地球の海フォトコンテスト2011 受賞パーティ

昨日、マリンダイビングフェアの会場で開催された地球の海フォトコンテストの受賞パーティに参加してきました。初参加です。

ちなみに私の入賞作品はこちら、このblogの右肩の画像の切り出し元写真。ネイチャー部門。

カエルアンコウ

17:20分、受け付けを済ませた参加者はフェアのフォトコン会場に通されます。受賞者とその連れでざっと500人ぐらいいたでしょうか。ちなみにパーティといいつつもドリンクは有料で食べものはなし。常連さんらしき人は、おつまみの類いを持ち込んでビールを買って酒盛りを始めていました。

各部門の上位入選者にはステージ正面にイス席が用意されているのですが、私は入選止まりなので地べたに座って審査員方々のスピーチと表彰式を見守ることに。正直これがかったるい…。アカデミー賞のようにその場で初めて上位入賞が発表される形式ならともかく、順位は3月の時点ではっきりしているので表彰式に楽しみはありません。ステージは見えず、審査員のスピーチもよく聞こえませんし。なお、自由部門の最優秀賞作品はステンドグラス化されて贈呈されていました。

さて、開始から一時間ちょっとが経過したところで表彰式が終わり、審査員の方々がはけて抽選会が始まりました。進行のお姉さん曰く「1/10ぐらいの確率で商品が当たる」とのこと。なるほど入選者の連れが大勢いたのはこれだったのでしょう。

カメラバッグ、パソコンソフト、ストロボなどが続々と抽選されていきます。中でも市川ラボラトリのSilkyPixは私も欲しかったもののあえなく落選。でも次の「シュノーケリングセット(子供用)」の時は貰ったらどうしようかと。20個ぐらいありましたし。

その抽選が終わって当たらなかったことに安堵。次なる商品は水中ライトFIX LED 1500DXが一個。ここで私の番号が呼ばれました。量販店でも64,000円(税込)ぐらいする人気商品です。私の人生の中で最高額当選かな。いや、8年ぐらい前のダイビングフェスティバルでもっと高価なEPSONのフォトプリンタが当たったけど、あれは既に値崩れ後の在庫一掃っぽかったので…。

あのまま最後まで見届けたかったものの、直後に人と会う予定があったので商品を受け取るとそそくさと会場を後にしました。その後もラッキーな人は高価なハウジングやら旅行券などが当たったことでしょう。

てなわけで表彰式は退屈きわまりない儀式だったものの、抽選会は大盤振る舞いで素晴らしかったです。もし来年も入賞できたなら、私も仲間を連れ立って参加しようと思います。確率が今年並の1/10なら5人で行けば二人に一人一人ぐらいは何かしらの商品を貰えそうです。もちろん5人とも当たることもあり得ますし、誰かにペア旅行券が当たればお相伴できます。ここでそれを言ってしまうと抽選の競争率が上がりそうな気もしますが…。

[rakuten]mic21:10028546[/rakuten]

◆◆◆

追記:

マリンダイビング誌を見返してみたら旅行はエリア賞の景品のようで。つまりニューカレドニア、パプアニューギニア、タヒチ、沖縄で撮った写真で一等賞になると貰えるのだと。抽選会では当たらないのかな…。

ライトフィールドカメラを水中で使いたい(マクロ撮影編)

LYTRO社のロゴいやあ、ライトフィールドカメラ(Light Field Camera)、非常に気になります。特にマクロ撮影は劇的に変わりそうな予感。

マクロ撮影で難しいことの一つは被写体との距離。例えばコンデジの像は小さいので、ウミウシなどを大写ししたければUCL-330やUCL-165M67といったクローズアップレンズを使うことになりますが、そうすると今度はピントが合う距離が限られてしまうのですよね。ズームの掛け方次第では「レンズ端から15cm〜16cmの間だけ」なんてシビアなことに。

マンジュウイシモチ
マンジュウイシモチ クローズアップレンズを使ってテレ端側で撮ったマンジュウイシモチ。 トリミングなしで大写しにはできたけど何ともビミョーな出来栄え…

ビギナーダイバーのマクロ写真はえてしてピンボケ(と手ブレ)が大量だったりしますが、ライトフィールドカメラは撮影時にピント合わせをする必要がないらしいので、ライティングと手ブレに気をつけて高解像度で撮っておけば、まあまあ及第点の写真にはなるはず。不要な部分はピント合わせの後でトリミングしてしまえばいいわけです。もちろん絵作りの部分だけはセンスが問われますが。

とは言え、「ピント合わせが必要ない」は「像がぼやけていてもOK」ではないはずなので、ライトフィールドカメラならクローズアップレンズを何枚も重ねて拡大し放題とはいかないだろうことは心得ておかないと。どうやってもクリアに写らない状況なら、さすがに後からのピント合わせも効かないと思うので。

INON(イノン)UCL-330

INON[イノン] UCL-165M67

あのライトを買ってしまったらしい…

私のダイビング仲間の一人が最近SEA&SEA SOLA VIDEO 1200(Light & Motion製)を購入してしまったらしいです。買う前に訊いてくれれば理由を教えて止めさせたのに。

SEA&SEA SOLA-VIDEO 1200

このライト、充電池内蔵で取り出せないため飛行機に乗せられないのですよね。国内線、国際線ともに機内預けも機内持ち込みも不可。X線検査官が見逃してくれれば良いのですが、帰国便の搭乗時に発見されて没収された日には…。

他にも例えば沖縄に機材を送る際にスーツケースにこれが入っていたら、最悪の場合スーツケースごと船便扱いにされてダイビング当日までに機材一式が届かないなんてことも。衣類も同梱していたら旅先でずっと着替え無し。離島だと買おうにも買えませんし。

SEA&SEAのサイトを見るとこんな記述があります。

2. 現在、Light&Mothion社のウェブサイトにて、SOLAライトの製品安全データシート(セーフティデータシート:PSDS)をダウンロードし、印刷することが可能となっています。本製品を携行して航空機をご利用の際などにご活用ください。

ああ、そうですか。でもこうも続きます。

※この書類は航空機内へのSOLAライトの持込みを100%保証するものではありません。

果たしてこんな紙切れで危険物該当品の持ち込みが免除されるものか。あてにはならないですよね。簡単に偽造できそうですし。

同様の仕組みのダークバスターLE-12ならライトヘッドを外しておけばOKだそうですが、SOLAはそれができません。ダークバスターも外国の空港係員に「ライトヘッドは外してある」と説明して納得させるのは面倒だけど…。

いや、もちろん陸路や船で行かれるところがメインの人なら買っても何ら不都合はないでしょう。小型軽量で大光量、しかも充電プラグを差すだけで充電できるので取り回しはとても楽です。

でも、海外や沖縄などにも持って行きたいならこのライトは選んではダメ。私ならやや大きく200gほど重くもなりますが、FIX LED1500DXを買いますね。

ライトフィールドカメラを水中で使いたい(ピント合わせ編)

LYTRO社のロゴLytroのライトフィールドカメラ(Light Field Camera)の話を聞いてからというもの、そのことで頭がいっぱいです。

原理がよく理解できないのですが、従来のカメラはどかにフォーカスされた(もしくはどこにもされていない)像を保存するのに対して、ライトフィールドカメラはその瞬間の光の具合を保存する感じでしょうかね。そのため撮影時にはピント合わせをしなくてもいいのだそうで。差し当たり、これを水中撮影に使えば思いっきり歩留まりが上がるのではなかろうかと期待します。

最近の私の水中カメラはNikon D7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED。いわゆるハゼ撮り用の中望遠セットです。性能的には満足しているのですが、なにぶん私(デジ一初心者)のスキルが追いつかず…。

実際、海の中ではオートフォーカスが結構迷います。まあ無理もありません。海底にはサンゴだのイソギンチャクだの、いかにも機械には判別がつきづらそうな模様に満ちていますので。魚や甲殻類にしても変な形だったり風景に溶け込んでいたり。そのためシャッターボタンの半押しだけではフォーカスが迷いまくって一向に落ち着いてくれないことも。マニュアルフォーカスの修業をするべきですね。

でも、ライトフィールドカメラならそういった苦労も要らなくなるはずです。ピント合わせは後からなので。それこそiPad用上で「ここが見たい」「次はここ」といった感じのタップだけで思い思いのフォーカシングが可能になるのではないかと。だったらオートフォーカスで撮った際にイソコンペイトウガニを狙ったつもりがウミトサカにピントが合ってたなんて失敗もなくなりますし、「魚の場合は目に、ウミウシの場合は触角にピントを合わせるべし」という基本テクニックも簡単にクリアできます。

ピグミーシーホース(黄色)
ピグミーシーホースの黄色個体。サウスレイテで撮影。 この通り、周りのシーファンに溶け込んじゃってますが、 こんな感じの写真でもタップすればバッチリ目にピントが合うんだろうな…

本当にライトフィールドカメラが触れ込み通りの写真撮影ができて、かつ我々にも手が届く価格帯で販売されるとしたら、写真の世界はひっくり返るんじゃないでしょうか。

もちろんピント合わせだけが良い写真を撮るための極意ではありませんが。

これでもうピンボケ写真はなくなる???

LYTRO社のロゴ米国のLytroって会社が年内にもライトフィールドカメラ(Light Field Camera)なるものを発売するそうな。

あちこちで紹介されたので詳しい説明は譲りますが、要は「後からフォーカス位置を変えられる写真が撮れる」ということらしいです。

サイトのサンプルで試した限り、1枚の写真からこんな感じのバリエーションが得られます。

写真1(手前)写真1(中間)写真1(奥)

写真2(手前)写真2(中間)写真2(奥)

どちらも元の写真に対して手前、中間、奥の被写体にピントを合わせてみました。なかなかいい感じです。今の世の中にこんなに凄いテクノロジーが存在し、しかも市販まであと一歩という状況だとは知りませんでした。

当然ながらライティングと手ブレまではケアしてくれないにしても、ピント合わせの問題から開放されるなら実に画期的ですよね。特に水中ではNikonのD7000(最新の位相差ロジックを搭載しているはずですが)でもかなりフォーカシングに迷うことがありますし。

どうやら資本には困っていないようなので、この時期にこの情報が流れたということは製品化に目処が付きつつあるといったところなのかな。Lytro社によるとカメラを一般消費者にも手の届く価格で売りたいそうなので、高くても数千ドルってところでしょうか。自身が買えるかどうかはともかく、その時が楽しみです。