OS X Lionをクリアインストールしてみる

日本時間の昨晩、待望のOS X Lionが発売されました。さっそくMac App Storeで購入。

私は新しいOSが出たら毎回クリアインストールしています。OS Xのインストーラにはバックアップからアプリやデータ類を復旧する機能(移行アシスタント)があるので、バックアップさえ取っていれば遠慮なくHDDをクリアできますので。

ただし歴代のOS Xがディスクイメージで提供されていたのとは違い、Lionのインストーラは単体アプリケーション。そのためブートディスクの肩代わりができず、MacのHDD/SSDをフォーマットしてしまうとインストーラを起動できなくなります。当然、インストール途中でHDD/SSDをフォーマットする手段も用意されていません。

仕方なく以下の通り少々遠回りな方法を取ることにしました。ちなみに対象マシンはMacBook Air ’10(11 inch)です。

  1. MacBook Air付属のUSBメモリからSnow Leopardのインストーラを起動
  2. ディスクユーティリティでSSDをフォーマット
  3. 最小構成のSnow Leopardをインストール

この時点ではMac App Storeアプリが存在していないので、ソフトウェア・アップデートを適用します。

ソフトウェア・アップデートの画面1

再起動後、新たにインストールされたMac App StoreでLionのダウンロードを試みるもエラー。サーバーがパンク状態かと疑いつつも再度ソフトウェア・アップデートを実行すると新たなアップデータが現れました。
ソフトウェア・アップデートの画面2積み残しのアップデータはちょっと気持ちが悪いものの、これを適用して再度Lionのダウンロードを試すと今度は無事実行されました。なるほど直近に公開された「移行アシスタント for Mac OS X Snow Leopard」が未インストールのためLionのダウンロードがブロックされていたのでしょうか。

と思いきや、確認のために再度同じ手順を試すと今度はダウンロードに成功しました。そもそも移行アシスタントはデータの引っ越しツールなので、先ほどはたまたま通信エラーが起きていただけで実際には無関係っだったのかも。

まあ、ともかくこれで事実上のクリアインストールが完了しました。

ちなみに購入したLionのインストーラはいったんApplicationsフォルダに格納されるものの、インストールが終わると消えてなくなりますね。

また、まっさらなHDDにインストールした場合は、インストール自体は完了するものの、その後のセットアップの段階でApple IDを訊かれます。そのApple IDに購入履歴があるかをチェックするアクティベーションをこのタイミングで行うようです。実にシンプルな方法。MicrosoftやAdobeのような16〜20桁もの英数字を入力させるよりも断然スマートです。覚えていられますし。

成田空港のイミグレーションの自動化ゲートがナンセンスだった件

先日、セブから成田空港に帰国した際、イミグレーションの一番奥に自動化ゲートがあることに気付きました。なるほど以前そんなのがあるって話を聞いた事があります。

仕組みとしては、事前に指紋を登録しておくと、ゲート前に備え付けのスキャナに旅券の顔写真ページを読み込ませて人物を特定し、次の機械で指紋を照合するだけで入出国が完了するようになるとのこと。スタンプが捺されないのが寂しいものの、なるほど便利そうです。

でも、隣の列から見ていたらこれがどうにも企画倒れのようで。機械の操作に不慣れな人が列に混ざっていたなら、ひたすら進行が滞ってしまうのです。審査官による手続きが一人あたり15秒ぐらいで終わるのに対し、自動化ゲートでは1〜2分かかているケースも少なからず見られました。しかも機械の使い方や指紋登録していない人が列に並ばないように案内するための係員が付きっきりです。何のための機械化・自動化なのだか…。

きっとITゼネコンがずさんな設計で、かつろくな実証実験も行わずに導入にこぎ着けたのでしょうね。専用ハードの開発・製造に膨大なお金を注ぎ込まれたでしょうし、照合システムなので裏では大規模なDBが運用されているはず。当然そこにもコストがかかります。それでこれかよと。機械化、IT化の典型的な失敗例ですね。

しかも運用に工夫が見られない点にも驚かされます。一般の列と自動化ゲートの列の間に仕切りを設け、しかも列に並んでいる最中にゲートの使い方を指南するビデオなんぞを見られるようにしていれば、もっとスムーズに事が進むのでしょうに。

Lionは登場せず、AppStoreのドル円レートが改正

本日発売開始かと目されていたOS X Lionは今のところ出てないようで。

代わりに(?)Mac App Storeのドル円レートが改正されました。Appleもドル安が当面続くと判断したのでしょう。

さて、有料アプリの再低価格が¥115⇒¥85に。ということはLionは¥2,000くらいで発売されるかもしれません。

ならば何となく買いそびれていたApertureも値段が下がっているはず。手元にMacがないので調べられないのですが。ちなみにこのエントリは成田空港へのバスの中でiPadで書いてます。

docomoのスマートフォンは本当にスマートなの?

昨今はAndroid搭載のスマートフォンが百花繚乱。ということで取扱説明書はどんな感じなのかが気になってdocomoのサイトを覗いてみました。

GALAXY S II SC-02C(BCNランキングによると現時点では一番人気らしい)の取扱説明書のページを見てみると、これがびっくり。何とクイックスタートガイドが179ページもあります。それのどこがクイックなのかと。さらに取扱説明書の本体部分が452ページと簡易マニュアルが2ページ。

もっとも取説の用紙サイズは65mm x 118mmと名刺よりも一回りほど大きい感じ。一行25文字程度と情報量が限られるためページ数が増えてしまったのでしょう。1ページあたりの情報量は昔のガラケーでお馴染みだった横長取説の1/3ぐらいかな。それでも箱を空けて厚み1cmを超える取説が出てきた日には目まいがしてきそう…。いや、印刷物は添付されておらず、スマートフォン自身で読むためのものかもしれませんが。

他機種に目を向けてみるとOptimus bright L-07Cはクイックスタートガイドが108ページ、取説237ページ、簡易マニュアル2ページ。Xpreria acro SO-02Cはそれぞれ2ページ、239ページ、2ページ。ただし「ご利用にあたっての注意事項が」2ページ付きます。

で、考えさせられるわけです。「それってどうなの?」と。タッチパネル式のスマートフォンならマニュアルなしで使えるぐらいでないとスマートではないでしょう。スマートと称するのであれば、ユーザの負担を限りなく減らしてくれるようでないと。

私はAndroid機を持っていないので断定的なことは言えませんが、果たして使うために膨大なページ数のマニュアルを必要とするような代物なのか、あるいはドキュメントの分量を評価したがるdocomoの因習なのか…。ああでもauやsoftbankはどうなのでしょうかね。SamsungにしろLGにしろ海外ではどうなのだか。わざわざ調査する気力はないですが。

ちなみにiPhoneには注意事項の紙っぺらぐらいしか添付されません。先行でヒットしていたiPod & iTunesとう下地の上に成り立っているにしても、こうあるべきだろうと思います。

WiMAXはiPadのベストパートナーかも

WiMAXの利用を開始しました。差し当たりIO-DATA WMX-GWMRの難点以下の通り。

  • LEDランプが見づらい
  • バッテリを間違った方向にもセットできてしまう

思っていたほどスピードが出ないのは、まあ仕方なかろうと。次第にインフラも強化されていくでしょう。WiMAX 2(IEEE802.16m)のフィールドテストでは下り100Mbps超の通信が成功したらしいので、長い目でみれば期待できます。

さて、WiMAXを導入して良かったことの一つがiPad 2(Wi-Fi)が出先でもネットに繋がるようになったこと。WiMAXルータを携帯する必要があるものの、それだけで3Gモデル以上の速さで通信できます。

iPad 2を買う際、「iPhoneユーザは+2,000円くらいでiPadの通信料が定額になるってことなら3Gモデルを買うのだけど…」と思っていたのですが、その必要もありませんでした。

iPadの通信料は4,725円/月。しかも通信はそのiPadでしかできません。それがWiMAXなら家中のFi-Fi機器からもネット接続できて月額3,880円。その上3Gよりも高速です。