今夏は自動車業界が木曜・金曜休み、ドコモが月曜・火曜休みに移行するとのこと。電力不足を受けての期間限定処置ですが、それでも結構なことです。大企業で休日の流動に実績ができるのは。
いつだったか大型連休の地域別シフト案をフジテレビの特ダネで小倉キャスターが「バッカじゃないの!?」と一蹴していました。「例えば北海道に単身赴任するお父さんと東京で暮らす母子供が一緒に休みを楽しめなくなる」と。でも私があの場にいたら「小倉さんこそバッカじゃないの!?」と言いますね。「あんた、休みが自由に取れないのを前提でしゃべってるでしょ?」と。
もちろん世の中には休みが自由にならない人たちもいるものの、そうでない人も大勢います。そしてこの国に蔓延している「何とも休みを取りづらい空気感」が景気を低迷させ結局は自分たちの首を絞めている要因の一つなのだと知るべきです。「最少人数で回すため過剰労働を強いられる上に休めない。そうしてワークライフバランスを崩しつつ、旅行に行かれるのは高くて混雑するときだけ」なんてのは極めてナンセンス。観光地側にしても連休にだけドッと押し寄せてあとは閑散では適わない上、そこに従事する彼ら彼女らも自身の人生を楽しむことが難しくなります。
なので私なんかは国を挙げてもっと休みやすい風潮を作るべきだと思いますね。そのためなら祝祭日を減らしても良いので。もし欧米人のようにロングバケーションが当たり前ともなれば、労働の現場には代替の人員が必用になるのでより多くの雇用が生まれます。もちろんそれだけなら企業には負担増ですが、人々がより効率的かつ積極的にお金を使うようになれば景気が好転するので報われるだろうと。
ついでに言うと、お役所の類いは電力不足に関係なく速やかに金土休みか日月休みに移行してもらいたいものです。ちょっとした用事で役場に出向くために会社を半休しなければならないのは馬鹿馬鹿しく、生産性の面でも損失なので。