SONYのNEXが高水準の水中ビデオカメラに!

私はこれまでミラーレスカメラはあまり評価していませんでした。というのも、どうにも水中撮影向きの交換レンズが少ないので。 実際、マクロ系はいまだに淋しいものです。Panasonic & Olympus用に45mmとSONY用に30mmがあるだけ。

オドリハゼとテッポウエビ
オドリハゼとテッポウエビ いつぞやのオドリハゼ。 警戒心が強い個体が多いので、こういうのは30mmマクロレンズでは厳しいかな…。 撮れてもちっぽけにしか映らないはずだし

願わくば、もっと望遠なマクロレンズも発売してほしいところです。

その一方でワイドにも強いわけではないものの、Panasonicから発売されているLUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5 H-F008はスペック的には良い感じではないかと。

さて、前置きが長くなりましたが、先日韓国のSamyangがSONY NEX向けの交換レンズを発表しました。

Samyangのフィッシュアイレンズ

詳細や発売日はまだ不明ですが、8mmフィッシュアイでf2.8と先のLUMIX用よりも明るいため、なかなか使いでがありそううな気がします。

なにしろ35mm判に換算すればLUMIX用が16mmなのに対し、APS-Cのこちらは12mm。マイクロフォーサーズより大きなセンサーに、より広範囲を写し込めます。単純に考えれば、こちらの方がダイナミックな絵が撮れそうです。

また、被写界深度が極めて深いフィッシュアイレンズではそもそもピント合わせがいりませんし、マクロレンズ以上に被写体に寄ることもできます。まあそれは頑張って寄らなければ淋しい絵になりがちなことの裏返しですが…。

もちろん構図やライティングにはセンスが要るものの、プロ級のクオリティを求めるのでなければあれこれ考えず単純に撮るだけでOK。というわけで、私ならこのレンズを水中でのフルHDビデオ撮影に使いたいところです。できれば明るめのビデオライトを1〜2灯接続して。

ビデオ用ならカメラ本体はファインダーを持ったNEX-7でなく安価なNEX-5Nで良いでしょう。対応する水中ハウジングも既に販売されています。

SONYからも大型センサー搭載コンデジが登場

SONYがCyber-Shot DSC-RX100を発表しました。

DSC-RX100

F1.8と明るいレンズを搭載し、センサーは1インチ。Canon PowerShot G1Xの1.5インチに次ぐ大型ですね。それでいて本体重量はバッテリー込みで240gとPowerShot G1X(534g)の半分以下。小さな筐体にパワフルな機能をぎっしり詰め込んだ、いかにもSONYらしいカメラに仕上がっている印象です。

Wi-Fi機能は持たないもののEye-Fiカードには対応しているので、一応、撮ったそばからスマホに飛ばすことはできます。

GPSは省略されていますがスマホに付いているので構わない人もいるでしょう。

画角は3:2でも28mm~とまずます。光学ズームは3.6倍。陸o上用には物足りないものの水中用なら申し分ないレベルです。

残念ながら純正の水中ハウジングはありません。まあ、他者が出すでしょう。

ざっと見た感じ「小さいのに明るいレンズと大型センサー」が売りの直球勝負なカメラですね。

さて、このRX-100は特に水中撮影に向いているわけではないものの、基本性能は良さそうなので、手頃な水中ハウジングが出れば水中撮影用に使ってみると面白いかもしれません。マニュアルフォーカスがないのでマクロよりも主にワイドコンバージョンレンズを付けてのワイド写真や動画撮影に威力を発揮してくれるでしょう。

こんなSONY製品なら買いたくなるかも

窮地に立たされているSONYはこれまで以上にデジカメ分野に注力すると表明しました。私はαとNEXのハイブリッド、「光学式ファインダを持ったNEX」みたいなカメラが発売されたら是非使ってみたいです。

近年、EVFの性能も上がっているとは言え、カメラをパンすると画像が流れるし、電力も余計に消費します。でも、もはやSONYの現行機種すべてがEVF搭載機(もしくはファインダ非搭載)なのですよね…。

もちろんミラーレスだからこそNEXのあの筐体サイズを実現できているわけで、光学ファインダを実現するためにミラーを載せたら筐体が大ぶりになる上に、Eマウントレンズとの相性も悪くなったりするでしょう。

他にも近年のαシリーズに搭載されている透過ミラーの反射光は光学ファインダに使うには暗いのかもしれません。

でも、そういうチャレンジングな課題を乗り越えてこそSONYの復権があるのだろうと。

格安なNEX5N用防水ハウジングケース

NEX-5用防水ハウジングケースSONYのミラーレスカメラNEX-5N用の格安防水ハウジングを見つけました。サンコーレアモノショップの独占販売のようです。

見ての通り、コンパクトデジカメのメーカー純正ハウジングによくあるポリカーボネイト樹脂製。よって耐久性はさほど高くはないものの、スペック的には40mまでいけるそうなので、ハードに潜る人でなければ大丈夫でしょう。

ハウジング上部の作りからしてカメラ付属の外付けストロボも使えそうですが、外部ストロボと併用するならミラーで飛ばすか光ケーブルを貼り付けるといった工夫が必要です。

また、レンズポート一体型成形なためレンズは18-55mmに限られ、水中ではズームリングも回せないので画角は決め打ちになります。

諸々考えると「特にこだわりはないけど手持ちのNEX-5で漠然と水中を撮ってみたい」という人向けですね。ダイビングというよりもシュノーケリング向きかな。

うん、ダイビングでの水中写真用なら、たとえ高価でも本格的なハウジングを買うべきだろうと思います。あるいはその予算でコンデジとハウジングを買うか。

こちらの組み合わせなんかがお勧めです。

SONYが1万人の人員削減ですか…

一昨日、そう発表されましたよね。かつてのSONYファンとしては残念だけどこれが時流。なにしろ40インチのテレビが300ドルの時代なんで。

厳しいのはSONYだけではないため向こう1年の間に有名電機メーカーから何万人もの人材が再就職市場に出てきます。当然、傘下の中小企業からも。中にはお決まりコースでSamsungあたりにヘッドハンティングされる人もいるでしょうが、大勢が所得を減らすでしょうから景気の押し下げ要因になるとともにサバイバルですね。自分も今のお仕事をがんばらないとな…。

で、SONYの話。実は私も昔は家中のAV家電をSONY製品で揃えていたものの、いつしかまったく食指が動かなくなりました。転機はかつてのHDDレコーダー『スゴ録』が頻繁に予約録画をしくじるから、だったかな。だとすると10年くらい前ですね。

その後も友人からPSPとメモリースティックを託されて動画データを入れてくれるように頼まれた際、あまりに不便な仕様に愕然としたことも。そりゃあもうこれほどAppleに水をあけられるのも無理はなかろうと。何というか、UIも含めて使い勝手の洗練度が格段に劣るのですよね。Macがマイナーな存在でiPodにできることが限られていた頃ならともかく、人々がiPhoneやMacBook Airに慣れ親しんでしまった以上、世間が求めるハードルはいっそう上がってしまいました。

もっとも二年前に買った東芝製のHDDレコーダーはそれらに輪をかけてダメなUI設計(むちゃくちゃ数が多いリモコンボタンに無造作に機能を割り振ったような)だったので、むしろSONYは頑張っていた方かもしれませんが。

ああでもSONY製のデジカメはいいと思いますよ。二年前、普及価格帯のコンデジにいち早くフルHD動画撮影機能を搭載したCyberShot HX5Vは良かったし、NEXシリーズにしても各社のミラーレスカメラでもっとも大きなセンサーを採用している点はいかにもハイパワー志向のSONYらしい決断でした。