レンベ行きにはいくら必要?

早いもので2013年も後半に突入。この4月〜6月の景況感を元に来年春からの消費増税を行うかの政治判断がなされるわけですが、庶民の感触としては微妙、というか無謀ですね。今月からまた物価が上がるし。

こんな状態で消費税率を引き上げれば、一時の駆け込み消費後に消費活動がドスンと落ち込むのは目に見えています。駆け込み消費は需要の先食いなのでリバウンドも大きくなるわけです。

でも、ここできっちり増税しないと国際公約破りで売り材料にもなってしまいます。野田前政権、まったくもって愚かなことをやってくれたもんだ…。


へアリーフロッグフィッシュ
お目当てのへアリーフロッグフィッシュ。 写真はカサワリレンベリゾートのWebサイトから拝借

さて、今月のダイビングは私にとって数年来の悲願だったレンベ。インドネシアはたぶん16年ぶりです。ジャカルタとバリ以外の地域に行くのは初めてだ。

私は最小限の計画で行き当たりばったりの旅が好きなのですが、行き慣れたフィリピンやパラオとは事情が違いそうなので今回は少し調べてます。

まずはビザ。今回はシンガポール経由なので、マナド(メナド)にてインドネシアの到着ビザを取得することになるようです。料金はUS$25。米国行きのときみたいに事前に何かをする必要はないわけだ。

フィリピンの南に行くためにマレー半島を経由するのは不効率。フィリピンのクラーク(マニラから50kmぐらい北に立地)が早くハブ空港化されたらいいのに。そういう計画も聞かれるのだけど、まあ永遠に「3〜4年後を目処に…」のままかも。仮に決まっても着工と運用開始はもっと先だし。

また、マナドの空港(サム・ラトゥランギ国際空港)で払う空港使用料が100,000ルピア。めちゃめちゃ高いようにも思えるけど日本円で980円ぐらい。

なお、現地リゾートでの支払いにはクレジットカードが使えるそうな。

よって必要な現金はUS$25+数千円(空港使用料、チップ、街中でのお買い物代)ってとこですかね。ルピアには2〜3,000円くらい替えれば十分かな。

それと羽田空港のシャワールーム利用が2,000円。これも入れるなら旅に必要な現金は合計1万円弱ってとこですね。

羽田空港(国際線ターミナル)のシャワールームは30分で1,000円(ドリンク券つき)。かつては800円(ドリンク券なし)だったので、ちょい値上がりだ。

期待に沿わないビジネスは報われないという話

パラオは言わずと知れたダイビング天国。でも、とある現地ショップの情報によると、最近はどうにも閑散としているそうな。まあ雨期だから。

いや、雨期といっても昼間は短時間スコールが降る程度らしいのですが、問題は風向きでブルーコーナーに代表される外洋ポイントに出られない可能性が高くなります。

この点がパラオのダイビングビジネスの泣き所ですね。ブルーコーナーを中心に大物ダイブを売りにしているがために、ローシーズンはその大物好きのダイバーが寄りつかないという。

そりゃそうだろうな。今の時期、5日間で94,000円(4ダイブ付き)といった安ツアーもあるけど行く気にはなりませんよね。誰だって「どうせ行くならメインイベントが楽しめる季節に」と思うもの。

そんなわけでパラオスポート号も毎年雨期の間はフィリピン方面に遠征しています。2年前の7月にはカビラオ(ボホール島南西の離島)でパラスポのテンダーボートに遇ったなぁ

ブルーコーナーのサメ
確かに早朝のブルーコーナーのサメの捕食シーンなどは圧巻です

この際、雨期限定で構わないので、どこかのショップがマクロダイブを堪能できるポイントを10箇所ぐらい確立してくれれば、私は通ってみたいと思うのですが。

例えば、かつての小笠原のように水深15mでヘルフリッチ(シコンハタタテハゼ)が見られたり、パプアニューギニアのように18mかそこららにピグミーシーホースがいたりするなら名物になり得ます。しかもパラオの固有種なんぞが見られるならなお良し。

でも難しいかな。マクロのガイディングは相応のスキル(小さい生き物を見つける技量と各種ごとの生態の知識)が必要とされるので。数もケタ違いに多くて名前覚えるだけでもしんどいし。


さて、先日マクタン島に行った際、新しいレストランで夕食をとりました。EL SUEÑO(エルスウェーニョ)というフィリピン料理がメインのレストラン(日本人経営)です。マクタン島北側の海岸線沿い、BIGFOOTという大きな語学学校の建物の並びにあります。

でも、すぐお隣はスラム街なので「日本人オーナーがよくこんな場所にオープンさせたもんだ…」と思ったものの、まあ一度は試してみようと。 で、感想は「微妙」。中にはシシグ(細かく刻んだ豚肉類とタマネギなどの炒め物)のように美味しいメニューもありましたが、シニガンスープ(酸味が特徴のスープ)はちっとも酸っぱくなく(辛さと酸っぱさの両方を抜いたトムヤムクンみたいだった…)、ガーリックライスも随分おとなしい味付け。これって何なんだか。

オーナーに訊くと「酸っぱいのが好きではない人もおられるので」「ガーリックの匂いが強いのを嫌がる人も…」だそうな。

でもね、フィリピン料理が好きなら本格的なフィリピンレストランに行くし、フィリピン料理が苦手な人ならフィリピンレストランには来ません。その中間の「日本人向けにアレンジしまくったフィリピン料理」には、どれほども需要はなさそう。この日は金曜日の夜だったけど来客は我々一組だけだったし。

そもそもフィリピン料理の味付けの基本は醤油で、その多くは日本人でも馴染める味。それを日本人向けにアレンジするってのは方向性が間違っている気がします。むしろフィリピン料理はコテコテの現地風にして、日本人向けの定番料理をいくつかメニューに足す方が正解ではないかと。それならフィリピン料理好きと苦手な人が連れ立って利用できるので。

どうやらランチタイムもやっているし、この店の経営は、まだフィリピン慣れしていない日本人語学留学生頼みかな。長く存続できればいいけど…。

ブコ・パンシット
パンシット・カントンという焼きそばにブコ(ココナッツ)が乗った一品。 パンシットはいたって普通の焼きそばだけど、余計な食感が加わってたような…

リゾートホテル評(セブ・ホワイトサンズ)

先日、マクタン島で利用したホテルはセブホワイトサンズ(Cebu White Sands at maribago beach)。 二つのプールとジャグジーもあるリゾートホテルです。

こちらはウェルカムドリンクのキュウリジュース。

キュウリジュース
キュウリジュース 輪切りのキュウリが入ってますが、期待していた味とは違いました。シロップが入ってて。 ちなみにマクタン空港で飲むCucumber juiceは大ぶりの瑞々しいキュウリを搾っただけのもの。 ポカリスエットから甘味を抜いたような、スイカの皮に近いところみたいな味なのですが…

agodaで予約して1部屋4泊で約37,000円(諸税込み)。二人で割ると一人1泊あたり4,600円ほど。ビュッフェの朝食付きなので、まあリーズナブルです。もちろん安さ追求ならもっと安い宿もあるけど。

日本ではホテル予約は一人当りの料金設定ですが、海外では部屋単位で予約するのが一般的だそうな。 agodaで予約する際も一部屋の料金とMAX利用人数が表示されます。

お部屋(デラックスルーム)はこんな感じ。エアコン、テレビ、ミニバーの冷蔵庫、バスタブ(シャワーとは別に)もあります。電気ポットとドライヤーも常備。セキュリティボックスはありませんでした。

セブ・ホワイトサンズの客室
簡素ながら快適な部屋
セブ・ホワイトサンズのベッド
クイーンサイズとシングルのベッド。私はクーラーに近かったので小さい方を取りました
セブ・ホワイトサンズの冷蔵庫
サービスの水が毎日2本。下はミニバーになっている冷蔵庫
セブ・ホワイトサンズのバスルーム
バスルームにはバスタブあり。手前がシャワールーム。 右手に洗面所とトイレがあります

朝食はビュッフェスタイル。レストランはフロントのロビーと同じ建物内。朝6時から開いています。

レストラン、木曜日の朝6時過ぎは閑散としていたけど、金曜日の朝は6時前からシニアの旅行客でごったがえしていました。木曜到着のツアーだったのでしょう。なにしろ彼女ら朝には強いから。 でも土曜日の朝にはいなかったから、きっとオスロブにジンベエザメを見に行ったに違いない

セブ・ホワイトサンズの朝食ブッフェ
肉料理のコーナー
セブ・ホワイトサンズの朝食ブッフェ
盛りつけの一例。甘辛の肉(写真右下)がフィリピン風です

最終日、ピックアップが5:30だったので、軽食のお弁当を用意してくれました。

セブ・ホワイトサンズのお弁当
このパンが美味いのですよね

以前、二軒隣のマリバゴ・ブルーウォーター・ビーチリゾート(Maribago Bluewater Beach Resort)にも泊まったけど、最も安価なお部屋を比べると、快適さではこちらの方が若干上な印象です。

ブルーウォーターは敷地が広いけど客室数も多い(158戸)ので部屋がやたらと狭かったのですが、全50戸のホワイトサンズの方が部屋が広々としています。

フィリピンのお土産

成田空港から自宅に送ったスーツケースがさきほど届きました。

中には機材とともに、フィリピンのスーパーで買った現地の食料がたっぷり。

フィリピンのお土産

敷き詰められているのはインスタントヌードルですが、他にもシシグの具材の缶詰め、シニガンスープの粉末、そしてHAPPY。

HAPPYはフィリピン航空の国内線に乗るとサービスされる小粒のピーナッツ(チキンアドボ味)。妙に美味しいのでガイサノのスーパーマーケットで探したら売ってました。

エアーピルエクスプレスの機内サービス

まあ、現地の人たちが普段食べてるようなものが私の好みってわけです。

キャエルアンコ

先週、マクタン島(セブ国際空港がある島)の近海で9ダイブ、合計601分ほど潜ってきました。

私は年に数回、水中写真の練習のためにマクタンに通っています。なにしろ海況が安定していることが多く、目ぼしいマクロ生物の種類と生息数が沖縄と比べても遥かに多いので。

しかも沖縄のように一隻のボートに複数ショップが乗り合うこともなく、のんびり伸び伸びと存分にシャッターを切れます。水中写真の上達には、こういう海で場数を踏むのが近道です。

てなわけでしばらくは新作写真の紹介がblogのメインになります。 あれこれ撮ったので何から紹介するか迷ったのですが、まずはキャッチーなところから。

このblogの名前でもあるカエルアンコウの幼魚です。体長は7mmぐらい。

カエルアンコウの幼魚
顔の模様からしてオオモンカエルアンコウの幼魚かな?

この日は1cmに満たない個体が3匹見つかりました。 こちらはまた別の個体。

カエルアンコウの幼魚
多分、上の写真とは違う種類のカエルアンコウです
カエルアンコウの幼魚
同じ個体の後ろ姿。ヒレの斑点模様がかわいいですよね