他人の空似

こちらの2体のウミウシ、同じ種類が一つの岩に離れ離れに付いていたので、ちと失礼して片方をもう片方のそばに移動させてみたら、あらびっくり。違う種類のウミウシでした。

似て非なるウミウシ

触角と二次鰓、外套膜の色もそっくりだけど背中(?)の模様と色の組み合わせが明らかに違っています。

似て非なるウミウシ

それぞれ正確な名前は解らんです。近似種も多いし。 右がシボリイロウミウシかな。もしくはキベリクロスジウミウシ(エリザベスウミウシ)、左はコモンウミウシ属の一種かと。

似て非なるウミウシの片方

似て非なるウミウシの片方

ニシキウミウシ

サウスレイテの未公開写真がまだ残っていました。ニシキウミウシ。

ニシキウミウシ

体長15cm以上にもなる大型のウミウシですが、両側に延びたTシャツの袖みたいな部位はどういう進化なんでしょうかね。

ニシキウミウシ

まあウミウシの生態は謎が多いけど。自分より大きなウミウシを丸呑みする種や、すり減った歯を貯めておく袋を持った種もいるし。

ハイタッチ

ちょうどハイタッチ(英語ではHigh Fiveでしたっけ?)しているようなウミウシのペア。交接中です。 種類はネムブロータ・ルチランスかな。和名は解らないけどフィリピンではよく見かけます。

交接中のウミウシ

ウミウシは雌雄同体なので広い海の中でどうにかして同類(もしくは近縁種)の個体どうしが出会うと交接に至ります。視覚はほとんどなさそうだからフェロモンを頼りに引き合っているのでしょう。

これを人間界に置き換えると、滅多に人に合わない原野をさすらっている時に、見た目と体臭が自分に似たおっさんどうしががバッタリ出会ったら…なんて考えたくもない。

ああ、もちろん同性愛の方々を揶揄するつもりはありません。

 

女王様なウミウシ

ジョオウミノウミウシ。

DSC_8631

体長は5mmぐらい。小さい上にこの形状なので、ガイドに教えられても「何、ゴミみたいなのを紹介してんの?」ってなもんでした。あとで写真で見返すまでウミウシだとは解らなかったぐらいです。

そして二固体の写真。

DSC_8625

何となく右の大きなのが雄で左の方が雌のような気もしますが、ウミウシは基本的に雌雄同体のはず。よってどちらも女王様で、王様はいないわけだ。

知らないウミウシ

サウスレイテにいたウミウシ。

知らないウミウシ

形状はオーソドックスなドーリス種だけど紺地に黄色の小さな水玉模様は手持ちの図鑑のどれにも載っていませんでした。海外で出版されたウミウシ図鑑を当たってみるしかないかな。