セブの水中動画HD

このブログの最初のエントリーにも貼った動画です。6月にマクタン島近海で撮影しました。

実際のところ写真を撮るのに夢中だったのと、わざわざマニアックなポイントに出向いたこと(南国リゾートに来ておきながら泥地ダイビングをリクエストした)で、あまり良い条件ではなかったように思います。カクレクマノミは多分水深15m前後で色が減退してますし、チョウチョウコショウダイの幼魚とメリベウミウシは泥地のポイントの近隣なので海の色がそれっぽいグリーン。もっと明るいところでカラフルな対象を撮っておけば良かったなあと。

とは言え、カクレクマノミの動きの滑らかさには感動を覚えました。内心、HX5Vのあの筐体にフルHD動画は無理があるんじゃないかと予想していたのですが、良い意味で裏切られました。動画のプロや熱心なハイアマチュアの方が見たら違う感想かもしれませんが、HX5Vの動画、私の評価は★★★★★。3万円のカメラでこれなら大満足です。

ただ、メリベウミウシのパートを見ると細かく揺れています。強力な手ブレ補正機能もカメラの傾きにまでは効きませんので、そこは自身のスキルを向上させないと…。

ちなみに最後の水面を泳ぐミカドウミウシは、すべてのダイブを終えて干潮の浅瀬を歩いているときに見つけたものです。遅ればせながら潮が引いて取り残されたことに気付き、一生懸命沖に向かって泳いでいたようなのですが、悲しいかなあの動きなのでなかなか前に進まず…。でも、おかげでちょっと面白い絵が撮れました。

ミカドウミウシ

タイトル:「水面のスパニッシュダンサー」
露出補正:-2

露出時間:1/125
Fナンバー:10
ISO感度:125
レンズ焦点距離 : 8.83mm

HX5V + iPad

5月末の発売日にiPadを購入し、6月のセブ旅行に持参しました。主に飛行機内で映画を見るためと撮った写真の確認用です。

iPadの写真

その日のダイビングを終え陸に上がると、さっそくApple iPad Camera Connection KitのSDカードリーダーを使って撮ったばかりの写真データを吸い上げてみます。SDカードをセットするだけで「読み込みますか?」のダイアログが出るので操作は簡単です。ただし、次の日に同じことをしたら、前日の分もダブって読み込まれてしまいました。この点はAppleの改良待ちですね。

iPadの9.7インチの画面は3.0インチの液晶では難しい細かなディテールまで確認できます。ただし、デジカメの液晶で見る限り良い感じの写真が、iPadでは眠たくてガッカリすることも多々あります。もちろんiPadのせいではないのですが。

それに、皆で画面を囲んでこの時はああだったこうだったと話すのも楽しく、撮った瞬間の記憶が鮮明な内に反省点を見つけ作戦を立てられるのがメリットです。ラップトップパソコンでも同様のことはできますが、iPadの方が取り回しが楽だったりバッテリの持ちが良かったり。皆に写真を見せるときも、置き場所にとらわれないiPadの方が有利です。私にとってiPadは撮影旅行の必需品になりました。

ただし、現在のiPadではHX5VのフルHD動画は読み込めないようです。iPadではファイルのブラウジングもできませんので、こちらは帰宅後にMacのiMovieなどを使って撮り出す必要があります。それとフルHD動画は現行のiPadでは再生できないみたいですね。

Cyber-shot HX5Vの水中写真サンプル

前置きっぽいエントリーが続いたので、そろそろ実際に撮影した写真をUPします。

6月中旬、撮影地はフィリピン、セブ州マクタン島およびボホール州カビラオ島近海。連日、海の中がやや白っぽかったこともあって、ひたすら底にいる生き物を撮っていました。

ちなみにこのときの機器構成は以下の通りです。

カメラ:Cyber-shot HX5V
水中ハウジング:Seatool製 HX5V対応ハウジング
外部ストロボ:INON S-2000 x1
クローズアップレンズ:INON UCL-165M67、UCL-330

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カクレクマノミ

タイトル:-
露出補正:-2
露出時間:1/160
Fナンバー:4.5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:11.51mm

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ヨウジウオの写真

タイトル:「J」
露出補正:-2
露出時間:1/200
Fナンバー:4.5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:11.76mm

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ギンポの写真

タイトル:「草、美味し」
露出補正:-2
露出時間:1/400
Fナンバー:5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:14.64mm

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カサゴ

タイトル:-
露出補正:-2
露出時間:1/320
Fナンバー:4.5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:9.87mm

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イソギンチャクとエビ

タイトル:-
露出補正:-2
露出時間:1/249
Fナンバー:9
ISO感度:125
レンズ焦点距離:9.65mm

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カサゴの目のアップの写真

タイトル:「充血」
露出補正:-2
露出時間:1/249
Fナンバー:10
ISO感度:125
レンズ焦点距離:16.37mm

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ミカドウミウシ

タイトル:「モーモーのベロ」
露出補正:-2
露出時間:1/100
Fナンバー:11
ISO感度:800
レンズ焦点距離:7.24mm

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アカホシカクレエビ

タイトル:-
露出補正:-2
露出時間:1/200
Fナンバー:10
ISO感度:800
レンズ焦点距離:10.54mm
コメント:よく見ると右腕がありません。しかも卵持ってます

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アカフチリュウグウウミウシ

タイトル:「障害物競走」
露出補正:-2
露出時間:1/100
Fナンバー:5
ISO感度:160
レンズ焦点距離:15.31mm

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ハゼとエビの正面の写真

タイトル:「めんそーれ」
露出補正:-2
露出時間:1/640
Fナンバー:5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:17.51mm

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オルトマンワラエビ

タイトル:「オルトマン」
露出補正:-2
露出時間:1/40
Fナンバー:4
ISO感度:125
レンズ焦点距離:5.93mm

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ミナミギンポ

タイトル:「いつもにこにこ」
露出補正:-2
露出時間:1/100
Fナンバー:10
ISO感度:125
レンズ焦点距離:8.08mm

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カエルアンコウの後方からの写真

タイトル:-
露出補正:-2
露出時間:1/160
Fナンバー:4.5
ISO感度:125
レンズ焦点距離:11.51mm

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魚類発祥の地とも言われるだけあってフィリピンにはゴージャスな有名ダイビングポイントもたくさん存在するわけですが、セブ空港があるマクタン島近海の生物相も案外捨てたもんじゃないです。かなり楽しめます。特に小っこいのも好きな人にとっては。