PENTAX Qが登場

PENTAXのミラーレスカメラPENTAX Qが発表されました。レトロ調のボディでレンズは「Qマウント」と呼ばれる独自規格ですね。

1/2.3型CMOSセンサーを搭載していて、「一眼カメラの下位クラス」ではなく「レンズ交換式コンデジ」とでもいうべき製品のようです。

一般的に写真の画質はセンサーの大きさに左右されるところが大きいので、その面では他のミラーレスよりは不利かと思いますが、この小ささと軽さに魅かれる人は多いかもしれません。

ちなみに「世界でいちばん小さい一眼(フラッシュ内蔵レンズ交換式カメラとして)」の触れ込みで先週登場したPanasonic LUMIX DMC-GF3と比べるとこんな感じ。

GF3とQのサイズ比較画像

重さの差は40g程度ですが結構小さいですね。加えて小さいセンサーを採用した分だけレンズも小さくできるので使用時にはもっと差が出ます。

さて、新しいカメラで私が気になるのは水中でも使えるかどうか。自身で買う余裕はないものの、他者に奨めていいものかは見極めておきたいので。

ストロボポップアップしたQ差し当たり純正の水中ハウジングは用意されていませんが、光学製品なのでオーダーメイドで作ってしまえば水中でも使えないはずはありません。ただし、このポップアップストロボに対応するには、ハウジング左肩に大きな空間が必要になりますが。

ハウジングの有無はひとあず置いとくとして、一番の懸案はレンズでしょう。こちらは水中撮影に向き不向きがあろうかと。

現時点では対応レンズが5種類。その中にマクロレンズはありません。ならば水中で使って面白そうなのはFISH-EYEレンズくらいでしょうか。コンバージョンレンズ無しでもコンパクトなフィッシュアイセットが組めるようになります。いや、でも他のカメラ構成と比べたら力不足かな。

また新たな情報が出てくれば再考もしますが、今のところPENTAX Qは水中で使って嬉しいようなカメラではないですね。水中用に限って言うならこの機種よりも見慣れたコンデジの方が使いでがありそうです。

エネループを水中で使ってみた

単4が単3にになる電池アダプター私の水中カメラセットは約7kgの重量があります。そこで少しでも軽くしようと変換アダプタを使って単3電池を単4に置き換えることにしました。数十gでも軽くなれば片手撮りが少々楽になりますので。

先の慶良間ではINON S-2000ストロボx2に8本の単4エネループを入れて使用。エネループの説明書には「水中用機器では使うな」といった注意書きがありますが、一方でINONの方が動作保証をしているので、まあ良かろうと。自己責任ですが。

で、使用感は当然ながら乾電池と一緒ですね。変換アダプタも問題ありません。普通に使えます。

ただし気になるのがスタミナ面。単4(750mAh)の容量は単3(1,900mAh)の4割弱。実際に試してみたところ、200枚目あたりから急に暗い写真が増えました。おそらく200回ほどストロボを焚いたところで電池残量が枯渇しかけ、ストロボのリチャージに時間がかかるようになったのでしょう。ニッケル水素充電池は、残量が寂しくなると急に電圧が下がるそうなので。なるほど単3アルカリ電池のときに3日間9ダイブでも余裕だったのは500回ぐらい発光できる容量があったからですね。

とは言え今回の主題は軽量化なので単3に戻るという選択肢はなし。単4のスタミナでやり繰りするしかありません。

結論。

  • 撮影枚数が100枚を超えた日の夜には充電すべし

撮影条件にも左右されますが基本的にはこのルールでやっていかれると思います。二日以上のダイビング旅行の場合、充電器の携行が必要ですね。単4エネループ4本の充電時間は約3時間半。2セットで7時間。タイミングを逃さないようにしないと。


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カエルウオマンション

梅雨明け直後なので昨日に続き今日も晴れダイブ。我ながら晴れ確率の高さに感心します。多分、過去のダイビングでは7割ぐらいが晴れ、2割がどんよりな曇り、1割が雨って感じです。特に自分で選んだ日程の場合、晴れ間が見られなかったことはほとんどないですね。

さて、今日の2本目は座間味の知志(ちし)。洞窟ポイントですが、私はリクエストしてカエルウオがわんさかいる根っこに置き去りにしてもらいました。こういうところに来ると私はガイドに個体を探してもらう前に撮影体制に入ります。何しろ根っこのそこら中に直径1〜2cmの穴がたくさん見つかるので。水深3mぐらいのそこは、いたるところにカエルウオが顔を出しているマンション状態。20分ほど仲間と二人でひたすらカエルウオを撮りまくり。洞窟なんかに興味はないっす。

イシガキカエルウオ
イシガキカエルウオ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ヒナギンポ
ネムリブカ
ネムリブカ

そういやモンツキカエルウオもたくさんいると聞いていたものの、写真を撮ってたのはヒナギンポばっかり。ま、いいか。お馴染みのモンツキほどカラフルではないけど、こっちの方が目がつぶらでカワイイので。 以下、その他の写真。

エリグロギンポ
エリグロギンポ
タテジマヘビギンポ
タテジマヘビギンポ
ガラスハゼ
ガラスハゼ ガラスハゼ
ゾウゲイロウミウシ
ゾウゲイロウミウシ

慶良間の透視度はMAX!

今回の沖縄はあえて梅雨明け直前を狙ったつもりだったのですが、期せずして沖縄入り当日に梅雨明け。一番暑い時期に当たってしまいました。

では海の方はというと、透視度が35mm以上とおよそこの海ではMAXクラス。これなら少々はぐれてもへっちゃらです。

慶良間諸島渡嘉敷島黒島北
ひたすらブルーな海。左側に小さく別グループのダイバーが写ってます

いや、逆にこれほどの透明度は厄介だったりしますね。ガイドがあれこれ見つけて皆に見せようと動き回るので。重めのウェイトを付け、7kgのカメラセットを携える私はBCにかなりのエアーを入れなければならず、華奢な女性ビギナーダイバーにすら追いすがれません…。

ということで皆がイソマグロやマダラトビエイを追っているときも、たいてい私はイシガキカエルウオやタテジマヘビギンポなんぞをファインダで狙っていました。 さて今回の写真はこんな感じ。

イシガキカエルウオ
イシガキカエルウオ
アオイソハゼ
アオイソハゼ。尻尾が見切れてしまいました
岩をひっくり返すカメ
お食事中のタイマイ。 何とも図太いやつで人間なんぞお構いなしに、 岩をひっくり返しては一心不乱にガリガリやってました
コールマンウミウシ
コールマンウミウシ。アングルに工夫がない図鑑向きの一枚
カクレクマノミ
カクレクマノミ
ハナヒゲウツボ
ハナヒゲウツボ

Eye-Fiは水中カメラの最高の相棒

eye-fi mobile x2「Eye-Fi mobile x2のデータ送信機能をカメラからON/OFFできたらいいのになあ」と思っていたら、できるみたいですね。Nikon D7000の取説(P.275)にそう書いてありました。なるほど、Eye-Fiカードを差したときだけ設定項目がメニューに追加されるのですか。どうりで見たことがないわけだ。

でもこれで海中で写真の送り先を探し続ける状態を防げることが解り一安心。というのも送り先が見つからない状態は無駄に電力を食いそうなイメージがあるので。実際、iPhoneがそうだから。まあ、杞憂かもしれませんが。

ならば懸案はアルミ製のハウジング越しに電波が飛ぶかどうかですが、こちらにも有用な情報が。新宿西口に店舗を構える水中カメラ専門店アンサーの野本さんが、以前Nexusのハウジングで試し、使えることを検証済みだそうで。同じアルミ製ハウジングのNexusで可能ならNauticamハウジングでも大丈夫なはず。

考えてみれば、液晶モニタ部分の他にもレンズポートの先端とファインダーの覗き窓に透明の樹脂が使われていますので、どうにかして電波もすり抜けられるのではないかと。

と言うわけでEye-Fi mobile x2、買います。使用感などは追って書きたいと思います。


Eye-Fi Mobile X2 8GB EFJ-MB-8G