど眠ってしまいました。

今回はなかなか楽しかったけど移動が面倒な旅だったなあ。もう一回行こうと思うまでには、しばらく日数がかかりそうです。