NauticamがNEX-5N用水中ハウジングをアナウンス

NauticamがSONY α NEX-5N用の用水中ハウジングについて発表しました。新しいハウジングは10月発売だそうです。まあ、日本はもっと後になるでしょうけど。

Nauticam NEX-5N用水中ハウジングのバナー

なお、NEX-5Nは前モデルのNEX-5とほぼ同じ形のため、既に発売されているNEX-5用ハウジング向けにアップグレードキット(内容は不明)を用意するとのこと。NEX-5を下取りに出してNEX-5Nを買いたい人には朗報です。

カメラメーカー各社が数世代は外形を変えずに中身の性能だけ向上させるようにしてくれれば、この例のように高価なハウジングを買い替えることなく最新機種を使えるようになるのですがね。

Canon EOS KISS X5用Nauticam製ハウジング

7月のマリンダイビングフェアで展示されていたCanon EOS KISS X5用Nauticam製ハウジングが米国市場で発売になったようです。

EOS KISS X5用ハウジング(前面)

D7000用から大きく進歩した部分はないと聞いていますが、凝り性のエドワードさんのこと、やはり細かな改良を加えてきています。例えば動画撮影はD7000のピアノキーではなくレバー式になりました。

EOS KISS X5用ハウジング(背面斜め上)

謎なのは左右のアームから本体に伸びるアルミ版。こうして掲載する以上、単なる飾りとは思えないので、アーム固定用のブリッジでしょうかね。ならばマウントベースの固定には今までよりも長めのボルトが必要になりますね。

フィッシュアイのページにもすでに価格だけは掲載されています。同社のデジイチ用ハウジング(ミラーレス用を除く)で最小サイズということもあり、価格はD7000用よりも5万5千円安いです。

Nikonは中級機に定評があるのに対し、CanonはKISSの出来がよすぎて中級機がかすむほどとも言われます。Nauticamのハウジングの出来の良さは私も使って実感しているので、例えばNikon D7000よりも少し安く新たにデジイチ水中カメラセットを揃えたいような人には特にお勧めですね。

7か5か、それが問題だ

先週、SONYのミラーレス一眼カメラNEX-7とNEX-5Nが発表になりました。

「7」はαのマジックナンバーなので11月発売予定のNEX-7にはこれでもかという意欲が込められています。例えば2,430万画素のセンサー。CanonやNikonではフルサイズ機にしか搭載されていないのに、それを載せてくるとは(しかもα65にも)。これはもうセンサーメーカーとしての強みですね。

もっとも写真の善し悪しは画素数だけでは語れないもの。果たしてAPS-Cに2430万画素が相応しいのかどうかはプロのレビューを待ちたいところです。

それに来週発売で比較的安価なNEX-5Nが必要十分ならNEX-7を待たずにこちらを選択しても良さそうにも思います。前モデルの1,420万画素→1,610万画素に上がっていますし、ISO感度も拡充されました。外寸もスペック表で見る限り約110.8×58.8×38.2mmと前モデルとまったく同じ。形も同じなら既に販売されているハウジングが使えます(要確認)。

ソニー デジタル一眼α NEX-5 ダブルレンズキット ブラック NEX-5D/B

NEX-5Nビューファインダしかも今回、NEX-5Nには外付けのビューファインダが用意されました。NEX-7の内蔵ビューファインダは筐体背面の左上にあるためレンズと目の位置がずれてしまいますが、NEX-5Nのビューファインダはレンズと一直線の位置に付きます。前モデル用のハウジングは使えないものの、こちらの方が水中でマスク越しに覗き込んだ際に被写体を探しやすいはず。

と思いきや落とし穴が。NEX-5Nはストロボ非内蔵。この外付けビューファインダをスマートアクセサリーターミナル(ホットシュー)に付けると外付けストロボが使えなくなってしまいます。これは水中撮影では致命的です。いや、ビデオライトを使うという手はありますが…。

結局、以下のようなトレードオフになるのかな。

  • 発売が遅く、ファインダがレンズと一直線上にないNEX-7
  • せっかくの外付けビューファインダが使えないNEX-5

オーダーメイドならビデオライト前提でビューファインダ構成のハウジングを作ってもらうのも可能ですが、順当に考えてストロボが優先されるでしょうね。レディーメイドのNEX-5N用ハウジングは現状のNEX-5用そのままか、微妙な改造に留まると思います。外付けビューファインダは無かったことにして。

欲を言うとNEX-7の内蔵ビューファインダがレンズの真後ろにあるか、ストロボ内蔵のNEX-7のスマートアクセサリーターミナルにもビューファインダが付けば文句なしだったのですが…。

ビューファインダ重視ならPanasonic LUMIX GH2という選択肢もありでしょう。既にNauticamからハウジングが発売されています。

Nauticam LUMIX GH2用ハウジング
GH2用ハウジングの背面

でも、そもそもファインダにこだわる人ならミラーレスよりCanonかNikonのデジイチの方が相応しい気も。そちらならNauticamの素晴らしいスーパービューファインダが使えますし。

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SONY NEX-7は水中撮影にも使えそうだ

先日、SONYがデジイチの新製品α77、α65(66じゃないの?)を発表しました。でもAマウントレンズは繰り出し式なので水中撮影用途には向きません。

ということでダイバーとしては同時に発表されたミラーレス機の新製品NEX-7の方が気になるところです。

まず、注目点は外付けのビューファインダが用意されたこと。明るい水中では液晶モニタが見づらいことも多いので大歓迎です。しかも236万画素と高解像度(ちなみにPanasonic LUMIX GH2は153万画素)。まだ写真が見当たらないものの、装着するとポップアップする内蔵フラッシュ(NEX-5は外付けだった)の隣にピッタリ並ぶ感じでしょうか。

外付けの ビューファインダが付くのは姉妹機のNEX-5Nのようです。
NEX-7は背面左上にビューファインダが内蔵されていました。

また、NEX-7はボディのみで買える点も良し。キットレンズはオマケみたいなものというのが定説なので。まあ、好き好きですが。

そして9月にはEマウント初のマクロレンズSEL30M35が発売されるようです。APS-Cなので35mm判換算で45mm相当。ハゼ類などを狙うにはちょっともの足りない感じですが、代わりにレンズ前から2cmちょっとまで寄れるので、ウミウシ、カクレエビ、カエルアンコウといった寄れる被写体を撮る分には有効でしょう。

そうそう、このマクロレンズはまさか繰り出し式じゃないですよね?来月、カメラ屋さんに確かめに行くことにします。

さて、魅力的なカメラとレンズが揃ったなら、残る要素は水中ハウジングのみ。NEX-5用に続き香港のNauticamが発売することを期待します。いやエドワードさんのことだから、きっと出して来るでしょう。

NEX-7の発売は11月。ならばハウジングの登場は年明けですね。今年のNauticamは旧正月明けにスタッフが職場復帰せず人手不足に陥って大変だったと聞きますので、それも踏まえると「2月発売」とアナウンスしつつ、実際に流通し始めるのは4月頃かなぁ。

もっともどんなに魅力的でも私は買えないのですが、他の人から機種選定を相談される立場なので情報は仕入れておかないと。

マリンダイビングフェア 2011

マリンダイビングフェアに行ってきました。今年は震災を受けて7月に延期されたため出展者は限定的。梅雨明けは予想外だったにしても、夏の週末ではダイビングショップは参加できませんよね。

さて、まずはSea & Sea。SOLAシリーズのLight & Motion製LEDライト『SOLA VIDEO 4000』の試作機が展示されていました。

SOLA VIDEO 4000

パネルの紹介文は以下の通り。

  • 最大4000ルーメン(7段階)。
  • 照射時間は60分から240分。
  • ボールマウント付き。SABなどのアームに取り付けての使用が可能です。
SOLA VIDEO 4000の上面と背面
上面と背面

操作方法はSOLAと同様。レバーを前方にスライドさせる度に光量が1段階ずつ上がり、後方だと下がります。OFFにしたいときは後方に長押し。ちなみに飛行機マークのスイッチは圧を逃がす機構だそうです。 SEA&SEA SOLA-VIDEO 1200

さて、気になっていた点を質問。「SOLAシリーズは飛行機に乗せられるのか?」です。対するSea & Seaの答えは「我々のスタッフは何度も試しているが、まだ持ち込みを止められたことはない」。でも「結局は空港の係員次第」とも。メーカーとしてはそうとしか答えられないでしょうから、それ以上追求するようなことはしませんでした。まあ、そういうことなんでしょうね。「経験則上は大丈夫そうだけど…」と。

ちなみに上述のSOLA VIDEO 4000に関しては、「飛行機への持ち込みがダメになる可能性もある」とのこと。

次にfisheye。私が見たかったCanon EOS Kiss X5用のハウジングが展示されていました。

Nauticam EOS Kiss X5用ハウジング(前面)
Nauticam EOS Kiss X5用ハウジング(前面)
Nauticam EOS Kiss X5用ハウジング(背面)
Nauticam EOS Kiss X5用ハウジング(背面)

 差し当たり私が持っているD7000用から機構的に進歩している点はないようです。 なお、fisheyeにはD7000用ハウジングのユーザとして以下のリクエストをしておきました。

  • ピッタリサイズのキャリングバッグを用意して欲しい

最後に番外編、Coral Pure

Corak Pureのバナー

最近では日本でも家庭にウォーターサーバーを取り付けることが一般化しました。私も一頃愛用していたのですが、水のボトルを注文して受け取るのが手間で利用を止めた経験があります。

でも、このCoral Pureは水道水を注いで浄水するタイプ。水を買ってセットする必要がありません。レンタル費2,980円/月。ただし、当然ながら水道代と電気代は別ですが、コストの損得を検討してみるのもいいかなと思った逸品でした。